SNS運用代行フリーランスの始め方!案件の探し方や副業から稼ぐ方法も解説

企業や店舗のSNSアカウントを運用し、フォロワーとのコミュニケーションや集客支援を行う「SNS運用代行」が近年注目を集めており、フリーランスとして独立している方も増えてきています。
しかし、「やってみたいけど未経験から始められるのか不安」「どうやって案件を受けるのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、SNS運用には戦略設計から投稿内容の作成、数値分析まで幅広い業務が求められますが、ポイントを押さえればフリーランスとして着実に実績を積んでいくことも十分可能です。
SNS運用代行の仕事内容や単価相場、案件の探し方、フリーランスとして収入を得るまでの流れを詳しく解説します。未経験からのスタートを検討している方や、キャリアアップを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
SNS運用代行のフリーランス事情について

SNS運用代行の仕事は、個人でも受注しやすく、実績やスキル次第で高収入も狙える分野です。
また、マーケティング施策の一環としてSNSを活用する企業が増えており、社外のフリーランスへ外注するケースも増えています。
ここでは、SNS運用代行を取り巻く市場環境や具体的な仕事内容、対応するプラットフォームについて詳しく見ていきましょう。
市場が伸びているため需要が高い
国内のSNS利用者数は年々増加傾向にあり、企業の広報や販促活動でもSNSの活用が重要視されるようになってきました。
しかし、社内にSNS運用の専門人材がいない、あるいはリソースが足りないといった理由で、外部に運用を委託する企業も少なくありません。その結果として、SNS運用代行の需要が急速に高まっており、フリーランスとして働く人にとって案件を獲得しやすい状況になっています。
特にInstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどは、フォロワーという明確な対象に向けて情報を発信できる点や、広告機能を使って興味・関心のあるユーザーに的確にアプローチできる点に強みがあります。
そのため、SNSを活用した情報発信は売上や集客に直結しやすく、今後も需要が高まることが予測されています。
SNS運用代行の仕事内容
SNS運用代行の代表的な業務には、以下のようなものがあります。
投稿企画の立案 画像や動画などクリエイティブの制作 キャプション(投稿文)の作成 予約投稿・スケジューリング コメントやDM対応(エンゲージメント管理) アクセス解析・レポート作成 広告運用(必要に応じて)これらすべてを担当するケースもあれば、投稿作成だけ、データ分析のみといった形で依頼されるケースもあります。SNS運用代行の仕事は、業種や企業の目標、SNSの運用方針などによって内容が大きく変わるので、事前に内容をよく確認しておくことが大切です。
また、各SNSごとにアルゴリズムや利用者層、最適な投稿形式が異なるため、各プラットフォームの特性を理解した上で戦略を立てる必要があります。
代表的なSNS
SNS運用代行では、クライアントの目的やターゲットに応じて、最適なプラットフォームを選定し、アカウントの設計や運用方針を立てることが求められます。
また、企業側から使用するSNSをあらかじめ指定されるケースも多いため、それぞれの媒体の特性を理解しておくことが重要です。
ここでは、代表的なSNSごとの特徴や活用のポイントを解説します。
Instagramは、写真や動画を中心としたビジュアル重視のSNSです。いわゆる「インスタ映え」する投稿が注目を集めやすく、ファッション・美容・飲食・旅行などの分野と特に相性が良いとされています。
Instagramの運用代行では、フィード投稿だけでなく、ストーリーズやリールを活用した短尺動画などのコンテンツも重要になっており、企画力やクリエイティブ制作のスキルが求められる場面が増えています。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、リアルタイム性と拡散力に優れたSNSです。短時間で爆発的に拡散される「バズ」を狙えるプラットフォームとして、多くの企業が情報発信やキャンペーン告知の場として活用しています。
とくに、時事ネタやトレンドに乗った投稿はリポストされやすく、短期間で多くのユーザーに届けられるのが大きなメリットです。
ただし、SNSの中でも「治安が良くない」と言われることがあるのもX(旧Twitter)の一面です。意図的に炎上を狙うユーザーも存在するため、投稿内容には細心の注意をはらう必要があります。
YouTube
YouTubeは、長尺コンテンツによる発信が可能なSNSで、認知拡大やブランディングに強みがあります。「自社製品に興味のある視聴者が継続的に視聴しやすい」といった特徴があり、企業が自社の取り組みや商品・サービスの魅力をじっくり伝える場として活用されています。
運用代行では、動画の企画提案や構成の作成、タイトルやサムネイルの設計、公開スケジュールの管理など、制作の前後に関わる業務が中心です。編集スキルが求められることもありますが、どちらかというと「どうすればユーザーが見たくなるか」という考える力のほうが重視されやすいです。
また、公開後の反応が数字ではっきりと見えるため、改善の余地もわかりやすく、PDCAを回しながら伸ばしていく力も問われます。
LINE
LINEは、企業が既存の顧客と継続的につながるための手段として使われることが多いSNSです。新規集客というよりは、リピートやファンづくりに重点を置いた運用になるのが特徴で、飲食店や美容サロン、小売店などで特に導入が進んでいます。
運用代行では、メッセージの内容設計や配信タイミングの調整、クーポンやリッチメニューの活用などを通じて、LINEを売上に結びつける施策の提案・実行がメイン業務です。 配信後の反応や来店率など、成果が数字に表れやすいため、運用の手応えを感じやすく、人によってはモチベーションにつながりやすいといった特徴があります。
SNS運用代行フリーランスの単価相場
SNS運用代行のフリーランス案件は、担当する業務の範囲や媒体の種類、投稿頻度によって単価が大きく異なります。
たとえば「投稿代行だけ」の案件と、「戦略設計から広告運用までを一括で請け負う案件」とでは、報酬に10倍以上の差がつくこともあります。
また、初心者でも取り組みやすい案件では月2〜3万円程度からスタートできる一方で、プロレベルのマーケティング知識のある方や、広告の知見を活かせる人であれば、月50万円を超えるような案件を受けることも十分可能です。
以下に、業務内容ごとの大まかな単価相場をまとめました。
媒体 | 業務内容 | 単価相場 |
---|---|---|
投稿代行のみ(画像・動画なし) | 月2万〜5万円 | |
投稿+コメント対応+簡易分析 | 月5万〜10万円 | |
X(旧Twitter) | 投稿+返信対応+トレンド管理 | 月5万〜10万円 |
YouTube | 企画設計・投稿管理・分析含む | 月10万〜20万円 |
全工程対応(台本・編集・投稿代行含む) | 月20万〜50万円 | |
LINE | メッセージ配信設計(クーポン設計含む) | 月3万〜10万円 |
SNS運用代行の案件例

