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デジタルマーケティング案件の単価相場は?フリーランスで独立する前に

近年注目されるテーマとして「デジタルマーケティング」があります。DX推進やデータ利活用などのプロジェクトとも関連して安定した求人需要があり、正社員として働いた後、独立してフリーランスマーケターとなる人材も増加しています。

この記事では、デジタルマーケターのフリーランス単価相場や業務委託の案件例、未経験から目指す方法などを解説します。

フリーランスのデジタルマーケターについて

ビジネスの拡大にデータの活用が欠かせない現代において、フリーランスのデジタルマーケターは注目を集める存在です。インターネット広告の配信やWebコンテンツの制作、システム・ツール導入などに関して、広告代理店やWeb制作会社、開発会社などの法人企業へ依頼することが主流ですが、個人事業主や副業・兼業の会社員など個人で活躍する社外のパートナーに業務委託で案件を発注する広告主が増えています。

また、最新のIT技術や広告知識などを備えたデジタル人材は不足しており、中途採用や自社での育成が追い付いていない状況もフリーランスマーケターが活躍する背景といえるでしょう。

デジタルマーケティングとは

デジタル上の顧客接点やテクノロジーを活用したマーケティングの総称が「デジタルマーケティング」です。従来のWebマーケティングが対象としていた、Webサイト、スマホアプリ、インターネット広告、電子メールなどのオンライン媒体だけでなく、店頭や屋外などのオフラインも対象に最新技術を駆使した施策を実施します。

デジタルマーケティングに欠かせないのが、データの統合です。DMPやDWHと呼ばれるデータプラットフォームを導入しCRM・SFA上に蓄積された顧客情報や営業記録、購入履歴、Webサイト、アプリ上での行動データ、来店履歴、財務経理情報など企業が保有するデータを活用し、顧客にあわせたコミュニケーションを実施します。

TVCMや新聞雑誌、ラジオなどのマス広告や交通広告、屋外広告などのアナログ媒体とWeb広告やSNS、YouTube動画などインターネット媒体とを連携したプロモーションのほか、AR、VRなどのxRにも期待が集まっています。

デジタルマーケターの役割

そして、上記のようなデジタルマーケティングに関わるプロフェッショナルが「デジタルマーケター」です。ここでは、デジタルマーケターの役割について紹介します。

戦略や企画の立案

デジタルマーケターの重要な業務として、ビジネスを拡大するマーケティング戦略の立案があります。最適な戦略を立案するには、事業構造や顧客、競合などを把握する必要があります。そのため、定性的なインタビューや定量的な調査から仮説をたて、小規模なテストや検証を行ったうえで、具体的な戦略や予算化を検討していきます。

一次情報を中心にリアル、デジタルを問わず収集したデータを分析して、その結果から今後実行していくべき施策やアイデアを形作る能力が求められます。

精度高く企画を実施するためには、予算や人的リソース、ターゲットなどの特性をふまえたうえで、具体的な実行計画を立てる必要があります。

マーケティング施策の実行

現場で働くマーケターとして、マーケティング施策の実行を担保することもデジタルマーケターに求められる重要な役割です。検索エンジンからの流入を増やすSEOやSEM、リスティング広告、ディスプレイ広告などWeb広告の出稿、ソーシャルメディア上で公式アカウントの運用などに取り組みます。

法人営業に関わるBtoBマーケティングでは、SFAやMAなどツールを設定してデジタル化を推進する役割も需要が高いです。BtoC企業では、ECサイトの運営や会員へのポイント付与、メール配信など既存顧客向けにCRMをより強化したいという要望に対して運用のオペレーションを構築するなども実施します。

デジタルマーケティングの実行においては、ソフトウェアエンジニアやディレクター、デザイナー、ライターなど外部パートナーとの連携も重要です。

効果検証と改善

施策の実行後は、その効果を検証し、さらなる改善を施す必要があります。データの推移を観察するだけではなく、ブランド認知や選好基準の変化、実行した施策が実際にコンバージョン(CV)に結びついているかどうかを確認することは大切です。CVとは、自社の商品が売れることや、サービスの利用が成約するなど、マーケティング活動における一定の成果を指します。

