Next.jsスキルでフリーランスになるには?単価相場や必要なスキルを解説

「Next.jsスキルでフリーランスとして働いてみたいけれど、本当に案件が取れるのか不安」とお悩みを抱えていませんか?実はNext.jsは大手企業を中心に採用され始めて需要が高く、フリーランス案件数も増加傾向にあります。そのため、Next.jsスキルでフリーランスになりたい方はベストタイミングです。
今回はNext.jsスキルでフリーランスになる方法について解説します。この記事では、Next.js案件の単価相場やフリーランスで活躍するための必要なスキルをご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Next.jsエンジニアはフリーランスになれる?
結論からお伝えするとNext.jsエンジニアの実務経験があれば、比較的容易にNext.js案件を獲得できます。ここでは、市場状況や需要を踏まえてNext.jsエンジニアがフリーランスになれる理由をご紹介します。
Next.jsの市場状況と需要
Next.jsはReactをベースにしたフレームワークです。
APIルートによりフロントエンド開発とバックエンド開発を統合できるため、効率良く開発できます。さらに、サーバーサイドレンダリング(SSR)やクライアントサイドレンダリング(CSR)、静的サイト生成(SSG)、画像の最適化、ファイルベースの自動URLルーティングなど開発効率、ユーザー体験を高める機能が標準搭載されていることが大きな特徴です。
Reactがフロントエンド開発で広く受け入れられるようになったことやWebサイトやWebアプリの表示速度の重要性が高まった関係で、Next.jsフリーランス案件は増加傾向にあります。そのため、Next.jsエンジニアがフリーランスになっても、比較的容易に案件を獲得できるでしょう。
Next.jsの特徴
Next.jsには3つの特徴があります。
(1) 表示速度が速いWebサイトやWebアプリが開発できるレンダリングの中でも表示速度が高速であるサーバーサイドレンダリング(SSR)、動的な処理を減らし表示速度を向上させる静的サイト生成(SSG)を活用することで、表示速度が速いWebサイトやWebアプリを開発できます。
(2) ファストリフレッシュで効率良く開発ができるファストリフレッシュとは、Reactコンポーネントを更新後にページ全体をリロードするのではなく、更新箇所だけをリロードする機能です。Next.jsはReactをベースにしたフレームワークのため、ファストリフレッシュで効率的に開発することができます。
(3) 大型プロジェクト開発の効率が上がるファイルベースとはファイルの構造に基づいてWebサイトやWebアプリのルーティングを自動的に生成する機能です。 ルーティングを設定することなく、ファイルとフォルダの構造だけでWebサイトやWebアプリの構造を定義できます。そのため、大型プロジェクト開発の効率が上がります。
Next.jsで開発できるもの
Next.jsはサーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)、APIルートなどの多くの機能を備えています。そのため、次のプロジェクトで活用されます。
Webアプリ開発
Reactがベースのため、ログイン機能、データ管理機能、ショッピング機能を備えたインタラクティブなWebアプリを開発しやすくなります。またサーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成(SSG)により、ページ読み込み速度も高速でスマートフォンで起動してもストレスなく動作するWebアプリを開発できます。
ECサイト開発
Next.jsでSEOに強いECサイトが開発できます。なぜなら、カテゴリ商品一覧ページや商品ページを静的サイト生成(SSG)で生成すれば高速表示させることができるためです。また、APIルートでフロントエンド開発とバックエンド開発を統合できるため、決済システムなどをセキュアに実装できます。
ブログやニュースサイト構築
Next.jsを活用することで、表示速度に優れたブログやニュースサイトを構築できます。静的サイト生成(SSG)や画像最適化、ルーティングなどの機能を活用することで、軽量なサイトを作れます。そのため、個人ブログはもちろん、企業のオウンドメディアやニュースポータルなどのサイト構築にてReact、Next.jsが活用されるようになりました。
ダッシュボードやAdmin画面開発
Next.jsは、動的なコンポーネントの構築や管理が得意なため、ダッシュボードやAdmin画面の開発にも向いています。チャートライブラリやデータ可視化システムと組み合わせれば、アナリティクス解析も可能です。また、ユーザー管理、レポート表示、フィルタリング機能を搭載した管理画面を簡単に構築することもできます。
Next.jsエンジニアのフリーランスの案件単価や年収相場

