キャリア

2021/01/14

運用SEとは?仕事内容・年収・キャリアパス・開発SEやオペレーターとの違い

システムエンジニア(SE)のなかでも稼働中のネットワークやサーバー、システムなどITの運用管理・保守などを専門とする職種に「運用SE」があります。

この記事では、運用SEの仕事内容や必要なスキル、年収、キャリアパスなどを紹介します。未経験から転職するメリットや資格についても見てきましょう。

運用SEとは

運用SEとはどのような業務を担当しているのか、見ていきましょう。開発SEやオペレーターとの違いも紹介します。

運用SEの仕事内容

運用SEが担当する業務は、稼働中のシステムが問題なく動いているかなどITに関する運用管理の仕事全般です。ソフトウェアの更新やバックアップなどメンテナンスのほか、ネットワークやサーバーの負荷を監視しサイバー攻撃などの脅威から安全を守る保守業務も含まれます。障害発生などトラブル時には迅速に対応します。ただし、運用と保守の業務担当を明確に分けている企業もあります。この場合、運用担当はシステムが何らかの影響で止まらないように稼働させ続けること、保守担当は問題が発生したときに迅速に対応することが主な業務です。

運用SEと開発SEの違い

開発SEの仕事は、これから開発やリプレイスするシステムの設計や要件定義をおこなうことです。インフラを専門にするSEでは、ネットワークやサーバーなどの構築も含まれます。これに対して、運用SEはすでに出来上がったシステムを安定的に稼働するのが仕事です。それぞれ担当業務は異なるものの、開発SEが作ったシステムを運用SEが運用管理する意味では共通のシステムに関わっていることになります。

運用SEとオペレーターの違い

企業によっては、運用SEをオペレーターと呼ぶこともあります。ただし、オペレーターはマニュアル通りに作業するスタッフと解釈して運用SEとは区別するケースも多いのです。指定された範囲内の業務を指示通りに実行するオペレーターに対して、運用SEはシステムの運用に関して一定の裁量を持ちマニュアルを超えた対応もおこないます。

運用SEの平均年収

運用SEの平均年収は、20代で400万円弱程度、30代で470万円前後といったところです。企業によっても年収は異なり、スキルや個別の役割によっても差が出てくるでしょう。さらにスキルを磨き転職したり、経験を積むことでキャリアアップし、年収を上げることも不可能ではありません。

運用SEのスキル

運用SEが持っておきたいスキルには、大きく分けて2つあります。1つはITの技術的なスキル、もう1つはコミュニケーションスキルです。それぞれ、具体的に紹介します。

ITシステムの知識

運用SEが担当するのは、すでに出来上がったシステムの運用や保守です。最先端のテクノロジーを理解するほどの技術は求められなくても、既存システムを修正したり日々正常に稼働させるのに必要な最低限のITスキルは求められます。そのため、自分で高度な開発ができなくてもミドルウェアやサーバー、データベースなどの仕組みや情報処理の技術全般について幅広く把握しておかなければなりません。それらの基本的なIT知識はもちろんですが、担当する業務によってはプログラミングのスキルも必要です。

コミュニケーション能力

情報システムの運用に向き合っている時間が長いからといって、ITの知識だけあればよいわけではありません。運用SEには、コミュニケーション能力も重要になってきます。トラブルが起きたときに速やかに解決するためにも、関連する部門や開発担当者との連携は必須です。他部署やユーザーからシステムに関するヒアリングをしたり、運用保守について報告をするときもあるでしょう。日頃から信頼されている運用SEは、問題が発生したときでも任せて安心と思ってもらえます。

運用SEのキャリアパス

運用SEのままで仕事を続けたいという人もいれば、もっと出世したい、別のキャリアを模索したいという人もいるでしょう。運用SEからどのようなキャリアパスが開けていくか、紹介します。

ITコンサルタント

運用SEの強みといえば、ネットワークやサーバーの保守運用に関する知識です。そのようなスキルを中核にSEからITコンサルタントへキャリアチェンジすることもあります。AWSなどパブリッククラウドの経験があれば重宝されます。知識があるだけでなく実際に経験した事例もありますから、ITコンサルタントとしてシステム運用の相談に乗りアドバイスする仕事ができます。これから新たにシステムを導入する企業、システムの入れ替えをする企業などをターゲットとして営業すれば、ITコンサルタントとしての独立も可能です。システム運用の顧問相談役といった案件も、担当するチャンスがあります。

ネットワークエンジニア

ネットワークの開発や保守・運用を担当するネットワークエンジニアへの道を選ぶこともできます。ネットワーク機器や物理サーバーなどハードウェアに関する知識を身に着けておくとよいでしょう。転職後にインフラ設計や要件定義などの経験を積める職場を選べば、運用SEよりも上流工程のスキルを身に着けるチャンスがあります。運用SEに比べるとネットワークエンジニアのほうが年収が高い傾向にあるため、収入面の向上も期待できます。

運用SEの資格

運用SEになるのに、必須の資格はありません。ただし、持っていると転職や実際の業務に役立つ資格はあります。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、国家試験である情報処理技術者試験の1区分です。高度なIT人材として基本知識と技術を持ち、実践的な活用スキルがあることを証明できます。運用SEのみならず、IT系の幅広い仕事にも役立つ資格です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験も、国家試験である情報処理技術者試験の1区分としておこなわれている資格試験です。基本情報技術者試験の合格者が次に目指す試験として知られ、よりスキルレベルがアップした内容になっています。合格することで広い知識と高い技術力が証明されることになり、就職や転職に役立つでしょう。

運用SEになるメリット

運用SEになるメリットを理解しておくと、モチベーションを維持しながら楽しく仕事を続けられます。

高いスキルが必要ない

運用SEの仕事では、基本的に定型化した作業をミスなくこなしていく職場が多いです。そのため独創性や高度な開発スキルなどは必要ありません。応用力が求められる場面もありますが、多くの場合はマニュアルに沿って仕事をしていればスムーズに業務を済ませることができます。

安定した環境になりやすい

ITシステムの監視や保守運用の仕事は、頭を抱えて悩み抜くような時間はそれほど多くありません。シフト勤務で働く職場では、夜勤や土日出勤などがありますが、定時で帰宅できる職場も多く、時間を有効に使いやすいでしょう。高度なスキルが求められることが少なく、ワークライフバランスを重視した環境で安定した仕事ができます。

IT業界未経験者も挑戦しやすい

基本的なIT知識があれば、マニュアルに沿った仕事で上手くいくことも多いのが運用SEのメリットです。IT業界で働きたいけれど実務経験がない未経験者でも、チャレンジしやすい職種でもあります。これからIT業界でキャリアアップしていきたい人は、運用SEから始めてみてはいかがでしょうか。

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