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SNS運用の案件は稼げる?土日で出来る?単価相場・案件の探し方

SNS運用の案件は稼げる?土日で出来る?単価相場・案件の探し方

企業のマーケティングにおいてX(元Twitter)やFacebook、Instagram、LINE、TikTok といったSNSの重要度が上がり、アカウント運用や広告出稿の代行の副業の人気は高まっております。

この記事では、そんなSNSの副業の業務内容や特徴、どのような人がSNSの副業にむいて向いているのかなどをまとめてみました。

SNS運用代行は稼げる?案件の現状について

SNS運用代行は稼げる?案件の現状について

SNS運用代行は、企業や個人事業主のニーズ拡大に伴い案件数が増加しています。InstagramやTikTokなど新興プラットフォームの需要も高まり、未経験から挑戦できる案件も増えています。

中小企業では、低コストでマーケティングを強化したいニーズが強く、リモート案件や副業向けの依頼も多いです。一方で、高単価案件を得るには運用経験や分析スキルが求められるため、継続的なスキルアップが重要です。

SNS運用代行とは

SNS運用代行とは

SNS運用代行とは、SNSを使った広報活動などを行いたい企業や店舗に代わり、企画を立案したり、投稿などの対応を行ったりする仕事です。SNSは大企業を中心にマーケティングに活用されるようになり、それに追従する形でさまざまな業界が運用を始めています。ただし、SNSでの運用スキルを持つ人材はまだまだ少ないのが現状です。そのため、SNS運用代行という仕事のジャンルが確立し、副業やフリーランスとして活躍する人も増えています。

SNS運用代行の仕事内容

SNS運用代行の仕事内容

一口に「SNS運用代行」と言っても仕事内容はさまざまです。SNS運用の最初の段階では、アカウントの立ち上げや企画立案が行なわれます。企画立案は、企業や店舗が抱える課題やSNSの運用目的をヒアリングし、テーマやターゲットを見極め、投稿内容の指針やスケジュールを決定する仕事です。

運用が始まると、投稿の作成や広告の出稿、フォローやフォロワーとのコミュニケーションに加え、コメントの監視も行います。投稿のライティングでは、テキスト作成だけでなく画像や動画制作を任せられることもあり、撮影や編集に携わる機会が発生するかもしれません。フォローやフォロワーとのやり取りでは、クライアントと合意した内容に基づき、「いいね」や返信対応を行います。SNSでの運用で炎上を避けるため、問題になりそうな投稿を見つけ、拡散されないよう削除要請を検討する必要もあります。

企業や店舗がSNSを運用する最終目的は、自社のファンになるフォロワーを増やし、商品やサービスを購入してもらうことです。その目的にかなった運用がされているか評価する必要があり、成果を数値化・視覚化してまとめるレポーティングもSNS運用代行の仕事になる場合があります。そして、まとめたレポートを元にクライアントとミーティングし、さらなる改善施策の提案も求められます。

SNS運用代行の特徴やメリット

SNS運用代行の特徴やメリット

SNS運用代行は、SNSの発達に伴いニーズが増してきた仕事です。比較的新しい分野の仕事で、マーケティングなどに携わった人が有利とされますが、未経験者の参入算入も可能です。では、SNS運用代行の仕事にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

時間や場所を制限されない

SSNS運用代行の仕事の多くは在宅を含むリモートワークで行えます。特に「いいね」をつける・フォローなどの作業は、通勤中や隙間時間などに行うことが可能で副業に向いています。案件の中には1日に10回SNSをチェックするといった仕事もあり、拘束時間も短いため、育児や家事の合間にできる仕事を求める主婦に人気です。

運用の成果がわかりやすい

SNSは「いいね」やリツイートなどが数字となって表れるため、運用の結果を把握しやすい仕事です。目に見える成果が得られればモチベーションを維持しやすく、やりがいも感じられるでしょう。目標達成のためにできることを模索したり、戦略を立てる楽しさも感じられる仕事です。

案件数が増えている

ビジネスにおけるSNSの運用が活発化し、運用代行の依頼数も増加しています。大企業とは異なり、中小企業はSNSの運用に長けた人材が不足しているところが多いため、SNS運用代行に期待が集まっています。高度なスキルが求められる案件が存在する一方、多忙な社員に代わり更新や返信を依頼したいというニーズも高まっています。普段からSNSを利用している人であれば、更新作業やコメントへの返信は比較的容易に行なえます。そのため、未経験から始められる案件も多数出てきています。

