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アプリケーション開発案件の単価相場は?フリーランスエンジニアになる前に

ゲームやWebサービス、業務系システム、iOS/Androidなどアプリ開発の需要は年々高まっており、フリーランスエンジニアとして独立を検討中の方も多いのではないでしょうか。また、業務委託の求人案件では、どの程度の報酬や月単価が期待できるのでしょうか。

この記事では、フリーランスのアプリケーションエンジニアとして働く場合の単価相場、平均年収、案件内容、スキルなど紹介します。独立のポイントもみていきましょう。

フリーランスのアプリケーションエンジニアという働き方

アプリケーションエンジニアは仕事の幅が広く、様々な業界から依頼がありますので、フリーランスとして複数のクライアントから受注するという人も少なくありません。以下に仕事の具体的な内容やフリーランスとして働いた場合の案件を見ていきます。

アプリケーションエンジニアの仕事内容

業務では、設計から開発、運用や管理まで、対象となるアプリケーションに関する多様なエンジニアリングに関わることになります。同じアプリケーションに関する仕事でも、作業内容やフェーズによって求められる知識やスキルは異なるため、幅広い経験が必要です。

要件定義・設計

どのようなアプリを開発するのか、実現するために必要な構成や機能を要件として定め、仕様書などの具体的な形式でまとめていく作業が要件定義です。受託開発のプロジェクトでは、クライアントの要望を聞き取って、出された要求に対して必要な処理や動作、エラーへの対処など広範囲、多角的に開発の全体像をイメージし、それらをプログラムの最小単位に変換しなければなりません。

稼働する環境やツールにも依存するため、ITインフラの知識や豊富なエンジニア経験が必要です。また、開発メンバー間でスムーズに意思疎通するためのコミュニケーション能力も求められます。アウトプットとしてドキュメント形式の記録を残すため、文章作成にも慣れておく必要があるでしょう。

作成するソフトウェアの大枠が決まった後に、外観や動作などのさらに詳細な内容を決めていく作業が設計です。主にユーザーを意識した外部設計と、システム内での情報の伝達経路や機能などの内部設計の2つに分類されます。開発を担当するエンジニアとも連携し、互いに齟齬が生じないように正確で詳細なやり取りが必要です。

開発

開発のフェーズでは、要件定義を経て決定したアプリケーションの設計や仕様に基づき、実際にプログラムのコードを記述してシステムを構築していきます。人事・総務、財務・経理、製造・調達、セールス・マーケティングなど企業の事業活動に用いられる業務系アプリのほか、Webブラウザやゲーム、モバイル端末のUIを通してサービスを提供するネイティブアプリなど、活躍の場はさまざまです。

プロジェクトはチームで開発する場合がほとんどのため、スタッフ間で認識が食い違わないよう進捗やバージョンを管理して、全体の整合性も担保しなければなりません。そのため、プログラマーとしてコーディングを行う仕事だけではなく、プロジェクトマネージャーやスクラムマスターなどを担当するケースもあります。

一括りにアプリケーション開発といっても、フロントエンドとバックエンド(サーバーサイド)、iOSとAndroidなど、領域ごとに使用するプログラミング言語やフレームワークは異なります。求められるスキルや経験も変わってくるため、キャリアプランを考えて業務に取り組むと良いでしょう。

テスト

プログラミングをしただけでは、アプリケーションが正しく動作するかどうかは分かりません。要件や設計の通りに動作するかを調べたり、エラーが出た際に修正をしたりする作業がテストです。様々なレベルでこのテストを行うことで完成度を高め、不測の事態によるトラブルを回避するとともに、使いやすさやユーザーからの評価も考慮して品質を高める作業も行います。

領域ごとに複数のプログラマーが開発した場合には、全体を通して動作するか確認しなければならないため、単体テスト、連結テスト、結合テストなどの段階を踏んで検証をおこないます。

ゲームやスマホアプリ、Webサービスの会社では、品質保証を専門におこなうQAエンジニアやデバッグ専門のテストエンジニア/テスターがこの業務を担当することもあります。

運用・管理

すでに稼働中のアプリやサービスについて、不具合の修正や新機能の実装といった追加開発、安定運用のための監視・トラブル対応、OSやツールのバージョンアップ、高速化・効率化などの運用業務に取り組むこともアプリケーションエンジニアの仕事です。

システム障害や情報漏洩などのリスクに対応するためのセキュリティ対策、クラウドサービスを利用した開発環境の構築、データ利用基盤の刷新など専門的な知識が必要とされることもあり、開発経験だけではなく、インフラや運用管理の知識があると重宝されるでしょう。

