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プログラミングの副業って稼げる?未経験から副業を始める方法や注意点を解説

在宅・リモートで作業できる点が魅力のプログラミングは、副業としても注目を集めています。週末や平日の仕事終わりに稼働する副業プログラマーも増えてきており、プログラミングの副業を始めてみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、プログラミングで副業を始める方法や注意点について解説していきます。副業向けの言語や、プログラミングの副業案件を獲得できるサービスなども紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラミングは副業に向いている

副業にはさまざまな内容がありますが、とくにプログラミングは副業に向いているといわれています。それはどのような理由からなのでしょうか。ここでは、プログラミングが副業に向いている理由を3点ご紹介します。

まず1点目は、在宅で仕事がしやすいという点です。プログラミングに必要な仕事環境はパソコンやインターネットなど個人にも準備しやすいもので、自宅でも簡単に始めることができます。中でもWebサイト作成などはパソコン上に開発環境を揃えるのもそこまで難しくありません。

2点目は、教材が豊富であるという点です。近年、プログラミングを学習したいと考える人は増加傾向にあり、インターネット上には無料でプログラミングが学べる教材も数多く存在します。独学が不安な方にはプログラミングスクールなどもあるため、学習環境は十分に揃っているといえるでしょう。

3点目は、キャリアアップがしやすいという点です。プログラミングができる人材の需要はとても大きく、副業で経験を積むことで大手企業への転職やフリーランスへの転身もしやすくなります。スキルが身につき、キャリアの選択肢が増えるという大きなメリットがあります。

プログラミングの副業でどれくらい稼げる?

それでは、具体的にプログラミングの副業ではどのくらい稼ぐことができるのでしょうか。株式会社SAMURAIが行った、「未経験からプログラミングを学び副業を始めた人の意識調査」によると、副業のみの月収が「0〜3万円」である人が49%と約半数を占めています。次いで多いのが「3〜5万円」の33%と全体の約3分の1であり、続いて「8〜10万円」を稼ぐ人が7%という結果になりました。多くの人は副業の収入が5万円以下と、大きな金額を稼ぐのはそこまで簡単とはいえないでしょう。

一方で、全体の5%は10万円以上を稼いでいるという結果も出ています。未経験であってもしっかりと学習することで、プログラミングの副業で稼ぐことも目指せます。また、すでにプログラミング経験者であれば副業といえどもさらに高報酬を獲得できる見込みも高くなるでしょう。

プログラミング副業におすすめの言語

ひと口にプログラミングと言っても、さまざまな言語がありどれを学習すればよいのか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。ここでは、とくに副業におすすめのプログラミング言語を5つご紹介します。

HTML/CSS

HTMLとCSSは厳密にはプログラミング言語ではなく、「マークアップ言語」と呼ばれますが、Webサイトを作成する際に利用されます。HTMLはWebサイト全体の構造を定義するための言語で、CSSはサイトのデザインや装飾を決めるために使われる言語となっています。どちらもWebサイト制作には欠かせない言語であるため、身につけておけば役に立ちやすいスキルといえるでしょう。また、HTML・CSSはほかのプログラミング言語と比較して直感的にわかりやすく、プログラミング初心者にも学習しやすいのが特徴です。

JavaScript

JavaScriptはWebサイトにアニメーションなどの動きをつけるためによく利用されるプログラミング言語です。前述したHTMLやCSSと合わせてWebサイト制作によく使われる言語であるため、その需要も高いものとなっています。難易度が高い内容になれば、1案件で5万円以上の単価になることもあります。

PHP

PHPは、Webサイト上でデータを処理する際によく利用されるプログラミング言語です。JavaScriptと同じくWebサイト制作においては欠かせない言語となっており、掲示板や問い合わせフォーム、ECサイトによく利用されるショッピングカートなどを開発することができます。PHPを学習することでWebサイト制作の幅が大きく広がるため、より深いスキルを身につけたい方には大変おすすめな言語です。

Java

Javaは、さまざまなアプリケーションの開発に利用されているプログラミング言語です。処理速度が速く安定性があり、スマートフォンアプリから大規模なシステム開発までさまざまな分野で利用されています。Javaの需要は非常に高いため、習得しておくことで仕事の幅が大きく広がる言語であるといえるでしょう。

Python

Pythonは、AIや人工知能の分野でよく使用されるプログラミング言語です。シンプルでわかりやすい文法が特徴であり、さまざまな分野に特化したライブラリが充実しています。副業向けの案件としてはWebデータ分析や、データスクレイピング(Webデータの抽出)などが挙げられます。

Pythonの副業については、下記の記事でも詳しく紹介しています!

