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【2025年最新】ITエンジニアの転職市場動向や転職方法を完全解説

【2025年最新】ITエンジニアの転職市場動向や転職方法を完全解説

「転職したいけど、本当に自分にできる?」と迷うITエンジニアは少なくありません。

2025年は生成AIの実用化やクラウドの高機能化、リモートワークの定着が進んでいます。

本記事では、最新の市場動向から実践的な転職手順、頼れるエージェント、有利になるスキルを解説します。 転職活動の流れを掴むことで、今日から何をどの順に行動すればよいかが具体的にわかり、迷いや不安よりも「行動しよう」という気持ちが生まれるはずです。

目次

【2025年】ITエンジニア転職市場の動向

2025年の転職市場はAI・DX・セキュリティの需要が引き続き高くなっています。

事業の内製化も進み、開発速度と品質の両立が問われ、設計から運用まで一貫して担える人材の重要性が増しています。 働き方についても、場所や契約形態の選択肢が増え、個人単位で意思決定をする余地が広がっています。

ITエンジニアは転職経験者が多い

ITエンジニアは他職種より転職経験率が高い傾向があります。

それは、技術進化が速く、環境を変えることで自身の成長を狙う人が多いからです。 かつては、転職が多いと敬遠されていましたが、昨今では企業側もある程度の流動性を前提に即戦力を採用する傾向が強まっています。

リモートワークや副業(複業)など多彩な働き方へ

近年、フルリモートやハイブリッド勤務、副業や業務委託など、働き方の幅が大きく広がりました。

複数のプロジェクトを並行し、技術とドメインを横断して経験を積むキャリア設計も可能になってきています。 一方で、非対面でのコミュニケーションや、ドキュメント作成、セキュリティ意識がより一層求められます。

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生成AIやAIエンジニア関連職が増加傾向

ChatGPTをはじめとする生成AIの登場以降、企業は「AIをどう使うか」から「どう業務に組み込むか」へとフェーズが進んでいます。これに伴い、AIを扱えるエンジニアへの需要も高くなってるでしょう。

ただし、AIに指示を出したり、質問をしたりするプロンプトエンジニアだけでなく、既存システムとの連携やデータの整備、検証環境の構築など、AIを業務に組み込むスキルが重要です。「生成AIを活用して業務を効率化したい」「AI機能を自社サービスに統合したい」という企業が多く、小規模な検証を重ねて効果を拡大できる人材を求める傾向があります。

DX人材の需要が高まっている

内製化が進むことによりDX人材が不足しています。 企業には、業務の可視化やプロセス改善、データ整備、スモールスタート、効果検証という一連の流れを任せられる人材が必要です。

また、こういった新しい仕組みに現場が抵抗感を示すことは少なくないため、リスクの低い範囲から始めて成功事例を積み重ね、周囲の信頼を得るような隠れたスキルも必要とされます。

ITインフラ・ITセキュリティ強化による人材需要の増加

リモート環境とクラウド拡大により、ゼロトラスト、ID管理、監視基盤、IaC、BCPなどの知見が重要になってきました。

攻撃手法も高度になり、継続運用と自動化、ログの標準化など課題は尽きません。 設計だけでなく、運用改善の経験を持つ人は、SREやプラットフォームエンジニアへのキャリア展開も視野に入れることができます。

ITエンジニア転職の流れ|準備〜内定・入社まで

転職は、早く決めることよりも「納得して決めること」が何より大切です。

焦りのまま行動しても、後で「やっぱり違った」と感じるケースは少なくありません。 全体の流れを理解し、段階ごとに目的とやるべきことを整理しながら進めて、地に足の着いた転職活動をしましょう。

ステップ1.情報収集・転職活動の準備

まず、IT市場ではどんなスキルが求められ、どんな働き方を選べるのかを知りましょう。

その上で、自分の強み・弱み・関心・価値観を紙に書き出し、「どんな環境なら自分の力を発揮できるか」を明確にしましょう。 転職理由は「不満の解消」ではなく、現状の課題を解決し、理想を実現することを主軸として言語化するのがポイントです。

たとえば「残業が多いから辞めたい」ではなく、「もっと効率的に成果を出せる環境で挑戦したい」と書くと前向きに伝わります。

市場分析ができたら、募集要項から必須スキルと歓迎スキルを洗い出し、「今の自分に足りないスキル」を明確にします。 足りないスキルを埋める学習計画を立てるとともに、スキルをアピールするためのポートフォリオを作成しましょう。

ステップ2.応募書類の作成

次は、自分の経験が「伝わる形」にまとめます。 職務経歴書は、ただ経歴を並べるのではなく、「どんな課題にどう取り組み、どんな結果を出したか」をストーリー性を持たせて展開しましょう。

「役割」「課題」「施策」「結果」をセットで書くと、読み手が成果をイメージしやすくなります。 たとえば「API設計の最適化でレスポンスを30%改善」「運用工数を半減し、障害復旧時間を50%短縮」といった数字は説得力があります。

