アプリ開発の副業は稼げる?個人開発と受託開発にわけて解説

スマートフォンやWebサービスの普及により、アプリ開発を副業として始める人が増えています。
しかし、「本当に稼げるの?」「未経験からでも始められる?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アプリ開発の副業で稼ぐための仕組みや収入相場、必要なスキル、案件の探し方までを、個人開発・受託開発に分けて詳しくご紹介します。
目次
- 1 アプリ開発の副業に関する収益発生の仕組みについて
- 2 アプリ開発の副業は稼げる?それぞれの収入相場について
- 3 副業で開発するアプリの種類について
- 4 個人のアプリ開発副業で求められるスキル
- 5 個人のアプリ開発副業で稼ぐ方法
- 6 アプリ開発の副業は個人と受託のどっちがおすすめ?
- 7 受託のアプリ開発副業の主な案件種類と単価相場について
- 8 受託のアプリ開発副業の案件例
- 9 受託のアプリ開発副業案件の探し方
- 10 受託のアプリ開発副業におすすめのエージェント
- 11 受託のアプリ開発副業アプリ開発副業で求められるスキル
- 12 受託のアプリ開発副業についてよくある質問
- 13 アプリ開発の副業を始める際の注意点
- 14 まとめ
アプリ開発の副業に関する収益発生の仕組みについて

アプリ開発の副業で発生する収入は、「作ったアプリを通じて収益を得る方法」と「誰かのアプリ開発を手伝って報酬を受け取る方法」の2つに大きく分かれます。
前者は個人開発、後者は受託開発と呼ばれ、どちらも収益化のチャンスがありますが、仕組みや求められるスキルが異なります。
前者は個人開発、後者は受託開発と呼ばれ、どちらも収益化のチャンスがありますが、仕組みや求められるスキルが異なります。 ここでは、アプリ開発の副業に関する収益発生の仕組みについて詳しく解説していきます。
有料アプリの販売
前者は個人開発、後者は受託開発と呼ばれ、どちらも収益化のチャンスがありますが、仕組みや求められるスキルが異なります。もっともイメージしやすいのは、有料アプリとして販売することではないでしょうか。
前者は個人開発、後者は受託開発と呼ばれ、どちらも収益化のチャンスがありますが、仕組みや求められるスキルが異なります。
たとえば、App StoreやGoogle Playにアプリを有料で公開し、ユーザーにダウンロードされる度に収入を得るような方法があります。価格は100円〜数千円まで幅がありますが、いずれの場合でも売上の約30%程度がプラットフォーム側に差し引かれます。
なお、有料アプリは無料アプリと比べると、極めてダウンロードされにくいのが現実です。
そのため、「お金を払ってでも使いたい」と思わせる独自性のあるアイデアや、操作性の高さ、見た目の美しさなど、価格以上の価値をユーザーに提供することが大切になります。
アプリ内課金
アプリ内課金は、無料でアプリを提供し、特定の機能やアイテムだけを有料で購入してもらう収益モデルです。
ソーシャルゲームや学習アプリでよく見られる形で、「基本的な機能は無料だが便利な機能は有料」「広告を解除するために課金を促す」といった方法がよく用いられます。
ただし、アプリ内課金は「課金タイミング」と「価格帯」のバランスが大切です。金額が高すぎるとユーザーが離れやすく、安すぎると利益になりづらくなります。
また、一般的には120円〜1,000円程度のアイテムや機能が多く、数百円単位で細かく分けておくとユーザーの心理的ハードルを下げやすくなります。
広告収入
広告収入は、アプリを無料で公開し、アプリ内に広告を表示することで得られる収益モデルです。広告の種類には、常に画面に表示される「バナー広告」、画面切り替え時などに表示される「インタースティシャル広告」、ユーザーが任意で視聴して報酬を得る「動画リワード広告」などがあります。
ただし、広告を入れすぎるとユーザー体験が損なわれ、かえってアプリの評価を下げてしまう可能性があるので注意が必要です。
実際「広告が多すぎる」と批判されることは多く、アプリストアのレビューに「広告ゲー」といった批判的なコメントが書かれてしまうこともあるので、広告の配置や頻度、種類、バランスなどを慎重に検討する必要があります。
アプリを使ったビジネスによる収入
アプリ自体を「商品」として売るのではなく、アプリをビジネスの手段として活用することで収益を得るモデルも存在します。
たとえば、店舗向けの予約アプリ、個人レッスンのスケジュール管理アプリ、ECサイトの注文アプリなど、既存ビジネスの効率化や収益強化を目的としたアプリが該当します。
このようなアプリは単体で収益を上げるというよりは、サービスの導線として機能することが多く、集客力や顧客体験を向上させる役割があります。
アプリ開発にはある程度のコストや工数が必要ですが、一度開発してしまえば長期的にビジネス全体の売上改善に貢献します。
そのためBtoC・BtoBを問わず、業務支援やマーケティングの一環として導入する企業が増えているのです。
受託開発での副業で収入を得る
「受託開発」は、企業や個人からの依頼を受けてアプリを開発し、対価として報酬を得る働き方で、副業向けやフリーランス向けとして扱われることの多い案件です。
報酬形態は、作業時間に応じた時給制、案件ごとの固定報酬制、あるいは継続契約による月額制などがあります。案件の内容によって必要なスキルや作業範囲は異なりますが、開発言語やフレームワーク、API連携の知識などが「必須スキル」として挙げられることも多いので、これらのスキルがあると案件が獲得しやすくなります。
また、「既存アプリの機能追加」や「UIの改修」など、一部機能の担当として参画する案件もあるため、自分のスキルやスケジュールに合った案件を選びやすいといった魅力もあります。
アプリ開発の副業は稼げる?それぞれの収入相場について