アプリケーションエンジニア案件の種類

フリーランスのアプリケーションエンジニアが担当する案件には、様々な種類があります。以下に代表的な案件を見ていきましょう。

業務アプリ開発

業務系のアプリケーションは企業内での利用を想定して開発するシステムで、その多くは作業の自動化や効率化を目指したものです。例えば、社内用システムやクラウドサービスなどの機能の一部などが挙げられます。

クライアントとなる企業や業界、対象となる業務について熟知している必要があり、JavaやC言語、Python、C++ 、COBOLなどの言語が使われ、運用や保守の案件も比較的多くなっています。

Webアプリ開発

Web系の案件ではSNSなどの会員サービスやショッピングサイト、マッチングポータルなどのWebブラウザ上で利用されるアプリケーション全般の開発や運用がスコープに入ります。

ユーザーの目に見えるフロントエンドの開発ではHTMLやCSS、JavaScript、PHPなどの言語を、サーバー側で動作するバックエンド開発ではPerlやRuby、Goなどの言語を使用します。

スマホアプリ開発

スマートフォンにダウンロードして使うネイティブアプリの開発をおこないます。提供するプラットフォームによって言語は異なり、iPhone向けのiOS用ではSwiftやObjective-Cを使い、Android用のアプリ開発ではKotlinやJavaを用いるため、それぞれの開発環境や仕組みを理解しておかなければなりません。

スマートフォンやタブレットなどモバイル端末の普及で求人需要が高まっている一方で、開発経験の豊富なエンジニアの数が少なく、案件が急増しています。

アプリケーション開発の単価相場・収入目安

アプリケーションエンジニアの報酬は、業務委託で働くフリーランスならば案件ごとの契約に基づき支払われ、雇用契約の会社員ならば基本給や手当として月ごとに支払われます。以下にそれぞれの単価相場や収入の目安を見ていきましょう。

アプリケーションエンジニアの単価相場(フリーランス)

フリーランスのアプリケーションエンジニアの単価は、エンジニアの能力によって前後するものの目安としては月額で60~70万円程度が相場と言われています。同じ業務でも、スキルや実績、知識、経験が豊富で能力が高いエンジニアならば任せられる部分が多くなります。マネジメントや上流工程の仕事を経験していると単価も上がりやすい傾向です。

また、作業内容によっても金額に開きがあります。例えば、iOSアプリ開発の単価相場は60~90万円程度ですが、業務系の開発になると50~80万円とやや単価が下がります。

アプリケーションエンジニアの平均年収(会社員)

会社員として働くアプリケーションエンジニアの年収は、450万円前後です。ただし、スキルや実績によって金額の幅が広くなっており、初年度は300万円前後の人が多い一方で、外資系や大手企業に勤務する場合や役職についたりした場合には年収1000万円を超えることもあります。

フリーランスのアプリケーションエンジニアに必要なスキル

フリーランスエンジニアは、業務において専門的な知識やITスキルが必要な職業です。プロジェクトではチームの一員として作業を進めることも多いですが、独立した個人事業主として仕事をする以上、自分ひとりでアプリケーション開発のタスクを完結するのに十分な能力を身につけておいた方がよいでしょう。

システム開発・プログラミング

アプリケーションを開発・運用するためのエンジニアリング能力は必須です。それに加え、企画や設計などの上流工程では、開発の流れを把握したうえで予算やスケジュールの作成、各業務で使用される技術要素の理解やプロジェクトマネジメントなどの知識が必要です。

そして実装を進めていくには業務中に発生する様々な問題に対応できるだけの実務経験も求められます。より多くの報酬を得たいのであれば企画から開発、運用まで一連の流れを経験しましょう。

フリーランスエンジニアとして案件に参画する際は、メインとなるプログラミング言語の利用経験のほか、フレームワークの使用経験、iOS/Android各プラットフォームの理解、業界経験などの点が重視されます。

サーバーやデータベース

アプリ開発では、はじめに開発環境やデータベースの構築から任される現場も多いです。その際クラウド上にサーバーを構築し、アーキテクチャに沿ったデータベースを用意しなければなりません。

IoTなどハードウェアで動作するシステムが増えたこともあり、近年はネットワークやサーバーなどインフラ環境の構築・管理の業務も、アプリケーションエンジニアに包括して依頼するケースもあります。

データ分析などの用途でデータベースを最適化する需要も高いため、データ処理に関する知識やスキルを持っている方がクライアントからの信頼も得られやすいです。

コミュニケーション力

大規模アプリの構築やWebサービスの運営では、ひとつのプロジェクトでも多くのエンジニアがアサインされます。エンジニア以外にも事業部門のビジネスマンやクリエイター、デザイナーなど多くの人と関わる作業をする以上、コミュニケーション力も欠かせません。

