キャリア

2021/03/24

システムエンジニア(SE)の平均年収・給料相場

システムエンジニア(SE)は、IT系職種のなかでもよく知られた職業の一つです。人によって給料が高いとも安いともいわれるSEですが、初任給やボーナス、手取り収入などの給与相場はどの程度なのでしょうか。

この記事では、SEの給料事情、年齢、企業規模毎の平均年収などを紹介します。給与格差や転職の注意点などリアルな実態についてもみていきましょう。

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システムエンジニア(SE)の給料相場

まず最初に、システムエンジニア(SE)の給料相場についてみていきましょう。同じSEという職業でも会社の規模や雇用形態、受託側企業に所属するか、事業会社の情報システム部門で働くかなどによって年収が変わってきます。

会社員SEの給料相場

賃金構造基本統計調査によると、SEの平均年収は550.8万円です。別の統計情報として、求人ボックスの給料ナビによると、求人情報から集計した会社員SEの平均年収は約492万円です。このように、会社員SEの給料相場としては、年収500万円程度が目安となります。一般的な会社員の年収が440万円程度であることと比較すると、SEの給料は高いと言えます。

SEの給与水準が高い理由は、専門性と人材不足に起因します。SEにはITのプロジェクト経験が必要なため誰にでも務まる仕事ではありません。未経験から挑戦する際も、プログラマーなどで経験を積んでからSEのポジションにつくことになります。

また、IT人材の不足は近年著しく、システム化の需要が高まる限り求人が途切れない職種でもあります。そのため、SE経験者の希少価値が高くなり、賃金も上昇傾向にあるのです。

SIerで働くSEの給与相場

クライアントに対してソフトウェア開発や保守・運用などのシステムインテグレーション(System Integration:SI)を提供する企業がSIerです。そのようなSI業界に所属するSEの給料は、会社の格付けに左右される部分が大きいです。元請けとしてユーザー企業から直接仕事を発注される大手SIerでは、平均年収が1000万円をこえるような会社もあり、所属するSEも高収入です。

ユーザー系やメーカー系SIerの子会社やグループ会社などのSEも年収で500~600万円程度を期待できます。一方で、二次請け、三次請けなど下位に位置する下請けSIerでは収入がかなり下がってしまいます。福利厚生やその他の待遇についても同様の傾向がみられるでしょう。

社内SEの給与相場

自社内におけるシステム開発や運用、ネットワーク、インフラ管理、情報システムに関するサポートなどを担うシステムエンジニアを社内SEと呼びます。社内SEの仕事内容は所属する企業によって異なるため一概には言えませんが、SIerで働くSEと同様に、社内SEの給料も会社のランクに左右されます。

社内SEの年収相場としては500万円程度と言われており、全体的にはSIerで働くSEよりも給料が安い傾向にあります。その反面、社内SEは自社の開発に取り組むため、納期やスケジュールをコントロールしやすくワークライフバランスを重視した働き方もしやすいなど収入以外の点がメリットとされています。

形態別の給料相場

システムエンジニア(SE)の給料相場は、雇用形態や働き方によっても異なります。ここでは、「派遣」「アルバイト」「フリーランス」という形態毎に収入の目安をみていきましょう。

派遣

派遣SEの場合、給与は時給で計算します。例えば都内における派遣SEの時給は2,000円~3,000円が主流です。もし上流工程を担当する場合は、1,000円くらいアップします。そのため、派遣社員として働くSEの年収相場は400~500万円程度です。不安定な立場ではありますが、場合によっては正社員として働くよりも高い年収を得られるのが、派遣SEの特徴です。

アルバイト

アルバイトとして働くSEの給与は、時給1,500円~2,000円くらいが一般的です。アルバイトであっても実際の労働時間は正社員と同等であるパターンが多いです。また、残業すればその分多く稼げます。週3日勤務や週2日勤務など少ない日数で働いたり、主婦の方に多い扶養内でパートとして働きたいという要望に応じた勤務先もあります。

フリーランス

フリーランスSEの収入は仕事の受注次第で変化するため、所得の金額は個人によりばらつきがあります。週5日企業に常駐した場合の単価としては月額で60万円から80万円ほどが一般的でしょう。PM経験のあるSEや経験したプロジェクト内容によっては単金が月100万円をこえることもあります。

仕事の状況によっては月収が0円になることがある一方、高額案件を請け負うことで数百万円の利益を得ることもあります。システムの基本設計など上流工程を担当すると高収入につながりやすく、保守運用などの下流工程ばかりでは大きく稼げません。

システムエンジニア(SE)の給料は高い?安い?