以下は、実際のSNS運用代行フリーランス向け案件の一例です。
報酬や働き方、求められるスキル感を確認する際の参考にしてください。
インバウンド向けキャリーサービスのSNSプロモーション支援
内容 | |
---|---|
職種 | SNS運用 |
単価目安 | 〜¥500,000 /月 |
業務内容 | 配信システム開発 ・京都の観光・地元グルメ・文化などのリサーチおよびSNS用コンテンツ化 ・外国人旅行者に刺さる投稿内容の企画・作成 ・SNSアカウントの立ち上げ・運用(投稿、分析、フォロワー対応等) ・サイト(Wix)との連携、ブログ活用による流入強化 ・必要に応じて多言語対応(英語メイン) |
必須スキル |
・SNS運用の経験 ・自主的に運用企画を提案・実行できる方 |
大手家電メーカーのSNS運用
内容 | |
---|---|
職種 | マーケター |
単価目安 | 〜¥500,000 /月 |
業務内容 | 配信システム開発 ・ソーシャルプラットフォームへのコンテンツ投稿作業(X , Instagram , Threads, Facebook, LinkedIn, YouTubeなど) ・レポート等の簡単なデータ抽出作業 |
必須スキル |
・ソーシャルマーケティング業務経験 ・SNS関連ツールに対しての一定の理解 ・単純な画像・動画加工処理作業(トリミング、リサイズ等)の対応が可能 |
SNS運用代行フリーランスのメリット