そして、広告効果やサイト改善の検証によく利用されるのがGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールです。貢献度の高い流入経路やページを確認したらSEO対策で集客を強化したり、Web広告の出稿を検討します。広告では、CPAやROASといった指標も使用されます。

結果をもとに予算の再配分や入札単価の改善などを考えることもありますが、デジタルマーケティングではライフタイムバリュー(LTV)を指標とすることも多く、より高い視座からの提案が求められるのです。

CRMでは顧客をロイヤル顧客や一般顧客、離反顧客などのセグメントに分類し、どの区分へのマーケティング投資が効果的かなどを検討し、広告費に反映させることも必要でしょう。

フリーランスマーケターが増加する理由

デジタル手法をビジネスに活用する時代において、フリーランスで活躍するマーケターも増加しています。その背景について以下で紹介します。

マーケターが独立して働きやすい環境になった

フリーランスマーケターが増加する背景には、企業からの求人需要の高まりだけでなく、自由度や自己実現を求めるマーケターのワークスタイルの変化もみてとれます。個人事業主になることで会社員として企業に所属するよりも高収入を得やすく、介護や育児など自由な時間を増やしたい在宅ワークという働き方もしやすくなります。

また、クラウドソーシングなどのプラットフォームを通して個人が依頼を受けやすくなったことやフリーランス向けエージェントなど案件獲得の土壌が整備された点もマーケターの独立を促す要因のひとつです。

企業に属するデジタルマーケターではなく、フリーランスとして活動することで、自分の働き方に合わせて仕事をすることが可能です。週2日や週3日など限られた期間だけ自身の経験やスキルを活かして働くこともフリーランスであれば難しくありません。会社員として働きながら副業で月に数度のコンサルティングに携わる働き方や、土日だけフリーランスのマーケターとして働く人も増えています。

デジタルマーケティングの経験者が不足している

デジマ経験者が不足しており依頼主からフリーランスが求められることも理由のひとつです。市場での需要に対してデジタルマーケティング経験者は圧倒的に少ないのです。特に大規模サイトの運用経験やデータ分析・データ統合、リスティング広告運用、コンテンツマーケティング、MA導入といった分野のスキルセットを持つ人材が不足傾向にあるのです。

即戦力の経験者を正社員ですぐに採用するのが難しいため、離職した際の補填を業務委託で賄ったり、未経験者を採用してチームの立ち上げや、配置転換した人材の教育をフリーランスに依頼するなどの需要もあります。

したがって、マーケティング組織のマネジメント経験や有名企業での勤務経験がある人なら、よりフリーランスマーケターとして活躍できる可能性が高いと言えます。

フリーランスなら特定の期間だけ発注できる

また、マーケティングに関する人材リソースの調達を雇用契約ではなく業務委託契約で実施することで、固定費を変動費に置き換えることは企業側のメリットも大きいのです。

一度雇用すると長期にわたって人件費が発生する正社員と異なり、期間を決めて発注できるフリーランスであれば、必要なタスクに応じて必要な人員をアサインすることができます。

MAやSFAなどのツール導入の支援やインサイドセールス、カスタマーサクセス部門の立ち上げなど初期のノウハウが必要な業務など専門家の知恵を借りることで、事業成長のスピードも向上することができます。

業務委託の案件を探す方法

フリーランスのデジタルマーケターとして働こうと考える人のなかには、安定して仕事を得ることができ、収入に困らないかどうかを心配する人も少なくありません。ここからは、フリーランスになった際、どのようにして仕事を受注するのか、その具体的な例を紹介します。

エージェントを利用する

デジタルマーケティングの案件を獲得する際に、フリーランス専門のエージェントサービスを利用するという方法が挙げられます。エージェントに登録する際に、職務経歴書やスキルシートの提出を求められるため、利用にはマーケターとしての職務経験が必要です。