志望動機では、自分のスキルが応募企業のビジネスにどのような効果をもたらすかを伝えましょう。

「入社後90日でどんな貢献をしたいか」まで言葉にできれば、好印象を得られる可能性が高まります。 内容は応募先ごとに調整して、それぞれの企業が抱える課題に即した実績を上位に配置するとさらに良くなります。

ステップ3.求人探し~応募

ここからは、具体的に「応募先を選ぶ」ステップです。
闇雲に数をこなすのではなく、自分が長く成長できる環境をじっくり選びましょう。

技術スタック、開発プロセス、コードレビューの文化、SRE体制、評価制度、そして学習支援など、働くうえで重視する項目を事前に整理しておきます。 情報収集には、求人票だけでなく、企業のIR資料、エンジニアブログ、登壇資料などの一次情報を積極的に閲覧しましょう。 スプリント運用のやり方や障害対応の姿勢など、リアルな文化を知ることで、イメージのミスマッチを防げます。

転職エージェントを活用するのも効果的です。
非公開求人や過去の面接傾向、年収交渉のポイントなど、自力では得にくい情報が手に入ることもあります。 信頼できる担当者を見つけ、伴走してもらうことも、効果的に転職活動をすすめるポイントです。

ステップ4.面接対策~面接

応募が通過したら、いよいよ面接です。
面接は「相手に選ばれる場」ではなく、「お互いに確かめ合う場」と捉えると気持ちが楽になります。

伝えるときは、結論→理由→具体例の順で話すと聞き手に伝わりやすいです。 失敗経験を話す際には、それをどう改善し成長につなげたかをセットで話し、前向きな姿勢を見せましょう。

企業研究も欠かせません。
事業内容や顧客層、技術的課題を理解したうえで、「自分ならどう貢献できるか」を考えて話せるようにしましょう。 録音して練習すると非常に効果的です。

最後の逆質問では、オンボーディング体制、評価サイクル、学習支援など入社後の働きやすさに関わる点を中心に聞くのがおすすめです。 「この人は本気で入社後をイメージしている」と伝わり、印象が格段に良くなります。

ステップ5.内定~退職~入社まで

複数から内定をもらえると、次は「どこに入るか」を決める段階です。

報酬だけではなく、面接で感じた企業やチームの雰囲気、プロダクトの将来性といった要素も含めて比較します。 退職時は、業務の引き継ぎはもちろん、これまでの感謝の意を伝えて、最後まで誠実に対応しましょう。

誠実な対応は、今後のキャリアでも信頼の土台となります。

入社が決まったら、出来る限り早く立ち上がれるように、プロダクトやドメイン知識を予習しておきます。 初期のタスクがわからなくとも、仮説を立てて準備しておくだけでも入社後の立ち上がりがスムーズになります。

ITエンジニア転職したい人におすすめのエージェント4選

エージェントは求人紹介だけでなく、書類添削、面接対策、条件交渉、スケジュール調整まで支援してくれます。 複数のエージェントとやり取りをして、相性がよく納得できるエージェントを探しましょう。

マイナビIT AGENT

若手からミドルまで支援実績が多く、上場企業から成長ベンチャーまで対応している幅広さがあります。 技術トレンドを踏まえた提案を行い、初回面談で留意すべき点を丁寧にレクチャーしてくれます。

安定志向や社内SE志向の人とも相性がよく、面接日程の調整力が高い点も安心です。 在職者が順調に転職を進めるために、担当者の伴走が丁寧なのも特徴のひとつです。

レバテックキャリア

ITエンジニア専門で、担当者の技術理解が深いエージェントです。

スキルの棚卸しが的確で、募集要件との一致点が目立つ応募書類に仕上げてもらえます。 企業ごとの面接傾向や過去質問の共有も手厚く、面接通過率が上がることが期待できます。

公式サイト:『マイナビIT AGENT』

フルリモートや高年収案件も豊富です。
ポートフォリオに対しても、企業目線でのフィードバックが得られ、よりブラッシュアップさせることができます。 案件ごとの技術的な難易度も把握しており、入社後に技術力のギャップが発生しにくくなっています。

公式サイト:『レバテックキャリア』

ワークポート

未経験から経験者まで幅広く支援し、専用ツールを用いて応募管理を効率的に行います。

無料のITスクール「みんスク」で基礎の学び直しができる点も特徴的で、経験の穴を埋めながら応募を進められます。 地方転職や異業種からの挑戦も広く支援しており、スピード感ある提案も魅力的です。

公式サイト:『ワークポート』

ギークリー

IT・Web・ゲーム業界に特化しており、専門的な非公開求人を多く扱っています。

首都圏を中心に高待遇の案件が充実しており、スキルや希望の優先順位付けを一緒に行ってくれます。 年収交渉についても具体的にアドバイスをもらえ、納得感のある内定につながりやすい点が評価されています。

公式サイト:『ギークリー』

ITエンジニアに多い転職理由と面接時の伝え方

理由は率直に、表現は前向きに、が基本です。嘘をついたり事実を隠したりせず、今後の目的や計画について主眼をおいて伝えていきましょう。

働き方に不満がある

「残業が多い」「裁量がない」といった不満は、「成果に集中できる環境で価値を高めたい」という目標に言い換えます。 理想の働き方を業務生産性と結び付けて話すと、単なる要望ではなく合理的な改善提案として受け取られます。