SNS運用代行のデメリット

SNS運用代行のデメリット

SNS運用代行は、自由度が高く在宅でもできる魅力的な働き方ですが、実際に取り組むと特有の課題や負担もあります。クライアントの要望に応えるためには幅広いスキルが必要になり、競争の激しさや業界の変化の速さに対応し続ける努力も欠かせません。

ここでは、始める前に知っておきたい主なデメリットについて解説します。

業務範囲が広い

SNS運用代行の仕事は、単なる投稿代行にとどまりません。

投稿作成やスケジュール管理はもちろん、画像・動画の企画・制作、広告配信の設定と運用、キャンペーン立案、効果測定のためのデータ分析、さらには炎上やクレーム対応まで業務範囲は多岐にわたります。

中小企業や個人事業主の案件では「アカウント運用全般を一任したい」という依頼が多く、一人で複数の役割を担うことも珍しくありません。そのため、ライティング・デザイン・分析など幅広いマルチスキルを身につける必要があり、学習や準備のための時間も計画的に確保することが重要です。

ライバルが多い

SNS運用代行は特別な資格がなくても始められ、在宅ワークとしても人気が高いため、参入者が非常に多い分野です。

クラウドソーシングや副業エージェントを通じて案件を探すと、多くの応募者が集まり競争率が高くなります。その結果、未経験者や実績が少ない段階では単価が低く設定されることもあります。

こうした中で選ばれるためには、特定の業種やターゲット層に特化した運用実績や、複数のSNSプラットフォームでの運用経験、さらにはデザイン・広告運用・ライティングなど付加価値を示せるスキルを持つことが大きな武器になるでしょう。

変化が激しい

SNSの世界は常に変化しており、プラットフォームのアルゴリズムやユーザーの嗜好、流行のコンテンツ形式などが短期間で移り変わります。数か月前まで効果的だった運用方法が突然通用しなくなることも珍しくありません。

例えばInstagramではリール動画の重要性が一気に高まり、TikTokでは新しい編集機能や広告メニューが立て続けに登場します。こうした変化に追随できなければ成果は下がり、クライアントからの評価も落ちかねません。

だからこそ、継続的な情報収集と試行錯誤を重ねながら、戦略を柔軟に見直していく姿勢が不可欠です。

一定の収入を得るまで時間がかかる 

SNS運用代行は、スタートしてすぐに高収入を得られる仕事ではありません。多くの場合、初めは単価の低い案件や短期契約からのスタートになります。

未経験者の場合、クライアントは「まずはお試しで依頼してみたい」という意向を持つことが多く、長期契約や高単価につながるのは実績を積んだ後です。

また、SNS運用は成果が出るまで時間がかかる分野でもあります。フォロワーの増加やエンゲージメント率の改善など、数値として評価されるまでに数か月を要するケースも少なくありません。

そのため、早期に安定した収入を得るには、複数のクライアントを同時に抱えつつ、継続的に成果を出して信頼を築くことが不可欠です。案件数を増やすだけでなく、長期契約に発展させるための関係構築や、提案力の向上も重要なポイントになります。

SNS運用代行で副業をするのが向いている人

SNS運用代行で副業をするのが向いている人

どのような仕事でも人によって向き不向きがあります。また、本業で成功しても、副業やフリーランスで成果がでないケースも見受けられます。SNS運用代行も同様です。ここで、SNS運用代行を副業で行うのに向いている人の特徴をご紹介します。

普段から複数のSNSを利用している

ジャンルの異なる複数のSNSを毎日のように利用している人は副業するのに向いています。毎日のようにSNSをチェックしている人であれば、更新や返信作業もさほど苦にならずコツコツと続けられるはずです。SNSはさまざまな種類があり、使用する年齢層や投稿の内容も異なります。SNSの種類ごとの違いを体感的に理解している人は、仕事に取り組むのに経験が役立つでしょう。

トレンドに敏感

SNSは、公式ウェブサイトなどに比べて手軽に発信できるツールとなっており、新しい情報が常にあふれています。トレンドに敏感な人は、総じて積極的に情報収集しています。SNS運用代行は、人気のコンテンツや競合他社の動向、その他投稿内容をキャッチし、それらに見られる傾向や特徴を分析する姿勢を活かせる仕事です。トレンドに敏感な人は持ち前の情報収集能力と好奇心を発揮し、魅力的なコンテンツ作りに活かすことができるでしょう。