サイト上から登録すると担当エージェントがフリーランスの希望に合わせた案件をマッチングし紹介してくれるため、能力に見合った仕事をスムーズに得ることができます。

ブログ・SNS経由で獲得する

フリーランスとして独立するなら、自身のブログやWebサイトに問い合わせや相談のフォームを設置しましょう。そうしたページから見込み顧客を獲得して自身で営業するのです。コラムや実績がSNS利用者や、デジタルマーケターを必要としてWeb検索をしている人の目にとまることもあります。

そして、実際にブログやWebサイトにアクセスしてもらい、関心を持ってもらうことで見積りを依頼されることもあり得るのです。したがって、デジタルマーケターを探している人の課題に答えるブログ記事や自身の経験やスキル、実績を紹介するポートフォリオサイトを持っておくことも、フリーランスとして仕事を得るためには効果的です。

見込み顧客に営業する

エージェントを利用したり、自身のWebサイトを活用したりする以外にも、フリーランスが仕事を得る方法としては直接営業があります。フリーランス初心者が営業をする場合は、Web制作会社やSEO対策を手掛ける企業、広告代理店などに営業することも有効です。

なぜなら、そうした企業であれば、外注を検討しているSEO案件や広告運用案件を常に複数持っている可能性があるからです。また、Wantedlyなどでベンチャー・スタートアップを探して売り込みしてもよいでしょう。

フリーランスのデジタルマーケターが直接営業を行う場合は、営業先を見極めることが少ない工数で受注するために必要です。

デジタルマーケティングの単価相場・収入目安

フリーランスのデジタルマーケターとして働く際に知っておきたいことの1つに、デジタルマーケティングの案件ではどれくらいの収入が見込めるのかということが挙げられます。フリーランスのデジタルマーケターとして働く際と、正社員として働く際のそれぞれの収入について紹介します。

デジタルマーケティング案件の単価相場(フリーランス)

フリーランスが受注するデジタルマーケティング案件の単価は、その業務内容や事業目的、事業規模などによって大きく違ってくることが多いです。

ただ、フリーランスとして週5日常駐して現場で手を動かすプロジェクトに参加して働いた場合、その単価相場はだいたい50~70万円ほどであることが一般的です。

同じマーケティングに関する案件でも、コンサルティングやプロジェクトマネジメントの仕事では、より高単価な報酬の相場となり、月額100万円や120万円などのプロジェクトも存在します。

デジタルマーケターの平均年収(正社員)

価格コムの運営する求人ボックスの調査によると、デジタルマーケティング担当者の年収は、正社員の平均年収は595万円、派遣社員の平均時給は1,900円、アルバイト・パートの平均時給は1,102円です。

企業に属する会社員マーケターの年収相場は、およそ540万円ほどと言われていますが、企業の規模や年齢、経験、スキルによって給料は大きく異なります。

仮に、未経験で企業に就職し、デジタルマーケターとして働き始めた際の年収は300~350万円ほどが目安でしょう。

デジタルマーケティングの案件例

デジタルマーケターとして働く場合、フリーランスや正社員にかかわらず、様々な案件に対応できる能力を身につけている方が有利だと言えます。ここからは、デジタルマーケターが担う代表的な業務について紹介します。

Web広告運用

デジタルマーケターの代表的な業務の1つには、Web広告の運用が挙げられます。広告にはいくつかの種類があるため、それぞれの特徴について紹介していきます。

リスティング広告

インターネット利用者がGoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した際、そのキーワードに関連して表示される検索連動型の広告がリスティング広告です。ユーザーが検索しているキーワードに関連した広告を表示することができるため、費用対効果が高く効果的な広告と言えます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、インターネット利用者が閲覧しているWebメディアやブログ、アプリなどの広告枠に表示させるものを指します。バナーと呼ばれる帯状に広告を表示したり、広告にアニメーションの要素を取り入れたりすることで、利用者の目を引き、クリックを促し、自社サイトへ誘導することでコンバージョンへつなげることが期待できます。

