フリーランス

2021/07/07

フリーランスエンジニアの現実は辛い?厳しい?リアルな実態を徹底解説

業務委託で仕事を請け負うフリーランスという働き方が世の中に浸透してきており、独立を検討中のエンジニアの声もよく耳にするようになりました。

会社員よりもお金を稼げたり、自由なイメージは本当なのでしょうか。また、個人事業主として独立後の生活スタイルについて、いまいちピンとこないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなフリーランスエンジニアの実態やメリット・デメリット、正社員との違いなど紹介します。向いている人・向いていない人など適性もみてきましょう。

フリーランスエンジニアの実態

フリーランスエンジニアとして一歩踏み出す前に、まずは統計的なデータをもとにフリーランスエンジニアの実態を把握しておく必要があります。以下では、年齢層、収入、案件獲得の経路などを紹介します。フリーランスエンジニアのリアルな現実とはどのようなものなのか確認していきましょう。

年齢

中小企業庁がまとめた「小規模企業白書 2019」によると、男性のフリーランス起業家の年齢構成は、20代が3.7%、30代が18.9%、40代が30.2%、50代が30.8%、60歳以上が16.4%となり、40歳から59歳までの割合が過半数を超えています。この調査結果は、エンジニア以外のすべての職業を含めた数値ですが、フリーランスエンジニアの年齢層についても近い傾向が見られます。

回答者の4分の1以上をITエンジニアが占める「フリーランス白書2019(フリーランス協会調べ)」では、20代が9.9%、30代が40.3%、40代が33.0%、50代が14.3%、60歳以上が2.5%という結果が報告されています。

いずれの調査でも20代の比率が少ないのは、フリーランスとして活躍するには経験や人脈がものをいうため、大学や高校、専門学校などを卒業してすぐに独立・起業して働く人が少ないためでしょう。20代・30代のうちにエンジニアとしての基礎能力を磨き、自信をつけてからフリーランスになるのが一般的なルートと言えます。

年収・手取り

ランサーズが発表した「フリーランス実態調査 2021」によると、自営業系独立ワーカーがフリーランスの仕事を通して得た年間報酬額の平均は354.8万円です。また、その他の属性でみると、副業系すきまワーカーの報酬額は年間63.9万円、複業系パラレルワーカーが108.4万円、自由業系フリーワーカーが57.8万円という結果でした。この対象には、エンジニア以外の個人事業主や自営業者が入り、週の活動時間が10時間以下の副業・兼業ワーカーも含めた数値のため、全体的に報酬金額が低く感じるかもしれません。

また、フリーランス向けのエージェントサイトなどから求人案件の報酬額を確認すると、一般的なエンジニアの報酬単価としては、ひと月当たり50~60万円程度が相場と言えそうです。12か月継続した場合に年間の金額は600~720万円程度となり、ここから税金や経費を引いた金額が、フリーランスエンジニアの手取り収入となります。

フリーランス全体の平均年収は300万円とも400万円とも言われていますが、フリーランスエンジニアに限ると平均的な能力でも年収で約600~700万円が望め、1000万円以上を稼ぐ人も少なくありません。

案件獲得

フリーランスは、正社員のように毎月決まった給料がもらえるわけではなく、報酬を得るために自分で仕事を見つける必要があります。手厚い社会保障があるわけでもないため、安定して案件を受注できるかどうかが収入に大きく影響します。

フリーランス協会の提供する「フリーランス白書2019」によると、直近1年間の仕事獲得に繋がった経路で多いのが、回答者の80.4%を占める「人脈(知人の紹介含む)」です。また、「過去・現在の取引先」(59.4%)、「自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など)」(30.7%)など自身の営業努力による案件獲得の傾向がみられます。

また、その他の経路として、「クラウドソーシング」(13.6%)、「エージェントサービス」(12.5%)、「求人広告」(11.9%)「シェアリングサービス」(2.1%)といった業務委託型のマッチングサービスでも仕事に繋がる実績が報告されています。

どれだけ腕の良いフリーランスエンジニアであっても、仕事の受注ができなければ生活できません。高単価で割の良い依頼を受けるには、人脈を広げたり、継続依頼を増やしたり、広告宣伝活動などを実施して自分からチャンスを増やす必要があります。一方で、世の中ではソフトウェア開発やシステム保守・運用の需要が高まっているうえ、クラウドソーシングなど便利な仕組みを使って案件獲得ができるなど、以前よりも技術職が独立してフリーで活躍するハードルは下がりつつあります。

フリーランスは正社員より厳しい?簡単?