アプリ開発を副業として始める際に、多くの方が気になるのが「実際どのくらい稼げるのか」という点でしょう。収入の目安は、個人でアプリを開発するか、受託開発としてクライアントの依頼を受けるかによって大きく異なります。
ここでは「個人開発」と「受託開発」に分けて、それぞれの収入相場について解説していきます。
個人開発
個人でアプリを開発した場合の副業収入は、数百円〜5万円程度が現実的なラインです。
たとえば、広告収入では、アプリ内に表示されるバナー広告や動画広告が主な収益源です。表示回数やクリック数に応じて収入が発生しますが、単価は数円〜数十円程度で、月数千円〜数万円ほどになる可能性が高いです。
また、ユーザーにアプリ内で課金してもらう方法もあります。基本無料で提供しながら特定の機能やアイテムを有料にする仕組みで、ユーザーが「広告を外したい」「便利な機能を使いたい」と思った場面で訴求できれば、課金率が高くなりやすいです。
実際には、1つのアプリで月に数百円〜数万円の収益が出れば上々です。複数のアプリを運用したり、定期的に機能改善を行ったりしていけば、月5万円程度なら安定して稼ぐこともできます。
受託開発
受託開発は、クライアントの依頼に応じてアプリを開発し、その報酬を受け取る副業スタイルです。収入は案件の難易度や、個人のスキル・経験に応じて決まります。「報酬」という形で収入を得るので個人開発よりも安定性が高い傾向にあります。
たとえば、簡単な機能の追加や不具合修正といった小規模案件であれば、1件あたり3万円〜10万円前後が相場となります。これに対し、UI設計やバックエンド開発などを含む新規アプリ開発など、高難易度や工数の多い案件では、20万円〜70万円を超えることもあります。
さらに「週2日×月20時間で月額20万円」といった、稼働時間ベースで契約する継続案件も増えてきており、ある程度の実務経験がある方なら月に30万〜50万円以上を安定して稼ぐことも可能です。
副業で開発するアプリの種類について