ここまで紹介した通り、SEの給料は一般的な会社員の給料と比べると高く感じられます。しかしながら、給料への満足度や感想も個人によってケースバイケースです。中には年収が低いと感じる人もいるでしょう。

SEとプログラマーの年収比較

システムエンジニア(SE)と業務内容が似ている職種にプログラマーがあります。SEがシステムの設計や要件定義などを行う仕事である一方、プログラマーはその設計図を元にして実際にプログラミングを行うのが仕事です。SEは、プログラマーの次のキャリアとして位置づけられることも多く、プログラマーに比べ収入が高い傾向にあります。平均年収を比較すると、SEの平均年収が500万円台であるのに対して、プログラマーの平均年収は400万円台に留まります。そのように、プログラマーから見るとSEの年収は高いと感じるのです。

SEの手取り月収・年収・ボーナスは

額面上の月給が26万円であるSEの場合、各種保険や税金などが差し引かれた手取り月収は22万円くらいです。ボーナスは年2回、給与の約2ヶ月分が支給されると想定して年間で100万円程度です。IT業界ではみなし残業を導入していたり、ボーナスのない会社も存在します。そのような残業代の有無、ボーナス、退職金の有無などで給料が安いと感じるSEもいます。また、20代前半や後半の若手社員の給料は、30代、40代、50代といったベテラン社員の給料よりも低く抑えられています。そのような事業から給料が安いと感じるSEもいるでしょう。

SEの初任給はどれくらい?

システムエンジニア(SE)として新卒採用された場合も、初任給は約22万円くらいです。最終学歴が高校卒業か大学卒業か、修士課程か博士課程かなどで基本給は変化します。個別企業の初任給を見て一般的な職業と比べても、SEの初任給は同等程度です。そのため、金融業界やコンサルティングファーム、商社、マスコミなど高給の業界に比べると金額面でSEの給料が安いと考える人もいます。

システムエンジニア(SE)の平均年収

SEの平均年収は年齢や企業規模により異なります。ここからは、賃金構造基本統計調査を参考に年収例やデータについて紹介します。

年齢

ここでは、20代、30代、40代、50代、60代と年齢別にシステムエンジニア(SE)の年収をみていきましょう。経験年数が増えるとスキルや評価につながることもあり、年齢が増すほど平均的な年収の相場も増加する傾向にあります。

20代

20代前半におけるSEの平均年収は、339.7万円です。一方、20代後半になると441.1万円までアップします。20代のSEは、ITプロジェクトのなかでも下流工程を担当することから始まり、要件定義や基本設計など上流工程を経験しすることでスキルアップにつながるでしょう。

30代

30代前半におけるSEの平均年収は、519.1万円です。一方、30代後半になると539.7万円までアップします。30代SEは、20代SEに比べ年収が上がり、30代後半ともなると200万円ほどの上振れがみられます。SEとしてのプロジェクト経験に加え、マネジメント経験の有無によっても年収に差がつくでしょう。

40代

40代前半におけるSEの平均年収は、576.9万円です。一方、40代後半になると605.5万円までアップします。40代はSEのキャリアとしても成熟期となります。30代までの経験によってスペシャリストかマネジメントか分岐するでしょう。PM経験などのマネジメント経験があると給料に反映されやすいです。

50代

50代前半におけるSEの平均年収は、622.4万円です。一方、50代後半になると632.3万円までアップします。SEの平均年収は50代でピークを迎えます。特定年齢に達した社員が管理職を外れる役職定年を定める企業も多く、50歳以降は年収が下がるケースもでてくる点には留意しましょう。