ここまで、フリーランスエンジニアの年齢層や収入事情、案件獲得の実態について紹介してきました。技術職としてしか働いたことがないと、営業や経理などの経験もなく、フリーランスでやっていけるかどうか不安な面もあるかもしれません。

世間では、未経験や大学生からフリーランスになったエンジニアが注目されたり、会社員からフリーランスになって収入が2倍になった、年収1000万円も難しくない、場所や時間に縛られない自由な働き方といった噂もあれば、収入が少なく生活できない、スキル不足で仕事がない、末路は悲惨、などの意見もあり、フリーランスについて良い評判と悪い評判が混在しています。

実際のところ、フリーランスエンジニアは正社員と比べて楽なのでしょうか、厳しいのでしょうか。これについては、良くも悪くも自分次第といった回答になるでしょう。

フリーランスは、正社員のように法律によって雇用を守られているわけではありません。そのため、案件獲得のため営業とエンジニアの二足のわらじを履く必要があります。一方で、雇用主からの指示監督に従う必要はなく、事業主として自由な立場で働けるというメリットもあるのです。会社員や公務員と比べると、安定性に欠ける面もありますが、頑張った分だけ収入に反映するのでやりがいがある仕事とも言えます。

会社員(正社員)エンジニアとフリーランスエンジニアの違いは?

エンジニアにとって、フリーランスで働くか、会社員(正社員)で働くかには、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、フリーランスと正社員との契約形態の違いから詳しく見てみましょう。

正社員は雇用契約

正社員エンジニアは、雇用主である企業と雇用契約を結んで働きます。雇用者と労働者という雇用形態となるため、労働基準法に守られた環境で働くことになります。不当に解雇されることもなく、社会保険制度も適用されるため、病気やけがをして仕事を休むことになっても生活は保障されます。また、一定の期間働いて仕事を辞めた場合は、失業保険ももらえます。

フリーランスは雇用契約ではない

フリーランスエンジニアは、企業と雇用契約を結んで働くわけではありません。行った業務への報酬が支払われる準委任契約や、納品した成果物に対して報酬が支払われる請負契約を結び業務委託として働くことになります。このような働き方は基本的に労働基準法が適用されないため、契約破棄されることもあるほか、失業した場合も失業保険は貰えません。

正社員とフリーランスでは、契約形態が異なり、その点が両者の働き方の違いにもつながっています。「フリーランスエンジニア」と「正社員エンジニア」、それぞれのメリット・デメリットについて、以下でみていきましょう。

フリーランスエンジニアのメリット

まずは、エンジニアがフリーランスとして働くメリットを紹介します。組織に所属せず独立した事業者として活動するフリーランスは、何事も自己の判断で動ける点が、会社員との最大の違いになります。

市場価値に見合った収入を得られる

市場価値がダイレクトに収入に反映される点はフリーランスのメリットです。十分なエンジニア経験があれば、独立してフリーランスになるだけで会社員時代よりも格段に収入があがる可能性があります。20代、30代の若手エンジニアでも、実力によっては月80万円などの高い報酬が期待できます。正社員の給料やボーナス額は会社が決定しますが、フリーランスの報酬を決めるのは自分自身です。

もちろん、仕事を得るには報酬に値する価値があると依頼主から認められる必要があるため、経歴や商談での受け答えも重要です。より自分の価値を把握して適正な見積りを行うことも大切です。市場から必要とされる技術を保有しており、案件獲得の人脈や営業力がある人は高収入となりやすいといえます。

時間や場所に縛られない

フリーランスエンジニアは、仕事をする場所や時間も自分で決めることができます。フレックス勤務やリモートワークの会社も増えてきましたが、基本的に正社員エンジニアは、就業規則に従い仕事をする必要があります。勤務時刻の通りに事務所に出勤して、仕事をする職場環境が多いでしょう。有給のほかに、育児休暇や時短勤務などの制度はありますが、融通が利く会社ばかりではありません。

一方で、フリーランスエンジニアは基本的に納品にさえ間に合うなら好きな時間に好きな場所で働くことができます。極端な話、バケーション先の海外のリゾート地で作業をすることも可能です。契約形態によっては、客先常駐の案件もありますし、打ち合わせや商談などで顧客のオフィスを訪問しなければならないこともありますが、そのような案件を受注するかどうかは自分で決められます。