アプリ開発の副業では、開発するアプリの種類によって使用する技術や求められるスキルが異なります。
ここでは副業で開発するアプリの種類について3つに分けてご紹介します。
Webアプリ
Webアプリは、スマートフォンやパソコンのブラウザ上で動作するアプリケーションです。
アプリをインストールする必要がなく、URLにアクセスするだけで利用できるため、予約管理システムや社内用の業務ツールなど、シンプルな機能を提供する用途に適しています。開発にはHTML、CSS、JavaScriptなどの基本的なフロントエンド言語に加えて、Node.jsやPHPなどのバックエンド技術が使われることもあります。
OSに依存せず幅広い端末で動作するうえ、アップデートが即時反映されるため、保守の手間が少ないのもWebアプリのメリットといえます。
ただし、Webアプリは端末へのアクセス権限が制限されているため、カメラやGPS、プッシュ通知といった機能は一部しか利用できません。
また、ネット環境が必須であり、オフライン利用には向いていないという制約もあります。
ネイティブアプリ
ネイティブアプリは、スマートフォンやタブレットに直接インストールして使用するタイプのアプリです。
App StoreやGoogle Playなどのアプリストアで配布される形式で、いわゆる「スマホアプリ」と聞いて多くの人がイメージするのがこのタイプです。
iOSアプリであればSwift、AndroidアプリであればKotlinやJavaを使って、それぞれのOSに合わせて個別に開発します。デバイスの処理能力を最大限に活かせるため、動作が軽快で、カメラや位置情報、センサーなどの機能とも連携が取りやすいのが特徴です。
ただし、iOSとAndroid両方に対応しようとすると、それぞれで開発が必要になり、工数やコストが倍になることもあります。
また、ストアの審査に時間がかかったり、アップデートの手続きが煩雑だったりと、やや手間がかかる点には注意が必要です。
ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリは、Webアプリとネイティブアプリの中間に位置する形式で、Web技術をベースにしながら、ネイティブアプリとしてスマートフォンにインストールして使えるのが特徴です。
React NativeやFlutterといったクロスプラットフォームのフレームワークを活用することで、iOSとAndroidの両方に対応するアプリをひとつのコードベースで開発できるため、更新や保守の負担を軽減しやすいのがメリットです。
個人のアプリ開発副業で求められるスキル

個人でアプリ開発の副業を行うには、開発スキルに加えて、企画力やマーケティング、収益化の仕組みを考える力も必要になります。
ここでは、個人のアプリ開発副業で求められるスキルを3つ紹介します。
プログラミングスキル
アプリ開発の根幹となるのがプログラミングスキルです。作りたいアプリの種類によって必要な言語は異なりますが、WebアプリであればHTML・CSS・JavaScript、スマートフォンアプリであればSwift(iOS)やKotlin(Android)などが主に使われます。
なお、プログラミングの学習は独学でも始められますが、知識を身につけるだけでは不十分です。まずはシンプルなアプリでも構わないので、完成までやりきった経験を重ねることが大切です。
マーケティングスキル
せっかくアプリを作っても、誰にも見つけてもらえなければダウンロードもされず、収益にはつながりません。そのため、副業で収益を上げるためには、アプリを広めるためのマーケティングスキルも必要不可欠です。
たとえば、ストア上での見え方を改善する「ASO(アプリストア最適化)」では、アプリ名や説明文、スクリーンショットの内容が重要になります。キーワードを意識したタイトルの付け方や、機能の魅力が伝わる一言を最初の一文に入れることも、検索結果やクリック率に大きな影響を与えます。
また、X(旧Twitter)やInstagramで開発過程を発信したり、レビューを書いてくれた人に感謝の返信をしたり、ユーザーの声をアップデートに反映させたりする姿勢は、アプリだけでなく開発者の評価を高める要素になります。
ビジネススキル
アプリ開発を通じて収益を得るには、開発だけでなく「どう収益を生むか」を考えるビジネス的な視点も重要です。ただ作るだけでは自己満足に終わってしまうので、誰に向けたアプリなのか、どのような形でお金が動くのかを、企画段階から明確にしておく必要があります。
たとえば、「広告で収益化する」場合は、アプリの滞在時間や広告の表示回数を意識した設計が求められます。一方、「アプリ内課金で稼ぐ」場合は、どこで課金ポイントを提示すれば自然か、いくらまでなら払ってもらえるか、といったユーザー心理の設計が重要になります。
個人のアプリ開発副業で稼ぐ方法

