キャリア

2021/10/20

派遣エンジニアとは?仕事・給料・年収からメリット・デメリットまで徹底解説

エンジニアとして働く中で「派遣」や「フリーランス」といった正社員以外のワークスタイルに憧れる方も多いのではないでしょうか。また、これからエンジニアを目指す際に、派遣社員からファーストキャリアをスタートする考えの方もいるかもしれません。

この記事では、エンジニア派遣の概要や仕事内容、年収・給料などをわかりやすく解説します。派遣エンジニアで働くメリット・デメリットもみてきましょう。

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派遣エンジニアとは

派遣エンジニアは、派遣社員という雇用形態で働く技術者を指す言葉です。派遣元となる派遣会社から派遣先の各企業に派遣されて実務をおこなうエンジニアのことです。派遣会社と派遣エンジニアが雇用契約、派遣会社と各企業は労働者派遣契約をそれぞれ結びます。派遣エンジニアと各企業は直接雇用契約を結ばないのが特徴です。近年IT業界は人材の確保が課題となっており、派遣エンジニアの需要も高まっています。

エンジニアを派遣する方法として「登録型派遣」と「常用型派遣」の2つがあり、派遣会社と派遣社員の関係が異なります。登録型派遣は、派遣契約が成立する期間のみ派遣会社と派遣社員で雇用契約を結ぶ形態です。派遣会社に登録していても契約のない期間について給料は発生しません。一方で、常用型派遣は、派遣会社の社員として雇用されて各企業に派遣される形態です。

派遣エンジニアのメリット

ここからは、派遣エンジニアとして働くメリットについて解説していきます。

仕事内容を選べる

派遣エンジニアのメリットの一つは、自分の判断で仕事内容を選べることです。正社員として働く場合は、企業から指示された業務を担当しなければいけません。会社によって担当できる範囲に限りがありますし、希望する仕事ができないケースも多いです。

しかし、派遣社員は契約毎の業務内容が明確なので、自分がやりたい技術や興味のある分野を選ぶことが可能です。また派遣エンジニアには転勤もなく、自分が好きな場所で得意な仕事を続けられます。

幅広く経験を積める

派遣先の企業が変わることで幅広い経験を積めるのもメリットです。正社員では同じプログラミング言語を使ったり、職種が固定だったり、1つのクライアントを継続して担当するなど、新しい知識を習得しにくい環境で仕事がマンネリ化してしまうことも少なくありません。

一方、派遣エンジニアは勤務先が変わるたびに新しい知識を吸収することができます。スキルを伸ばしたい分野で経験を積み、キャリアチェンジすることも可能です。

パラレルワークや副業も可能

就業規則に左右されず、パラレルワークや副業を自由に選べるのも、派遣エンジニアのメリットと言えます。派遣エンジニアは時給制のため、正社員と比べて残業時間が短いのが特徴です。仕事終わりの時間を利用すれば、趣味や副業・兼業にもチャレンジできるでしょう。

また空いた時間を利用して資格試験の勉強などを行い、効率的なキャリアアップを目指す人もいるようです。漫画家やアーティスト、芸能など別のジャンルで成功できる可能性もあるでしょう。

出会いが多く人脈が広がる

出会いが多く人脈が広がりやすいのも派遣エンジニアのメリットです。派遣社員は契約毎に職場を転々と移動するため、様々な企業で新しい人間関係を構築できます。自身のキャリアについて悩みがあるときは、仕事で知り合った人に相談することができるのも魅力です。

エンジニアによっては、人脈を利用して仕事を探したり、新しいプロジェクトに誘ってもらうケースも増えるでしょう。

未経験で働ける求人も多い

派遣エンジニアには、未経験者向けの求人が多いというメリットもあります。IT業界は基本的に即戦力が優先される傾向にあり、未経験者が仕事を探すのは難しいと言われています。しかし派遣の場合は幅広い求人を取り扱っており、未経験でも仕事を紹介してもらえます。