SNS運用代行の仕事は、フリーランスとして活動したい人にとって、比較的始めやすく、スキル次第で収入アップも目指せる分野です。
ここでは、SNS運用代行をフリーランスで行うメリットを紹介します。
未経験から始めやすい
SNSは誰もが日常的に触れているツールのため、これまでのSNS運用代行をした経験がなくても始めやすいのが特徴です。実際、個人でアカウントを運用していた経験をポートフォリオにして、初案件を獲得する人も少なくありません。
また、「いきなり全部対応するのは不安」という方は、投稿作成やコメント対応など、業務の一部から請け負える案件もあるため、「まずは一部だけ担当してみる」という形から始めてみるのもおすすめです。
案件が豊富
SNS運用の需要は年々高まっており、飲食店や美容サロンなどの個人事業主から、大手企業や自治体まで、幅広い業種で外部委託の動きが広がっています。特に自社でSNSの専任スタッフを持たない中小企業では、フリーランスへの依頼が増えています。
実際にクラウドソーシングや副業マッチングサービス、フリーランス向けの求人サイトを見てみると、SNS運用に関連する案件は常に一定数の募集があります。内容は投稿作成のみのライトなものから、戦略設計・広告運用まで任される中〜上級者向けの案件まで多種多様で、タイミングを逃さなければチャンスが豊富にある仕事といえます。
リモートで仕事ができる
SNS運用代行は、基本的にすべての作業がオンラインで完結する仕事です。
クライアントとのやり取りもチャットやビデオ会議が中心で、投稿作成・スケジューリング・レポート提出まで、オフィスに出向く必要はほとんどありません。
そのため、地方や海外に住んでいても全く問題ありませんし、移動時間や通勤のストレスも存在しません。
また、リモートワークは夜間や週末だけ作業したい人や、育児・介護と両立したい人とも相性の良い働き方です。SNS運用代行はスキルと実績さえあれば、場所にも時間にも縛られずに安定収入を目指せるのが魅力といえます。
マーケティング分野のスキルが身につく
SNS運用代行は、単に投稿を作って投稿するだけの仕事ではありません。「どんなテーマで投稿するか」「どうすればユーザーの反応が得られるか」「フォロワーをどう増やすか」といったことを、日々試行錯誤しながら進めていく必要があります。
そのため、日々の運用を通じて、自然とマーケティングの視点が磨かれていきます。また、SNSのアルゴリズムやトレンドを追いながらPDCAを回していく経験は、将来的にWebマーケターやSNSディレクターとしてのキャリアにもつながる基盤を作ることも可能です。
自身のアカウント運用に活かせる
SNS運用代行の経験は、そのまま自分自身のアカウントや活動にも活かすことができます。
たとえば、ハッシュタグの設計や投稿タイミングの最適化、リールやストーリーズの使い分け、フォロワーとの関係構築など、実務で学んだノウハウはそのまま自分の発信にも役立ちます。
特に、ライター・デザイナー・講師業など、自分自身がサービス提供者である場合、SNSを通じての露出やファンづくりは仕事の獲得にも直結します。つまり、クライアントのSNSを育てながら、自分のビジネスも育てていけるということです。
SNS運用代行フリーランスのデメリット

