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クラウドエンジニアのフリーランスは稼げる?平均年収・単価相場、案件例や必要スキルを解説!

クラウドエンジニアとして働く中で、フリーランスとして独立することを考えたことがある人もいるのではないでしょうか。今回は、フリーランスのクラウドエンジニアについて詳しく解説していきたいと思います。気になる年収や案件例、必要なスキルについて見ていきますので、クラウドエンジニアの方はぜひ本記事を参考してみてください。

フリーランスのクラウドエンジニア 案件例

フリーランスのクラウドエンジニアになりたいと考えたとき、どのような案件例があるのかは気になるポイントだと思います。ここではクラウドエンジニアの案件例にみられる3つの特徴について解説していきます。

需要が高いのはAWSエンジニア

2022年第2四半期時点のCanalysの調査によれば、企業が利用するクラウドサービスのシェア1位は「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」で、市場の31%を占めています。2位に「Microsoft Azure」の24%、3位が「Google Cloud」で8%です。したがって必然的にAWSの案件が多く、クラウドエンジニアの中でも特にAWSエンジニアに多くの仕事が集まりやすいと言えるでしょう。

常駐型がメインでリモート案件は少ない

フリーランスのクラウドエンジニアの場合、その案件の多くが常駐型で、リモート案件は少ない状態です。クラウドエンジニアやインフラエンジニアは、企業の重要な情報資産に関わることが多く、セキュリティの観点から常駐型が採用されていると考えられます。企業のクラウド移行も進んできているため、在宅やリモートの案件も増えていく可能性もありますが、基本的には企業に常駐するスタイルが中心になると考えておいたほうがいいでしょう。またリモート案件のほとんどが設計・構築などの上流工程が要求され、保守運用のみのリモート案件はあまりありません。

長期案件が多い

フリーランスのクラウドエンジニアの仕事内容は、ネットワークやシステムなどのインフラ設計やクラウド環境の構築が主になります。これらの仕事は工数がかかるため、必然的に長期案件となってきます。またクラウド環境の運用・保守の仕事が加わるとさらに長期になります。フリーランスのクラウドエンジニアとしてやっていく場合、スケジュールを管理して、計画的に案件をこなす必要があります。

フリーランスのクラウドエンジニアの平均年収と単価相場

フリーランスのクラウドエンジニアとして稼いでいくのであれば、平均年収とそれぞれの案件の単価相場をよく知る必要があります。相場を把握して、効率よく仕事をこなしていきましょう。

平均年収

クラウドエンジニアの平均年収は、「求人ボックス」の調査によれば約600万円とされています。月収にすると約50万円で、日本国内の平均年収と比較して高い水準です。年収の最低値は約360万、最高値は約1,000万円と幅広く、スキルを磨けば高年収を目指すことができます。

リモート案件の単価相場

上述したようにリモート案件は少ないですが、フリーランスエージェントなどでリモート案件を検索すると、週2日で月収30万円~の案件が見受けられます。稀に週3日で月収50万円~や、週5日で70万円~という案件も見つかります。リモート案件は短期間が主流ですが、計画を立てて複数の案件をこなすことで常駐型と遜色ないほどの収入を獲得することも可能です。

常駐型案件の単価相場

クラウドエンジニアの常駐型案件は需要が高く、フリーランスエージェントで検索すると数え切れないほどの案件が見つかります。案件の多数が週5日で月収90万円~となっており、中には月収120万円の案件もあります。案件の内容はインフラ設計・クラウド環境の構築・オンプレミスからクラウドへの移行などです。常駐型案件の場合は基本的に案件の掛け持ちができないため、内容をよく吟味して、自分にあったものを選びましょう。

週2~3日案件の単価相場

フリーランスエージェントで調査すると、週2日で月収40万円、週3日で月収60万円が相場です。案件の内容はシステム開発が中心となります。すべての案件に共通することですが、経験年数や資格の有無で報酬は大きく変化します。週2~3日で案件をこなすことで経験を積み、空いた時間でスキルアップを目指すなどすれば、いずれ大型案件を受注できるチャンスが生まれてくるでしょう。

フリーランスのクラウドエンジニア 必要スキル

フリーランスのクラウドエンジニアとして活躍するためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。さまざまなスキルが求められますが、ここでは特に大切な3つのスキルについて、見ていきましょう。

