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フリーランスは増えすぎ?やめたほうがいい?稼げるフリーランスになるためのポイントとは

フリーランスとしての独立を目指している人の中には、インターネット上で「フリーランス 増えすぎ」といった意見を目にしたこともあるのではないでしょうか。また、フリーランスに関するネガティブな声などから、やめたほうがいいのか悩んでいるという人も少なくはないでしょう。そこで今回は、「フリーランスは増えすぎ」という意見が正しいのか、言われている理由や内閣府の調査結果などをもとに詳しく見ていきたいと思います。また、稼げるフリーランスになるためにおさえておくべきポイントもご紹介していきますので、フリーランスになるべきか悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスは増えすぎと言われる理由

フリーランスとは会社や団体に所属しない形で、仕事をしていく働き方のことを指します。 実際にフリーランスとして働きたいと考えている人も少なくはないでしょう。そんな中、インターネット上では「フリーランス増えすぎ」といった意見を目にすることがあります。なぜ増えすぎだと言われているのか、4つの理由についてまずは見ていきましょう。

働き方改革の影響

フリーランスが増えてきている要因の1つとして、政府が進めてきた働き方改革の影響がまず挙げられます。働き方改革とは長時間労働の是正や、雇用形態に関わらない公正公平な待遇の確保を目指す改革であり、働き方改革を進めていくことにより、労働者が多様な働き方を選べるようになると言われています。すべての企業に働き方改革が浸透しているというわけではありませんが、こうした動きから働く人の自由な時間が増え、スキルアップの学習時間を確保できたり、副業としてフリーランスに取り組む人も結果として増えてくると考えられています。

また、長時間労働を是正する方法として企業は、業務の効率化を進めています。効率化の一環として企業が行っているのが、外注を増やすことです。企業の外注先として、フリーランスが選ばれています。またフリーランスは社会保障が薄いという欠点があったのですが、この点も働き方改革の結果、徐々にですが改善しつつあります。これらの要因が重なって、フリーランスが増加して来ているのです。

IT系職種への需要の高まり

IT系職種の需要が高まっていることも、フリーランスが増加している原因の1つです。特にエンジニアは慢性的に人手不足だと言われており、フリーランスエンジニアの需要は高い状況です。また、エンジニアやプログラマーなどのIT系職種の場合、デジタル環境が整っていれば自宅でも作業が出来るため、フリーランスという働き方との相性が良いのです。リモートワーク向けのサービスが整備されていることも、IT系職種のフリーランス増加を後押ししているでしょう。。ただすべてのIT系職種の需要が伸びているわけではないようです。求められている職種とそうでない職種が分断しているというのが、IT系職種を取り巻く現実だと言えます。

副業解禁の影響

これまでは副業を禁止する企業がほとんどでしたが、近年は副業を解禁する企業が増えてきつつあります。こうした副業解禁の影響から、フリーランスとして副業に取り組む人が増えてきています。また、将来的にフリーランスとして独立する最初のステップとして、副業からまずはチャレンジするというケースも非常に多くなっています。

働き方への価値観の変化から

昔と今とでは働き方への価値観は大きく変わっており、こうした価値観の変化もフリーランス増加の要因の1つです。現在は、仕事中心の生活から、ワークライフバランスを重視した生活を送るという考え方へシフトしていっている状況だと言えます。フリーランスであれば働く時間や場所を自分自身でコントロールできるためワークライフバランスを取りやすく、その結果フリーランスとしての働き方を選択する人が増えてきているのです。

フリーランスは本当に増えすぎ?内閣府の調査結果

フリーランスが増加しているというのは本当なのでしょうか?その裏付けとなっている内閣府の調査結果を見てみることにしましょう。2019年に内閣府が行った調査の結果によると、フリーランスとして働いている人数は341万人だとされています。この数字は50000人のサンプルから抽出された結果です。

内閣府がフリーランスの総数を調査したのは2019年の調査が初めてのため、この数字だけでは増加しているかどうかはわかりません。しかし、国勢調査における雇用的自営業者の数は1985年から2015年の30年間で36万人増加しています。こうしたデータからも、フリーランスの数も増えていると考えても間違いとは言えないでしょう。

しかし米国など他国と比較した場合、日本のフリーランスの数はそこまで多くありません。フリーランスに従事する人口が増えているのは確かですが、増えすぎているとは言えないでしょう。

フリーランスは稼げるの?収入や年収の目安とは

フリーランスと言ってもその職種によって、収入は大きく変わっていきます。同じ職種でもスキルの有無によって年収は変化します。フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2022」によると、フリーランスの年収としては「200万~400万円未満」が全体の29.4%という結果になりました。ただし、こちらは副業などでフリーランスをしている人を含めているため、フルタイムのフリーランスの場合はまた年収は変わってきます。実際に、フリーランスで1000万円以上の年収を稼いでいる人もいるので、スキルや実績次第というところが実態と言えるでしょう。