SNS運用代行はフリーランスとして始めやすく、リモートワークを実現できる魅力的な仕事ですが、誰でも簡単に稼げるわけではありません。
ここでは、実際にフリーランスでSNS運用代行を行う際に感じやすいデメリットを紹介します。
競合が多い
SNS運用は未経験からでも始めやすい分野である反面、同じように参入してくる人も多いため、競争が激しいという現実があります。特にクラウドソーシングなどでは、低単価でも応募が殺到する案件も多く、実績がないうちは案件を獲得できないこともあります。
競合に勝つためには、単に「SNSが使える」というレベルではなく、各SNSの特徴の理解や自身のアカウントの運用実績など、明確な強みや成果の根拠を示せるスキルが必要になります。
業務範囲が広い
SNS運用代行の仕事は、業務範囲が広く、求められるスキルも多岐にわたります。
例えば、投稿作成ひとつをとっても、企画・画像や動画の制作・キャプション作成・スケジュール管理といった複数の要素が当然のように含まれています。
また、クライアントによっては数値レポートの作成、キャンペーンの立案や広告の運用まで任されることも多いです。場合によっては「グラフィックデザイナー」「Webマーケター」といった専門職が担う領域にまで踏み込むこともあります。
業務範囲がはっきり区切られていない案件に飛びつくと「何でも屋」にされることがあるので、どこまでが自分の担当範囲なのかを明確にしてから契約することが大切です。
アルゴリズムの変更など変化が激しい
SNS運用は、各プラットフォームの仕様変更やアルゴリズムのアップデートに大きく左右される仕事です。昨日まで成果が出ていた投稿の手法が、ある日を境に急に伸びなくなるということも珍しくありません。
たとえば、Instagramのリーチ数が急に落ちたり、Xでバズりにくくなったり、YouTubeのおすすめ表示のロジックが変わったりと、日々の運用が環境に振り回されやすい仕事です。
感覚で運用し続けるのには限界があり、情報のアップデートを怠るとすぐに成果が出なくなってしまうので、各SNSの仕様や傾向を常にチェックし、柔軟に対応を変えていく必要があります。
収入を得られるようになるまで時間がかかる
SNS運用代行は未経験からでもスタートしやすい反面、安定した収入を得られるようになるまでに時間がかかります。
始めたての実績がないうちは、高単価の案件には応募しても落ちてしまい、低単価の案件しか選べないという状況になりがちです。
また、継続案件を獲得するには、提案文の作成・ポートフォリオの準備・自己アカウントの育成など、小さな努力を積み重ねる必要があります。
案件を受けていない間も、スキルの習得やSNSの研究などに時間をかける必要があるため、「始めたらすぐ稼げる」という感覚でいると理想と現実にギャップを感じることになります。
SNS運用代行の始め方

