未経験からITエンジニアになるには?転職方法や学習ロードマップを解説

「未経験だけどITエンジニアになりたい」「将来性の高いIT業界にキャリアチェンジしたいが、何から手をつければいいかわからない」と悩んでいませんか?
IT人材の需要が高まる今、異業種からでもエンジニアになるチャンスは十分にあります。しかし、やみくもに学習を始めても挫折してしまうのが現実です。
この記事では、IT未経験者が最短でエンジニア転職を成功させるためのロードマップを徹底解説します。必要な学習、効率的な勉強法、失敗しない転職戦略までを解説いたします。
目次
【結論】未経験からITエンジニアになることは可能

未経験からでもITエンジニアになることは十分に可能です。なぜなら、IT業界は慢性的な人材不足が続いており、経験が少なくても学ぶ意欲や基礎的なスキルを持つ人を積極的に採用する企業が増えているからです。
実際に営業職や販売職から転職して活躍している人も多く、学習の工夫やポートフォリオの作成で採用の可能性を広げています。そのため、正しい学習方法と戦略をとれば、未経験でもITエンジニアとしてキャリアをスタートできるのです。
未経験からITエンジニアになる際に注意する点

未経験からITエンジニアを目指す場合、やる気や学習の努力だけでなく、業界特有の特徴や転職活動での現実も理解しておく必要があります。エンジニア職は人材不足といわれていますが、どのような企業でも誰でも採用されるというわけではないからです。
ここでは、未経験者がITエンジニアを目指すときに知っておくべき注意点を6つにまとめて説明します。
- IT業界にはSES企業が多い
- 未経験からいきなりコードを書く仕事は任されにくい
- ブラック企業の可能性もある
- ポートフォリオ(実績)がないと難しい
- 業界知識があることが必須
- 同じ未経験者でも若い人が有利
IT業界にはSES企業が多い
未経験でITエンジニアを目指す際に最初に知っておきたいのは、IT業界にはSESと呼ばれる企業が多いという点です。SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略で、エンジニアをクライアント企業に派遣して業務を行う働き方を指します。
この働き方は、さまざまな現場を経験できるため、多様なスキルを身につけやすいメリットがある一方、自分で配属先を選べないことも多く、希望していない業務に携わる可能性もあります。SES企業に入る場合は「どのような現場に入る可能性があるのか」「成長につながる案件を経験できるか」を事前に確認することが大切です。
未経験からいきなりコードを書く仕事は任されにくい
ITエンジニアを目指す人の多くは「コードを書いてシステムを作りたい」と考えますが、未経験の状態でいきなり開発を任されるケースは少ないです。企業側からすると、業務に必要な知識や経験が足りない人に重要なコードを任せるのはリスクが高いため、まずはサポート的な業務からスタートすることが一般的です。
具体的には、テスト作業・資料作成・システムの動作確認といった補助的な仕事から始まります。こうした業務は一見地味に思えるかもしれませんが、システム全体の流れを理解するためにとても役立ち、あとあとプログラミングを担当する際にも大きな力になります。
ブラック企業の可能性もある
未経験からエンジニアを目指す人が注意しなければならないのは、ブラック企業に入ってしまう可能性です。IT業界は、人材不足の影響で未経験者を受け入れる企業も増えていますが、なかには教育体制が整っていない・長時間労働を強いる、といった企業も存在します。
このような企業に入社してしまうと、スキルを磨くどころか、疲弊して仕事を続けられなくなってしまうこともあります。ブラック企業を避けるためには、労働条件や教育体制に納得できるかを冷静に判断し、自分の軸を持って企業選びを行うことが大事です。
ポートフォリオ(実績)がないと難しい
未経験からエンジニア転職を成功させるには、ポートフォリオの有無が大きな差を生みます。ポートフォリオとは、自分が作成したプログラムやWebサイトなどをまとめた作品集のことです。