また、3ヶ月ガッツリ働いて次の1ヶ月は長期休暇を取る、週3日の稼働に抑えて、週休4日を実現する、など働くペースや休みの期間も自分の裁量で決められるのはフリーランスのメリットです。

案件を自分で選べる

そして、エンジニアにとって自分の興味のある領域に絞って仕事をうけたり、プレイヤーとして現場で手を動かす仕事を続けることが出来るという点もフリーランスのメリットです。正社員で働きつつ給与をあげていこうと考えると、どうしてもマネジメントをせざる負えなかったり、エンジニアリング以外のタスクをこなす必要がでてきます。

それに対して、フリーランスとして働くなら、開発や保守運用、設計など自分の得意領域で技術者としての仕事をすることができるのです。また、会社員として働いていると、営業が獲得してきた案件にアサインされたり、会社の都合で配置転換なども起こりえます。

その点、フリーランスエンジニアは、案件の選択権が自分にあるのがメリットです。やりたくない仕事は避け、効率的に行えるタスクや、やりがいを感じられる案件のみを選ぶこともできます。

フリーランスエンジニアのデメリット

メリットがある反面、フリーランスエンジニアにはデメリットもあります。以下では、典型的な3つのデメリットをご紹介します。

スキルや実績がないと仕事がない

個人の技能を売るフリーランスでは、スキルや実績がないと仕事を得ることができません。そのため、駆け出しや未経験に近いエンジニアが独立すると仕事そのものがない状況に陥りがちです。また、どれだけスキルが高くても企業にアピールできる実績がなければ、案件を獲得するのは難しくなります。仕事に困って安く買いたたかれてしまうと、ますます効率の良い案件を得られず、単価の低い案件を数多くこなさなければならなくなります。また、顧客からの信頼を得られず、継続案件を獲得できないと収入も不安定になり、経済的な不安を抱えながら働くことになってしまいます。

実力次第では、大きく収入をあげることができるフリーランスですが、このように実力が及ばないと会社員よりも不安定な立場になってしまう点には注意しましょう。また、会社員や公務員と比べ、社会的な信用も低下します。ローンやクレジットカード、住宅の審査に通りづらくなる面も理解しておくとよいでしょう。

トラブル対応などもすべて自分の責任になる

正社員エンジニアの場合は、納期遅延やクレームなど万が一トラブルが発生しても会社や上司が対応してくれます。しかし、フリーランスエンジニアは企業と雇用契約を結んでいないので頼れる後ろ盾がなく、基本的にトラブルの対応も自分で行わなければなりません。不具合対応から売掛金の回収、仮に賠償金を支払うことになった場合の訴訟対応なども、組織に所属しない以上は自分一人の肩にかかってきます。このように、フリーランスは良いことも悪いことも全て自分の責任となるため、慎重に仕事に取り組む必要があります。

技術だけに専念できない

フリーランスエンジニアは、会社員エンジニアと違い技術だけに専念できるわけではなく、事務作業や顧客への提案、経理業務なども行わなければなりません。技術者としてコードだけを書いていたいという気持ちがあるなら、この点をデメリットと感じることもあるでしょう。

見積りやクライアントとの商談、契約締結、請求書の送付など営業的な仕事も発生しますし、正社員は源泉徴収など税金があらかじめ天引きされてから給料が支払われますが、フリーランスエンジニアは経理業務も自分で行わなければなりません。年度末には確定申告もあり、エンジニアの仕事をしながらの経理業務は大変です。税理士を雇うという方法もありますが、経費がかさむので経済的な負担が大きくなります。

正社員エンジニアのメリット

ここからは、フリーランスと比較して正社員(会社員)エンジニアのメリット・デメリットを紹介します。組織に所属することにも良い点・悪い点があります。長所と短所を理解したうえで、自分に合う働き方を考えてみましょう。

立場が安定しており収入のブレ幅が少ない

特に仕事を獲得する努力や顧客との交渉なく、毎月決まった給料が貰えるのは、正社員エンジニアの最大のメリットです。昇給の幅は決まっているため、同僚と比べて大きく稼ぐことはできませんが、ストックオプションやボーナス、退職金、社会保障費の会社負担など金銭面で有利な点もあり、適度に仕事をすれば解雇の心配をする必要がなく、安心して生活することができます。