SNS運用代行を始める際は「とりあえず案件を探してこなす」のではなく、ある程度決められたステップを踏むことで、着実に高単価の案件を獲得できるようになっていきます。
ここでは、未経験の人でも実践しやすい始め方を5ステップで紹介します。
- 注力するSNSを決める
- スキルを身につける
- ポートフォリオを作る
- クラウドソーシングで実績を作る
- フリーランスエージェントで高単価案件を狙う
それぞれのステップについて、詳しく解説していきます。
注力するSNSを決める
SNS運用代行といっても、Instagram・X・YouTube・LINEなど、媒体によって求められるスキルや運用方法が全く異なります。
たとえば、デザインに強ければInstagram、文章力に自信があればX、動画編集ができるならYouTube、といったように、自分の得意分野や興味に合わせて注力する媒体を決めるのがおすすめです。
また、媒体ごとにアルゴリズムやユーザー層も異なるため、広く浅く全部に手を出すより、ひとつのSNSに絞って深掘りする方がスキルも実績も積みやすくなります。
スキルを身につける
SNS運用代行の仕事では、「SNSが使える」だけでは通用しません。投稿の作成やスケジュール管理、数値分析など、業務に必要な基礎スキルを事前に身につけておくことが必須です。
実際に求められるスキルは以下のようなものがあります
- SNS媒体ごとの特徴理解(Instagram・X・YouTubeなど)
- 投稿企画力(季節性・トレンド・キャンペーン等の設計)
- CanvaやCapCutなどを使った画像・動画制作スキル
- ユーザーの反応を引き出すライティングスキル
- 投稿スケジュールの設計・管理(Googleスプレッドシートなど)
- アクセス解析やエンゲージメント率の読み取り
- 簡易レポートの作成(報告書・データの可視化)
- SNS広告運用の基礎知識(あれば高単価につながる)
ただし、いきなりこれらすべてを完璧に身につける必要はありません。まずは自分が得意とする領域を明確にして、それを強みとして活かせる案件に応募していくことが大切です。
ポートフォリオを作る
SNS運用代行の案件を獲得するには、クライアントが「この人に任せたい」と思う根拠になるポートフォリオの作成が必須です。
ポートフォリオには、以下のような内容を盛り込むとアピール効果があります。
- 自分で運用しているSNSアカウント(InstagramやXなど)のURL
- 模擬アカウントやフィードサンプル(画像や投稿文の組み合わせ)
- 投稿企画の提案資料やスケジュール管理表のサンプル
- Canvaなどで作成した画像やリール動画の例
- 想定クライアント向けの改善提案やトンマナ設計の例
たとえ実績ゼロの段階でも、ポートフォリオの作成は必要です。特にInstagramの運用代行はビジュアル中心の業務であるため、ポートフォリオはGoogleスライドやNotion、PDFなどで見やすく整理しておくと印象がよくなります。
クラウドソーシングサイトで実績を作る
スキルやポートフォリオを整えたら、実際に案件を受けて実績を作る段階に入ります。
初心者がまず初めに利用するサイトとしておすすめなのは、クラウドソーシングサービスです。なかでもLancers(ランサーズ)やCrowdWorks(クラウドワークス)は、SNS運用に関する案件が豊富で、「投稿作成のみ」「週1〜2稼働」「単発OK」といった、未経験者向けの案件も見つけやすいです。
また、この時期は、高単価を狙うよりも「実績づくり」を最優先するのがおすすめです。たとえ報酬が低くても、クライアントとやり取りをし、期日までに納品を完了させる経験は、今後の営業や単価交渉の大きな強みになります。
フリーランスエージェントで高単価案件を狙う
ある程度の実績が積めたら、次はより高単価の案件を目指すため、フリーランスエージェントに移行していきます。
たとえば、BIGDATA NAVIやITプロパートナーズなどでは、「週2〜3日稼働」「リモートOK」「月30万以上」といった条件の案件も多く、スキルがマッチすれば副業でも本業レベルの収入を得ることも可能です。
エージェントサービスはクラウドソーシングと違い、単発ではなく中長期の業務委託が中心のため、収入を安定させたい人や将来的にフリーランスとして独立したい方には、特に向いているといえます。
SNS運用代行の案件の探し方

SNS運用代行の案件を獲得する方法は、クラウドソーシングやフリーランスエージェントに限らず、人脈やSNSそのものを通じて仕事につながることもあります。
ここでは、SNS運用代行の案件を見つける主な4つの方法を紹介します。
副業エージェントサービスの利用
副業エージェントは、スキルを活かして週数日から働きたい人に向けた案件を紹介してくれるサービスです。SNS運用のようなスキル型業務も多数取り扱っており、「会社員の副業」や「週2日だけ働きたいフリーランス」のような方でも利用しやすくなっています。
たとえば弊社サービスの「BIG DATA NAVI」は、SNSマーケティングやコンテンツ制作の分野に強く、InstagramやX、YouTubeの運用代行案件も多く掲載されています。また、データ分析や広告運用と組み合わせた中〜上級者向けの案件も豊富で、単価も比較的高めに設定されているのが特徴です。
クラウドソーシングサービスの利用
クラウドソーシングサービスは、SNS運用代行の初心者がまず初めに登録するべきサービスです。Lancers(ランサーズ)やCrowdWorks(クラウドワークス)はSNS関連の案件が多く、応募から納品・報酬受け取りまでの流れが明確に整備されているため、駆け出しフリーランスに特におすすめです。
初期のうちは単価が低めになることもありますが、案件を通じて経験を重ねていくことで、徐々に高単価案件へとステップアップしていくことができます。
しかし、クラウドソーシングは価格競争が激しく、安定した収入を得にくいという側面もあります。ここだけに依存していると、時間に対して報酬が見合わない状態に陥りやすいため、ある程度実績がついたらエージェントや直案件への移行も視野に入れることが大切です。
知人からの紹介
フリーランスとしてSNS運用代行の案件をこなしていくと、過去に関わったクライアントや同業者から、「別の部署でもSNSを運用したい」「知人の企業が困っている」と新たな仕事を紹介されることがあります。
知人から紹介される案件は、すでに一定の信頼がある状態からスタートできるため、長期契約につながりやすく、単価や納期などの条件も相談しやすいのがメリットです。また、業者を通さないので中間マージンがなく、そのぶん収入が大きく増えるのも魅力といえます。
SNS
自分自身のSNSアカウントで「#SNS運用代行募集中」「#SNSマーケターと繋がりたい」といったハッシュタグを使って発信していると、運用に困っている企業や個人の目にとまり、直接依頼がくることがあります。
また、企業や個人がSNS上で「SNS担当を探しています」といった投稿をしている場合もあるので、リプライやダイレクトメッセージで応募してみるのも有効です。
なお、「実名アカウント」「居住地公開」「実写アイコン」は企業から信頼されやすい要素です。全て実行する必要はありませんが、SNS中心で案件を探す場合は、信頼されやすいアカウントを作る意識も必要になります。
SNS運用代行の案件探しにおすすめのサービス
SNS運用代行の案件探しにおすすめのサービスを4つ紹介します。
Lancers(ランサーズ)

