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2021/07/13

セキュリティコンサルタントとは?仕事内容・スキル・年収・資格・将来性

サイバー攻撃や情報漏洩の脅威から企業の情報資産を守る職業が「セキュリティコンサルタント」です。IT技術に加え、ビジネスや法律など幅広い分野の知識が必要な職業ですが将来性は高いのでしょうか?

この記事では、そんなセキュリティコンサルタントの仕事内容やスキル、年収・給料について紹介します。役立つ資格や転職方法についてもみてきましょう。

セキュリティコンサルタントとは

セキュリティコンサルタントとは、クライアントの情報セキュリティに関する課題を把握して対策を提案し、実行を支援する職業のことです。高度情報化が進む現代社会では、個人情報の漏洩やサイバー攻撃などの脅威に対抗し、機密情報の保護に取り組む必要性が生まれてきました。

セキュアなシステムの重要性を理解し、より高度な情報管理の体制に移行する企業も増えてきており、そのような場面でセキュリティコンサルタントの需要が高まっています。システム構成や業務フローを理解し、最善のセキュリティを提案する人材が求められているのです。

企業の規模や予算に応じて現実的な手段を提示するために、経営側の視点の考え方も求められます。幅広い分野の技術と知識が必要な職業と言えるでしょう。

ここからは、セキュリティコンサルタントの具体的な仕事内容について解説していきます。

セキュリティコンサルタントの仕事内容

セキュリティコンサルティングの仕事内容は幅広く、様々な業務を通してセキュリティの向上を支援します。企業によって求められる業務内容は異なりますが、セキュリティコンサルタントの仕事は大きく分けて3種類あります。

戦略立案

セキュリティコンサルタントの仕事の一つは、セキュリティに関する戦略立案を行うことです。大規模な組織やシステムに関する対策の実行は、短期間で完了できるものではありません。実現すべき目標を定め、そこから逆算して中長期的なセキュリティ戦略を計画します。

同じ戦略を使いまわすのではなく、それぞれの企業に合った戦略を1から組み立てて提案することが必要です。企業の情報管理は、セキュリティコンサルタントが立てる戦略によって左右されます。企業の利益を守ることにも繋がるので、責任ある仕事と言えるでしょう。

マネジメント・体制構築

セキュリティ管理のワークフローやチームでの運用体制を構築することも、セキュリティコンサルタントの主な業務といえるでしょう。情報管理や保護に関する仕組みを作り、社内の監視体制を整えることで、組織的なセキュリティ強化を支援します。

研修や教育をおこないクライアントのセキュリティ管理をサポートする、セキュリティポリシーの策定を支援することなども業務範囲となります。個人情報を取り扱う企業では、戦略を考えるだけでなく情報システムをマネジメントすることも重要なのです。

実行支援

セキュリティ対策は、戦略を立てて体制を整えるだけではありません。具体的なルールや手法を定めて運用し、日々最適化することが必要になります。実行支援では戦略通りのセキュリティ体制がしっかり運用されているか確認し、問題があれば改善していきます。

セキュリティホールを塞ぐためのベンダー選定やテスト・検証なども支援します。サイバー攻撃などの被害も想定しながら、継続的に運用サポートすることが求められます。

セキュリティコンサルタントのスキル

セキュリティコンサルタントに求められるスキルは、セキュリティに関する技術だけではありません。法律やビジネスに関する幅広い分野の経験・知識や提案力などを身につけることが求められます。ここからは、セキュリティコンサルタントの実務で必要な能力について紹介していきます。

情報セキュリティに関する経験・知識

セキュリティコンサルタントとして活躍するうえで、情報セキュリティ分野に関する実務経験と知識は必須です。セキュリティ対策の事例を把握し、個別のプロジェクト経験を通してノウハウを蓄積することで、どういう方法でどんな情報を守るべきかが分かるようになります。サイバー攻撃のトレンドや手法は日々更新されているため、最新情報を集めて、セキュリティ対策を常にアップデートしていく必要もあるでしょう。

アプリケーションやネットワークの知識

セキュリティ対策の対象の一部となるアプリケーションやネットワークの知識も必要です。アプリケーションは企業によって、様々なバージョンのものが使用されているでしょう。またネットワークやITインフラなどの導入時期も、企業ごとに異なるはずです。セキュリティ対策を行うには、新旧問わず幅広いアプリケーションとネットワークの知識が求められます。技術は日々進歩しているため、最新情報も含めてセキュリティ対策しなければいけません。

仮説構築力

情報漏洩やセキュリティ対策において、問題が発生する前に防止策を考え実行することが重要です。そのため、セキュリティコンサルタントには将来起こり得る事態を想定し、仮説を構築する力が必要です。問題や課題を正確に把握して、様々な対策を講じなければいけません。洞察力や発想力も身につけていれば、より仮説構築力を高められシステム上の課題を未然に防げるでしょう。

プレゼンテーション能力

情報セキュリティは、専門的な知識が必要な分野です。専門用語をそのまま使用した場合、クライアントの理解を得ることは難しいでしょう。そのため、どんな人にも分かりやすい言葉で伝える、プレゼンテーション能力が必須となります。コンサルタントは技術職の中でも営業に近い立ち回りを求められる職種なので、クライアントとコミュニケーションを取りながら、相手に理解してもらえるスキルを身につけることが大切です。

セキュリティコンサルタントの年収

IT系の仕事の中でも、セキュリティコンサルタントは高収入が期待できる職種と言われています。例えば、30代のセキュリティコンサルタントの場合、年収1,000万円を超える年収も十分期待できるはずです。

