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【RPA資格のおすすめ5選】勉強方法まで徹底解説

【RPA資格のおすすめ5選】勉強方法まで徹底解説

RPAの資格について、どれを取得すべきか迷う方は多いのではないでしょうか。今、企業のDXが加速する中で、RPAができる人の需要は確実に増えています。

ただし、スキルがあっても、それを証明できなければ意味がありません。 転職面接などで口頭でスキルを説明しても、客観的に証明できるものがなければ企業側に認知してもらうことは困難です。

この記事では、2025年時点での最新情報をベースに、本当におすすめできるRPA資格を5つピックアップして紹介します。各資格がどんなものか、どう勉強すればいいのか、取ったら何がいいのかご紹介していきます。

RPA関連資格のおすすめ5選

RPA資格は多数存在しますが、その中から認知度と評価が高いものを5つ厳選して紹介します。

①Automation Anywhere RPA認定

世界的にシェアが高い「Automation Anywhere」の認定資格です。レベルが3つに分かれているから、段階的にステップアップできます。オンライン学習リソースが充実している点も特徴です。

参考元:RPA プロフェッショナル認定証 | Automation Anywhere University

エッセンシャルRPA認定

大学生とか教職員も対象にした入門資格。RPAの開発サイクルの基礎とか、簡単なBot作る技術が問われます。無料で受講開始できるため、これからRPAを始める方に適しています。

アドバンスドRPAプロフェッショナル

開発経験がある人向けの中級資格。変数、例外処理、API連携など、もっと実践的なBot開発スキルが問われます。複雑な業務プロセスを自動化できるスキルが問われ、プロジェクトで即戦力になれることを示せる資格です。

マスターRPAプロフェッショナル

高度な知識と、複雑なRPAソリューションを設計・開発できるスキルを証明する最上位資格。筆記だけじゃなくて、実際に要件に基づいてBotを作る実技試験もあります。この資格を取得すれば、RPAの専門家として高く評価されます。ただし、いきなり最上位を狙うのではなく、下位資格から段階的に取得することを推奨します。

②UiPath認定資格

1つを選ぶのであれば、UiPathを推奨します。ガートナー等のリサーチでリーダー評価を継続的に獲得していて、案件数が多いため、スキルの活かしやすさが段違いです。試験内容は定期的にアップデートされるため、常に最新の機能やベストプラクティスに基づいた知識が求められます。

(製品版2024.10への対応として2025年10月にも試験がリフレッシュ)

オートメーションデベロッパーアソシエイト

UiPath製品を用いた、基本的な自動化ソリューションを構築するスキルを証明する資格。RPA開発のキャリアをスタートさせたい初心者や、業務部門でRPA推進を担当する方に適しており、多くの初学者が最初の目標とするものです。

オートメーションデベロッパープロフェッショナル

より複雑で大規模な自動化ソリューションを設計・開発できる高度なスキルを証明する上級資格。UiPathの開発フレームワークである「REFramework」の知識などが問われます。半年以上実務やってる開発者が対象になっています。

オートメーションビジネスアナリストプロフェッショナル

RPAプロジェクトで、業務プロセスの分析や要件定義、ソリューション設計を担当するビジネスアナリスト向けの資格。開発のみならず、自動化で業務改善を提案・推進できる能力が評価されます。

③WinActor RPA技術者検定

NTTデータが作った「純国産」RPAツール、WinActorの検定。海外案件を視野に入れる場合はUiPathが有利ですが、日本の大手企業や公共機関の案件に特化する場合は、この資格が最も効果的な選択となります。

参考元:RPA技術者検定

RPA技術者検定アソシエイト

WinActorの基本知識と操作方法が問われる入門検定。試験は選択問題のみであるため、WinActorを学び始めたばかりの方でも挑戦しやすい内容です。

RPA技術者検定エキスパート

WinActorの応用機能を使って、もっと実践的なシナリオを作成・修正するスキルが問われる上級者向け検定。選択問題に加えて、実際にWinActorを操作する実技試験もある(選択式30問+実技3問)ので、実務レベルのスキルを客観的に証明できます。

④Blue Prism認定資格

金融機関など大企業での導入実績が豊富な「Blue Prism」の認定資格。信頼性、セキュリティ、ガバナンス機能が強いBlue Prismを使いこなして、エンタープライズレベルの自動化を推進できるスキルを証明できます。

参考元:Blue Prism University

Blue Prism Developer

Blue Prismの開発者として、基本的な開発コンセプトや機能を理解していることを証明する資格。オブジェクト指向の設計原則や、保守性・再利用性を考慮した開発の基礎知識が問われます。

Blue Prism Professional Developer

Blue Prism Developerの上位資格。より高度な開発スキルと設計能力を証明するものです。高度な例外処理やAPI連携など、複雑なシナリオに堅牢に対応できる専門知識が求められる、経験者向けの資格です。

⑤Microsoft 認定:Power Automate RPA Developer Associate

参考元:Microsoft 認定: Power Automate RPA Developer Associate

Microsoft 365とのシームレスな連携に強みを持つ「Power Automate」のRPA開発者向け認定資格。

すでにMicrosoft製品を使っている企業での需要が高く、取得すると活躍の場がグッと広がります。評価されるのは、PC操作を自動化する「デスクトップフロー」(いわば陸戦部隊)と、Webサービス同士を繋ぐ「クラウドフロー」(こちらは空中支援部隊)を連携させて、ハイブリッドな自動化を組むスキルです。