Next.jsを扱うフリーランス案件の平均単価は月額70~80万円で、年収ベースに換算すると約840万円から960万円に相当します。月額100万円という高単価な案件も存在するため、フリーランスになることで高収入を目指せます。
案件名 | 平均単価 |
---|---|
Webサイト開発案件 | 750,000円/月 |
SNSアプリ開発案件 | 850,000円/月 |
Webシステムリプレース案件 | 800,000円/月 |
AIエージェントプロジェクト案件 | 720,000円/月 |
ITエンジニア向けの案件紹介サービスとして、BIGDATA NAVI(ビッグデータナビ)があります。ビッグデータ関連の求人サイトでは業界最大級の案件数を誇り、機械学習・AIなどの先端案件が豊富であることが魅力です。
ITエンジニアやプログラマー、データサイエンティスト、コンサルタント・PM・PMOといったIT系人材は一度登録して案件紹介を受けてみるとよいでしょう。
フリーランスのNext.jsエンジニアに求められるスキルや経験

Next.jsエンジニアがフリーランスになるためには、クライアントから求められるスキルや実務経験を積んでおくことが大切です。そのため、次のスキルや実務経験を磨いておきましょう。
HTML・CSS・JavaScriptのスキル
Next.jsエンジニアがフリーランスで活躍するためには、WebサイトやWebアプリ開発の土台となるHTML・CSS・JavaScriptの基本的なスキルは欠かせません。なぜなら、Next.js案件はデザインカンプや設計図に基づいてWebサイトやWebアプリをマークアップ、実装、テスト、デバッグを行うためです。
単にプログラムコードを記述するだけでなく、将来的な保守や引き継ぎを見据えてコードを記述したり、ドキュメントを作成できたりすると評価されやすくなります。
モダンな環境での開発経験
Next.js案件は短期間でのプロダクトリリースが目標に掲げられて、最新技術を取り入れてスピード感のある開発が求められます。
クラウド環境の利用、アジャイル開発やDevOps手法が取り入れられ、効率を重視した開発現場に参画するのが一般的です。このような案件では実務経験が評価されるため、フリーランスになる前にモダンな環境での開発経験を積んでおくことをおすすめします。
プロジェクト進行の経験
フリーランスとして活躍するには、プロジェクトを円滑に進行させるスキルが求められます。なぜなら、会社員と異なり、クライアントや関係者と主体的にコミュニケーションを取り、業務管理まで担う場面が多いためです。
プロジェクトマネージャーとしての経験があると、プロジェクト計画に沿って進行できるようになるため、フリーランスになる前にマネジメント経験を積んでおくことをおすすめします。
フリーランスのNext.jsエンジニアが収入アップするポイント

Next.jsエンジニアがフリーランスで収入アップしたい場合は基本スキルや実務経験を習得するだけではなく工夫が必要になります。そのため、フリーランスのNext.jsエンジニアが収入アップするためのポイントを押さえておきましょう。
UI/UXへの深い知識を身につける
UI/UXに対する深い知識を身に付けておけば、デザインカンプや設計図の改善点を見つけられるようになり、より良いユーザー体験を実現するための提案ができるようになります。
UI/UXはWebサイトやWebアプリの操作や売上に直結する要素です。そのため、UI/UXに関する知見を持っているエンジニアは高く評価されます。近年、UI/UXデザインに関するフリーランス案件も増えてきているため、UI/UXへの知識を習得しておけば幅広い案件を獲得できるようになります。
サーバーサイド言語の知識を身につける
フロントエンド言語以外にもサーバーサイド言語の知識を身につければ、企画立案から要件定義、設計、開発、テスト、公開までの全工程を一貫して担当できるようになります。
フロントエンド開発とバックエンド開発の両方をカバーできるフルスタックエンジニアとして活躍すれば、高単価の案件を獲得しやすくなります。そのため、PHP、Ruby、Python、C言語、C++、Javaなどのサーバーサイド言語を身に付けるようにしましょう。
要求定義と外部設計など上流経験を積む
フリーランスエンジニアはプロジェクト初期段階から関われるようになると案件を獲得しやすくなります。
プロジェクトの方向性を決める要件定義やプロジェクト全体を設計するアーキテクチャ設計など、上流工程の実務経験があれば、クライアントと信頼関係が築けるようになります。 設計から開発、運用までを見通した提案ができれば、責任あるポジションを任される機会が増えるため、上流工程の経験を積んでおきましょう。
実務未経験からフリーランスのNext.jsエンジニアになれる?