会社から独立してフリーランスとして活躍すれば、さらに収入がアップする可能性もあるでしょう。他のIT系の仕事に就いているなら、セキュリティコンサルタントへのキャリアアップを考えてみてはいかがでしょうか。

セキュリティコンサルタントになるには

セキュリティコンサルタントを目指したいが、どうやってなったら良いか分からない人も多いことでしょう。未経験からセキュリティコンサルタントになるには、どのような方法があるのでしょうか。ここからは、他の職種からセキュリティコンサルタントにキャリアチェンジする方法をお伝えします。

セキュリティエンジニアから目指す

未経験からセキュリティコンサルタントを目指すなら、最初にまずセキュリティエンジニアに就職・転職して実務経験を積んでから、次の転職でセキュリティコンサルタントにキャリアアップするのが一般的な方法と言われています。

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに特化したエンジニア職のことです。セキュリティエンジニアとして運用や設計を経験することで、セキュリティコンサルタントに必要な技術と知識が身につきます。

その他の目指しやすい職種から転職する

セキュリティエンジニアの他にも、セキュリティコンサルタントを目指しやすいIT系の職種があります。そのような職種から転職するのも一つの方法でしょう。

SE

セキュリティコンサルタントを目指しやすい職種の一つは、SE(システムエンジニア)だと言われています。SEの主な業務は、クライアントのニーズに合ったシステム要件を設計・開発する仕事です。システムを開発する前には、クライアントへヒアリングし課題の原因を探ります。企業の業務に合わせてシステムを構築するために、セキュリティに関する知識も必要になることもあります。SEとしてのスキルや知識、経験を上手く活かせば、セキュリティコンサルタントへのキャリアチェンジが期待できるでしょう。

社内SE・情シス

社内SEや情報システム部門で働くエンジニア職からもセキュリティコンサルタントを目指せます。社内SEや情報システムは社内のIT機器やインフラなどを管理したり、自社内での総合的なIT業務を行う仕事です。企業によっては、経営戦略を理解した上でITシステムの導入を検討したり、新システムの開発・立案に関わることもあります。個人情報保護やセキュリティに関する経験を積む機会もあり、IT技術だけでなくビジネスの知識やプレゼンテーション能力なども求められる職種なので、セキュリティコンサルティングとの親和性もあると考えられます。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやOSなどインフラ部分の設計から運用までを担当するエンジニア職です。ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、データベースエンジニアなどの職種が該当します。セキュリティ対策にも対応することがあり、不正アクセスやサイバー攻撃からシステムを守ります。セキュリティに対する知識やスキルも身につけられるので、設計や要件定義などの上流工程の経験を積み、コンサルティングスキルを習得すればセキュリティコンサルタントを目指せるでしょう。

セキュリティコンサルタントに役立つ資格

セキュリティコンサルタントになるには、基本的には必要な資格はありません。しかし業務に関連する資格を取得しておくと、就職や転職が有利になります。資格取得を目指して勉強すれば、セキュリティに関する技術を知識を深められるでしょう。では、セキュリティコンサルタントとして活躍したいなら、どのような資格が役に立つのでしょうか。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、ITを活用して経営戦略を立案・実行する戦略家のこと。ITを駆使して業務効率化やコスト削減などを実現させます。資格取得には情報セキュリティだけでなく、経営や法務など幅広い知識が必要になります。高度な専門知識が求められる資格で、令和2年の合格率は15.4%でした。

システム監査技術者

システム管理技術者とは経済産業省が認定する国家資格で、情報システムの監査に関する知識が問われる試験です。情報システムに関するリスクを分析し、点検・評価・検証し、問題点を改善することが求められます。情報システムの監視は経営を支えることが目的のため、経営に関する知識も必要になるでしょう。セキュリティ分野のスキルを身につけたい方だけでなく、ITマネジメント関連の職種にチャレンジしたい方に適しています。

CISA(公認情報システム監査人)

CISAはCertified Information Systems Auditorの略で、日本語では公認情報システム監査人と呼ばれています。情報システムの監査やセキュリティ運用に関して高度な知識を持っていることを証明する資格です。アメリカの団体が認定する民間資格で、特にアメリカ企業での認知度が高いと言われています。試験に合格するだけでなく、5年間の業務経験が必要となります。セキュリティコンサルティングの他、企業の内部監査室や監査法人などで働くキャリアパスが考えられるでしょう。

GIAC

GIACとは、セキュリティ分野の技術や知識を証明する資格のことです。GIACはGlobal Information Assurance Certificationの略で、世界的にも有名なセキュリティ関連の資格だと言われています。セキュリティ監査やファイアウォールなど、基本的な知識から専門性が問われる分野まで出題されます。資格の有効期限が4年と定められており、継続的に学んで受験することが必要です。グローバルに活躍したい方や外資系企業で働きたい方におすすめです。

セキュリティコンサルタントの将来性

大企業の個人情報漏洩事件も起こっており、セキュリティ強化は企業が抱える重要な課題の一つとなっています。サイバー攻撃は日々高度になっているため、今後もセキュリティコンサルタントの需要は高まると予想されます。

多くの企業から求められる職種ですが、セキュリティコンサルタントの人材は不足しているのが現状です。新しい技術と知識を身につけていけば、長く活躍できる将来性の高い職種と言えるでしょう。常に必要とされる人材であり続けるために、スキルを磨き続けることが大切です。

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