個人でアプリを開発して収益を得るには、限られた時間やリソースのなかで戦略的な工夫をしたり、スキルを高める努力が必要になります。
ここでは、個人のアプリ開発副業で稼ぐ方法を紹介します。
独創性の高いアプリを開発する
収益化を目指すうえで、まず意識したいのが「他と違うアプリ」を作ることです。アプリストアには似たようなツールやゲームが無数に並んでいるため、既存のアイデアをそのまま真似するだけでは、誰にも注目されずに終わってしまいます。
たとえば、家事のちょっとした面倒臭さや、仕事中に感じる作業のムダさ、趣味の中での手間など「こんなアプリがあったら便利だな」と思う瞬間は、日常の中に意外と多くあります。
誰もが使う大規模なアプリを目指す必要はありません。むしろ、特定の人に深く刺さるようなニッチなテーマに取り組んだほうが、競合も少なく、ダウンロードにつながる可能性が高くなるといえます。
複数のアプリを開発する
個人開発では、ひとつのアプリに全てをかけるよりも、複数のアプリを並行して運用するほうが、収益の安定性を高めやすくなります。たとえ1本あたりの収益が月数百円〜数千円程度でも、5本、10本と積み上げていけばまとまった副収入になります。
また、個人開発は基本的に予算も人手も限られるため、効率よく開発を進める工夫が必要になります。
たとえば、内容が近いアプリを複数展開すれば、コードやUIを一部使い回すことができるので、開発負担を抑えつつコンスタントにリリースすることができるでしょう。
アプリを量産することが目的ではありませんが、「作って・出して・改善する」というサイクルを複数のアプリで回すことで、経験も蓄積され、全体の完成度や収益性を着実に高めていくことが可能になります。
スキルアップする
開発初期は簡単なツールやWebアプリから始めるとしても、将来的に課金機能を実装したり、データベースと連携したりするためには、スキルを高めていく必要があります。
たとえば、ReactやFlutterといったフレームワークを学べば、より複雑なUIを効率的に構築できるようになりますし、サーバーサイドやAPIとの連携を覚えれば、動的なサービスにも対応できます。
また、収益面以外にもセキュリティ対策やユーザー管理など、規模が大きくなるほど求められる知識も増えるので、そういった意味でもスキルを高めることは必須といえます。
アプリを売る方法を勉強する
どれだけ良いアプリを作っても、ダウンロードされなければ収益にはつながりません。個人開発で収益を上げるためには、開発したアプリを「どう届けるか」「どう見せるか」といった売り方を学ぶことが大切です。
たとえば、アプリ名やアイコン、ストアの説明文、スクリーンショットの並べ方など、ストアでの見せ方を少し変えるだけでも、検索順位やクリック率が大きく変わることがあります。
また、SNSやブログで開発過程を発信することによって、リリース前から関心を集められる可能性もあります。
開発ツールを使いこなす
個人で安定したアプリ収益を得るためには「いかに効率よく作業できるか」が重要であり、開発ツールを使いこなせれば生産性が大きく向上します。手を動かす時間を減らし、アイデアや改善に時間を使える環境を整えていくことが、個人開発においては重要度が高いといえます。
たとえば、ソースコードの管理にはGitHub、UI設計にはFigma、タスク整理にはNotionやTrelloなどのツールがあります。これらはどれも無料または安価に利用できるので、まずは気軽に使ってみるのもよいでしょう。
また、複数のアプリを展開したい場合には、React NativeやFlutterといったクロスプラットフォーム開発に対応したフレームワークの活用もおすすめです。
ひとつのコードベースでiOSとAndroidの両方に対応できるため、開発や保守にかかる工数を大幅に削減できます。
アプリ開発の副業は個人と受託のどっちがおすすめ?