エンジニアへの転職を目指している人や、他のエンジニア職にキャリアチェンジしたいなら、まずは派遣エンジニアとして働くのが良いかもしれません。しっかりキャリアパスを描いて仕事を選べば、自分の希望を叶える可能性が広がります。

派遣エンジニアのデメリット

派遣エンジニアにはメリットだけでなく、もちろんデメリットもあります。ここからは、派遣で働く際のデメリットについて確認しましょう。

非正規雇用で不安定

派遣契約は、会社の都合ですぐに契約を終了できるため、仕事が途切れて収入がなくなるリスクがあります。そのように、正社員と比べて安定性に欠ける点はデメリットといえるでしょう。非正規雇用の派遣として働く以上、景気の影響を受けやすく、いつでもリストラされる可能性があります。エンジニアからも辞めやすいという面はありますが、よく考えてから判断してください。

ただし、スキルや経験が高ければ、短期間で契約解除になる可能性は低くなり、リストラされたとしても次の仕事がすぐ決まることも多いでしょう。

正社員との待遇の違い

正社員と派遣では、給与面や福利厚生などで待遇の違いが出てきます。派遣社員の多くは時給計算で実働分の給料が支給されるため、休暇の多い月は収入が減ります。正社員と比べて、ボーナスをもらえる可能性も低いです。また住宅手当といった福利厚生面も、派遣先の正社員と同じ待遇は望めません。

しかし、派遣会社に登録してエンジニアの仕事を探すと、時給や年収の面では正社員よりも高い職場もあります。派遣会社によって福利厚生の待遇も異なるため、条件のよい会社を探すとよいでしょう。

責任ある仕事を任されにくい

契約によりあらかじめ業務の内容や範囲が決まっている派遣エンジニアは、責任ある仕事を任されにくいのが現状です。専門分野のスペシャリストとして高度な領域で仕事をする派遣エンジニアもいますが、単純作業や定型的な業務を担当するケースも多くスキルアップしにくいと感じる現場もあるでしょう。

マネジメントなどの責任ある立場は、どうしても正社員にまわされるため、派遣スタッフの立場では経験できる業務に限界があります。

雇用期間に上限がある

労働者派遣法が改正され、同じ職場の派遣契約期間は3年が上限と定められています。そのため、どんなに働きやすい職場であっても、3年経ったら別の職場に移動する必要があります。

派遣社員として様々な会社で勤務していると、ときには「このメンバーで仕事をしたい」「同じプロジェクトに携わりたい」といった職場に出会うこともあるでしょう。しかし、派遣として働く限り、同じ職場に留まることはできないのです。

派遣エンジニアの給料・年収

派遣エンジニアの給料は、時給制のところがほとんどです。では、派遣エンジニアはどのくらいの給料が見込めるのでしょうか。

時給の相場

株式会社リクルートの「2021年3月度派遣スタッフ募集字平均時給調査」によると、派遣エンジニアの平均時給は2,177円です。オフィスワーク系の1,528円、クリエイティブ系の1,841円といった他の業種と比べると、高い時給で推移しています。

平均年収

派遣エンジニアの平均年収は約450万円です。日本人の平均年収は約441万円なので、平均より少し高めの給料といえるでしょう。システムエンジニアなど時給が3000円を超える職種では、年収が600万円以上となることもあります。

派遣エンジニアの職種

派遣エンジニアとして、どのような職種で働けるのでしょうか。

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)はクライアントの要望をヒアリングし、システムやアプリケーションの設計・開発などを行う職種です。企画や要件定義などの上流工程を担うことが多く、他の職種と比べて給料が高い傾向にあります。プログラミング業務についてはプログラマーに依頼することもあれば、システムエンジニア自身で行うこともあります。

プログラマー

プログラマーは、JavaやRubyといったプログラミング言語を用いて仕様書や設計書を元にシステムやアプリケーションを開発する職種です。システムエンジニアと異なり、プログラムコードの実装から運用・保守といった下流工程を任されることが多いです。チームで分業して、自分が担当する範囲の開発をおこなうことが一般的です。