60代

60代前半におけるSEの平均年収は、416.9万円です。一方、60代後半の平均年収になると321.6万円までダウンします。60歳や65歳を定年の年齢とする会社は多く、再雇用で継続する場合や定年退職後に再就職する場合でも現役時より年収が下がるケースが多いのです。

企業規模

システムエンジニア(SE)の平均年収は所属する組織の規模によっても上下します。具体的には、従業員数が100人未満の中小企業におけるSEの平均年収は484.8万円です。一方、従業員数が100人以上1,000人未満の場合だと平均年収は528.4万円と約40万円増加します。また、従業員数が1,000人以上の大企業SEの場合、平均年収は607.6万円に達し、100人未満の会社に所属するSEと比べ約120万円の年収差が生じているのです。

業種別

システムエンジニア(SE)の平均年収は、勤め先企業の業種によっても変動します。例えば銀行や保険、証券会社などのいわゆる金融業界やコンサル、広告業界に勤めた場合、SEの平均年収は700万円~800万円です。また、メーカーなどの製造業や官公庁に勤めるSEの平均年収は600万円くらいが主流だと言われています。小売や旅行などサービス業におけるSEの平均年収は500万円程度が相場となっています。

システムエンジニア(SE)に必要な能力

年収をあげていくには、経験を積みスキルアップしていく必要があります。ここでは、システムエンジニア(SE)が仕事上で信頼を勝ち取っていくうえで必要な能力を紹介します。

システム設計

情報システムの活用を推進するための、IT全般に関する知識に加え、業務分析や要件定義などの仕様策定や設計に関するスキルはSEに不可欠な要素です。SEはクライアントの担当者や現場スタッフとミーティングを重ねてニーズを汲み取り、ITシステムの最適な形を提案しなければなりません。また、実現可能なスケジュールやコストに収めるには、最新の導入事例やIT製品に関する知識を身につけることも必要です。

コミュニケーション力

システムエンジニア(SE)はクライアントからの要望をヒアリングしたり、プログラマーなどのチームメンバーと良好な関係を築いたりする必要があります。そのため、コミュニケーション力を備えることが必須です。もし、この能力が不足していると、システム開発に必要な情報を事前に得たり、遅延リスクを早期に発見することは難しいでしょう。また、メンバー間での情報共有が円滑に実施できないと、トラブルや行き違いが生じるなど作業効率が悪くなります。

マネジメント力

システムエンジニア(SE)として働いているとプロジェクトリーダー(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)など、プロジェクト全体を管理する立場に据えられるケースが多々あります。その際には、全体のスケジュールやタスクを管理して、納期に間に合わせなければなりません。時には突発的な仕様変更なども起こります。そのようなシーンにおいても、冷静に状況を分析して対応することが求められるのです。

英語力

システムエンジニア(SE)であっても英語力が必要な場面は意外とあるものです。英語の技術文書や製品マニュアルに目を通すこともあり、読み書き能力はあるにこしたことはないでしょう。外資系企業に勤めている場合は、同僚やクライアントと普段から意思疎通を図るための会話力が必要です。また、英語力が身に備わっているとスキルアップや仕事の幅を広げる際に役立ちます。最新のIT技術やトレンド情報は、海外から英語で発信されることが多く、そのような情報をいち早くキャッチできるからです。

システムエンジニア(SE)が年収1000万を目指すには?

新卒採用で給料が高い会社に入社する以外の方法で、SEが年収1000万円の大台をクリアするのは簡単ではありません。ここでは、システムエンジニアリングの経験を武器に年収1000万円を実現する方法を紹介します。

管理職になる

システムエンジニア(SE)に限らず、管理職になることができれば年収が大幅にアップします。ITスペシャリストなどの専門職としての道を選んだ場合と比較すると給与水準の違いは明らかです。部長クラスの管理職に就いた場合、年収で1,000万円程度の報酬も十分目指せるでしょう。

一方で、専門職の道を選んだSEの場合は、50代、60代でも年収600万円前後に留まります。特に40代以降では、専門職SEが大きく収入を伸ばすことは難しいでしょう。そのように、SEの経験を経た後に課長や部長、CTO、CIO、VPoEなどの管理職になれば大幅な年収アップが見込めます。

