GCPエンジニアの副業事情|必要なスキルや案件獲得方法を解説

AI技術の進展により、Google Cloud Platform (GCP)の市場価値は急速に高まっています。多くのエンジニアが「GCPスキルを活かして副業を始めたい」「副業で収入を増やしたい」と考えているのではないでしょうか。
そこで今回はGCPエンジニアの副業事情をご紹介します。必要なスキルや案件獲得方法まで解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
GCPエンジニアは副業できる?未経験からも可能?
結論からお伝えすると、GCP環境での開発経験があれば副業を始められます。フリーランスエージェントやクラウドソーシングを利用すれば、GCP案件を効率良く獲得できるでしょう。
GCP案件には(1)週1日から参画できる案件や(2)夜間や土日に参画できる案件などもあります。そのため、本業と副業の両立がしやすく感じられるでしょう。
一方で、GCP環境での開発未経験の場合はフリーランスエージェントやクラウドソーシングを利用しても、GCP案件は獲得できません。なぜなら、企業は即戦力を求めているため、知人の紹介といった人脈がある場合を除き、まずは実務経験を積んでから副業を始めることをおすすめします。
GCPの副業の需要が高い理由
GCPの副業の需要が高い理由には、GCPの市場規模や成長が関係しています。
GCPの市場規模と成長性
GCPの副業案件が増加している背景には、クラウドインフラ市場規模の拡大に伴う、GCPのシェア伸長があります。 現在、クラウドインフラ市場においてGoogle CloudはAWS、Microsoft Azureに次ぐシェア第3位のポジションを確立しており、近年では高い成長率を記録しています。
背景にあるのは、多くの企業がDX推進の一環として、データ分析基盤の構築や生成AIの活用を急ピッチで進めており、プラットフォームにGCPを選ぶケースが年々増加しているためです。とくに、BigQueryによる高速なデータ処理や、機械学習モデルの構築能力が高く評価されています。
このように市場規模が拡大する一方で、高度なスキルを持つエンジニアの供給は追いついていません。その結果、副業やフリーランスといった外部リソースへの需要が高まっています。
GCPエンジニアの需要は今後も高まる
今後もGCPエンジニアの需要は高まり続けます。なぜなら、ビジネスにおいて生成AIやビッグデータの活用が急速に浸透し始めているためです。GoogleはLLMやデータ分析基盤で業界をリードしており、先端技術を自社サービスに組み込みたい企業にとって、GCPが最適なプラットフォームとして選ばれる機会が増加しています。
また、オンプレミスからクラウドへの移行プロジェクトも依然として活発です。単なる移行だけでなく、モダンなアプリケーション開発へとシステム全体を刷新する動きも加速しています。しかし、こうした高度な技術要件に対応できるエンジニアは、圧倒的に不足しているのが現状です。その結果、リソース不足を補う手段として、GCP案件が増加しています。
GCPエンジニアの副業案件の仕事内容
GCPエンジニアの副業案件には(1)インフラ構築・運用(2)データ基盤構築・分析(3)アプリケーション開発(4)セキュリティ・コンサルティング(5) GCP移行支援があります。
インフラ構築・運用
GCP副業案件の中でも、インフラ構築や運用の案件は豊富です。具体的には、Firebase、API Gateway、Cloud Run、Cloud Armor、Cloud Load Balancing 等を用いたインフラ構築を実施します。
近年ではコンテナ技術の普及に伴い、Google Kubernetes Engine や Cloud Run 実装に関する技術支援の需要も急増中です。 また、Cloud Monitoringを活用した監視体制の整備やパフォーマンスチューニングをスポットで任されるケースも少なくありません。
データ基盤構築・分析
データ基盤の構築や分析に関する案件も豊富です。業務の中心はComposer、BigQueryを用いた分析基盤構築や運用です。 企業は膨大なデータをビジネスの意思決定に活かしたいと考えており、分析基盤の構築から運用、データ分析まで担えるエンジニアを求めています。
データ抽出、加工ではSQLやPythonを駆使したデータ処理スキルは欠かせませんが、近年ではdbtなどのモダンなツールを組み合わせた案件も増加傾向にあります。
アプリケーション開発
