フリーランス

2021/04/22

フリーランスコンサルタントになるには?独立する方法・収入目安・案件の探し方

さまざまな分野においてコンサルティングの需要が高まるにつれ、フリーランスのコンサルタントとして活躍するプロフェッショナルが増加しています。

会社を辞めフリーになると収入アップを実現できるイメージですが、実態はどうなっているのでしょうか。常駐だけでなく、リモートワークや在宅の仕事はあるのでしょうか。

この記事では、フリーコンサルタントとして独立する方法、収入や単価報酬の目安など紹介します。案件の探し方もチェックしましょう。

フリーコンサルタントとは

フリーコンサルタントとは、組織に所属せず個人で活動するコンサルタントのことです。個人事業主が多いですが、法人名義で活動する場合もあります。専門分野に関する情報提供や業務支援などに関する業務委託契約を締結してクライアントを支援します。コンサルティングファーム等に所属する会社員コンサルタントと異なり、仕事の報酬や働く場所などを自己の裁量で決めることができます。

独立してフリーになることで営業活動や事務作業が必須となりますが、金銭面でより高収入が期待できるほか比較的自由な立場でやりがいのある仕事につけるという点で注目を集めています。これからフリーコンサルタントを目指す場合には、次の3つの項目について知っておくとよいでしょう。

専門知識と豊富な経験が求められる

コンサルタントとして独立開業するために必要なのが、専門知識と豊富な経験です。なぜなら、クライアントは、コンサルタントに対して「社内に存在しないノウハウ」や「外部の専門家の知識」を期待しているからです。そのため、コンサルティングの実務経験や業務に関する実績がないと、クライアントから仕事の依頼をうけることは難しいでしょう。

コンサルティングサービスが世の中に普及し、新規事業やM&Aなどの経営戦略から研究開発、製造、情報システム、営業・マーケティング、広報・PRなど、あらゆる分野に活躍のフィールドが広がりました。そして需要が高まるにつれ、コンサルティング会社だけでなく個人のコンサルタントが活躍するシーンも増えています。

コンサルティングファーム出身者の独立は容易

コンサルタントとしての経験を積むには、実際に案件を担当するのが一番です。アナリストやアソシエイトといった立場からコンサルタント、マネージャーとポジションを上げていく過程でプロジェクトに関わる一連の振る舞いを学べますし、業務分析や提案資料などのドキュメント作成、プロジェクト管理などのスキルを身に着けられます。コンサルタントに仕事を依頼する側もそれらの点を加味して単価に反映させています。

そういった意味で、コンサルティングファーム出身者の独立は容易だと言えるでしょう。会社でさまざまな案件に関われますし、研修制度を利用することでスキルも伸ばせます。また、フリーコンサルタントを専門としたエージェントなどが増えてきているのも独立しやすくなっている要因です。

コンサルティングファームに在籍しながら実績を重ね、スキルをアップさせたのちに独立し、エージェントなどを活用して収入をあげるというのがフリーコンサルタントの王道です。

コンサル未経験者でも独立できる?

コンサルタントに免許や資格は必要ありません。そのため、未経験者でもコンサルタントを名乗ることは可能です。趣味、恋愛、料理など自分がノウハウや実績を保有する分野において、顧客から直接の依頼を受ける方法であれば、コンサルティング経験はなくとも、うまくいく可能性はあります。

一方で、ITや経営などのコンサルタント職として未経験者でも独立できるかどうかに関しては、簡単なことではないと答えるしかありません。というのは、実績のない未経験者に対し、コンサルティングを依頼する企業は少ないものだからです。

ただし絶対に不可能だ、というわけではないことは覚えておきましょう。未経験でも経験と実績を重ねることで、独立できる場合もあります。まず副業としてチャレンジしてみるのもよいでしょうし、ブログなどを開設し、無料で相談にのるというのもよい方法です。