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RPA資格を取得するためのおすすめの勉強方法

次は、効率よく知識とスキルを身につける勉強方法を5つ紹介します。

公式サイトの学習コンテンツ

各RPAツールのベンダーが、公式サイトで信頼性の高い学習コンテンツを無料で提供しています。資格試験の出題範囲に沿った学習パスもあるので、何から手をつければ良いか迷った場合は、まず公式サイトを確認することを推奨します。これが最も確実な学習方法です。

eラーニングなどのオンライン学習

Udemyなどのオンライン学習プラットフォームには、RPAのコースがいろいろあって便利です。自分のレベルに合わせて日本語で学べるコースが豊富に用意されています。

パートナー企業などの研修・講座

高額な有償研修も存在しますが、まずは無料の公式コンテンツやUdemyを活用することを推奨します。有償研修は、それらを試した後の選択肢として検討すると良いでしょう。

実際にRPAツールを触ってみる

RPAスキル習得の最も効果的な方法は、実際にツールを操作してみることです。ほとんどのツールに無料版が用意されています。学んだことを実践で試すことを繰り返すことで、確実にスキルが身につきます。

参考書や過去問で学習

市販の参考書も有効な学習手段です。公式サイトで公開されているサンプル問題や模擬試験を繰り返し解いて、出題傾向を掴み、時間配分の感覚を養います。知識を得るだけでなく、実際に問題を解いて出題傾向を把握し、時間配分の感覚を養うことが合格への近道です。

RPA資格を取得するメリット

時間とお金をかけてRPA資格を取得することは、それに見合うだけの大きなメリットがあります。ここでは、資格取得があなたのキャリアにもたらす4つの利点について解説します。

RPAの技術力のアピールになる

RPA資格って、あなたが一定レベル以上のRPAの知識とスキルを持っていることを客観的に証明するものなんです。履歴書や職務経歴書に記載すれば、転職活動や社内でのキャリアアップで、自分の技術力を効果的にアピールできます。口頭でスキルを主張するよりも、第三者による客観的な証明がある方が、書類選考では圧倒的に有利です。

客観的な評価を得られやすい

口頭で「RPAが使える」と伝えるだけでは、自分のスキルレベルを正確に示すことは困難です。

ただし、ベンダー公式の認定資格を持っていれば、そのスキルが第三者に客観的に評価されている証明になります。プロジェクトのメンバー選定で資格が必須になったり、報酬に直接反映されたりするケースもあります。より良い条件の仕事を獲得するための、有効な証明となります。

知識やスキルが身につく

資格取得を目指して勉強する過程で、RPAの知識を体系的かつ網羅的に学ぶことができます。自己流だと見落としがちな基礎知識や、保守性を考慮した開発手法、公式が推奨するベストプラクティスなどを習得できて、実践的なスキルの土台がガッチリ固まります。試験合格という明確な目標があることで、学習のモチベーション維持にもつながります。

収入アップにつながる

専門スキルを持つことで市場価値が上がることは明らかであり、資格はそれを会社やクライアントに客観的に証明するための手段です。資格手当、転職の年収交渉、フリーランスの単価交渉…あらゆる場面で、この”公式な証明”が効いてきます。

RPA資格を取得する際の注意点やデメリット

ただし、資格取得にはコストも伴います。ここからはちょっと厳しい現実の話もします。時間やお金のコストをちゃんと理解して、本当に必要なのか、一度立ち止まって考えてみてください。

時間や費用がかかる

資格を取るには、学習時間の確保が必要です。仕事やプライベートと両立させながら、計画的に勉強しなければなりません。

また、受験料も決して安価ではありません。資格によっては数万円の費用がかかります。参考書や有償の研修講座を使う場合は、さらにお金がかかります。勉強に使える時間とお金を考えて、計画を立てることが大事です。

実務に必要とは限らない

資格はあくまで知識やスキルの証明であり、最も重要なのは実務経験です。資格を取ったからといって、それが全部の実務で直接役立つわけではありません。

現場では、要件定義や関係者との調整、運用設計など、資格の範囲外の能力も同じくらい重視されます。資格は基礎的なスキルを証明するものですが、実際の業務で成果を出すには実務経験が不可欠です。実務でどう価値を出すかが本当の勝負だと心得て、経験を積み重ねていきましょう。

まとめ

この記事では、市場の動向、5つの具体的な資格、効率的な勉強方法、資格取得のメリットとデメリットについて解説しました。 RPAスキルは、これからの時代を生き抜くための強力な武器となります。資格は、そのスキルを客観的に証明する手段です。

今回紹介した5つの主要な資格には、それぞれ特徴があります。自分のキャリアプランや業務内容、使用しているツールなどを考慮して、最適な資格を選ぶことが成功への第一歩となります。

資格取得には努力が必要ですが、実際に学習を進めることで、確実にスキルを身につけることができます。RPA資格を取得し、キャリアアップや収入向上といった目標の実現に活用してください。

最後に強調したいのは、資格はあくまでスタートラインであるということです。取得後、実際のプロジェクトで経験を積み重ねることで、本物のスキルが身につきます。着実に学習と実践を続けることが重要です。

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