キャリア

2021/10/08

WebデザイナーとWebディレクターの違い|就職・転職するならどっち?

Web業界で代表的な職業に「Webディレクター」と「Webデザイナー」があります。サイトの構築やリニューアルに必要不可欠なポジションですが、業務範囲や役割にはどのような違いがあるのでしょうか。また、待遇や年収には差があるのでしょうか。

この記事では、そんなWebデザイナーとWebディレクターの違いについて解説します。仕事内容、スキル、給料、キャリアパス、転職など様々な面から比較してみましょう。

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仕事内容の違い

WebデザイナーとWebディレクター、この2つの職種にはどのような違いがあるのでしょうか。まずは仕事内容の違いから解説していきます。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト制作においてスタッフへの作業指示や進行管理などのディレクション業務を担当する人です。Web制作の現場では、デザイナーやライター、プログラマーといった様々な職種の人が集まりプロジェクト毎にチームを組んで開発を行います。サイトの内容や規模によりスタッフの編成は様々ですが、そのチームを取りまとめ作業がスムーズに進むようにするのがWebディレクターの役割です。クライアントと開発スタッフの間を取り持つかじ取り役ともいえるでしょう。

仕事では、依頼の背景や要望などを聞き出して情報を整理し、それを元にコンテンツの企画を行います。また、作成するサイトの目的や予算に合わせて最適なスタッフや外注先を選定するのもWebディレクターの仕事です。実際の制作が始まってからは仕様通りに機能を実装できているか、デザインの品質や不具合などをその都度チェックします。納品後に問題があれば点検・改善し、場合によってはサイトの運用にまで関わることもあります。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webディレクターからの依頼を受けて、Webデザインやサイトの構築に関する作業を担当します。ページのレイアウトを決めるワイヤーフレーム作成に始まり、グラフィックソフトで完成したイメージを作成するデザインカンプ作りやWebページで使用する素材・パーツの作成を行い、専任のコーダーがいない場合はHTML/CSSのコーディングまで手掛けることもあります。

Webデザインは単に見た目の美しさを追求するだけではなく、サイトのコンセプトに合った配色や文字のフォント、ユーザーにとってわかりやすく使いやすい構成であることなどに注意する必要があります。コンセプトやターゲットユーザーなどはWebディレクターがクライアントと打ち合わせをして把握していますから、Webディレクターの指示に従って求められるデザインを作成していきます。

スキルの違い

このように、WebディレクターとWebデザイナーの仕事内容ははっきりと異なります。それでは、それぞれどのようなスキルが必要なのでしょうか。

Webディレクター

クライアントや外部の協力会社、開発チームのメンバーなど多くの人と関わるWebディレクターにとって、ひとつめに重要なスキルはコミュニケーション能力です。クライアントとの認識にズレが生じないよう分かりやすく説明したり、打ち合わせで的確に意思疎通したりすることはもちろん、スケジュール通りに制作を進めるには現場スタッフとの円滑なやり取りも欠かせません。問題点を早期に発見して対応できるよう、スタッフに対しても積極的に声掛けを行うのはWebディレクターの重要な役目です。また、チームを率いるためにはリーダーシップも必要になってきます。

Webサイトの企画立案や提案を行う上では、社会動向、インターネット技術、デバイスなど最新のトレンドに対するアンテナを常に張っておくことも重要です。また、Webディレクターは直接作業には関わりませんが、作業指示は出すため、Webデザインやコーディング、プログラミングに関する知識は一通り持っておく必要があります。そして、何かトラブルが起きた際には的確に判断し、柔軟に対応する力も求められます。

Webデザイナー

Webデザイナーは主にWebサイトのデザインを行う仕事ですから、まずはグラフィックの作成や配色、レイアウトなどデザインに関する知識が必要です。ただ、全般的なデザインに関して知っているというだけではなく、Webのデザインに特化した知識も身につけておく必要があります。例えば、ボタンやバナーといったWeb特有のデザインやUI・UXに関する知識などです。また、自身でコーディングを行わない場合でも、デザインの段階でコーディングを意識しておくことは重要なため、HTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルは必要です。

