キャリア

2021/03/05

データ分析に関わる14職種を一挙公開・文系でも就ける職業は?

データ分析や解析に関わる職業にはどのような仕事があるのでしょうか。新卒で就職する以外に、中途採用や転職でのキャリアチェンジは可能なのでしょうか。この記事では、データ分析に関わる具体的な14の職業を紹介します。

入社の時点で統計や数学、情報科学などの素養が必要となる職場も多く理系出身者が占める割合が高いですが、IT技術者やコンサルタントなど文系でもなれる職業も存在します。

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研究者

研究者とは、様々な物事について調査・探求・考察を行う人のことをいいます。大学や行政などの研究機関、民間の研究施設、医療機関などに在籍して調査・分析をおこないます。過去に蓄積されてきた人間の知識を集めて新たな考え方や技術を生み出したり、疑問を解明するために実験や観察を行ってデータを集め、科学的な見地から真実を見極め論文をまとめ世間に発表していくのが仕事です。データ分析の分野では、画像や文章、数値などの処理方法や解析技術を研究します。ときには、企業の研究チームと連携して製品開発や顧客分析に参加することもあります。AIや機械学習、統計などの研究職から企業に就職するキャリアパスも見られるようになっており、研究室で培った知識を生かしデータサイエンティストとして活躍することもあります。

開発者

機械・機器、電化製品、車両、設備などの製造業一般、薬品、原料、鉱物、また農林水産、食料品などを生み出す過程や、宇宙、理科学、生産加工、処理などといった原理を探求する仕事においても分析は欠かせません。研究者に近い立ち位置で、工学や数学、物理学などにまつわる知識をもとに、設計・開発・製造の工程における分析をおこないます。

シンクタンク職員

「〇〇研究所」「〇〇総研(総合研究所の略)」などのシンクタンクで働く研究員もデータ分析に関わる仕事のひとつです。シンクタンクとは政治・経済や社会問題、あるいは科学技術など様々な分野の調査・研究を行う機関で、大きく分けて政府系と民間企業の2種類があります。政府系のシンクタンクは省庁からの依頼を受けて政策の提言などを行っており、民間のシンクタンクでは主に企業に対し課題の解決や企業戦略のアドバイスを行っています。コンサルタントと類似した印象を受けるかもしれませんが、コンサルタントが業績拡大を目標としているのに対し、シンクタンクはあくまで調査・研究が中心であるというのが相違点です。

化学分析員

化学分析員は、様々な物体を化学的に分析する仕事を行う人です。無機化合物や有機化合物を定性・定量・容量など様々な角度から分析し、製品の安全性や環境への影響を調査します。化学の専門知識が必要な仕事で、製薬会社や化粧品メーカー、食品メーカーや製造業に加え官公庁にも活躍の場があります。分析結果で異常が発見された場合、改善のために作業の基準をどのようにすればよいかといった提案を行うのも化学分析員の仕事です。化学分析技能士という国家資格があり、持っていると転職で有利になりますが、2級以上を受験するには実務経験が必要です。

AI技術者

車の自動運転やスマートフォンの音声認識など、様々な場面で活用されているAI(人工知能)ですが、そのための研究や開発を行うのがAI技術者(AIエンジニア)です。データサイエンティストや機械学習エンジニアなどの肩書で呼ばれることもあります。機械学習や深層学習(ディープラーニング)などアルゴリズムの研究、さらにはAIを利用した製品開発など仕事の幅は広範囲におよびます。顧客から仕事を請け負うITベンダーやSIerに在籍する技術者の割合が高いですが、事業会社に在籍するAI技術者も増えてきました。ITベンダーがあくまで顧客からの注文に応じて開発を行うのに対し、自社で保有するデータを活用する際は、製品開発やビジネス上の課題に対してAI技術をどう役立てるかを提案します。

IT技術者

データサイエンティスト・データアナリスト、マーケターなどデータを活用する担当者がストレスなく大規模なデータを活用するためにはしっかりとした基盤環境を構築し、ITインフラの運用・管理を行っていかなくてはなりません。それを担当するのがIT技術者(ITエンジニア)です。ビッグデータを活用するためのアーキテクチャを考案し、データベースやクラウド基盤などの技術選定、データパイプラインの設計などをおこなうため「データエンジニア」や「データアーキテクト」と呼ばれることもあります。取得した生データをそのまま利用することはできないため、目的に応じた加工が必要です。機械学習に利用するデータレイクを構築したり、データアナリストが分析を行うデータウェアハウスやBIツールの基盤を整えるなど、データエンジニアは周辺職種との関係が非常に密接な「縁の下の力持ち」的職種といえます。IT系やネット関連企業、金融、製造業、サービス業はもちろん、医薬品や運輸・物流など幅広い業界で需要があります。