Webエンジニア

Webエンジニアは、Webサイトやアプリなどで使われるシステムの設計や開発などを行う職種です。主な仕事はプログラミングやコーディングで、要件に沿ったシステムを作り上げます。その他にも、サービスを安定に稼働させるための運用や保守業務といった仕事も含まれています。サイト公開後も運用に問題がないか確認したり、Webサイトの改善に関する提案を行うこともあります。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ネットワークやサーバーの設計や開発などを行う職種です。インフラエンジニアは大きく分けて、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの2種類があり、ITインフラの構築から運用開始後の保守まで幅広い業務を担います。大規模なネットワークやサーバーを使用する企業になると、365日24時間安定した稼働を支える重要なポジションになります。

近年はサーバーのクラウド化が進んでいることもあり、インフラエンジニアはクラウドに関する知識も求められます。

サポート・ヘルプデスク

ITに関する問い合わせに対応するのがサポート・ヘルプデスクです。ユーザーから状況をヒアリングし、解決方法に導くのが主な業務です。他のエンジニア職と比べて他部署との関わりが多く、コミュニケーションが求められるポジションです。マニュアルで解決できる問題は手順を教えるだけですが、マニュアルで対応できない場合はエンジニア側で対処するケースもあります。

サポート・ヘルプデスクは専門知識を求められることが少ないため、未経験者でも仕事を得やすい職種だと言われています。

テスト・評価

新しい製品やシステムをリリースする前に、設計通りに正しく動作するか、バグがないかをテストする職種です。システムエンジニアなどの開発側とは違い、ユーザー目線からシステムの問題点を探るのが役割です。テスト・評価を繰り返して改善点を見つけることで、高品質なシステムを生み出します。

チェックリストに沿って確認する単純作業から、専門知識がないと行えない高度な仕事まで、業務内容は多岐にわたります。

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、IT技術面から営業をサポートする職種です。専門知識がない営業が製品やサービスを提案すると、技術的な質問に答えられないケースがあります。そのため、顧客への技術的な対応はセールスエンジニアが担当します。また、クライアント窓口である営業と技術スタッフの間に立って業務を進めることも少なくありません。

技術に疎い営業だけがクライアントとやり取りした場合、技術スタッフに負担がかかる要望を受けてしまう可能性があるからです。営業と技術スタッフがスムーズに案件に取り組めるように調整するのも重要な役割なのです。

派遣エンジニアが向いている人

では、派遣エンジニアとして働く場合はどのようなタイプの人が向いているのでしょうか。

キャリアアップを目指す人

キャリアアップを目指している人には、派遣エンジニアの仕事が向いています。IT業界は、その職場でも実務経験が重視されることが多いです。派遣エンジニアとして様々な職場を経験すると、徐々にキャリアの選択肢が増えていくでしょう。派遣エンジニアとして経験を積めば、派遣エンジニアから正社員やフリーランスとして活躍できるかもしれません。

一方、正社員として働く場合は希望する業務に携われるとは限らないため、転職やキャリアアップに必要なスキルを身につけられないというケースがあります。

ワークライフバランスを重視したい人

正社員は仕事量や責任が多い仕事を任せてもらえるため、ワークライフバランスを保てない人が多い傾向にあります。しかし派遣エンジニアは与えられる業務があらかじめ決められているので、労働時間がコントロールしやすく自分の時間を確保しやすいでしょう。

一定の収入を確保しつつ、キャリアアップのために資格取得を目指したり、家族との時間を確保するなど、仕事以外の時間を充実させられます。

短期的に収入アップしたい人

短期的に収入をアップしたい人も派遣エンジニアに向いています。正社員は安定した給料が保証されているものの、給料が上がりにくいという側面もあります。派遣エンジニアは一定期間ごとに職場が変わるため、スキルに応じて収入が一気にアップすることも少なくありません。既に高いスキルを身につけている派遣エンジニアなら、正社員より稼げる可能性もあります。

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