アプリ開発の副業は「個人」と「受託」の2つがありますが、どちらにもメリットとデメリットがあり、自分のスキルレベルや働き方、目的によって最適なスタイルは変わってきます。
ここでは、個人開発と受託開発、それぞれに向いている人や特徴を整理して解説します。
初心者や未経験者は個人開発
アプリ開発が未経験、または業務レベルでの開発経験がない初心者の方は、まずは個人開発から始めるのがおすすめです。
個人開発では、自分のペースで進められることが最大の魅力で、納期や仕様の制約がないため、試行錯誤を繰り返しながら開発スキルを高めることができます。
また、アプリストアに並んだ制作物はポートフォリオとしても活用でき、将来的に受託案件を受ける際の武器にもなります。
また、広告やアプリ内課金といったマネタイズの方法を実践的に学べるのも、個人開発ならではのメリットです。自分で作ったものがダウンロードされ、収益につながる体験は、非常にやりがいを感じるものです。
ただし、最初から収益を追い求めすぎると失敗する可能性が高いので、「まずは試しに1本作って公開する」という姿勢で取り組むと良いでしょう。
実務経験者は受託開発
すでに実務での開発経験がある方、あるいは業務委託やフリーランスとしてのスキルを持っている方には、受託開発の副業が適しています。
受託開発では、クライアントから依頼されたアプリやシステムの開発を行い、その報酬として開発費を受け取ります。報酬の相場は案件内容や稼働時間によって幅がありますが、個人開発よりも収入が安定しやすいのがメリットです。
一方で、クライアントとのやり取りや納期管理、仕様のすり合わせといったビジネス的な要素も含まれるため、ある程度の経験や責任感も求められます。開発スキルだけでなく、タスク管理やコミュニケーションにも自信のある方に向いている働き方といえます。
受託のアプリ開発副業の主な案件種類と単価相場について

受託のアプリ開発副業には、Webアプリやスマホアプリの新規開発、既存アプリの改修など、さまざまな種類の案件があります。
ここでは、案件の種類ごとに単価相場などを紹介します。
Webアプリ開発支援
業務システムや予約管理、チャットツールなど、Webブラウザ上で動作するアプリの開発案件は、企業のDX推進やSaaS需要の増加に伴い、案件数も多くなっています。
案件の傾向や使用技術、単価感などを以下の表にまとめました。
用途 | 社内管理ツール、予約システム、チャット機能付きサービスなど |
---|---|
使用技術 | HTML/CSS、JavaScript、TypeScript、React、Vue.js、Node.js、PHPなど |
単価相場 | 月30万〜70万円前後 |
開発形式 | クライアント・サーバー型のWebアプリ開発(モダンフレームワークが主流) |
iOS/Androidアプリ開発支援
スマートフォン向けアプリの開発は、現在でも非常に需要の高い分野です。
特に、iOSやAndroidといったプラットフォームに対応したネイティブアプリは、BtoC向けのサービス展開や業務効率化のニーズに応える手段として多種多様な方法で活用されています。
案件の傾向や使用技術、単価感などを以下の表にまとめました。
用途 | スマホ向けサービスアプリ、業務支援アプリ、BtoC向け機能アプリなど |
---|---|
使用技術 | Swift(iOS)、Kotlin/Java(Android)、Flutter、React Native など |
単価相場 | 月40万〜80万円前後 |
開発形式 | ネイティブ開発またはクロスプラットフォーム開発(クライアントが指定) |
ゲームアプリ開発
スマホゲーム市場は競争が激しい反面、収益性が高いジャンルでもあり、ゲーム業界に特化した知見・描画・アニメーション処理などの経験が求められる案件が多いのが特徴です。
案件の傾向や使用技術、単価感などを以下の表にまとめました。
用途 | カジュアルゲーム、ソーシャルゲーム、リアルタイム対戦など |
---|---|
使用技術 | Unity(C#)、Unreal Engine、Cocos2d-x、Firebase、Photon など |
単価相場 | 月50万〜90万円前後 |
開発形式 | ゲームエンジンを用いたクライアントアプリ開 |
既存アプリの改修・機能追加
既存アプリの改修・機能追加の案件は、新規開発に比べて難易度は比較的低く、副業や初受託の足がかりとして取り組みやすいのが特徴です。
案件の傾向や使用技術、単価感などを以下の表にまとめました。
用途 | 機能追加、不具合修正、UI改善、パフォーマンス最適化など |
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使用技術 | 対象アプリに準拠(JavaScript・モバイル・サーバーサイドまで幅広い) |
単価相場 | 月25万〜60万円(軽微な修正であれば10万円以下の単発もあり) |
開発形式 | 既存コードの解析と部分的な追加・修正作業 |
受託のアプリ開発副業の案件例