履歴書や面接で「学習しています」と伝えるだけでは説得力が弱いですが、具体的な成果物があれば採用担当者に強い印象を与えられます。未経験でも実際に手を動かして学んでいることを示せるポートフォリオは、就職活動の武器になりますので、少しでも作ることを意識しましょう。
業界知識があることが必須
企業が求めているのは「コードが書ける人」だけではなく、「システム開発の全体像を理解し、チームで協力して仕事ができる人」です。そのため、業界の基礎知識を持たずに転職活動を行なっていると、面接で的確に答えられず評価を落としてしまうかもしれません。
IT業界における業界知識とは、システム開発の流れ・クラウドやネットワークの基本・セキュリティの重要性などを指します。業界知識を身につけておけば、転職活動だけでなく入社後の学習や業務理解もスムーズになるので、基礎的な知識を早めにおさえておくことが成功への近道です。
同じ未経験者でも若い人が有利
IT業界は実力主義の一面があるため年齢に関係なくチャンスがありますが、未経験からの転職では若い人のほうが有利になりやすいです。若手のほうがポテンシャル採用されやすく、長期的な成長を見込めると判断されるからです。
特に20代前半から半ばであれば、企業は「これから教育しても十分に回収できる」と考える傾向があります。年齢がハンデになり得る分、ポートフォリオや資格取得によるスキルの証明にくわえて、社会人経験で得たコミュニケーション能力やマネジメントスキルを、強みにできることを覚えておきましょう。
未経験からITエンジニアへの転職を成功させるポイント

未経験からITエンジニアとして転職を成功させるためには、正しい準備と戦略が欠かせません。知識を持たずに応募しても結果につながりにくく、効率の悪い転職活動になってしまいます。
ここからは、未経験からITエンジニアへの転職を成功させるためにおさえておきたい6つのポイントを解説します。
- プログラミング知識とスキルを習得する
- 就職活動の間にも勉強を続ける
- 事前の情報収集や選考対策をしっかり行う
- IT知識やスキル以外の強みを身につける
- まずは派遣就業で経験を積んでみる
- こだわり条件を広げすぎない
プログラミング知識とスキルを習得する
未経験からITエンジニアへの転職を目指す際に欠かせないのは、プログラミング知識とスキルの習得です。企業は「基礎を理解し、これから伸びていける人」を求めているため、最低限のプログラミングスキルを持っていることは大きな強みになります。
例えば、簡単なアプリやWebページを自分で作れる程度のスキルを持っていれば、未経験でも「実務に入ってからの成長が期待できる」と評価されやすくなります。プログラミング知識はただ覚えるだけでなく、アウトプットとして形にすることが重要です。
就職活動の間にも勉強を続ける
転職活動を始めると、履歴書作成や面接準備に時間を取られ、学習が後回しになりがちです。しかし、未経験者の場合は学び続ける姿勢そのものが評価対象になるので、就職活動中でも勉強を続けていることをアピールできれば、「入社後も学び続けて成長できる人材」と見てもらいやすくなります。
就職活動中は焦りから「とにかく応募すること」に集中してしまうこともあります。就職活動と学習を両立するのは大変ですが、毎日少しずつでも進めることで「学び続けられる人」という印象を与えられるでしょう。
事前の情報収集や選考対策をしっかり行う
未経験者が転職を成功させるためには、事前の情報収集と選考対策が欠かせません。知識やスキルを身につけても、企業研究や面接準備を怠ると採用にはつながりにくいからです。
また、情報収集しないまま応募すると、仕事内容や働き方を理解しないまま入社してしまい、早期離職につながる危険性も考えられます。業界研究・企業研究・模擬面接などを通じてしっかり対策しておくことで、未経験でも採用の可能性を高めることができます。
IT知識やスキル以外の強みを身につける
エンジニアは技術職ですが、コミュニケーション能力や問題解決力など、IT知識以外の強みを持っている人は未経験でも採用につながりやすいです。なぜなら、企業が求めているのは「一緒に働きたいと思える人」だからです。