引用元:『Lancers(ランサーズ)』
Lancers(ランサーズ)は、フリーランス向けのクラウドソーシングサービスの中でも最大手のひとつです。
SNS運用関連の案件も豊富で、InstagramやXの投稿代行、分析レポートの作成、アカウント運用全体のディレクションなど、幅広い業務内容の案件が掲載されています。
CrowdWorks(クラウドワークス)

CrowdWorks(クラウドワークス)は、初心者から中級者まで幅広く利用されているクラウドソーシングサービスです。
SNS運用に関する案件数も多く、投稿代行や分析業務、LINE配信のサポートまで多様な案件を見つけることができます。
ITプロパートナーズ

引用元:『ITプロパートナーズ』
ITプロパートナーズは、Web・IT業界に特化したフリーランスエージェントです。マーケティングやSNS領域の高単価案件が多く、実務経験のある中〜上級者向けのサービスとなっています。
「週3日〜」や「リモート可」の案件が豊富に掲載されており、SNSだけでなく、Webマーケティング全体の戦略立案に関わる案件も多数もあります。内容によりますが、月20万円〜40万円以上の案件もあるので、条件があえば数件の受注だけで生活を安定させることも可能です。
BIGDATA NAVI

引用元:『BIGDATA NAVI』
BIGDATA NAVIは、データ活用やAI領域に強みを持つフリーランス向けのエージェントですが、SNS運用やマーケティング系の案件も多く取り扱っています。
SNS単体の運用というよりも、Webマーケティング全体の戦略設計や広告運用、効果測定など、より上流の工程まで関われる案件が多く、データ分析をもとにSNS施策の改善提案ができるような人材が重宝される傾向にあります。
また、月40〜60万円以上の高単価案件も掲載されており、1件だけの受注でもしっかり稼げるため、フリーランスとして独立したい方にもおすすめです。
SNS運用代行フリーランスの仕事が向いている人

SNS運用代行は単に投稿を代行するだけでなく、戦略立案から実行・改善まで幅広い業務を担うため、人によって向き不向きがあります。
ここでは、SNS運用代行フリーランスの仕事が向いている人の特徴を2つ紹介します。
SNSでの発信が好きな人
日頃からSNSで発信することが好きな人は、SNS運用代行の仕事に向いています。
たとえば、「トレンドに敏感」「他の投稿を見て構成やデザインを研究している」「フォロワーとのやり取りが楽しい」と感じるタイプは、運用代行の業務に馴染みやすいといえます。
PDCAを回すことが得意な人
PDCAを回すことが得意な人も、SNS運用代行フリーランスに向いているといえます。
SNS運用では「1回投稿して終わり」ではなく、どれくらい反応があったか・どの時間帯が良かったか・次にどう改善するかといった分析と検証の繰り返しが重要です。
そのため、PDCAサイクルを回すのが得意な人は運用の質を高めやすく、数字に基づいて改善できる強みは、案件獲得の場面でも大きな武器になります。
SNS運用代行で稼げるようになるには