以下は、実際のフリーランスとして働くアプリ開発者向け案件の一例です。
報酬や働き方、求められるスキル感を確認する際の参考にしてください。
保険業界でのJavaアプリ開発
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | 〜¥570,000 /月 |
業務内容 | 配信システム開発 ・Javaアプリケーションの設計、開発、実装 ・要件定義~導入・保守を含む、ソフトウェア開発 ・プロダクトオーナーや設計者、テスターを含む各部門との横断的な連携 |
必須スキル |
・日本語:ネイティブレベル ・英語:ビジネスレベル ・Javaテクノロジーを用いたアプリケーション実装経験(5年以上目安) ・SpringBoot・テストコーディング、自動化、分析 – UT/ITa/ITb/E2E、静的解析、セキュリティ、パフォーマンスの実務経験 ・パフォーマンスチューニングとトラブルシューティングの経験 |
大手小売店ネイティブアプリの品質向上

以下は、実際のフリーランスとして働くアプリ開発者向け案件の一例です。
報酬や働き方、求められるスキル感を確認する際の参考にしてください。
保険業界でのJavaアプリ開発
内容 | |
---|---|
職種 | エンジニア |
単価目安 | 〜¥770,000 /月 |
業務内容 | 配信システム開発 ・技術難易度の高い調査や解析 ・改修作業など |
必須スキル |
・Swift or Kotlinを用いたネイティブアプリ開発経験5年以上 ・リファクタリングの業務経験(得意な方) ・自主的に動ける方 |
受託のアプリ開発副業案件の探し方

ここでは、受託のアプリ開発副業案件の探し方を4つの方法を紹介します。
副業エージェントサービスの利用
副業エージェントは、スキルや希望条件に合わせて案件を紹介してくれるマッチング型のサービスです。
経歴や得意分野を登録しておけば、エージェントが代わりに案件を探してくれるため、「営業が苦手」「契約まわりの手続きが不安」といった方でも始めやすいのが大きなメリットです。
また、週2〜3日の稼働やフルリモート、土日稼働OKなど、柔軟な働き方ができる案件も豊富にそろっているため、本業と両立しながら副業を進めたい方にも適しています。
クラウドソーシングサービスの利用
クラウドソーシングは、自分で案件を検索して応募できるサービスです。登録から応募、契約、納品、報酬の受け取りまでオンラインで完結するため、副業初心者でも気軽にチャレンジすることができます。
また、「副業OK」「初心者歓迎」「単発案件」といった条件で検索できるサイトも多いため、まずは小さな実績を積み重ね、それを武器に大型案件を獲得するといった目的で活用するのも有効です。
知人からの紹介
アプリ開発を続けていると、エンジニア仲間や過去の仕事のつながりから、アプリ開発の仕事を紹介してもらえることがあります。
このような紹介案件は「この人にお願いしたい」という信頼関係をもとに始まることが多く、業務の進め方や報酬交渉などが比較的スムーズに進みやすいのが特徴です。
ただし、口約束で進めてしまうとトラブルの原因になることもあるため、報酬の金額や納期など、最低限の契約条件はあらかじめ確認し、可能であれば簡単な契約書を交わしておくのがおすすめです。
営業
営業には、ポートフォリオや実績を武器に、自分から企業や個人にアプローチして仕事を獲得する「直接営業」という方法があります。
また、SNSや技術ブログでアプリ開発のスキルを発信したり、GitHubにコードを公開したりといった「企業側に自分を見つけてもらう工夫」も、営業の一種といえます。
営業は自分がやってみたい領域に絞って挑戦できるうえ、仲介業者を挟まずにやり取りできるため中間マージンが発生せず、報酬が全額自分のものになるのも大きなメリットです。
受託のアプリ開発副業におすすめのエージェント
本業と並行してアプリ開発の副業をする場合、自分で営業や交渉を行うのは難しいこともあるでしょう。そこで活用したいのが、副業やフリーランス向けのエージェントサービスです。
ここでは、アプリ開発副業におすすめのエージェントを3つ紹介します。
BIG DATANAVI