フリーコンサルタントになるには

フリーランスのコンサルタントになるのに、主に必要となるのが次の3つの項目です。実際に独立する前にできるだけ能力を伸ばし、経験を積み重ねておきましょう。

仕事を受注できる営業力が必要

コンサルタントとして業務を遂行する能力と同じくらい大事なのが、営業力です。勘違いしがちですが、コンサルティングをおこなう分野の実績やノウハウさえあれば独立してもやっていける、というわけでないのです。

どんなに素晴らしい能力があったとしても、それが相手に伝わらなくては案件の獲得はできません。営業活動が苦手、という人もいるかもしれませんが、顧客へのヒアリングや提案資料作り、価格設定、プレゼンテーションができないようではフリーランスとしてやっていけないのが実情です。

十分な名声を獲得するまでは、クライアントと接触する量を増やし、少しでも名前を知ってもらうよう努めましょう。

受注した案件に対応できる能力が必要

当然のことですが、受注したコンサルティング案件に対応できる能力が必要です。会社員として働くうちは、同僚や現場のスタッフなどから協力を得ることが可能ですが、独立してフリーで働く場合は、すべて自分で解決しなければなりません。いざというときに頼れるスタッフや専門家とは独立前から伝手を作っておきましょう。

また、少なくとも自分の専門分野に関しては、深い知識と能力を備えておきましょう。案件の納期に間に合わなかったり、品質が低いアウトプットを出してしまうとクライアントからの信頼を失いかねません。十分な実力を養うまでは独立しない、という意識を保ちながら努力するのが賢明です。

目安は3年以上の実務経験

会社という後ろ盾を持たないフリーコンサルタントの場合、クライアントに信頼してもらうためには実績が必要です。目安として3年以上の実務経験があれば、ある程度は外部にも通用するプロジェクト経験を話せるようになるでしょう。会社のネームバリューに頼らなくても仕事が受けられるよう、書籍出版や講演などの社外活動をおこなうことも有益です。

マネジメントやリーダーなどの経験も評価されます。実績を重ねることで自信も伴ってくるものです。コンサルタントとして実務を遂行する能力とともに、クライアントの成果に貢献できるスキルを磨いておくとよいでしょう。

コンサルタント案件の探し方

フリーコンサルタントは自分で案件を探さなければなりません。情報サイトでコンサルタント求人を探したり、エージェントのフリーランス案件に応募したり、直接営業をかけたり、といろいろな探し方がありますが、基本となるのは次の3つの方法です。

エージェントを利用する

案件の獲得で特に役に立つのがフリーランス向けのエージェントです。サイト上から登録して面談を受けておくと経験とスキルに見合った案件を紹介してくれます。登録は基本的に無料ですし、職務経歴書の書き方や商談面接での受け答えについてなどもレクチャーしてくれるので助かります。また契約に伴う単価や希望条件の交渉など面倒な手続きを、代行してもらうことも可能です。この場合肝心なのが複数のエージェントに登録することです。エージェントの得意分野によって使い分けることにより効率よく案件を獲得できるようになります。

昔の同僚や知人から

昔の同僚や、知人から案件を紹介してもらうのも効果的な方法です。なぜなら同僚や知人ならば、有するスキルや性格に合った案件を紹介してくれるものだからです。また知り合いからの紹介の場合、紹介手数料なども発生しません。ただし十分な成果をあげられないと、案件を紹介してくれた知り合いに迷惑がかかることがあるので注意が必要です。

営業や問い合わせ

インターネットが発達した現代では、企業サイトやSNSアカウントなどをチェックして、自分に適した会社に直接営業や問い合わせをするのも有効な方法です。営業により手にした案件は、成果次第でお得意先の獲得にもつながります。ただしそのためには、相手企業に関してしっかりとリサーチをしておく必要があります。闇雲に営業するのは自分にとっても相手先にとっても時間の無駄なので、情報収集を怠らないのが基本です。

フリーコンサルタントの収入

フリーコンサルタントとして独立した場合、収入がどうなるのか気になる人も多いのではないでしょうか。経験にも左右されますが、フリーコンサルタントの年収とコンサルタント案件の報酬の目安は次のようになっています。

