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Salesforceエンジニアとは?仕事内容や将来性が高いと言われる理由も解説!

クラウド型の営業支援・顧客管理システムであるSalesforce(セールスフォース)ですが、国内でも導入企業が続々と増えてきています。そんな中、Salesforceの導入支援や運用保守に特化したエンジニアである「Salesforceエンジニア」のニーズも高まってきており、その将来性にも期待がされています。

本記事では、Salesforceエンジニアに注目し、その仕事内容や将来性が高いと言われている理由、必要なスキルなどについて解説していきます。Salesforceエンジニアに興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

そもそもSalesforce(セールスフォース)とは

Salesforce(セールスフォース)は、世界一位のシェアを誇るクラウド型営業支援・顧客管理システムです。中小企業から大企業まで、国内導入企業は5,000社以上にのぼります。Salesforceは、営業や顧客管理、カスタマーサービスなどすべての部門で使えるフラットなプラットフォームで、部門を超えた顧客情報の共有やワークフローの自動化などが、安全なセキュリティのもと実施可能です。より営業効率を高めたい企業や顧客満足度の向上を図る企業が多く導入しています。

Salesforceエンジニアの仕事内容

Salesforceエンジニアとは、Salesforceの導入支援や開発、運用に携わるエンジニアのことです。Salesforceはカスタマイズが可能なクラウド型システムですが、導入や機能のカスタマイズ作業にはエンジニアとしての専門的な技術が求められるため、Salesforceを専門に取り扱うエンジニアとして「Salesforceエンジニア」が存在しているのです。

それではここからは、Salesforceエンジニアが行う仕事について詳しく見ていきたいと思います。

顧客への導入支援

Salesforceエンジニアはクライアントの要望に合わせてSalesforceの導入支援を行います。Salesforceには機能が多く存在するため、クライアントに合わせた最適な選択を提案することが求められます。そのために、利用目的や課題、クライアントの業務などをヒアリングしてよく理解しておかなければなりません。

また、顧客の要望に合わせて機能をカスタマイズすることも導入支援における業務の一つです。Salesforceのシステムへの深い理解やカスタマイズできるスキルもそうですが、顧客の要望をくみ取るヒアリング力も重要になってきます。

システムの開発や機能追加

クライアントが求める機能がSalesforceに搭載されていない場合、Salesforceエンジニアは開発作業を行います。Salesforceには「force.com」と呼ばれる開発プラットフォームが存在しており、Apexと呼ばれるSalesforce独自のプログラミング言語や、同じくSalesforce独自の開発フレームワークであるVisualforceなどを用いて開発を進めていきます。なお、Force.com内で、機能の変更や画面のデザインなどの変更も可能となっています。

また、Salesforce導入後に、クライアントから機能の追加を要望されることもあり得るでしょう。これらに対応することももちろんですが、開発と同時にドキュメントの整備やテストなどを行い、クライアントが機能をしっかりと使えるように開発をけん引するのも仕事です。

システムの運用や点検・改善提案

Salesforceエンジニアの仕事には、運用や保守、提案の仕事が含まれます。導入後にシステムの不具合が起こってしまった時には、迅速に対応しなければなりません。クライアントは毎日の業務で使うため、快適に使える環境を整えることも重要な仕事のひとつです。導入した企業にヒアリングを行い、より効果的にシステムを使うためのアドバイスをします。さらなる機能追加の要望などを聞くなど、提案力も必要です。

Salesforceエンジニアの将来性が高いと言われている理由

Salesforceエンジニアは将来性が高いと言われています。なぜその将来性に期待がされているのでしょうか? ここでは、3つの理由について見ていきたいと思います。

Salesforce自体の需要が高くなっている

2030年になると国内でのIT人材の不足は59万と予測されており、企業はより効率的なクラウド型システムの導入を行うでしょう。Salesforceは、全世界で15万社以上の導入実績があり、今後もSalesforceの勢いは続くことが予想されます。Salesforceは、導入する企業の業種を問わず、幅広い機能が使えるのが特徴です。カスタマイズで導入企業の顧客満足度を向上させるためには、Salesforceエンジニアの開発力が必要不可欠です。日本でのSalesforceの導入企業の増加に伴い、Salesforceエンジニアの需要もおのずと増えてきているのです。