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フリーランスの平均年収・職種別の年収相場を徹底解説!収入アップのポイントとは

フリーランスのメリット

フリーランスという働き方には、多くのメリットが存在します。企業で雇用されている時には味わえない要素もあるので、その点を求めてフリーランスで働くことを選ぶ人も多いでしょう。ここではフリーランスのメリットをいくつか解説していきます。

働き方の自由度が高い

まず最初に挙げられるフリーランスのメリットは、働き方の自由度が高いという点です。フリーランスの場合、基本的には仕事の内容・場所・時間などはすべて自分で決定することができます。リモートワークOKの案件であれば、出勤する必要もなくなります。また、休日も自分で決めることが出来るようになります。子供が小さい場合は育児をしながら働くことも可能ですし、ワークライフバランスを改善したい場合にも、この働き方は有効です。こうした働き方の自由度の高さは、フリーランスならではの魅力です。

収入アップに繋がることも

フリーランスは会社員よりも給与を上げやすい傾向があります。売上が即自分の収入となるので、働いた分だけお金を稼ぐことが出来ます。フリーランスは、努力次第で柔軟に仕事を変更していくことも可能ですから、スキルアップをして単価の高い仕事を受注したり、案件数を増やすといったことで収入を上げやすいです。

会社員の場合、年収を上げるにはそれ相応の時間がかかります。しかしながら、フリーランスであれば自分の努力が収入という結果に出やすいので、収入アップも期待できるでしょう。

人間関係の悩みを軽減しやすい

フリーランスという働き方の特徴は、自分で仕事を選べることだと言えます。クライアントも自分で選べますし、案件やプロジェクト単位で仕事を請けるスタイルが多くなります。こうした働き方であれば、人間関係の悩みからも解放されやすくなります。会社員の場合、社内の人間関係で悩んだとしてもすぐに環境を変えるということは難しいというのが実態です。フリーランスであればあくまで仕事を請けるだけの立場ですので、会社員ならではの人間関係の悩みというのは軽減しやすいでしょう。

フリーランスのデメリット

フリーランスで働くことはいいことばかりではありません。当然デメリットも存在するので、ここではフリーランスで働く問題点を解説していきます。

収入は不安定になりやすい

フリーランスの場合、会社員のように安定した収入を得るということは難しくなります。例えばクライアントの契約が切れてしまった場合、収入が途絶えてしまいます。雇用保険や労働保険の対象にもならないので、ある程度の蓄えがないと生計が成り立たなくなる可能性が高いです。このように収入が絶たれるリスクを回避するためには、クライアント先は常に複数持つようにしたり、同じクライアントから継続受注を得られるように仕事の質を高めるといった努力が求められてきます。

労働基準法が適用されない

労働基準法は労働者に適用される法律で、雇用されていないフリーランスには適用されません。フリーランスが結んでいる契約は業務委託契約で、この契約の対象者は労働基準法では守られないのです。有休などの制度もないため、万が一の体調不良などは収入にも影響します。また、クライアントとのトラブルなどがあった場合も、自分の身は自分で守らなければならない点が、フリーランスで働くデメリットだと言えます。

世情の変動に影響を受けやすい

フリーランスは不安定な面がある働き方のため、世の中の変動の影響を受けやすいです。景気が悪くなったとき、フリーランスとの契約を切る判断をする企業も出てこないとは限りません。会社員の場合はよほどのことがない限り解雇のリスクは少ないですが、フリーランスの場合はこうしたリスクが常にあるという理解は必要です。

社会的信用は低くなりがち

フリーランスは一般的な会社員よりも、社会的な信用が低い働き方です。長期入院などの不足の事態に陥ると、収入が突然途絶えてしまう恐れがあるフリーランスならではの弱点といえるでしょう。収入が安定しないので、融資やクレジットカードの審査に通るのも困難が伴います。そのため、クレジットカードや融資の審査などは、フリーランスとして独立する前に済ませておくほうが賢明です。

やめたほうがいい?フリーランスに向いていない人の特徴

ポジティブな面に惹かれてフリーランスとして働きたいと思う人も多いでしょう。しかしながら、誰でもフリーランスになれば稼げるというわけではなく、どの仕事でも同じように資質というものが問われてきます。以下ではフリーランスに向いていない人の特徴を挙げていきます。

専門性のあるスキルが身についていない人

フリーランスになるために必須な資格はありません。しかし安定的に仕事を得ていくためには、ある程度のスキルが身についている必要があります。自分のスキルが足りないと請け負える仕事の範囲が限られてしまうので、収入が不安定になりやすいのです。専門的なスキルやニーズの高いスキルを身につけているなど、「強み」がない人には向かない働き方です。