アプリケーション開発の領域では、GCP独自のサーバーレス技術を活用した案件が目立ちます。具体的には、Cloud RunやCloud Firestore、 Cloud Spanner を用いたインフラ構築、APIの実装などが業務の中心です。開発言語としては、GoやNode.js、Pythonなどが多く採用されています。
近年では、開発スピードとスケーラビリティを両立できるマイクロサービスアーキテクチャの導入も加速中です。そのため、コードを書くだけでなく、コンテナ技術やCI/CDパイプラインの構築といったモダンな開発手法への理解は必須です。
また、Firebaseを活用する案件も根強い人気があり、フロントエンドの知見を活かしてフルスタックに活躍できる人材へのニーズが高まっています。
セキュリティ・コンサルティング
セキュリティ・コンサルティングは、高度な専門知識が求められるため、案件の中でも高単価になりやすい領域です。主な業務はセキュリティ製品の導入支援や脆弱性診断、コンプライアンス要件に合わせたガバナンスの策定などです。
企業がクラウド利用を拡大する中で、特に設定ミスに起因する情報漏洩リスクへの対策は急務となっています。そのため、第三者の視点から現状のアーキテクチャを診断し、改善提案を行うスポットコンサルティングの需要が増加しています。
GCP移行支援
GCPへの移行支援は、オンプレミス環境の老朽化対策やマルチクラウド戦略の一環として根強い需要があります。業務内容は、既存システムを安全かつスムーズにGCP環境へ移設することです。近年ではコスト削減やデータ活用を目的として、AWSやAzureからの乗り換えを検討する企業も増加傾向にあります。
単にサーバーを移すリフト&シフトだけでなく、移行を機にコンテナ化やマネージドサービスへの刷新を行うモダナイゼーション案件も多く、アーキテクトとしての総合力が試される仕事です。
GCP副業案件の単価相場
GCP案件の単価相場は80~100万円です。GCPスキルの需要が伸びているため、高単価の案件が豊富にあります。週1日稼働の場合でも15~20万円は稼げます。
GCP案件の参考例
| 案件名 | 単価 |
|---|---|
| SaaSプロダクト開発 | 900,000円/月 |
| フードテックサービス開発 | 1,050,000円/月 |
| システムリプレイス | 850,000円/月 |
GCPの副業案件を効率良く獲得する方法
本業と副業を両立させるためには、案件を効率良く獲得することが大切です。ここでは、GCPの副業案件を効率良く獲得する方法をご紹介します。
副業・フリーランスエージェントの活用
GCP案件を効率良く獲得したい場合は、副業・フリーランス専門エージェントの活用が最も確実な方法です。副業希望者と企業との間に担当者が入り、スキルや希望条件にマッチした案件をピンポイントで紹介してくれるため、自ら営業活動を行う必要がありません。
また、契約手続きや単価交渉も代行してもらえます。特に週1日稼働やフルリモートといった柔軟な働き方は交渉が欠かせませんが、エージェントを通すことでスムーズに調整してもらえます。本業が忙しく営業活動に時間を割けない方は、登録しておくことをおすすめします。
クラウドソーシングサービスを利用
手軽に副業を始めたい場合や、スポットでの単発案件を探しているなら、クラウドソーシングサービスもおすすめです。クラウドワークスやランサーズといったプラットフォームには、エージェント経由では扱われないような小規模開発や、トラブルシューティングなどの依頼が数多く掲載されています。
移行・検証作業やスクリプト作成といったタスク単位の募集が中心となるため、本業の隙間時間を使って柔軟に対応できることが魅力です。単価相場は低い傾向にありますが、まずは実績を作りたい方や、手軽にスタートしたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
企業への直接応募
自身のスキルに自信があり、マージンを抜かれない高単価案件を目指すなら、企業への直接応募もおすすめです。エージェントを介さない分、高い報酬を受け取れるため、実力次第では大幅な収入アップが期待できます。
アプローチとしては、企業の採用ページからの問い合わせに加え、WantedlyやYOUTRUSTといったビジネスSNS、あるいはXを活用する方法が一般的です。
特にスタートアップ企業では、SNS経由でエンジニアをスカウトする文化が根付いており、ダイレクトメッセージから副業契約に至るケースも珍しくありません。ただし、契約条件の交渉や請求業務をすべて自分で行う必要があるため、高い自己管理能力とビジネスリテラシーが求められる点には留意しておきましょう。
プロンプトエンジニアが副業を始めるなら「フリサポ」
GCPエンジニアとして副業を始めるには、「フリサポ」がおすすめです。
