キャリア

2021/10/21

CTO・VPoE・VPoT・VPoPの違い

これから将来のキャリアプランを考えるうえで、CTOやエンジニアリングマネージャーなどの管理職を目指す方も多いのではないでしょうか。スタートアップを中心にCTOとVPoEの二頭体制を敷く企業も増えており、エンジニア組織の在り方にも変化がみられます。

この記事では、比較的あたらしい技術系のマネジメントポジションとしてVPoE、VPoT、VPoPとCTOとの違いについてわかりやすく解説します。

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CTO

CTOは技術面における最高責任者で、「Chief Technology Officer」または「Chief Technical Officer」の頭文字を省略した言葉です。CEOやCOOなどと共に経営層の一員として、会社全体の技術を統括する役割を担います。ただし、近年では、CTOの役割が多岐にわたるように変化してきたため、VPoEやVPoTなどの役職を設置して業務を分担する組織も増えてきました。

技術的な知識を必要とするだけでなく、経営者との交渉や現場でのやり取りなどにも参加することになる立場で、主にIT業界や外資系で必要とされるポストです。一般的な技術者と比べて責任は重いですが、その分給与も高額になる傾向があります。

CTOは技術者としての視点から、会社がどのような技術戦略を実行するべきかを考慮して、経営層に対してアプローチするのが主な業務です。会社の発展を目的として、その方向性やビジョンを実現するための戦略の決定や立案に責任を持つとともに、具体的な技術展開を考えて推進する上で指導者として働きます。また、技術展開に伴うサービスの提供や品質のアップ、目的実現のためのエンジニアの採用なども担当します。

技術やテクノロジーに関する意思決定全ての責を負うため、失敗しないように市場の動向をチェックして最善の戦略や意思決定をしなければなりませんし、戦略を実行するために経営者や技術部門とコミュニケーションをとる必要も出てくるなど、豊富な経験やスキルを要求される職業です。

VPoE

VPoEはエンジニアの採用やチームへの配属、育成、仕事の評価など、エンジニアのマネジメントをする立場の責任者で、「Vice President of Engineering」の頭文字から取ったものです。自社にとって有益になる人材の採用や育成に携わるため、責任重大な業務ともいえます。もちろん、人間関係でトラブルがあったときの責任も取らなければなりませんし、専門知識を持つエンジニアの育成に関わるためには業務に関する知識や適材適所の配置が行えるような経験も必要です。そのためには、配置の候補となる各部署の業務内容についても把握しておかなければなりません。

エンジニアの採用はCTOの業務と一部重複しますが、VPoEは採用だけでなく配置や育成、評価までエンジニアに関するマネジメントを行います。また、プロジェクトマネージャーとも業務内容が似ていますが、こちらはプロジェクト単位でマネジメントやサポートをするのに対し、VPoEは企業内の全プロジェクトに関し、エンジニアを包括的にマネジメントする責任を持っています。

加えて、エンジニアのパフォーマンスを向上させるためのサポートもVPoEの役割の一つです。知識や仕事を教えるだけでなく、企業という組織の一人であるという意識を持たせ、一つの目標に向かって力を合わせるように導いていかなければなりません。そのためには、エンジニア一人ひとりの状況やキャリアプランを確認し、必要なスキルの向上、本人の性質やスキルに合った配置、パフォーマンス向上のための目標の提示、他部署との連携のサポートなど様々な業務をこなす必要があります。

VPoT

VPoTは「VicePresident of Technology」の頭文字で、システム責任者です。CTOが立ち上げた戦略について、自らがプロダクト開発や運用を実践し、コードレビューやアーキテクチャの選定を行います。また、DevOpsなどの方針を示した上で、メンテナンス性に優れたシステムを作るなどの具体的な作業を行うエンジニアの責任者と言えます。

エンジニアの責任者というとVPoEの役割のように思われがちですが、VPoEがエンジニアの目標やスキルの育成を担っているのに対し、VPoTはそのエンジニアを使い、具体的な作業を発案・実行する担当と言えるでしょう。会社によっては、VPoTはアーキテクトやテックリードとも言われます。直接技術関係に携わるだけに、技術面に関する知識やメンテナンス性に優れたシステム構造、さらには運用フローまで取り仕切ることが出るほどの能力を有しています。

かといって対人スキルが不足しているわけではなく、業務を遂行する上で、門外漢の他部署や非エンジニア組織に分かりやすく説明して納得を得るだけのプレゼンテーションの力は必要ですし、チーム内を取りまとめるだけのカリスマも要求されます。さらに、技術部門の代表者として、他部署からの要望や問い合わせの対応やコードレビューを自チームへフィードバックできるだけのスキルもなくてはなりません。そのため、エンジニアとしての経験豊富な人材が求められます。

VPoP

VPoPはプロダクトの最高責任者で、「Vice President of Product」の頭文字をとったものです。プロダクトの品質に限らず、そのプロダクト全体に責任を持つ立場ですので、単純な売れ行きだけでなく、製品やサービスが流通した後の、利用者の反応や周囲からの評価をプロダクトに反映しなければなりません。

高い評価がされているものはもちろん、不満が出ているときにはそれをヒアリングして原因追求し、解決及び今後の課題としてフィードバックしていくことを求められます。顧客満足度を高めることはもちろん、その後の継続的なアップデートまで対応する立場です。

VPoPに求められるのは、プロダクトマネージャーとしての経験に加え、企画立案からサービスのリリースまで経験していること、顧客のヒアリングや検証、フィードバックにおけるスキル、周囲を巻き込めるリーダーシップなどです。

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