引用元:『BIGDATA NAVI』
BIG DATA NAVIは、AI・機械学習・データ分析領域に特化した案件を多く保有しており、業界でもトップクラスの案件数を誇るエージェントサービスです。
アプリ開発においては、Webアプリや業務系システムの開発支援案件が多数掲載されており、週2〜3日の副業案件の取り扱いもあるのが特徴です。
また、PythonやNode.jsなどを使ったアプリのバックエンド開発や、AI機能を組み込む開発ニーズが多いため、先端技術とアプリ開発を掛け合わせたい方に特に向いているといえます。
レバテックフリーランス

引用元:『レバテックフリーランス』
レバテックフリーランスは、iOSやAndroidなどのスマートフォンアプリの開発案件に強みを持つエージェントです。
BtoC向けのサービス開発や企業の公式アプリ構築などの案件が豊富に揃っているので、Swift(iOS)やKotlin・Java(Android)といったネイティブアプリの開発経験を活かしやすいのが特徴です。
スポット案件というよりは、週3〜5日の稼働を前提とした中長期案件が多いので、本格的に副業収入を増やしたい方や、いずれ独立を視野に入れている方におすすめです。
ITプロパートナーズ

引用元:『ITプロパートナーズ』
ITプロパートナーズは、週2日〜参画できる副業者向けの案件を多数保有しているエージェントサービスです。
アプリ開発案件においては、React NativeやFlutterを使ったクロスプラットフォーム開発や、新規サービス立ち上げに関わるWebアプリ開発など、スタートアップ系を中心に幅広く扱っています。
また、開発だけでなく、要件定義や技術選定といった上流工程から携われる案件も多いため、スキルアップを重視する方にも向いているといえます。
受託のアプリ開発副業アプリ開発副業で求められるスキル

受託開発の副業では、クライアントの要望通りに機能を実装するための技術力に加えて、スムーズに案件を進めるための、円滑なコミュニケーション能力も求められます。
それぞれのスキルについて、以下で詳しく解説します。
プログラミングスキル
受託案件では、納期の厳守やハイクオリティな成果物を求められるため、確実に動くコードを安定して書けるだけのプログラミングスキルが必要です。
副業案件では、以下のような技術スタックを扱う案件が多いので、まずはこれらを習熟しておくと案件獲得の幅が広がりやすくなります。
- Webアプリ:JavaScript(React、Vue)、TypeScript、Node.js、Ruby on Railsなど
- モバイルアプリ:Swift、Kotlin、Flutter、React Nativeなど
- バックエンド:API設計・開発、Firebase、GraphQL、AWS など
コミュニケーションスキル
受託開発では、クライアントの要望を正確にくみ取り、それを実装に反映させることが求められます。仕様のすり合わせや要件定義の場面では、丁寧なヒアリングと的確な提案ができるかどうかがプロジェクトの成功に直結するため、高いコミュニケーション能力が必要になります。
また、副業とはいえ外部の開発者として関わる以上、定期的な進捗報告や連絡のレスポンスの速さも評価されやすいポイントです。「なかなか連絡がとれない人」はどんなにスキルがあっても継続依頼につながりにくいので、チャットツールやメールはこまめに確認し、早めに返答する姿勢が大切になります。
受託のアプリ開発副業についてよくある質問