立場が安定していることで、社会的な信用も得やすいです。将来的に独立することになったとしても金融機関の審査が必要な住居の購入や車のローンなどは正社員時代に組んでおく方がよいでしょう。営業や確定申告など余計な業務をする必要がないため、その分スキルアップに時間を割くことも可能です。

福利厚生や環境が整っている

企業によって内容は異なりますが、正社員として働くと福利厚生として雇用保険や労災保険などの対象となるほか、有給も約束されます。労働基準法のもとで守られているため、労働時間もきっちり決められています。そして、会社から育成対象として扱ってもらえる点も正社員エンジニアのメリットです。業務委託で働くフリーランスはプロフェッショナルとして扱われるため即戦力であることが必須条件です。そのため経験のない業務は、なかなか任せてもらえず、仕事として実績を作りたいなら報酬を下げるなどの工夫が必要となります。

一方で、正社員は未経験者や初心者でも目指せます。入社後に先輩からエンジニアとしてのスキルを学んだり、研修やセミナー、書籍購入補助など教育制度の整った会社で給料をもらいながら勉強することも可能です。会社のなかで出世して、リーダーやマネージャーとしてマネジメントを経験するなども正社員として働くからこそ経験できるタスクなのです。

上司や同僚の存在

エンジニアに限らず正社員として働くメリットに、一緒に働く同僚や上司の存在もあげられるでしょう。優れたエンジニアと一緒に働くことで、コードレビューを受けたり、新しい技術や構成について議論することも可能です。同世代の仲間と切磋琢磨することでスキルアップにもつながるでしょう。また、自分だけで対応しきれない案件や対処方法のわからない課題に対して上司のサポートが得られるのも会社員の良いところです。

チームで働くことを煩わしく感じることもあるかもしれませんが、仕事上のつながりが転職や独立などのキャリアに役立つこともあります。プロジェクトを成し遂げると達成感や連帯感が生まれますし、エンジニアチーム以外の営業やマーケティング、経理、人事など様々な部署のメンバーとコミュニケーションをとり、刺激をえられるのも組織に所属する醍醐味といえます。エンジニアでありながらもビジネスや会社運営について学ぶこともできるのです。

正社員エンジニアのデメリット

一方で、正社員エンジニアのデメリットとしては、どのような点があるのでしょうか。以下で順番にみていきましょう。

昇給に限界がある

どれほど良い仕事をしたとしても、昇給に限界があるのが正社員エンジニアのデメリットです。フリーランスの収入は仕事次第では青天井ですが、組織に所属するエンジニアは、その会社の給与テーブルに沿った報酬しか得ることはできません。もちろん、良い評価を得て給与査定に反映されれば昇給や昇進をもたらしますし、一般的な職業よりもエンジニアの給料を高く設定する会社も増えてきました。

また、今より給料の高い会社に転職すれば実力が同じでも給与額が向上することはあります。しかし、フリーランスのように、頑張り次第で年収が前年の1.5倍や2倍に繋がることは、あまり多くありません。正社員として働いている限り、その壁を超えることはできないのです。

人間関係をコントロールしづらい

次に、期間の定めのない雇用契約を結ぶ正社員は、人間関係の問題を抱えやすい傾向にあります。会社の規模や開発形態、部署などにもよりますが、同じチームで働く同僚や上司などの人事を自分で決めることはできないため苦手な相手と働かなければならないこともあります。

一方で、フリーランスは、請負契約であれば自分ひとりで仕事ができ、準委任契約で常駐の仕事でも、短期間の契約が多い傾向にあります。そのため、自分にあわないと思えば、容易に人間関係のリセットが可能なのです。

正社員エンジニアでは、人間関係でトラブルが生じた場合でも、気まずいままチームとして働き続けなければなりません。上司や社長から嫌われると給料や査定にも影響します。この点は、デメリットと言えるでしょう。

企業の規則に縛られる

企業には就業規則があるため、正社員エンジニアは企業の規則に則って働かなければなりません。本当に会社に必要なスーパーエンジニアであれば、会社が規則を曲げてでも雇用したいケースはあるかもしれませんが、一般的なエンジニアの場合は、そうではありません。

自分のペースで働きたい人にとっては、そのような規則やルールが息苦しく感じることもあるでしょう。副業がNGであったり、服装がスーツであったり、リモートワークが許可されなかったり、フレックスタイムが導入されている企業もまだまだ少ないため、出勤時間なども全て規則通りに行うことが求められます。

