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インフラエンジニアはフリーランスで稼げる?年収相場やスキル、注意点をチェック

インフラエンジニアにとって、「フリーランスとしての独立」はキャリアの中で考えられる選択肢の一つと言えるでしょう。しかしながら、実際に独立を考えていく中で、「フリーランスのインフラエンジニアはどんな業務内容になるのか?」「本当に稼げるのか?」「年収相場はどれくらいになるのか?」といった点について疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、フリーランスのインフラエンジニアの焦点をあて、その業務内容や年収事情、必要なスキルや注意点について見てきたいと思います。

フリーランスのインフラエンジニア 業務内容の例

まずは、フリーランスのインフラエンジニアが実際に携わる業務内容について例を挙げて紹介していきたいと思います。業務内容についてしっかりと理解を深めておくことが、フリーランスとしての成功に繋がりますので、よくチェックしておきましょう。

インフラの新規構築

インフラエンジニアにとって基本業務とも言えるのがサーバーの構築です。上流工程とも呼ばれる構築作業は、クライアント企業の要件に応じたハードウェアを選定する所からスタートします。選定したハードウェアは、各種サーバーに設置して構築するのが基本の流れです。並行してOSやミドルウェアのインストールや設定作業も行うなど、やるべきことはたくさんあります。そのほか、安定した運用に繋がる容量、速度の計算といったキャパシティプランニングも重要な作業の一つです。

インフラの保守・運用

構築したサーバーの保守、運用もインフラエンジニアの重要な仕事の一つです。運用中にかかるサーバーへの負荷を分散させる、ネットワーク機器の障害対応などが主な役割となります。万が一トラブルが起きた時は、ヘルプデスクやオペレーターと協力して問題の解決に取り組まなくてはいけません。迅速に対応するための情報共有も大事な作業です。

フリーランスのインフラエンジニア 平均年収

フリーランスのインフラエンジニアの平均年収は600万円から800万円と言われています。月給換算で60万円前後と、IT系の職種の中では比較的高めに設定されています。仕事をする上で求められるスキルの多さ、専門性の高さが主な理由です。会社の規定で給与が決められる会社員と違って、フリーランスはスキル次第で平均を上回る金額を稼ぐこともできます。

フリーランスのインフラエンジニアが稼げるまでにはどれくらいかかる?

フリーランスとして独立するにあたり、インフラエンジニアとしての実務経験が3年以上ある点は重要なポイントと言えます。独立時にすでに実務経験が3年以上あれば、経験者として案件を受注しやすくなるため、会社員時代と遜色のない年収を得られる見込みは高いと言えます。また、高単価な案件を受注できれば、年収アップも決して難しくはないでしょう。

企業がフリーランスエンジニアに求めているのは即戦力であるため、実務経験が浅いうちはなかなか受注に至らないことも多くあります。案件を受注できなければ報酬を得ることができませんので、まずは企業でインフラエンジニアとしての実務経験を3年以上積んだのちに、フリーランスとして独立するというステップを踏んだほうが安心できるでしょう。

フリーランスのインフラエンジニアに必要なスキル

フリーランスのインフラエンジニアとして活躍していくためには、技術的なスキルはもちろん、そのほかにも必要なスキルがあります。ここでは4つのスキルについて詳しくご紹介していきます。

ネットワークやサーバーなどインフラへの知識

当然ながら、ネットワークやサーバーといったインフラに関する知識全般は必須と言えます。データーベースやOS、セキュリティへの知識やスキルも作業には必要になってきますので、よく理解しておきましょう。セキュリティについては、セキュリティエンジニアほどの専門知識は必要ではありませんが、最新のセキュリティ情報などはおさえておくとよいでしょう。

クラウドに関する知識

クラウド化が進んでいく中、AWS、Azure、GCPといったクラウド環境にインフラ構築を行う企業は増えてきています。そのため、インフラエンジニアとしてもこれらのクラウドに関する知識が求められてきます。フリーランス向けの案件としても、クラウド環境へのインフラ構築はもちろん、オンプレミスからクラウドへの移行といった案件も少なくはありません。受注案件の幅を広げるためにも、クラウドへの知識やスキルも習得しておくことをおすすめします。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアとして業務にあたる中で、クライアントの意向をヒアリングしたり、提案をする場面は少なくはありません。また、フリーランスであってもエンジニアであればチームで業務を進めるケースが多いでしょう。そのため、コミュニケーション能力があることもフリーランスのインフラエンジニアにとって重要なスキルになってきます。技術力があることはもちろんですが、コミュニケーションを通してクライアントに信頼されることが、フリーランスとして成功するための大切なポイントだと言えるでしょう。

自己管理能力

フリーランスとして働くにあたり、スケジュールや体調管理を含めた自己管理能力も必要です。企業に雇われる会社員は、予め決められた就業規則に従って仕事をすることが基本です。一方、フリーランスは仕事のスケジュールも自分で決めなくてはいけません。1日の就業時間はもちろん、休日なども自由に決められる点はメリットに感じられますが、実際は頭を悩ませる人もたくさんいます。

プライベートを優先させて1日の仕事を短くしたり休みを多めに取ってしまったことで、納期ギリギリになって徹夜になる事例は少なくありません。そのほか、キャパを超える仕事を受注した結果、納期に間に合わずに信用を失う事例もあります。自分の能力を把握した上で計画的にスケジュールを進めるようにしておきましょう。また、フリーランスの場合は有給休暇などはありません。そのため、健康管理を徹底することも忘れないようにしましょう。

フリーランスのインフラエンジニアにおける注意点

フリーランスのインフラエンジニアとして独立するにあたり、事前に把握しておくべき注意点も存在します。ここでは特に大切な二つの注意点について見ていきます。

リモート・在宅案件は少ない

フリーランスは、自宅からリモートで仕事をするイメージがあるかもしれません。しかし、インフラエンジニアの場合、リモートや在宅の案件は少ないとされています。インフラエンジニアはネットワークやサーバーなどを扱い、企業の情報資産にも関わることが多いため、常駐型のほうが多いというのが実情と言えるでしょう。リモートや在宅が可能な案件もありますが、時にクライアント先への出社を求められるケースもあります。フリーランスとして独立するにあたり、この点はよく理解しておきましょう。

確定申告や請求管理などの事務作業が必要

個人事業主に分類されるフリーランスは、確定申告などの手続きも自分で行わなければいけません。確定申告の手続きは、書類の準備や記入など、慣れないうちは時間と手間がかかります。万が一記入漏れやミスがあると申請が認められずに再度やり直すことになります。

取引を終えてクライアントから代金を回収する請求管理も同様に、不備があるとトラブルに発展しかねません。事務作業に時間をかけると、本来の仕事であるエンジニア業務に支障が出ます。税務関連は必要に応じて外部に発注するなど、スムーズに事務作業を進められるように自分なりのやり方を見つけることが大切です。

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