安定して働きたい人

安定した環境で働きたいという人も、フリーランスになることは向いていないかもしれません。フリーランスの場合は案件ごとにクライアントも変わってきますし、収入も毎月一定ということのほうが少ないです。このような変化を楽しめる人であれば問題ないかもしれませんが、安定して働きたいと考えるのであれば、会社員としての転職を考えたほうが安心かもしれません。

営業活動に苦手意識がある人

フリーランスは多くの作業を一人でこなさなければなりません。その作業の1つの中に営業活動も含まれています。案件を獲得するためには、企業へのプレゼンや売り込みなど、積極的な行動が欠かせません。そういった活動に苦手意識がある場合は、フリーランスには向いていないと言えるでしょう。

事務作業に苦手意識がある人

フリーランスで働いていく場合、確定申告などの事務作業も自分でこなさなければなりません。ですから細々とした記録や計算といった事務作業が苦手な人は、フリーランスに向いていないでしょう。経理のような作業は、本業を行いながら進めていかなければならないので、マルチタスクが不得手という人もフリーランスには向いていません。

フリーランスなら楽に稼げると考えている人

フリーランスは、企業に雇われている人よりも自由な面はありますが、それ相応のスキルや能力が求められる働き方でもあります。常に自己研鑽して自分の市場価値を高めていく努力が必要です。ですからフリーランスになって楽をしたいと考えている人には、あまりおすすめできません。

稼げるフリーランスになるために!他のフリーランスと差別化を図るには?

フリーランスは資格や試験を必要とせず、やろうと思えばすぐに始められる働き方です。しかしその中で高収入を得ることが出来る人は、それほど多くありません。フリーランスで稼いでいくのであれば、他のフリーランスと差別化を図っていく必要があります。ここでは、稼げるフリーランスを目指す人のために、おさえておきたいポイントをいくつか紹介していきます。

需要のある言語のプログラミングスキルを習得する

エンジニアやプログラマーは、フリーランスの中でも高年収を狙いやすい職種だと言われています。エンジニアやプログラマーとして働くことを検討しているのであれば、需要のあるプログラミング言語を習得しておくことをおすすめします。需要の高い言語を習得しておけば案件の選択肢が広まり、実務経験を積むことでより高報酬を狙いやすくなります。

プログラミング言語の種類は非常に幅広いため、どのような言語を学習すべきかは、どのような開発に携わりたいかによっても変わってきます。汎用性が高い言語としては、JavaやPython、RubyやPHPなどが挙げられます。いずれもフリーランス向けの案件も多い言語でもあるので、まずはこのあたりから習得してみるのも方法の一つです。

▼Javaのフリーランス案件情報はこちら

https://www.bigdata-navi.com/item/skill/skill-02/

▼Pythonのフリーランス案件情報はこちら

https://www.bigdata-navi.com/item/skill/skill-01/

営業力やコミュニケーションスキルを磨く

差別化を図る方法の2つ目は、コミュニケーションスキルを磨くことです。フリーランスは一般的な雇用者と違い、自分で仕事を取ってこなければ収入が得られません。普段から人脈を築き営業をしておくことで、安定的に仕事を獲得できるようになります。また、クライアントとの関係を保ち続けるためにも、コミュニケーションスキルは必要です。相手の要望を正しく理解することで、作業の質も上がるものです。その結果、クライアントに満足してもらえれば継続受注や単価アップにも繋がっていきます。

十分な実務経験を積んでおく

フリーランスになるにあたり、会社員時代を含めた実務経験というのも大切な要素になってきます。企業がフリーランスに求めるのは即戦力であり、実務経験がないフリーランスに仕事を任せるというケースというのは限られています。そのため、フリーランスになる前には企業勤めで十分な実務経験を積んでおくことをおすすめします。上流工程を含めた実務経験があれば、フリーランスとして独立したタイミングでも案件を受注しやすく、高単価な仕事も狙いやすくなります。

フリーランスの将来性

DXやリモートワークの推進、働き方改革の広まりなどもあり、今後もフリーランスの環境整備は進むものと考えられます。こうした状況からも、フリーランスとしての働きやすさは今後さらに進化していくでしょう。その結果、フリーランスを目指す人もやはり増えていくと予想されます。

フリーランスの将来性と言っても、選ぶ職種や働き方によってもその結果は変わってきます。しかしながら、スキルの研鑽を続けられるフリーランスであれば、その実績が認められ長く活躍することは決して難しくはないでしょう。今からフリーランスを目指すのであれば、まずはスキルの習得から始めてみることが、将来性のあるフリーランスとしての第一歩だと言えます。

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