「フリサポ」とは、フリーランスへの独立や、副業からのスタートをサポートするサービスです。
IT・Web系の副業を始めてみたい人や、フリーランスとして独立を目指す人を完全無料で支援しており、連携先のフリーランス求人媒体から、非公開案件も含めた副業案件の情報提供をしてもらうこともできます。
キャリアカウンセラーによる無料カウンセリング、スキルアップのための講座を無料・格安で受けられるなどのサービスも充実しています。
応募にはIT・Web領域における実務経験が半年以上必要となりますが、これから副業を始めようと考えている人、副業を始めたものの職種や案件の変更を検討している人は、まずはエントリーしてみましょう。
GCPエンジニアが副業を始めるメリット
GCPエンジニアとして副業を始めて後悔しないように、メリットとデメリットを理解しておきましょう。まず、GCPエンジニアが副業を始めるメリットは5つあります。
本業以外の収入を得られる
副業を始めるメリットは、本業とは別の収入源を確保できることです。GCP領域は専門性が高く、エンジニア不足が続いているため、他の職種と比較しても高単価が期待できます。
時給換算で4,000円〜5,000円以上の案件も珍しくなく、土日や平日夜間のわずかな時間を充てるだけで、月5万円から20万円の収入アップは十分に可能です。そのため、経済的余裕や精神安定を得たい方には副業がおすすめです。
スキルアップに繋がる
副業は、エンジニアとしての技術力を高める絶好の機会です。なぜなら、本業では触れることのできない、新しい技術スタックや開発環境に挑戦できるためです。
例えば、本業ではオンプレミス運用が中心でも、副業でGCPのフルマネージドサービスや最新の生成AI活用案件に携わることで、クラウドスキルを養うことができます。 また、異なる組織での開発は、コードレビューの作法やドキュメント作成の文化など、技術以外の知見を広げるきっかけにもなります。
トレンドのキャッチアップが出来る
GCPは機能追加やアップデートのサイクルが非常に早いですが、副業はそのトレンドをキャッチアップする絶好の機会となります。
大規模な組織である本業ではシステムの安定性が最優先されるため、最新技術の導入には慎重になりがち。しかし、副業で新規サービス立ち上げやPoCに携われば、積極的に最先端の機能を試すことが可能です。
近年注目されている生成AIやLLMを活用したアプリ開発などは、まさに副業を通じて経験できる領域です。最新のアーキテクチャやツールに触れ続けておけば、エンジニアスキルの陳腐化を防げます。
人脈の拡大
副業は、社外への人脈を広げることもできます。なぜなら、組織の枠の中にいるだけでは絶対に出会えない、スタートアップの経営者や、異なるバックグラウンドを持つエンジニアと協業できる機会が得られるためです。
こうした現場での繋がりは、大きな価値を生み出します。例えば、将来的にフリーランスとして独立する際の案件獲得ルートになったり、好条件での転職オファーにつながったりすることも珍しくありません。また、技術的な悩みを相談できる社外のメンター的な存在が見つかることもあります。
フリーランスとして独立を目指しやすくなる
将来的にフリーランスとしての独立を視野に入れている場合、副業はその「予行演習」として最適です。会社員という安定した立場を維持しながら、自分のGCPスキルが市場でどの程度通用するのか、実際の単価相場はどれくらいかを肌感覚で確かめられるからです。
また、副業を通じてクライアントやエージェントとの信頼関係を構築しておけば、独立直後に「案件が見つからない」という最大のリスクを回避可能。さらに、請求書の作成や契約交渉、確定申告といった、会社員では経験しにくいビジネス実務に慣れておけるのも大きなメリットです。リスクを最小限に抑えつつ、スムーズな独立を目指すための確実なステップとなるでしょう。
GCPエンジニアが副業を始めるデメリット
GCPエンジニアが副業を始めるデメリットは2つあります。
自由に使える時間が減る
副業を行う上で避けて通れないデメリットが、プライベートな時間が減ることです。本業が終わった後の平日夜間や、本来休息に充てるべき土日を使って稼働するため、趣味や家族と過ごす時間は削られてしまいます。
納期が厳しい案件や予期せぬトラブル対応が発生した場合、十分な休息が取れず、疲労が蓄積してしまうこともあります。それにより、本業のパフォーマンス低下や体調不良を招いてしまっては本末転倒です。そのため、徹底したスケジュール管理能力と自制心が求められることになります。
継続的な学習が必要