ユーザー視点で物事を考えられる

SNS運用代行に求められているのは、企業アカウントのフォロワー増加や企業の商品・サービスの売上アップといった結果です。そのためには、ターゲット層を意識し、ユーザー目線で考えることが大切になります。また、SNSはターゲット層にとどまらず、不特定多数の人が見る可能性があります。投稿の内容が第三者にどのような影響を与えるか意識できる人もSNS運用代行に向いています。

企画や分析が得意

SNS運用代行の仕事には、更新や返信など未経験者でも行える仕事もありますが、企画や分析ができると重宝されます。効果が見込める企画を立て、結果を分析し今後の施策に活かすには、上述で取り上げたトレンドに敏感であることやユーザー視点が求められます。企画や分析を得意にしている人は、SNS運用代行の総合力が備わっているといえます。企画立案は地道な分析作業がベースとなりますが、作業を行う上でスピードも大切です。SNSの分析ツールを使いこなせると、SNS運用代行の仕事をスムーズに行えるはずです。企画力・分析力があり、業務に資するツールの使い方をマスターしていると、副業としてだけでなく、フリーランスで活躍できるかもしれません。

SNS運用代行の始め方

SNS運用代行の始め方

SNS運用代行は、スキルさえ身につければ場所や時間を問わず始められる仕事です。ただし、いきなり高単価の案件を受けるのは難しく、段階的な準備と実績づくりが必要になります。

まずは基礎知識やツールの使い方を学び、実績をポートフォリオとして形にし、未経験可の案件から経験を積んでいく流れが一般的です。ここでは、初心者がスムーズにスタートを切るための具体的なステップを紹介します。

スキルを身につける

NS運用代行では、ただ投稿を行うだけでなく、戦略設計から効果測定まで一連のスキルが求められます。各SNSの特徴、ターゲット層の違い、効果的な文章やハッシュタグの作成方法、画像・動画編集、広告配信の設定や分析など幅広く学びましょう。

オンライン講座や公式マニュアル、専門ブログを活用すれば、独学でも着実にスキルアップが可能です。

また、自分のSNSアカウントを実験台として活用すれば、机上の学びを即実践に移せます。

ポートフォリオをつくる

クライアントが安心して依頼できるかどうかは、過去の成果や具体的な実例に大きく左右されます。

そのため、ポートフォリオは必須です。実務経験がなくても、架空のアカウントでテーマに沿った運用例を作り、投稿内容やフォロワー推移、エンゲージメントの変化などをまとめましょう。 可能であればビフォーアフターの比較や施策意図も記載し、あなたの思考プロセスを示すことで説得力が高まります。Webサイト形式やPDFにしておくと、提案時に即共有できます。

未経験OKの案件で実績をつくる

スキルとポートフォリオの準備が整ったら、まずは未経験可の案件に応募しましょう。クラウドソーシングサイトや副業求人サービスでは、簡単な投稿代行やアカウント管理など初心者でも取り組める案件が多数あります。

最初は単価が低くても、納期厳守や丁寧な報告、クライアントとのスムーズなやり取りで信頼を獲得すれば、継続依頼や別案件の紹介に発展します。契約終了後は、成果や改善点をポートフォリオに反映し、次の案件に活かしましょう。

実績をもと高単価案件を狙う

一定の実績が蓄積されたら、より条件の良い案件へのステップアップを目指します。副業エージェントを通じた紹介、企業への直接提案、SNSでの自己発信など、複数の経路で営業を行うのが効果的です。

特定業界での運用経験や、広告運用とコンテンツ制作の両方を担当した事例、複数SNSの同時運用実績などは高く評価されます。成果を示すデータや改善事例を具体的に提示できれば、単価交渉や長期契約につながりやすくなります。

SNS運用代行の案件の単価相場や収入相場は?

SNS運用代行の案件の単価相場や収入相場は?

では、SNS運用代行の案件はどれほどの相場なのでしょうか。ここで、副業やフリーランス案件を多く扱うBIGDATA NAVIに掲載されたものをピックアップして収入の目安を説明します。

まず一つとして、既存顧客をメインにリスティング広告を含むSNS広告の企画・運用を行う案件では、週3日~5日の勤務で最高月収400,000円の提示でした。また、SNS広告やリスティング広告といった幅広い広告運用を行うAIスクールの案件では週1日勤務で最高月収800,000円が提示されています。

2つの例はどちらもSNSマーケティングを含むWEB広告運用ですがひとつめと比べふたつめの方が広告会社・代理店等に所属し広告運用の経験があることが必須スキルとなるため単価が高いと考えられます。

SNS広告運用代行の単価相場は、前者のWEB広告運用代行は月収最大400,000円、後者の広告代理店での運用経験者向け案件は月収最大800,000円となっています。