勤める会社の将来性への不安

将来性の不安は、「成長できる環境に身を置き、より学びと実績を積み上げたい」という前向きな内容に言い換えます。 クラウドやAI、SaaSなど具体的な分野を挙げ、入社後の行動計画と学習計画も話せるとより説得力があります。

自分が本当にやりたい仕事がしたい

下流から上流、受託から自社開発へのシフトなど、より自身を向上させたい意思は多くの企業で歓迎されます。

ユーザー価値や事業目標に近い工程で貢献するために、現職で培った強みをどう転用するかも話せるとよいでしょう。 成果を出すまでの道筋や計画も話せると説得力が増します。

給与や待遇への不満

報酬の額面のみを強調するのではなく、自身の価値を正当に評価してもらえる環境を求めているといった表現にします。

報酬額を交渉する場合は、感情ではなく事実をベースに冷静に進めましょう。 評価基準や評価サイクル、プロセスを重視する姿勢を見せることで、誠実に交渉していることが伝わります。

ITエンジニア転職で有利なスキル・経験

エンジニアに対して企業は、価値のある技術を提供し続けてくれることを望みます。 どんなスキルや経験が求められるでしょうか。

上流工程での経験やスキル

要件定義、アーキテクチャ設計、顧客折衝の経験は高く評価される傾向があります。

また、利害調整を自ら行い、品質と速度の最適解を選んで、企業の意思決定を支えられる人は、PMとして迎えられることもあるでしょう。 リスクの事前検知、意思決定をするための基準や軸を具体的に提示できると、上流で通用する人材であることの説得力が増します。

ITエンジニアの実務経験

実務経験に対する評価では、年数よりも「どんな課題にどんな工夫で取り組んだか」が重要視されます。 大規模なプロジェクトでなくとも、日々の業務改善やトラブル対応の中で、成果を積み上げてきた経験を表に打ち出しましょう。

たとえば、コードレビューで品質を底上げしたり、テストを自動化して納期を短縮したり、運用手順をスクリプト化してヒューマンエラーを減らした経験などです。 また、既存コードのリファクタリングや、開発環境の整備・ドキュメント化のように、チーム全体の生産性を高めた取り組みも高く評価されます。

ビジネスコミュニケーションスキル

ITエンジニアの業務は、要件定義や仕様調整、設計レビュー、運用チームとのやりとりなど、他者との連携をスムーズに行う必要があります。

たとえば、相手の目的を正しく理解するヒアリング力、専門外の人にも伝わる説明力、技術的な内容を経営層が理解できる表現に落とし込む力のことです。 特に、リモートワークが増えた今では、チャットを用いた「文章で伝える力」も重要視されています。

ビジネスコミュニケーションは「人を動かすための技術」です。 相手の立場を理解し、チーム全体を前に進めるためのコミュニケーションをとるスキルは、様々な場面で信頼されます。

ITエンジニア転職に役立つ資格

AWSやGCP、CCNA、基本情報・応用情報などは、多くの場面で役に立つ資格です。

資格は、知識の証明であり入口に過ぎません。 その知識をこれまで実務でどう活用したのか、これからどう活用していくのかを見失わないようにしましょう。

▼ITエンジニアの資格についての詳しい記事はこちらもチェック!

【厳選】ITエンジニアにおすすめのIT資格を解説

ITエンジニア転職するなら知っておきたいポイント

転職を成功させるためには、ここまで解説した内容を踏まえて、計画を立てて長い目で継続することがポイントになります。

転職までにかかる時間の目安は3〜6ヶ月

準備、応募、面接、比較検討、退職調整を含めると、3〜6ヶ月程度かかるのが標準的な期間です。

内定後の入社準備や、必要であれば休息も計画に入れます。 この期間はできる限り、イベントや繁忙期を避け、安定して継続的に活動できる時期を選びましょう。

ITエンジニアは年齢によって求められるスキルが変わる

ITエンジニアの転職では、年齢ごとに期待される役割が少しずつ変わります。 20代は将来性が重視され、「新しい技術を柔軟に学び、スピード感をもって成長できるか」がポイントです。

30代では、実務経験をもとに即戦力として成果を出せるかが問われます。
40代以降は、マネジメントや人材育成、組織全体の生産性を高める力が求められます。

ただし、どの年代でも共通して重要なのは学び続ける姿勢です。 技術の変化が速い業界だからこそ、「昨日の成功にとらわれず、今日の学びに投資できる人」が年代に関わらず重要視されます。

転職活動は働きながら行ったほうがよい

収入を確保しつつ活動できるため焦りを取り除いた冷静な判断ができ、実務のブランクが発生しにくくなります。

一方で、転職活動のための時間確保が課題になりますが、エージェントに協力してもらうことで少ない時間でも少しずつ活動を進めることは可能です。 結果的には、無理のないペースで継続的に活動することが効率よく転職活動を行うことができます。

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