チームで開発を進める以上、周囲と協力して課題を解決できる力が必要になるので、前職で培ったスキルを仕事にどう活かせるかを整理しておくと役立ちます。自分のキャリアを棚卸しし、エンジニアとしてどう活かせるかを具体的に伝えることが成功のポイントです。
社会人向けのAI教育講座【AIジョブキャンプ】

ITエンジニアを目指すには先端技術のAI・機械学習のスキルを身につけることもおすすめです。「AIジョブキャンプ」では、AIにおいて欠かせない機械学習を学べるオンライン講座を受講できます。 AIジョブキャンプは社会人向けの「AI教育講座」と業務委託の案件紹介をする「エージェント」サービスがセットになった無料の研修プログラムです。 機械学習の講座も現役のデータサイエンティストによるもので、充実した内容となっています。 将来的に独立を検討している人なども、スキルアップ支援としてAIジョブキャンプを活用できます。
まずは派遣就業で経験を積んでみる
未経験から正社員としての転職を目指すと、経験不足で選考を突破できない場合があります。そんなときに有効なのが派遣就業で実務経験を積む方法で、短期的に現場を経験すれば、スキルアップと実績作りの両方に役立ちます。
派遣就業は遠回りに見えるかもしれませんが、実務経験を持っているかどうかは大きな差になる部分です。正社員を目指す前段階として、派遣での経験を積むことは有効な選択肢といえます。
こだわり条件を広げすぎない
転職活動では「勤務地は都内限定」「リモートワーク必須」など、こだわり条件をつけたくなるものです。しかし、未経験の場合は条件を絞りすぎると応募できる企業が減ってしまうため、転職を成功させるには条件を広げる柔軟さが必要です。
最初から理想の条件をすべて満たしている企業に入るのは、難しいかもしれません。まずは経験を積める環境を優先し、キャリアを伸ばしながら次の転職で条件を改善していくことが現実的な戦略です。
ITエンジニアを未経験から目指すための学習方法

未経験からITエンジニアを目指すには、段階的な学習方法を取り入れることが大切です。専門的なスキルを1度に身につけようとしても、基礎が固まっていなければ途中でつまずいてしまうこともあるからです。
本章では、未経験からITエンジニアを目指すための学習方法を4つにまとめて紹介します。
- Webサイトや書籍でITの基礎知識を身につける
- オンラインスクールを受講する
- 目指すエンジニア職種に必要な基礎知識を身につける
- 実践から理解を深める
Webサイトや書籍でITの基礎知識を身につける
未経験者がエンジニアを目指すとき、最初に取り組むべきは基礎知識の習得です。プログラミングに入る前に、ITの基本用語や仕組みを理解しておくことで、そのあとの学習がスムーズになるからです。
基礎知識を学ぶ方法としては、入門書や専門書、無料の学習サイトを利用すれば、IT業界でよく使われる言葉や仕組みを体系的に学べます。こうした知識を身につけることで、エンジニアの仕事の全体像をイメージしやすくなります。
オンラインスクールを受講する
効率よく学習を進めたい人にとって、オンラインスクールは効果的な選択肢です。未経験からの学習では独学で挫折することも考えられるため、学習環境が整ったスクールを受講すれば続けやすくなります。
オンラインスクールでは、基礎から応用まで体系的に学べるカリキュラムが用意されている場合が多く、学習計画を立てやすいのが特徴です。受講するスクールを検討する際は、費用やサポート内容を比較し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
目指すエンジニア職種に必要な基礎知識を身につける
Webエンジニア・インフラエンジニア・テストエンジニアなど、ITエンジニアの職種は多岐にわたります。職種ごとに求められるスキルが異なるので、目指す方向性を決め、必要な基礎知識を学ぶことが重要です。
例えば、Webエンジニアを目指すならHTMLやCSS・JavaScriptといったWebに関する知識、インフラエンジニアを目指すなら、サーバーやネットワークに関する理解を深める必要があります。自分の努力を無駄にしないためにも、明確な目標を立てて学習に取り組みましょう。