フリーランスエンジニアに向いてる人

フリーランスエンジニアに憧れる人は多いですが、「向いている人」と「向いていない人」の分かれ目はどこにあるのでしょうか。ここからは、向いている人の特徴を紹介します。

お金や技術に貪欲な人

フリーランスエンジニアは、お金や技術に貪欲な人が向いています。たとえ、会社員でいるよりも”しんどい”思いをしたとしても、もっとお金持ちになりたいという野心がある人は、あらゆる手段を尽くすことに躊躇ないでしょう。エージェントや求人サイトだけでなく、伝手や紹介、直接の営業などもこなうことで高単価案件を獲得したり、エンジニアとしての技術を上げるために努力も惜しみません。

フリーランスが収入を得るために必要なのは、自身の技能と営業活動です。そのように、お金を稼いだり、技術力を磨くことに対して、実際に行動を起こせる人というのは、フリーランスとして成功する素質を持っているともいえます。

安定よりも変化を好む人

エンジニアがフリーランスとして独立することで、大きく稼げる可能性は高いですが、まったく稼げなかったり、会社に雇われるよりも悪い立場におかれることもゼロではありません。また、今はよいとしても、この先の将来のことは誰にも見通せません。そして、統計的にフリーランスとは不安定な職業とされています。そのため、安定を好む人にフリーランスエンジニアは向いていないでしょう。

また、フリーランスは、契約の回数も安定志向の人は、仕事を切られたり、契約が途切れる度に不安を感じてしまいます。そのため、フリーランスエンジニアは安定よりも変化や刺激を好む人に向いています。収入の変動や環境の変化に動じない人が良いでしょう。

開発を続けたい人

正社員エンジニアが本人の希望として現場で開発業務を続けたい意向をもっていたとしても、ずっとプレイヤーでいられる会社ばかりではありません。一定のキャリアを積むと管理職となり開発業務から離れてしまう道を選ばざるを得ない場合も多くなります。

独立してフリーランスになると管理職になる必要はなく、現場で手を動かす仕事を続けることができます。そのため、フリーランスエンジニアは、マネジメントよりもスペシャリストのルートを選びたいエンジニアや経験を積んだ後も開発を続けたい人に向いています。

自立した行動がとれる人

フリーランスもプロジェクトに参画する際はチームで働くこともありますが、社員のように会社から指揮監督されることはなく、自己の裁量で仕事をすすめていくことになります。個人事業主として一人の責任で仕事することの方が圧倒的に多くなります。

そのため、フリーランスエンジニアという生き方は、重要な判断についても自分自身で決断でき、モチベーションを保ち業務を遂行できるなど、自立した行動がとれる人に向いています。誰かの指示のもと働きたい人や他の人の意見に従って生きていたい人には向いていません。

現実は辛い?フリーランスの注意点

自分のペースで働けるフリーランスエンジニアは魅力的ですが、注意すべき点がいくつかあります。

スキルがないと正直しんどい

フリーランスエンジニアとして会社員以上に報酬を受け取りながら長期間やっていくためには、エンジニアとして一人前と呼べるだけのスキルが必要になります。顧客がプロジェクトに参加してほしいと思えるだけの実績や経歴がなければ案件を獲得できず、思うように収入を得ることができず辛くて悲しい思いをすることになるでしょう。就職してすぐに独立するのではなく、一人でもやっていけるという確かな自信を身につけてからフリーランスになるのが賢明です。

未経験からすぐに独立は難しい

未経験のエンジニアは、スキルを証明するための実績もなく案件獲得のためのアピールが欠如しています。もちろん、未経験でもクラウドソーシングや知り合いの案件で実績をつくったり、自身のブログで集客するなどして、成功しているフリーランスは存在しています。ただし、それらの存在は例外ケースであり、一般的な能力に関わらずフリーランスエンジニアとして活躍したいなら、まずは企業で地道に経験を積んでからのほうが良いでしょう。

孤独な現実も

請負で仕事をするフリーランスエンジニアの中には、基本的に自宅で黙々と作業をおこなう人も少なくないです。作業のやり取りはチャットで行うことが多いため、1日誰とも話さないことも珍しくありません。また、会社勤めを辞めると新しい人と知り合う機会も減り、ひととのコミュニケーションをとる回数が減っていきます。交流会やセミナーなどフリーランス同士のコミュニティは存在しますが、そのような催しものに参加するエンジニアばかりでもないでしょう。仲間と仕事をするのが好きな人は、強い孤独を感じることもあるため注意しましょう。

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