GCPをはじめとするクラウドサービスは進化のスピードが凄まじく、その変化に追従するための学習が欠かせません。クライアントが外部のエンジニアに求めているのは、最新技術に精通したプロフェッショナルとしての知見です。そのため、常に知識をアップデートし続けなければ、好条件の案件を獲得し続けることは難しくなります。
しかし、本業と副業で手一杯になりがちな中で、さらに学習時間を確保するのは容易ではありません。技術への知的好奇心が強く、学ぶこと自体を苦にしないマインドセットがないと、精神的に辛く感じてしまいます。
GCP副業案件の獲得に必要なスキルセット
GCP副業案件を獲得するためにも、必要なスキルセットがあるかを確認しておきましょう。GCP副業案件の獲得に必要なスキルは4つあります。
GCPの基礎スキル
GCP案件を獲得するには、GCPを活用したアプリ・システム開発またはインフラ構築・運用の経験が欠かせません。最近では、サーバーレス環境を構築し、その上でアプリ開発を行うといった案件も増えています。
クライアントによっては「GCPのインフラ運用経験」や「大規模ITサービスの開発経験」を必須条件としていることもあります。そのため、高単価案件を目指すためにも、実務経験を積んでおきましょう。
プログラミングスキル
CP案件では、クラウドネイティブな開発が求められるケースが多いです。コンテナ技術やサーバーレス環境と相性の良いGo言語(Golang)やPythonのスキルは身に付けておくと良いでしょう。
Go言語は処理速度が速く、マイクロサービス開発で重宝され、PythonはAI・機械学習やデータ分析基盤の構築案件で重宝されます。また移行案件では既存システムで多く使われているJavaやPHP、Rubyも活かすことができます。
AI・機械学習やデータ分析などの先端分野のスキル
GCPはビッグデータの基盤として用いられます。そのため、GCPを活用したデータパイプラインや基盤の運用経験があれば案件を獲得しやすくなるでしょう。
先端分野のスキルを習得しておけば、1社と中長期で取引できるだけでなく、さまざまな高単価案件を獲得しやすくなります。そのため、GCPフリーランスとしてキャリアを磨きたい方は、AI・機械学習やデータ分析などの先端分野のスキルを磨くことをおすすめします。
社会人向けのAI教育講座【AIジョブキャンプ】
「AIジョブキャンプ」では、AIにおいて欠かせない機械学習を学べるオンライン講座を受講できます。 AIジョブキャンプは社会人向けの「AI教育講座」と業務委託の案件紹介をする「エージェント」サービスがセットになった無料の研修プログラムです。 機械学習の講座も現役のデータサイエンティストによるもので、充実した内容となっています。 将来的に独立を検討している人なども、スキルアップ支援としてAIジョブキャンプを活用できます。
クラウドアーキテクチャの設計スキル
GCPには、Compute Engine、Google Kubernetes Engine、Cloud Run、App Engineなど、似たようなサービスが複数存在します。案件の要件に合わせて、どのサービスを組み合わせるのがベストプラクティスかを判断し設計できるスキルは極めて重要です。
単にシステムを構築するだけでなく、負荷分散やオートスケーリングの設計を含め、可用性が高く、かつコストがかからないものを提案できるエンジニアは、クライアントから重宝されます。
GCP副業案件で稼ぐポイント
基本スキルだけではなく、稼ぐためのポイントを押さえておくと高単価案件を獲得しやすくなります。GCP副業案件で稼ぐポイントは5つあります。
マネジメントスキルを身につける
GCPの技術力に加え、マネジメントスキルを身につけることで、案件の単価は上がります。開発チームの進捗管理、タスクの割り振り、コードレビュー、さらにはクライアントとの要件調整などを行うテックリードやPMサポート
としてのポジションは需要が高いです。GCP案件では即戦力が求められるため、技術的な知見を持ちつつ、現場を円滑に回せるエンジニアは市場価値が極めて高くなります。ポートフォリオで実績をアピールする
高単価な案件を獲得するためには、ポートフォリオでスキルをアピールすることが不可欠です。クライアントは即戦力を求めているため、職務経歴書だけでは伝わらない技術力を証明する必要があります。
具体的には、開発したアプリケーションコードをリポジトリ管理サービスで公開するのが効果的です。また、どのような課題を技術で解決したかまで記載することで、採用担当者に安心感を与えられます。ポートフォリオの質で案件獲得率が変わるため充実させておきましょう。
単価が極端に安い案件は控える
副業で稼ぐためには、極端に単価が低い案件は避けるべきです。高度な専門性が求められるGCPエンジニアのスキルを安売りすることは、自身の市場価値を下げるだけでなく、限られた時間を無駄に消費する結果になりかねません。