実践から理解を深める
学習によるインプットだけでは知識が定着せず、応用できる力も身につきません。未経験者にとっては、実践を通じて「学んだことがどう役立つのか」を実感することが成長の鍵になります。
実践の方法としては、小さなアプリやWebサイトを自分で作ってみるのがおすすめです。自分のアイデアを形にする過程で、エラーの原因を調べたり、新しい機能を試したりするうちに、知識がより深く理解できます。
未経験からITエンジニアになるための学習ロードマップ

未経験からITエンジニアを目指すときには、行き当たりばったりの学習では成果が出にくく、途中で挫折してしまうことも少なくありません。効率よく成長するためには、明確なロードマップを描き、順番に学んでいくことが大切です。
ここからは、未経験から効率よく成長するための学習ロードマップを解説していきます。
- 1、ITの基礎知識の習得(目標:~1ヶ月)
- 2、目指すエンジニアの種類を決める
- 3、プログラミングを学び、実際に手を動かす(目標:~3ヶ月)
- 4、作品集(ポートフォリオ)の作成(目標:~6ヶ月)
1、ITの基礎知識の習得(目標:~1ヶ月)
ITエンジニアとしての学習を始める最初のステップは、IT全体の基礎知識を理解することです。なぜなら、未経験のまま専門スキルに取り組もうとすると、専門用語や仕組みがわからずに理解が追いつかなくなってしまうからです。
そのため、最初の1ヶ月は土台づくりの期間として、ITの仕組みや基礎的な概念を身につけることに集中しましょう。基礎を学べば、今後学習するプログラミングやシステムの内容が理解しやすくなります。
H4:最低限おさえておきたいITの基礎知識
未経験者がまず習得すべき基礎知識は、コンピュータの基本構造・ネットワークの仕組み・データベースの考え方・セキュリティの重要性などです。これらはすべてのエンジニアが共通して理解しておきたい内容であり、学習を始める前提となる部分です。
こうした基礎は書籍や初心者向けのWebサイトで学ぶことができます。特に図解が多い教材を選べば、難しい内容もイメージしやすく、理解が進みやすいのでおすすめです。
IT基礎知識を体系的に学ぶには国家資格の勉強もおすすめ
ITの基礎知識を効率的に学ぶ手段として、国家資格の学習に取り組むのも有効です。なかでもITパスポートや基本情報技術者試験といった資格は、エンジニアを目指すうえで必要な知識を体系的に学べる内容になっています。
資格勉強を通じて基礎を体系的に理解すれば、未経験からでも短期間で学習を進めやすくなります。資格そのものは必須ではありませんが、学習過程を通じて幅広い基礎を押さえられるので効果的な方法です。
2、目指すエンジニアの種類を決める
基礎知識を学んだあとは、自分が目指すエンジニアの種類を決めましょう。職種ごとに必要なスキルが異なるエンジニアを目指すなかで、方向性が定まっていないまま学習を進めると、必要のない知識ばかりに時間を使ってしまい、効率が悪くなることもあるからです。
また、目指すエンジニアを決めることは、転職活動での志望動機にもつながります。目標を明確にすれば、学習にも統一感や説得力が生まれ、企業へのアピール力を高める効果も期待できます。
3、プログラミングを学び、実際に手を動かす(目標:~3ヶ月)
エンジニアを目指す学習では、プログラミングを学び実際にコードを書いてみることが欠かせません。学習はインプットだけではなく、実際に手を動かすことで理解が深められるからです。
例えば、Webサイトや書籍を参考に簡単なアプリを作り、そのあと自分なりに機能を追加してみると、知識が実践的に定着します。小さなもので構いませんので、自分で作ったものを残しておくと次のステップにつなげやすくなります。
4、作品集(ポートフォリオ)の作成(目標:~6ヶ月)
学習ロードマップの仕上げとして、作品集(ポートフォリオ)を作成しましょう。ポートフォリオは、自分がどのようなスキルを持っているかを示す具体的な証拠となり、実務経験がない未経験者にとっては、自分の力をアピールする最も有効な手段だからです。