クラウドやインフラに関するスキル

クラウドエンジニアである以上、クラウドやインフラに関するスキルは必須です。クラウドエンジニアはクラウド上にインフラを設計・構築するため、サーバーやネットワークなどのインフラのスキルやLinuxのスキルも求められます。加えてオンプレミスからクラウドへの移行期間中は、オンプレミスの知識もあると受注できる案件に幅が出てきます。また、AWSやMicrosoft Azureといった主要なクラウドサービスについて、最低でも2種類以上精通していることが望ましいと言われています。

コミュニケーションスキル

クラウドエンジニアの案件は客先常駐型が主流となっています。現場に出向してクライアントの要望を聞き、他のエンジニアと協力してプロジェクトを完成させていきます。そうしたプロジェクトを円滑に進めるためにはコミュニケーションスキルが欠かせません。また、フリーランスのクラウドエンジニアとして経験を積む中で、チームを牽引するようなリーダーシップやマネージメント能力も必要な場面も出てくるでしょう。フリーランスと言っても、案件の中ではチームとして動くことになるので、これらのコミュニケーションスキルもまた重要です。

スケジュール、健康管理などの自己管理能力

クラウドエンジニアに限ったことではありませんが、フリーランスとしてやっていくためにはスケジュール管理や健康管理といった自己管理能力が大切です。会社員と異なり、仕事は自ら見つけなければならず、確定申告も必要となります。また、納期やスケジュールを守れなければ、企業との信頼を失ってしまいます。有休などもないため、体調を崩せば収入ダウンに直結してしまうでしょう。したがって適切なスケジュールを組んで、無理のない範囲で案件がこなせるよう、自己管理能力を身に付けましょう。

フリーランスのクラウドエンジニアにおすすめの資格

フリーランスのクラウドエンジニアとして活躍するにあたり、資格を取得することはおすすめの方法です。資格を取得することでスキルをアピールでき、高報酬の案件も受注しやすくなります。資格を取得するために勉強することで、通常の業務では触れることのない分野も学べ、自身のスキルアップにもつながります。ここでは、特におすすめの資格3つについて見ていきます。

AWS認定資格

「Amazon」が提供するクラウドサービス「AWS」は、日本でもトップのシェアを誇ります。AWSエンジニアの需要は高く、「Amazon」の公式認定資格である「AWS認定資格」を取得すれば、高収入の案件を獲得することが可能です。

AWS認定資格はFOUNDATIONAL(初級)、ASSOCIATE(中級)、PROFESSIONAL(上級)、SPECIALTY(専門家)と4つのレベルに分かれており、全部で12種類あります。理解度や習得度に応じて、段階を踏んで取得していくとよいでしょう。なお上級クラスになると2年以上の実務経験が求められ、AWS以外にもWindowsやLinuxといったOSに関する知識なども必要となってきます。

Microsoft Azure認定試験

「Microsoft」が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」は近年シェアを伸ばしつつあり、AWSに次いで2位の実績となっています。全世界的なネットーワークを持ち、ハイブリッドに強い特徴を持つMicrosoft Azureへの需要も高まっており、「Microsoft Azure」関連の案件も増えています。そのため「Microsoft」の公式認定資格である「Microsoft Azure認定試験」は取得して損のない資格です。

「Microsoft Azure認定試験」は「Fundamentals」「Associate」「Expert」「Specialty」の4つのレベルに分かれ、全部で21種類あります。Microsoft Azure認定試験は過去に何度か試験の枠組み等が変更されたことがありますので、資格取得を目指すのであれば最新情報をチェックするようにしておきましょう。

Google Cloud認定資格

「Google Cloud」のシェアは「AWS」「Microsoft Azure」に次いで3位だと言われています。「Google」の公式認定資格である「Google Cloud認定資格」はGoogleのパブリッククラウドに関する知識やスキルを認定するものとなっています。なお、Google Cloud Platformを略してGCPと表現する場合があります。

Google Cloud認定資格も難易度に応じ「Fundamentals」「Associate」「Professional」の3つのレベルに分かれており、全部で11種類あります。まずは初歩的な「Fundamentals」レベルから取り組んでいくとよいでしょう。

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