実務未経験からフリーランスエンジニアになることは難しいのが現状です。
なぜなら、Next.jsエンジニア案件ではReact(Next.js)の実務経験が問われるためです。また、要件定義など上流工程の経験やゼロからプロジェクトを立ち上げた経験が歓迎されることもあります。そのため、フリーランスで安定的に案件を獲得したい方は、IT会社に就職してReact(Next.js)の実務経験を3年程度は積んでおくことをおすすめします。
Next.jsエンジニアがフリーランスになるメリット
Next.jsエンジニアがフリーランスになるメリットには「収入アップ」「経験・スキルアップ」「人脈の拡大」があります。
収入アップ
Next.jsエンジニアがフリーランスになれば、会社員時代よりも高い報酬を得られる可能性があります。企業に所属している場合は、会社指定の枠内に年収が収まりがちです。しかし、フリーランスであればスキルと実績に応じた報酬を得やすくなります。
例えばNext.jsの実務経験があれば、単価70~80万円の案件に入れるため、年収1,000万円を狙うことも可能です。複数のクライアントと契約して複数の収入源を得ることもできます。このような工夫をすれば収入アップが狙えます。
経験・スキルアップ
フリーランスとして活動すれば、エンジニアスキルや経験を効率良く磨くことができます。なぜなら、さまざまなプロジェクトがあり、興味・関心のある案件に参画できるためです。
また、フリーランスはクライアントとの直接やりとりをすることも多いため、コミュニケーションスキルやファシリテーションスキルなどのヒューマンスキルなども磨くことができます。このような経験は、WebサイトやWebアプリ開発に関する提案をする上で役立つでしょう。つまり、フリーランスとして活動することで、自分の市場価値を高めることができます。
人脈の拡大
会社員の場合は同じメンバーとの関わりが中心になりますが、フリーランスとして活動すると、案件ごとに異なるチームを結成するため自然と人脈が広がっていきます。
人脈がビジネスチャンスにつながることも珍しくありません。信頼関係を築いた相手からは継続案件のオファーを受けることもあります。 また、開発現場以外でも技術コミュニティや勉強会、カンファレンスに参加することで、同じ志を持つ仲間との出会いも期待できます。
フリーランスNext.jsエンジニアの今後の需要や将来性
フリーランスNext.jsエンジニアは今後も需要が伸びると予想されています。なぜなら、Next.jsは多くの機能が標準搭載されているフレームワークであり、WebサイトやWebアプリ開発現場での採用が広がっているためです。
特に、スピード感のあるプロダクト開発を行うシステムインテグレーターや大手企業で導入が進んでいます。 また、DXの加速でWebアプリ開発案件が増加傾向にあるため、Next.jsのスキルと実務経験を積んでおけば長期的かつ安定的に活躍することができます。
まとめ
Next.jsのスキルは、さまざまな開発現場に求められている技術です。Next.jsのスキルや実務経験を活かして、フリーランスになれるのか気になっている方にとっては、非常に良い機会となっています。
この記事で紹介したスキルや知識を身につけることで、フリーランスとしてのキャリアを切り拓くことができるでしょう。ぜひスキルを磨き、理想の働き方を目指して一歩を踏み出してみてください。

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