SNS運用代行は未経験からでも始められる一方で、安定して稼げるようになるにはある程度戦略を持った行動をする必要があります。
ここでは、SNS運用代行で収入を伸ばしていくための4つのポイントを紹介します。
複数のサイトに登録する
SNS運用代行は継続案件や高単価の案件も多いため、複数サイトを横断的にチェックしておくと機会を逃すことが少なくなります。
また、一つのサイトに絞っていると、他サイトの好条件の案件に応募する機会を失うことにも繋がります。
様々な案件に出会うためにも、LancersやCrowdWorksなどのクラウドソーシングに加えて、BIGDATA NAVIやITプロパートナーズといったフリーランスエージェントなど複数のサイトに登録しておくのがおすすめです。
運用可能なSNSの種類を増やす
当然ですが、対応できるSNSの種類が多いほど、応募できる案件の幅も広がります。
たとえば「Instagramの運用しかできない人」と「InstagramとX(旧Twitter)の運用ができる人」では、応募できる案件数が単純に2倍に増えるといっても過言ではありません。
また、企業によっては「InstagramとLINEを組み合わせた販促」など、複数SNSの連携運用を求めていることもあります。複雑な運用になればなるほど単価も上がる傾向があり、運用可能なSNSが多いほど高単価の案件を受注できるチャンスが増えるといえます。
継続受注が可能な案件の獲得を目指す
SNS運用代行で安定した収入を得るためには、スポット案件ばかりでなく、月単位の継続契約を獲得することが重要です。
継続案件は毎月安定して報酬が入るため、生活が安定しやすくなります。また、新規営業の頻度が減るぶん作業に集中する時間を確保しやすくなり、業務を効率的に進めることができるのも大きなメリットです。
最新情報や業界の知識の取得を継続する
SNSの世界はトレンドやアルゴリズムの変化が激しく、昨日まで通用していたやり方が、翌月には効果を失うということがよくあります。そのため、稼ぎ続けるには常に最新情報をキャッチアップし、自分の運用スタイルを変化させていくことが必須です。
業界の動向に敏感であることは他のフリーランスとの差別化にもつながり、信頼性や単価アップにも直結するので、メディアやSNS、公式のアナウンスなどを確認する習慣をつけておくのがおすすめです。
SNS運用代行に関するよくある質問

ここでは、SNS運用代行に関するよくある質問にお答えします。
有利な資格があるか
SNS運用代行において、必須の資格は特にありません。
しかし、クライアントに安心感を与えたり、スキルの裏付けとして提示したりする意味では、以下のような資格を取得しておくと、担当者に良い印象を与えることもあります。
- Webマーケティング系の資格(ウェブ解析士、SNSエキスパート検定 など)
- Google広告やMeta広告の公式認定資格
- PhotoshopやCanvaなどのクリエイティブ系ツールのスキル証明
ただし、実務経験や成果が最も重視される世界なので、資格よりも実績を積み上げる方が優先順位としては高いといえます。
起業は可能か
可能です。むしろ、SNS運用代行は元手がほとんどかからず、パソコンとネット環境があれば始められるため、個人事業主として「開業しやすい」分野であるといえます。
実績とクライアントが増えてきたら、開業届を出して「フリーランス」から「事業者」へとステップアップすることもできますし、チーム体制を作って小規模な会社として展開していく人もいます。
独立したからといっていきなり法人化する必要はありませんが、収入が安定し始めたら節税や信用面でのメリットも考慮し、起業するのも選択肢の一つです。
まとめ
フリーランスとしてSNS運用代行を行うのは、スキルと工夫次第で安定した収入を得られる方法の一つです。企業のSNS活用が重要視されるなか、今後も運用代行の需要は高まっていくと予想されています。
これからSNS運用代行のフリーランスとして働きたい方は、マーケティングや分析に強く、高単価な案件も豊富な「BIG DATA NAVI」の利用もぜひ検討してみてください。

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