Python副業は未経験でも稼げる!案件獲得法や勉強法、最短ロードマップ

プログラミングで副業を始める方法

それでは、実際にプログラミングで副業を始めるにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか。ここでは具体的に4ステップに分けて副業の始め方を解説していきます。

就業規則を確認する

副業を始めるにあたって、まずは本業の就業規則に副業禁止の規定がないか確認しましょう。企業によっては従業員が副業を行うことを禁止している場合があり、違反すれば場合によっては懲戒処分が下される可能性もあります。また、公務員は原則として副業が禁止である旨が法律によって定められています。事前に許可を得ていれば副業が可能な場合もありますが、もしこれらに違反してしまうと減給や停職処分などが科せられてしまうこともあるため特に注意が必要です。

副業案件を獲得できるサービスに登録する

本業との兼ね合いに問題がないようであれば、実際に副業の案件を獲得できるサービスを利用してみましょう。副業案件を獲得するサービスには「クラウドソーシングサービス」「フリーランスエージェント」「求人サイト」などが挙げられます。とくにクラウドソーシングサイトは単価が低い場合もあるものの小型の案件が多く掲載されているため、手軽に副業を始めたい初心者におすすめです。実績を積んでスキルが身についてきたら、フリーランスエージェントサービスなどからさらに単価の高い案件を紹介してもらうのもよいでしょう。

面談や応募作業を進める

各種サービスに登録後は、自分ができそうな案件に応募して面談などを行います。最初のうちは案件の受注も難しいことも多いですが、まずは単価の低い仕事でも応募し、受注の実績を積み上げていくことが大切です。クライアントは相手の実績を見てその人のスキルを計ることも多いため、さまざまな案件をこなしていくことが受注率アップにつながります。ある程度実績がついてきた段階で、自身が行った案件をアピールするポートフォリオを作成するのも効果的でしょう。

受注後、作業を進め納品する

受注後は作業を進めて、期限内に納品を行います。特に副業をはじめたての場合は、スケジュール管理に慣れていないことがあります。あらかじめ余裕を持った納期にしておくなど、受注前から気を付けておきましょう。また、クライアントによってはフリーランスのエンジニアに依頼することに慣れていない場合もあります。納品物の詳細については事前にしっかりと確認しておきましょう。

プログラミングの副業案件を獲得するサービス

ここでは、前述した副業の始め方のうち「案件を獲得するサービス」についてより具体的に解説します。一般的にとくに多く利用される3つの方法について見ていきましょう。

クラウドソーシングサービス

クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい企業や個人が不特定多数の人に仕事を依頼できるサービスです。プログラミングの副業案件も多く、初心者におすすめの案件獲得方法です。代表的なサイトとしては「クラウドワークス」「ランサーズ」などがあり、プログラミング以外にもブログ記事の執筆やWebサイトのデザインなど、さまざまな分野で案件を探すことができます。

ただし、極端に低単価な案件もあるため注意が必要です。初めのうちは実績を積むために多くの案件を獲得するのもよいですが、ある程度スキルがついた段階でフリーランスエージェントなどを利用して高単価案件に挑戦してみましょう。

フリーランスエージェント

より効率よく稼ぎたい場合は、フリーランスエージェントを利用するのもおすすめです。フリーランスエージェントでは、副業やフリーランス向けの案件を紹介してもらうことができます。エージェントが自身の実務経験や得意分野、希望の条件に合った案件を選んで紹介してくれるため、効率よく案件探しが実現できます。未経験のうちは紹介してもらえる案件は少なくなりますが、実務経験が2年以上あるのであれば、より高単価な案件を獲得しやすいサービスとなっています。

知人や友人からの紹介

上記のような各種サービスと平行して、知人や友人からの紹介をもらうことができないか掛け合ってみることも案件獲得においては重要です。エンジニアは複数人で1つのプロジェクトを行うこともあるため、人手がなければほかのエンジニアを紹介によって集める場合もあります。紹介者がいれば必ずしも実績が多くなくともクライアントの信頼を得やすく、働きやすい環境で副業を行うことができるでしょう。

プログラミングで副業をする際の注意点

それでは、プログラミングで副業をするにあたって気をつけるべき点は何があるのでしょうか。ここでは、注意点について大きく3点解説していきます。

確定申告の準備や税金について理解しておく

副業で稼いだ所得は、原則として年間20万円以上であった場合は確定申告が必要です。これを怠ると正しく税金を支払うことができず脱税となり、延滞税が課されたり行政処分が下されたりする可能性があります。会社に所属しているサラリーマンであれば会社が納税をしてくれますが、副業として行う以上は自分自身で税金の知識を身につけ、確定申告を行わなければならないのです。確定申告は会計ソフトなどを利用することでスムーズに行うことができますが、税金に関しては制度や法律が難しい場合もあるため税理士への相談も検討してみましょう。

下請法について把握する

副業をする際には「下請法」という法律が大きく関わってくるため、これを把握しておくことも大切になります。下請法とは、どうしても取引で弱い立場になってしまう「下請け」を保護するための法律です。個人で案件を受注する場合は、クライアントと連絡が取れなくなってしまったり、報酬が支払われなかったりといったトラブルにも自分自身で対処する必要があります。その際に下請けに法律上どのような権利があるのかしっかりと学んでおくことが大切なのです。業務内容や報酬など請負に関する重要な事項はきちんと書面に残しておくようにして、トラブルを上手に回避していきましょう。

副業はあくまで本業に支障がない程度にする

本業の就業規則で副業が禁止されていない場合でも、副業はあくまで本業に支障がないように注意して行うようにしましょう。厚生労働省が発行する「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、労働者の副業は基本的に認められるとしています。しかし、本業に支障をきたした場合、会社に具体的な損害を与えてしまった場合、会社のイメージを悪化させるような違法性の高い副業を行ってしまった場合などは、その副業を理由に懲戒処分を与えることが可能なのです。もし副業で多くの案件が獲得できるほどスキルが身についているようであれば、フリーランスに転身してしまうのも一つの方法でしょう。

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