ここでは、受託のアプリ開発副業についてよくある質問に回答します。
週1~2日・土日・平日の夜などのみといった低稼働で参画できる副業案件はある?
低稼働で参画できる副業案件も多数あります。
エージェントサイトやスカウト型サービスで、「週1日〜」「稼働時間:夜・土日」のように条件を絞って検索すれば見つけることができるので、まずはどのような案件があるか見てみるのがおすすめです。
在宅・フルリモート可能なアプリ開発の副業案件はどのように探す?
エージェントサイトやフリーランス向けマッチングサービスで「フルリモート」「在宅可」などの条件で検索すると効率的に探すことができます。
また、自分で探す時間がない場合は、希望条件を登録しておくだけで案件を紹介してくれるエージェントサービスを活用するのもおすすめです。
アプリ開発の副業からフリーランスとして独立するには?
副業で小さな案件から経験を積んでいき、少しずつ信頼や実績を蓄積していくのがもっとも堅実な方法です。
独立するタイミングとしては、継続案件が増えてきたり、新規営業が必要なくなったりといった、「安定した収入が見込めるようになった頃」が目安になります。
アプリ開発の副業を始める際の注意点

アプリ開発の副業を始める際は、以下の3つのポイントに気をつける必要があります。
勤務先の就業規則を確認する
まず、副業を始める前には、必ず勤務先の就業規則を確認してください。
副業を全面的に禁止している会社もあれば、「申請すればOK」「競合にあたらなければ可」といった条件付きで認めている会社もあります。ルールを確認せずに始めてしまうと、会社からの信頼を失ってしまったり、懲戒処分の対象となることもあるので注意が必要です。
本業とのバランスを考える
アプリ開発は思った以上に作業が長時間に及ぶこともあるため、本業への支障が出ないよう、時間の配分やタスク管理を意識することが大切です。
とくに「納期がある受託開発」を利益優先で引き受けすぎると、生活リズムが崩れてしまう原因にもなります。
確定申告を行う
副業による所得が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になります。
アプリ開発の副業では、報酬の振込やアプリの売上が源泉徴収なしで支払われることも多く、税金の処理をすべて自分で行う必要があります。
そのため、余裕を持って確定申告に関する知識をつけておくと慌てずに済みます。
また、確定申告では、開発に使ったPC代やサーバー代、書籍代などは経費として認められる可能性もあるので、帳簿や領収書をしっかり残しておくクセをつけておくのが大切です。
まとめ
アプリ開発の副業は、スキルを活かして自由に収入を得られる選択肢として、多くのエンジニアに注目されています。個人でアイデアを形にする自由さもあれば、受託開発で安定的に稼ぐ方法もあり、自分の経験やライフスタイルに応じて柔軟に取り組めるのが大きな魅力です。
ただし、収益化を目指す場合は「作って終わり」ではなく、アプリの改善やマーケティング、効率的な開発環境の構築、税務管理など、ビジネスとしての視点も必要になります。
受託開発に取り組む場合は、信頼できるエージェント選びも重要なポイントです。
たとえば、BIGDATA NAVIはAI・データ分野に強く、PythonやNode.jsを活かしたアプリ開発案件も多数掲載されています。副業向けに週2〜3日・リモート可の案件も多く、初めての受託でも安心して挑戦できるので、副業案件を探している方は、活用することも検討してみてください。

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