Salesforceのカスタムにはエンジニアのスキルが不可欠

Salesforceには、高い標準機能があるものの、企業の利用目的に合わせたカスタマイズが必要です。カスタマイズは専門知識のない顧客側で行うのは難しく、Salesforceエンジニアがカスタマイズをサポートしなければなりません。細かい仕様の設計や実装に加え、企業ごとにカスタマイズされた機能をより効果的に活用するために、Salesforceエンジニアが導入から保守までを一貫して行います。こうした点からも、Salesforceエンジニアの将来性は高いと言われています。

フリーランスのSalesforceエンジニアが特に高い

Salesforceエンジニアのニーズの中で特に高いのが、フリーランスエンジニアです。中小企業がSalesforceを導入する時には、社内にIT専門の人材がいないことも多く、導入から運用までをサポートしてくれる専門のエンジニアが必要です。そんな時に活躍するのが、Salesforceの知識とスキルを持ったフリーランスエンジニアと言えるでしょう。社内にSalesforceエンジニアを常駐させるというのは難しいといったケースでも、フリーランスであれば案件ごとにスポットで依頼ができるため、企業としても依頼を進めやすい傾向にあります。そのため、Salesforceエンジニアとして十分な経験とスキルがあるのであれば、フリーランスとして独立することも選択肢の一つだと言えるでしょう。

Salesforceエンジニアの平均年収

Salesforceエンジニアの年収は、一般のエンジニアと比較して高い部類に入るとされています。平均としては約600万円だと言われていますが、実際にはスキルや経験によって、300万円から1000万円と幅広い年収で設定されているようです。実力を備えれば年収1000万円も夢ではありません。

なお、フリーランスの場合は案件ごとに報酬金額が異なってきます。導入支援や運用保守といった案件の月額報酬としては90万円から130万円まで平均値が上がってきているとも言われており、これを単純に年収換算すれば1000万円から1500万円となります。計算上の値にはなりますが、高年収を期待できるのがSalesforceエンジニアと言えます。

Salesforceエンジニアに必要なスキル

それでは、ここからはSalesforceエンジニアに必要なスキルについて見ていきましょう。これからSalesforceエンジニアとして活躍していきたいという人はもちろん、独立などを検討している方も、自分自身のスキルセットをチェックする意味でも参考にしてみてください。

ApexやJava、C#などのプログラミングスキル

Salesforceの導入支援からカスタマイズ、保守を行うには、専門的なプログラミングスキルが必要です。特にSalesforce独自のプログラミング言語とされるApexは習得が必須だと言えるでしょう。独学で習得するにはハードルが高い言語とも言われており、学習するためにはSalesforceを扱う企業に就職して実務経験を積んでいくことをおすすめします。

なお、ApexはJavaに似た言語とも言われているため、Javaのスキルや実務経験があると学習が進めやすいかもしれません。C#も、Apexと重複する部分があるプログラミング言語と言われています。Salesforceを扱う際にも役に立ちますので、スキルを備えておくとよいでしょう。

Salesforceのシステム開発経験

Salesforceエンジニアとして働くには、基本的にSalesforceのシステム開発経験が求められます。携わる案件により求められる開発経験のレベルは異なりますが、Salesforceに関しての知見は必須です。Salesforceのスキルや知識を客観的に証明できるのが「Salesforce認定試験」です。認定試験に合格すると開発者、コンサルタントなどのスキルを証明できます。資格は、force.comのアップグレードに応じて改定されるため、資格を取得しても受験し続け、資格を有効化しなければなりません。しかしながら、取得した資格は、全世界で通用するグローバルな資格ですので、積極的に受験を進めていくことをおすすめします。

コミュニケーション能力

Salesforceを導入する際には、企業の課題や現状をしっかりと把握する必要があります。クライアントのニーズや目的を理解した上で、最適な機能の提案をするのが、Salesforceエンジニアの役割です。クライアントの意見をヒアリングする場面やアドバイスを行う場面も多く、専門的な知識を誰にでもわかりやすく伝え、最適な提案ができるコミュニケーション力が求められます。

Salesforceエンジニアの将来性

Salesforceの需要は今後も拡大が予測されるため、それに伴ってSalesforceエンジニアの需要も高まっています。Salesforceエンジニアとして働けば、Salesforce技術者としてのプロになれるだけでなく、高いコンサルティング能力が身につくでしょう。これらの能力は、エンジニアやコンサルタントとして高く評価されるため、将来的にも仕事の幅を広げられます。Salesforceエンジニアは将来性が高く、メリットが大きい職種です。

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