Webデザインを行う際に使用するソフトの操作も習熟しておかなくてはなりません。ほぼ業界標準として使われているAdobe社のPhotoshopやIllustratorの習得は必須といって良いでしょう。

年収の違い

WebディレクターとWebデザイナーで年収にどのくらいの違いがあるのかは気になるところでしょう。そこで、ここではそれぞれの年収について見ていきます。

Webディレクター

求人ボックスの給料ナビによると、正社員で働くWebディレクターの平均年収は496万円です。また、求人情報サイトdodaの平均年収ランキングにおいて、Webプロデューサー/ディレクターの平均年収は442万円、年代別にみると、20代で387万円 、30代で506万円、40代で605万円という調査もあります。

年齢が上がるほど年収も上がっていく傾向にあり、30代で500万円程度が相場といえるでしょう。また、給料やボーナスの金額については所属する会社の規模によっても左右される部分が多いようです。

Webデザイナー

求人ボックスの給料ナビによると、正社員で働くWebデザイナーの平均年収は437万円です。そして、dodaの平均年収ランキングで、平均年収は363万円とされており、Webディレクターよりはやや低めの給与となっています。これはWebディレクターの方が職域が広く責任範囲も大きいこと、人数が少なく希少性が高いこと、そして平均的な年齢が高いことなどが影響していると考えられます。

Webデザイナーも年齢に比例して年収が上がっていく傾向はありますが、徐々に頭打ちとなるため、Webディレクターやプロデューサーにステップアップする人や、独立してフリーランスになる人も多いからです。フリーランスの報酬は年齢よりもスキルや経験で決まる部分が大きい傾向にあります。

キャリアパスの違い

次に、WebディレクターとWebデザイナー、それぞれにどのようなキャリアパスがあるのかについて解説します。

Webディレクター

Webディレクターの上位職種として、Webプロデューサーがあります。Webプロデューサーは企画や提案などWebプロジェクトの上流工程を担当する職種で、受託開発系のキャリアにおいて最上位に位置します。また、事業会社で新規事業やWebメディアなどを統括してビジネスとして運営する人も含まれます。

そのほか、企画に特化した「Webプランナー」、マーケティングの知識を持ちWeb広告も含めて売上アップに貢献する「Webマーケター」、顧客の課題を解決する「Webコンサルタント」という職種を目指すことも可能です。

Webデザイナー

デザイナーの場合はWebデザイナーを続けるというキャリアパスも多いですが、上位職種であるWebディレクターへのキャリアチェンジを目指すのもひとつの方法です。デザインやコーディングを専門に行うWebデザイナーに比べ、Webディレクターは企画や提案などの上流業務にも広く関わりますので仕事の幅を広げたい、もっとWeb制作に深くかかわりたいという人におすすめです。

専門家として技術を磨きたい場合は、フロントエンドエンジニアやUXデザイナーへの転身も人気があります。需要の高い職種にジョブチェンジできると年収アップも狙えるでしょう。

就職・転職するならどっち?

これからWeb業界を目指す際には、どちらの職業で就職するのがよいでしょうか。未経験での転職では、まずWebデザイナーになり、そこから異動でWebディレクターを目指すのが一般的なルートですが、適性にあわせ判断してもよいでしょう。

Webディレクターはコミュニケーション能力に自信があり、デザインや制作だけでなく企画や交渉など幅広いタスクをこなしてみたいという人におすすめの職種です。ただ、制作物の良し悪しを判断するためには、クリエイターとも同等の知識を持ち、最新流行に精通していることが必要ですから、常に勉強を続けていく必要があります。

Webデザイナーは、創作や物作りが好きな人に向いています。それでも、芸術ではなくあくまで商業デザインのためクライアントの意向に従う必要がありますし、納期を守る必要はあるでしょう。また、最新技術も知っておく必要がありますのでこちらも勉強は必要ですが、Webディレクターに比べるとその負担は少なめと言えるでしょう。

勉強も仕事もバリバリやって高収入を目指すならWebディレクター、センスと実力を活かして比較的自由に働きたいのであればWebデザイナーというように考えることもできます。

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