コンサルタント

顧客企業の経営課題を解決するために、様々な提案をしていくのがコンサルタントの仕事です。データ分析コンサルタントは企業が持つデータをどのように分析したらビジネスに生かせるかを提案したり、あるいはデータセキュリティやデータガバナンスに関するコンサルティングなども行います。また、データ分析結果から新たなビジネスモデルを提言したり、情報の設計やマネジメントに関するコンサルティングも行うなど、データ分析スキルに加え高いビジネススキルも求められる職種です。数字に強く、大学で統計学や会計学を学んでいる人が多く採用される傾向にあります。

企画者

経営企画、事業企画、営業企画、人事・総務などに所属するビジネス職種でもデータ分析に関わることはあります。データドリブン経営を実践する組織が増えており、事業に関する数値をもとに業績を予測したり、仮説をもとに必要な情報を調査・分析して、意思決定に必要な判断材料を報告します。M&Aなどに関する企業価値の算出や企業の成長戦略を描くうえでも分析は欠かせません。コンサルティングファームや監査法人、投資銀行などから事業会社へ転職する際のポジションとしても一般的です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトの予算管理や人員の選定などを行い、プロジェクトが円滑に進むよう統括していくのがプロジェクトマネージャーの一般的な役割です。データ分析プロジェクトの場合は、これに加えてデータ分析の専門家とビジネス側の橋渡しの役目も果たしていきます。ビジネスの課題解決のためにどのようなデータ分析が必要かを知り、分析結果を実際のビジネスに生かしていくために、双方の意思の疎通を円滑にする仕事もしなくてはなりません。そのためデータ分析の知識とビジネス視点の両方を持っている必要があり、データ分析チームのマネジメント経験者がこの職につくことが多くなっています。

アクチュアリー

アクチュアリーは日本語では「保険数理士」と呼ばれており、文字通り保険関連の仕事が中心となっています。保険の掛け金や支払う保険金を決めるためには、死亡率や金利など様々な条件を加味する必要があります。このような将来予想されるリスクや不確定要素を分析し、評価するのがアクチュアリーの仕事です。生命保険や損害保険の商品開発にも関わるほか、従業員の動向を考えながら企業年金の掛け金を計算したり、あるいは企業のリスクマネジメントといった業務も行っています。確率論や統計論といった数学の知識が不可欠で、資格試験の難易度も高い専門職です。

クオンツ

クオンツは金融・証券業界の専門職です。こうした業界で利益を獲得するためには市場の現状分析と将来予測が欠かせませんが、これを経験や直感に頼るのではなく高度な数学的手法を用いて行うのがクオンツです。クオンツは過去の株価や企業業績の推移といった大量のデータを分析し、それを基にして今後の展開を予測します。数値化されたデータを基にしているので確実性が高いと思われがちですが、判断基準は人が書いたプログラムによるので必ずしも完全とはいえません。数学・物理学の知識に加えプログラミングのスキルも必要な専門性の高い職種です。

データアナリスト

データアナリストはデータの解析を行う職業ですが、対象としているのは主に統計的な分析が可能な対象です。ビジネスのほかに、スポーツや気象、政治、医療、教育など様々な分野で活躍しています。集計したデータの中からある一定の法則性や相関関係を見出し施策を提案したり、予測モデルを作成し将来的な需要まで見越して実際の業務に生かしていくなどがデータアナリストの仕事です。大きく分けるとコンサル型とエンジニア型があり、コンサル型はデータ分析の結果から課題解決の具体的な提案を行い、エンジニア型は分析結果をシステムの改善や構築に生かしていきます。データを扱う能力はもちろん、ビジネスの理解やプレゼン能力も必要な仕事です。

マーケター

マーケターの仕事はマーケティング、すなわち商品やサービスをより多く売るための仕組みを作ることです。そのためには、市場のニーズやターゲット層の嗜好を把握するといった市場分析が必要になります。施策の効果検証や顧客分析、ウェブ解析などにもデータ分析のスキルは必要です。インターネットが普及した現代ではWebマーケティングが主流となっており、アクセス解析やアンケート等様々なデータを分析してPVや売上の向上に役立てます。トレンドに敏感な感性はもちろんですが、データ解析結果から市場の動向や問題点をつかむ分析力も必要です。商品開発や販売促進にはなくてはならない存在で、幅広い業種で求められています。

リサーチャー

リサーチャーはマーケティングリサーチを専門に行う職種で、マーケティング職の中の一つです。リサーチ、すなわち調査を行うのが仕事ですが、単にアンケートを実施して集計するというのではなく、目的に合わせたアンケートを作成し、結果を分析してマーケティングに役立てるのがリサーチャーの役目です。また、分析結果を基にして開発した商品が実際に売れているかどうか、売れていない場合は何が問題なのかも分析します。同じマーケティング職ということでマーケターに近い側面もありますが、リサーチャーの方がよりデータ分析の比重が高い仕事といえるでしょう。

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