SNS運用代行の案件の探し方

SNS運用代行の案件の探し方

SNS運用代行を始める際には、どのように案件を見つけるかが重要なポイントです。単価や業務内容、契約期間は案件ごとに大きく異なるため、自分のスキルや経験、ライフスタイルに合った方法で探す必要があります。

ここでは、副業エージェントやクラウドソーシング、知人からの紹介といった代表的な探し方を、それぞれの特徴とメリットを交えて紹介します。

副業エージェントサービスの利用

IT・Web業界に特化した副業エージェントを利用すると、専任のコーディネーターがスキルや条件に合う案件を提案してくれます。報酬や契約条件が事前に明確に提示されるため、契約後のトラブル防止にもつながります。

特に、高単価案件や長期契約案件を探している場合には非常に有効です。

また、エージェント経由の案件はクライアントとの信頼関係が構築されやすく、スムーズな業務開始が期待できます。初めての業務委託契約でも安心して取り組める点が大きな魅力です。

クラウドソーシングサービスの利用

ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは、未経験から応募できる案件が豊富に掲載されています。

案件数が多いため、自分の得意分野や興味のある業界に合わせた仕事を選びやすく、実績作りや経験積みにも最適です。受注率を高めるためには、提案文やプロフィールを丁寧に作成し、過去の成果やスキルを分かりやすくアピールすることが重要です。

小規模案件から着実に評価を積み重ねることで、より条件の良い依頼につながります。

知人からの紹介

知人や過去に取引のあったクライアントからの紹介は、他の方法に比べて成約率が高く、長期契約につながるケースも多い方法です。

日頃からSNSやブログなどで、自分がSNS運用代行のスキルを持っていることを発信し、周囲にアピールしておくことが大切です。

また、紹介案件は信頼関係が前提となっている場合が多く、業務の進行や報酬面でもスムーズに進む傾向があります。

独立初期や副業開始直後は、人脈を活用することが大きな武器となります。

SNS運用代行フリーランスや副業で稼ぐためのポイント

SNS運用代行フリーランスや副業で稼ぐためのポイント

SNS運用代行は、始めやすい反面、安定した収入を得るためには戦略的な取り組みが欠かせません。単に案件をこなすだけでなく、スキルやサービスの幅を広げ、クライアントから「この人に任せたい」と思われる存在になることが重要です。

ここでは、フリーランスや副業としてSNS運用代行で稼ぐために意識すべきポイントを紹介します。

運用できるSNSの種類を増やす

InstagramやX(旧Twitter)に加え、TikTok、LINE公式アカウント、YouTubeショートなど、複数のSNSを運用できるスキルを持つと提案の幅が広がります。TikTokやLINE VOOMなど新興プラットフォームは、企業が本格参入し始めているタイミングであり、経験者が少ない分、希少価値が高いです。

さらに、それぞれのSNSのユーザー層や強みを理解し、目的に合わせた活用方法を提案できれば、クライアントからの信頼と単価アップにつながります。

各SNSの最新のアルゴリズムを学び続ける

SNSはアルゴリズムの変更が頻繁に行われ、それがリーチ数やエンゲージメントに大きく影響します。

例えばInstagramではリール動画の表示優先度が上がったり、Xではポストの表示順位がエンゲージメント率重視に変わるなど、少しの変更で成果が左右されます。

定期的に公式ブログや開発者向け情報、SNSマーケティング専門メディアをチェックし、最新情報を取り入れましょう。得た知識はすぐにテストし、効果の高い運用方法を自分のノウハウとして蓄積していくことが重要です。

エージェントを利用する

高単価や長期契約を狙う場合、SNS運用に特化した副業・フリーランスエージェントの活用が有効です。エージェントは条件交渉や契約管理、報酬の回収まで代行してくれるため、運用業務に専念できます。

また、事前にスキルや実績をしっかり提示することで、自分に合った案件を紹介してもらえる確率が高まります。エージェント経由の案件は信頼性が高く、安定した収入源を確保する上でも心強い存在です。

SNS運用代行案件の将来性と今後

SNS運用代行案件の将来性と今後

総務省が令和3年に行なった通信利用動向調査によると、20歳から49歳におけるスマートフォンの保有率は約9割に達します。SNSを利用する個人は、全体の8割に届く勢いです。ビジネスにSNSを取り入れ、ブランディングや広告宣伝に活用する企業が増えているのも当然の流れと言えるでしょう。企業によるSNSの運用は今後も続くことが見込まれ、副業やフリーランス向けの運用代行案件も増えると予想されます。

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