ただし、管理職になるためには、社内での評価を高めて昇進しなければなりません。そのためには、技術職としてスキルに磨きをかけるだけでなく、ビジネス面での実績や上司に対して上手に自己アピールをしたりすることが重要です。

SEからプロジェクトマネージャー

SI業界の一般的なキャリアパスとして、プログラマーからシステムエンジニア(SE)、SEからプロジェクトマネージャー(PM)へという出世の階段があります。SEの上位に位置するポジションとしてPMは、システム計画の立案やそれに伴う人員配備、プロジェクト予算の管理やタスク進捗管理など、プロジェクト全体の指揮を取ります。

SEがPL・PMを目指すには、システム開発の実務経験を積むことはもちろん、コミュニケーション力を高めたり、人員及びタスクの管理能力に磨きをかけたりしなければなりません。そのように、リーダー経験やマネジメントスキルを表すPM経験は転職でも評価されます。PMの平均年収は600万円~800万円程度だと言われており、企業によっては年収1000万円を目指せる職業といえるでしょう。

キャリアチェンジする

システムエンジニア(SE)で培った知識と経験をもとに、より給料の高いIT職種へキャリアチェンジすることも年収アップにつながる道の一つです。

SEからITコンサルタント

システムエンジニア(SE)からのキャリアチェンジで人気の職種がITコンサルタントです。ITコンサルタントの仕事は、IT分野からアプローチをかけて、クライアント企業が抱える経営上の問題を解決することです。その際、問題の解決手段としてツールの導入やシステム運用、ソフトウェア開発などを提案します。仕事内容はSEと似通っていますが、より経営的な課題に関わるという点が異なります。ITコンサルタントの年収は幅があり、求人を見ると500万円~900万円程度です。大手コンサルティングファームのITコンサルタントの場合、年収2,000万円に達することもあります。

SEからITアーキテクト

SEからのキャリアパスでITアーキテクトも目指せます。ITアーキテクトとは、クライアントのITビジネス戦略などを分析し、課題をあぶり出した上で解決策を提案する技術者のことです。具体的には、システムのアーキテクチャ設計や仕様などを改善し、保守・運用に関する提案まで担当します。このようにITアーキテクトは、SEの経験が活かしやすい職種です。そのため、SEからキャリアチェンジしやすいと言われています。ITアーキテクトの平均年収は700万円~800万円くらいです。フリーランスとして活躍するITアーキテクトの中には年収1,400万円くらい稼ぐ人もいます。

給与の高い会社に転職する

システムエンジニア(SE)が年収1,000万円以上を目指す場合、給与の高い会社へ転職することをおすすめします。そもそも給与レンジの低い会社では、SEという職種で高収入を得ることは難しいです。一方で、企業によっては優秀なIT人材に対する投資を惜しみません。そのため、豊富な経験と技術を兼ね備えたSEであれば、転職により収入アップが見込めるのです。

フリーランスになる

正社員としてシステムエンジニア(SE)で働き、ある程度以上の実績を積み上げたら、フリーランスのSEに転身することで収入アップを目指すこともできます。フリーランス案件の中には、月額で100万円以上の報酬が得られるものも存在するからです。ただしフリーランスとして成功するためには、SEとしての専門スキルはもちろん、自ら仕事を獲得するための営業力やクライアントと円滑に付き合うためのコミュニケーション能力など、事業者として活動するための技能が欠かせません。

もし、それらの能力が備わっているかどうか不安に感じる場合は、独立前にエージェントに相談するなど、熟慮してから行動に移すことをおすすめします。

会社に在籍したまま、副業を開始したり、週末起業などで少しずつフリーランスになる準備を進めても問題ありません。コネクションを作ったり、経営について学んだりすることで、フリーランスとしてやっていく自信が培われるはずです。またフリーランスになると、請求や納税処理など、個人事業主として活動するうえでの一連の業務を一人で担当します。そのような事務スキルを身につけることも忘れないでください。

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