また、報酬の低さが業務の軽さに比例するとは限りません。むしろ低予算の案件ほど、要件定義が曖昧だったり、理不尽な追加対応を求められたりする傾向にあります。貴重なプライベート時間を切り売りして疲弊しないためにも、割に合わない仕事はきっぱりと断るようにしましょう。
複数のエージェントに登録して相見積もりをする
高単価の案件を獲得するためには、複数のエージェントに登録して相見積もりをとりましょう。なぜなら、エージェントによって「案件の数」「サービスの品質」「仲介手数料」が異なるためです。
最低でも2〜3社を比較検討することで、どこが良いか判断できるようになります。望んでいる仕事を素早く見つけられるようになるため、複数のエージェントに登録して相見積もりを取ってみてください。
エージェントを利用するの場合はマージン率を確認する
エージェント経由で案件を探す際は、仲介手数料を確認するようにしましょう。なぜなら、同じ業務内容であっても、エージェントによって仲介手数料が異なり、得られる報酬額に差が出ることがあるためです。
一般的に、エージェントのマージン率は20%〜30%程度が相場と言われています。しかし、中には10%前後の低マージンを売りにする企業もあります。すべてのエージェントが仲介手数料を公開しているわけではありませんが、納得して働くためにも必ず確認しておきましょう。
GCPエンジニアが副業を始める際の注意点
最後に、GCPエンジニアが副業を始める際の注意点も押さえておきましょう。
勤務先に副業可能か確認する
副業を始める前に就業規則を確認しましょう。働き方改革によって副業を解禁する企業は増えていますが、依然として副業禁止や許可制をルールにしているところもあります。
会社に無断で副業を行った場合、発覚した際に減給や懲戒処分といった深刻なトラブルに発展することも珍しくありません。 住民税の徴収額から副業していることはバレるため「隠れて副業をやれば大丈夫」と安易に考えるのは避けましょう。
契約内容を慎重に確認する
副業のトラブルは、契約内容の認識齟齬から生じます。そのため、契約を締結する際は、単価や稼働時間といった条件だけでなく条項まで読み込みましょう。
とくに注意すべき箇所は「業務の範囲」と「瑕疵担保責任(契約不適合責任)」です。これが曖昧なままだと、予定していない追加依頼をされたり、万が一のシステム障害時に過大な損害賠償を請求されたりする恐れがあります。これらは口約束で済ます人もいますが、自分自身を守るためにも必ず詳細を契約書に記載しておきましょう。
本業に支障が出ないようにする
副業に取り組み、本業のパフォーマンスを落としてしまっては本末転倒です。生活の基盤は本業にあることを忘れず、過度な負担がかからない範囲で調整しましょう。
睡眠時間を削って副業を行うと疲労が蓄積し集中力の低下を招きます。それにより、本業でのミスや進捗遅れなどの悪影響を及ぼしかねません。自分のキャパシティを冷静に見極め、時には勇気を持って案件を断るなど自己管理能力が求められます。
情報セキュリティに注意する
企業に関わる以上、情報セキュリティへの配慮には厳格さが求められます。
業務で使用するPCはプライベート用と明確に分ける、あるいはクライアントから貸与された端末を使用するのが原則です。また、GitHubへの誤ったPushによるAPIキー(Service Account Key)の漏洩は典型的な事故例です。IAMの権限設定には細心の注意を払い、多要素認証の徹底やVPNの利用など対策を怠らないようにしましょう。
確定申告が必要か確認する
副業で得た所得(売上から経費を引いた額)が年間20万円を超える場合、確定申告が義務付けられています。無申告の状態を放置すると、脱税とみなされ追徴課税などのペナルティを受けるリスクがあります。
一方で、PC代や技術書の購入費、通信費などは「経費」として計上し、課税対象額を抑えることが可能です。このようなメリットもあるため、必ず確定申告を行いましょう。
まとめ
GCPの需要は伸びており、実務経験を持つエンジニアは売り手市場です。このチャンスを逃さず、副業を始めて副収入とスキルを手に入れてみてはいかがでしょうか?
高単価な案件を獲得するには、ポートフォリオの準備と並行して自分に合ったエージェントを見つけておくことが大切です。エージェントが抱える案件は日々更新されています。まずは情報収集だけというスタンスでも全く問題ありません。まずはエージェントに登録し、自分の希望に合う案件がどれくらいあるのか、相談してみることをおすすめします。

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