クライアントへのヒアリングや交渉、事業部門やPM、他の技術スタッフとの情報交換や連携など、優れた意思疎通の能力が求められる場面は多くあります。実績を重ねてプロジェクトを統括する立場になれば、円滑な作業や管理のためにさらに必要な能力となるでしょう。

フリーランスのアプリケーションエンジニアになる前に

未経験者がいきなりアプリケーションエンジニアとしてフリーランスで働こうとしても、突出した能力や実績がなければ短期間で成功することは困難です。

しかしながら、会社員として実務経験のあるエンジニアなら、エージェントなどを利用して比較的容易に案件獲得ができる市場環境ともいえます。

フリーランスへの向き不向きは、本人の状況や性格にもよるため一概には判断できませんが、経歴や資格など準備しておくと役に立つこともあります。独立する前に注意すべきポイントを以下で確認しておきましょう。

正社員で働いてから独立するのが基本

社会人経験がなく会社員エンジニアとして働いた実績のない人に仕事を依頼するクライアントは少数派です。また、フリーランスエンジニアとして独立した当初は顧客がゼロからのスタートですが、独立前の職場や人脈は営業先としても有効活用できます。

そのため、プログラミング未経験でいきなりフリーランスになるのではなく、まずは社員として会社に就職して、2~3年ほどアプリ開発の実務経験を積んだ後に独立するのが基本です。

中途採用の募集でも未経験可のエンジニア求人は多くありますし、研修制度のある企業ならば知識やスキルも身につけやすいです。

収入アップにつながる経験

アプリケーション開発の案件でフリーランスとして働く場合、クライアント側はどこまで任せられるのか判断する基準として実績を見ることがほとんどです。

もちろん、重要な仕事や広範囲のタスクを任せることができると判断されたときは収入アップにつながりますので、なるべくアピールできる根拠を沢山つくっておいた方が良いでしょう。

大規模開発の経験

Web上で動作するアプリでは、数百万人のユーザーが同時に利用するような状況も起こりえます。そのような、大規模サービスを開発するときに負荷分散のためのスケーリングやロードバランシングなどの技術を求められることがあります。

レスポンス速度を向上し、高品質で安定的なサービス提供を継続することで顧客満足度の向上が期待できますが、これらの技術に関する実務経験を持ったアプリケーションエンジニアは数が足りていない状況です。

そのため、有名なWebサービスやアプリ開発を経験したエンジニアは優遇されることが多く、高単価が期待できます。

上流工程・マネジメントの経験

事業の成長やビジネスとも深く関わることになる要件定義や設計は上流工程と言われ、技術だけでなく経営に関する知識やスキルを持ったエンジニアでなければ難航する作業です。

また、プロジェクト全体を管理するマネジメントも経験や実績のあるエンジニアが任されることが多く、これらの経験があれば貴重な人材として優遇されます。

最新技術

アプリ開発に欠かせないプログラミング言語やフレームワークは、頻繁にバージョンアップや新しい技術の導入が行われています。これらの情報をいち早く取得し、自分のスキルとして取り込むことができる人材は、企業にとっても重宝される存在です。

仕事だけでなくプライベートでも、新しい技術や情報に触れておくと役に立つこともあるでしょう。

フリーランス案件を受注するには

エンジニアは需要が高いとはいえ、単価の良い案件を獲得するのは容易ではありません。特に週1、2日などの低稼働率や在宅・フルリモートなどの条件で案件を受注したいのならば、工夫が必要です。

ポートフォリオの充実

クライアントがフリーランスに依頼をする場合、実績はもちろんですが、依頼したい案件に向いている経験や実務上の知識を持っているかどうかも判断基準にします。そのため、自分が有している資格やスキル、具体的な成果物をアピールできるポートフォリオの内容を充実させておけば、受注の可能性が高くなります。

使用可能な言語やエンジニアとして有利な資格を増やしていけば、対応可能な案件が多くなるのでさらにプロジェクトに参画しやすくなるでしょう。

エージェントに登録

フリーランスになると自分で仕事を探す必要があります。知り合い経由や問い合わせなど直接営業をして案件を獲得することもできますが、フリーランス向けのエージェントを利用してみるのも一つの方法です。エージェントにスキルシートを提出して登録しておくと、条件に該当した案件が出てきた際に知らせてもらえます。

エージェントは、非公開案件の紹介や独立前のカウンセリングなど無料で利用できるところがほとんどです。案件を探す必要があるといっても、契約が終了する前に次の案件を紹介してもらえますし、応募や条件交渉などの手続きも代行してもらえるので便利です。

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