フリーコンサルタントの年収

求人サイトやエージェントなどの情報によると、フリーコンサルタントの月収の目安は80~150万円です。年収換算では1,200万円ほどが平均となります。コンサルタントファームに長く在籍した、経験豊かなフリーコンサルタントの場合には年収2,000万円以上も夢ではありません。

コンサルタント案件の報酬

コンサルタントの単価は、案件の種類によっても変化します。ITコンサルタントの場合、情報システム導入の企画や設計・管理に関する案件の月額単価は100~120万円ほどです。AIに関する案件でも120万円程度が目安となっています。戦略やM&A、DXなどを対象としたコンサルタント案件の月額単価は150万円ほどであり、必要となるスキルが高ければ単価もあがり、最上流の案件では単価が180万円になることもあります。

フリーコンサルタントになるメリット・デメリット

ここでは、会社員コンサルタントと比較してフリーコンサルタントのメリットとデメリットを紹介します。

コンサルタントが独立するメリット

コンサルタントが独立する主なメリットは「高収入が期待できる」と「自由に働ける」の2つです。まず収入に関してですが、コンサルタントファームで働いているときよりも高収入が期待できます。なぜかというと月給制の会社員とは異なり、フリーランスは、報酬がそのまま収入となるからです。

また、フリーランスは個人事業主なので、必要経費が認められます。節税という面からみても、フリーランスの方が有利だと言えるでしょう。

さらにフリーランスは、勤務場所や勤務時間を自由に選ぶことができます。ライフスタイルに合わせた働き方が可能ですし、人とのしがらみを気にしなくてよいというのもメリットです。

コンサルタントが独立するデメリット

コンサルタントが独立するデメリットには幾つかありますが、特に注意しておきたいのが「収入が不安定」であることです。会社員ならば担当する案件がない月でも給料が出ますが、フリーランスになるとそうはいきません。収入は案件の有無に左右されてしまいます。

会社員時代よりも収入が多くなる月がある一方、ぜんぜん稼げない月もあるかもしれません。世間的にも収入が安定しないとみられるため、フリーランスになることはクレジットやローンの審査にも影響を及ぼします。場合によっては、住む家を探すのが困難になることもあります。また社会保険料などの負担が増える点や、スキルを磨くための研修制度がない点などもデメリットです。

コンサルタントとして独立する前に

フリーランスのコンサルタントとして独立する前に、次の3つを行っておくことでスムーズな独立が可能となります。後回しにはせず、事前に行動しておくのが大事です。

エージェントに登録する

フリーコンサルタントにとって、エージェントを活用することは必須とも呼べるものです。独立する前に登録をすませ、面談などをしておけば案件の獲得がよりスムーズになります。独立した後での登録だと、案件がなかなか獲得できずに無収入となる危険性が生じます。またエージェントにはそれぞれ得意分野があるものです。事前に複数のエージェントに登録しておくことにより、自分に適したエージェントを把握しておけます。

経理体制を整えておく

事前に経理体制を整えておくことも、忘れてはいけないポイントです。というのは、経理体勢が整っていないまま独立すると、余計な手間や時間がかかることがあるからです。フリーランスの場合、出費には事業用の支出とプライベートの支出の2つがあります。この2つを適切に分け、管理しておかないと確定申告のときなどに無駄な作業が発生してしまいかねません。事前に体制を整えておくことで管理が楽になりますし、年末に慌てなくてすみます。また事業用のクレジットカードを、会社員時代に用意しておくのもよい方法です。

見込み顧客と面談しておく

独立後のスムーズな案件獲得のためには、あらかじめ独立後に顧客となりそうな企業担当者や知人などと面談して顔つなぎをしておくのも有効なやり方です。エージェントは頼りになる存在ですが、エージェントだけに任せておくのは得策ではありません。Webサイト上でポートフォリオを公開して、問い合わせをまったり、在職中から交流会などに参加し、さまざまな業種業界のビジネスパーソンと関係性を強化しておくことで独立後に案件を確保できる場合もあるのです。また事前に面談することにより、ある程度対策しておけるのもよい点です。

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