内容は複雑である必要はなく、自分の力で完成させたことが伝わる作品であれば十分です。学んだ技術を活かし、「どのような意図で作ったのか」を説明できれば、採用担当者に好印象を与えられます。
未経験からエンジニア転職する際に企業を選ぶポイント

未経験からエンジニアへ転職する際、最初の職場でどのような経験を積むかが、今後のキャリアを大きく左右します。企業選びを間違えると、やりたい仕事に携われない、教育を受けられない、働き方が合わないといった不満が生じ、短期間での離職につながりかねません。
ここでは、未経験からエンジニアへ転職するときに、企業選びで意識しておきたい4つのポイントを説明します。
- 自社開発企業ではなくSES企業・受託開発企業への転職を目指す
- 教育・研修制度の内容も確認する
- ミスマッチを防ぐため労働条件を確認する
- 現場の雰囲気や社風を調べる
自社開発企業ではなくSES企業・受託開発企業への転職を目指す
未経験からエンジニアを目指すなら、最初から自社開発企業にこだわらず、SES企業や受託開発企業を候補に入れるのがおすすめです。自社開発は人気が高く、応募者の多くが経験者のため競争が激しい傾向があるからです。
一方で、SESや受託開発の企業は案件数が多く、未経験者を受け入れる体制を整えていることも少なくありません。複数の現場でさまざまな経験を積めるので、短期間で幅広いスキルを習得できるのも魅力です。
教育・研修制度の内容も確認する
未経験から転職する際に特に大切なのが、教育や研修制度が整っているかどうかです。スキルが不十分な状態で現場に入ると、自分だけで対応できずに苦労することがあるため、入社後に学べる環境がある企業を選ぶと安心できます。
企業を選ぶときは、求人票で教育制度について確認し、必要であれば面接で気になる点を質問してみましょう。自分に合った学習環境を用意している企業を選ぶことで、未経験からでも無理なく成長できます。
ミスマッチを防ぐため労働条件を確認する
転職を考える際には、労働条件をしっかり確認することも欠かせません。IT業界は長時間労働や残業が発生しやすい現場もあるため、条件を軽視してしまうと後悔につながります。
労働条件には、勤務時間・残業の有無・休日制度・給与体系などがあり、これらを事前に把握しておくことで、実際の働き方をイメージしやすくなります。入社前には労働条件を細かく確認し、自分に合った働き方ができるかどうかをしっかり見極めましょう。
現場の雰囲気や社風を調べる
企業選びでは、現場の雰囲気や社風を知ることも大切な要素です。労働条件や仕事の内容があっていても、職場の人間関係や文化が自分にあわなければ、長く働けない可能性があるからです。
雰囲気を知る方法としては、口コミサイトや転職エージェントの情報、会社説明会や面接時の職場の雰囲気などがあげられます。雰囲気や社風は求人票ではわかりにくい情報であるため、自分から積極的に調べて判断する意識が求められます。
未経験からでも挑戦しやすいITエンジニアの職種7選

ITエンジニアにはさまざまな職種があり、それぞれ必要なスキルや役割が異なります。未経験からITエンジニアを目指す場合、いきなり高度な専門性が求められる職種ではなく、基礎を身につけながら成長できる職種を選ぶことが大切です。
ここからは、未経験者が最初の1歩を踏み出しやすい職種を紹介していきます。
- プログラマー
- Webエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- テストエンジニア
- フィールドエンジニア
- マークアップエンジニア
プログラマー
プログラマーは、システムやアプリを実際に動かすためのコードを書く仕事を担当します。プログラマーが挑戦しやすい理由は、学習教材が豊富で初心者向けの入門書や学習サイトも充実しているからです。
さらに、小さなプログラムを自分で作れるようになれば、ポートフォリオとして転職活動にも役立ちます。実際に独学から始めて就職した人も多く、論理的に考える力と細かい作業に根気強く取り組む姿勢があれば、努力次第でキャリアを切り開ける職種です。
Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーションを開発する仕事を担当します。普段からインターネットに触れる機会が多い人にとって、理解しやすい分野であり、見た目を作るフロントエンドと、裏側を支えるバックエンドに分かれます。
挑戦しやすい理由は、コードを書いてブラウザを更新すれば変更がすぐに反映されるため、学習の成果がわかりやすく、モチベーションを保てる点です。Webエンジニアは学んだ内容が直接形になるので、成長を実感しながらキャリアを積むことができる職種です。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、システムやアプリを動かすためのサーバーを管理・運用する仕事を担当します。研修やマニュアルに沿って業務を進めるケースも多く、段階的にスキルを身につけやすい職種で、基礎から始めれば、徐々に高度な業務にも挑戦できるようになります。
例えば、ユーザーアカウントの管理やバックアップ作業などは、初心者でも取り組みやすい業務であり、そこからログ解析や障害対応などを経験することで、スキルを広げられるでしょう。サーバーエンジニアは地道な努力が求められますが、IT業界で必要性が高い職種です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、社内ネットワークやインターネット環境を構築・運用する仕事を担当します。通信が当たり前の現代では欠かせない役割を担っており、未経験者でも資格学習と並行して挑戦しやすい職種です。
CCNAなどの資格があるため学習の目標を立てやすく、資格を取得すれば、基礎知識を持っている証明になり、採用の場面でも評価されやすくなります。社内のネットワーク設定やトラブル対応を経験し、段階的にスキルを広げれば、より大規模なネットワークの設計や構築にも携われます。
テストエンジニア
テストエンジニアは、開発されたシステムやアプリが正しく動くかを確認する仕事を担当します。バグを見つけて修正につなげる重要な役割を担いますが、専門的な知識が少なくても始められるため、未経験者にとって挑戦しやすい職種です。
マニュアルやチェックリストに沿って作業を進めることが多く、システムの品質管理や開発全体の理解が深まるので、将来的に別の職種へステップアップする土台にもなるでしょう。実務を通じてエンジニアリングの基礎を学べるテストエンジニアは、キャリアの入り口として適した選択肢の一つです。
フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、客先に出向いてIT機器の設置や保守を行う仕事を担当します。現場で直接ユーザーと接するため、コミュニケーション力を活かせる点が特徴で、実務を通して学びながら成長できます。
研修を受けながら現場でも経験を積め、経験が浅くても徐々にスキルを習得できるところは、挑戦しやすいポイントです。技術力と人間力の両方を伸ばせるフィールドエンジニアは、顧客の課題解決を提案するキャリアにもつながる職種です。
マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、HTMLやCSSを使ってWebページの見た目を作る仕事を担当します。デザインとプログラミングの間に立つ役割を持ちますが、比較的学習コストが低いため、未経験からでも挑戦しやすい職種です。
Web業界に興味がありデザインや見た目を整える作業が好きな人に向いているマークアップエンジニアは、将来的にフロントエンドエンジニアへキャリアを広げることも可能です。未経験からWeb分野に入る第1歩として適した職種といえるでしょう。
まとめ
未経験からITエンジニアへの転職は、正しい準備と学習を意識すれば十分に実現可能です。本記事で紹介した注意点や学習ロードマップ・企業選びの基準をおさえておくことで、採用の可能性を大きく広げられるでしょう。
まずは、学習教材の選択やオンラインスクールのカリキュラム比較など、基礎から取り組む準備を進めてみてください。小さな行動を積み重ねていくことで、ITエンジニアとしての新しい未来を描けるようになるはずです。

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