SNS広告

FacebookやInstagram、Twitter、LINEなど、多くの人が利用しているソーシャルメディア上に表示される広告がSNS広告です。ユーザーが登録したプロフィールなどの情報をもとにターゲティングを行うため、より関連した広告を表示しやすいのがSNS広告の特徴の1つです。モバイルやスマホアプリなどのインストール広告にも適しています。

アフィリエイト

ユーザーが、個人ブログなどを用いて商品やサービスの紹介を行い、商品の購入やサービスの利用を促す広告を掲載するのがアフィリエイトと呼ばれる手法です。広告を出す企業と、広告を実際に掲載する個人、そして、その両者を仲介するアフィリエイトサービスによって成り立つ広告の出し方です。個人が個人に訴えかけるため、より利用者目線の広告が出せ、コンバージョンに結びつく可能性が期待できます。

純広告

特定のWebサイトやアプリなどの広告枠の使用権を買うことで、表示させることのできる広告を指します。純広告は、一定期間継続して必ず掲載されるため、短期間で広く認知してもらいたいときなどに効果的な広告です。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングもデジタルマーケターの重要な業務です。コンテンツマーケティングは、利用者にとって魅力的な記事を発信し、自社の魅力を知ってもらい、商品の購入やサービスの成約を果たすことで顧客として定着させる手法を言います。ここからはコンテンツマーケティングにおける重要な事柄について紹介します。

オウンドメディア運用

オウンメディア運用は、ブログやWebマガジンといった継続的に発信し続けるメディアを利用、運用することで、自社の商品やサービスをインターネット利用者に広く知ってもらうことができる手法です。

SNS運用

店舗や商品サービスの利用ユーザー向けにSNSアカウントを開設し、投稿やコメントなどの運用をおこなうことで、自社に関する情報が効果的に拡散するよう工夫します。投稿に関するコンサルティングや人材育成などの依頼や運用代行など副業の案件も多いです。

Eメール

すでに獲得した顧客や、見込み顧客に対してEメールを送ることも効果的なマーケティング活動です。配信したメールの開封率やサイトへの流入率、コンバージョン率を分析することで、さらに有効なデジタルマーケティングに結びつけることが可能です。

動画マーケティング

YouTubeやデジタルサイネージといった媒体で、動画を用いた広告やコンテンツによってインターネット利用者に自社製品やサービスを訴えかけるのが動画マーケティングです。動画で配信するコンテンツは情報量が多いため、高い宣伝効果が期待できると言えます。

マーケティングツール

デジタルマーケターの業務内容は多岐にわたりますが、そうした業務を効果的に行うのに必須なのが、専門のソフトウェアやツールです。ここからは、いくつかのマーケティングツールについて、その役割を紹介します。

MA

MAはマーケティングオートメーションの略称で、主に見込み顧客の情報を管理し、スコアリングやメール配信などの作業を自動で行うツールです。これにより、必要に応じてサービス案内を自動で送信できるなど、営業活動の効率化に役立ちます。Marketo、Eloqua、Pardotなどが有名です。

SFA

SFAは、セールスフォースオートメーションの略称で、営業活動の進捗状況などを社内全体で共有し、効率化することに役立つツールです。セールスフォース・ドットコム社のSales Cloudやソフトブレーン社のeセールスマネージャーなどがよく利用されます。

CRM

CRMは、カスタマーリレーションシップマネジメントの略称で、顧客の個人情報や利用履歴といった情報を管理、分析することで、顧客との関係を維持し、さらに効果的に訴えかけるのに用います。代表的なツールとして、Salesforce Sales Cloud、Zoho CRM、kintoneなどがあります。

Web解析

Web解析ツールでは、Webサイトでの利用者の行動履歴や、どのようにしてWebサイトにたどり着いたかなどを解析することができます。これによって、より有利なマーケティングを行うことが期待できます。

DMP

DMPはデータマネジメントプラットフォームの略称で、インターネット上で収集した顧客やインターネット利用者の様々なデータを活用するためのツールです。顧客へのEメール配信や、おすすめ情報の発信などにおいて有効です。

BI

BIは、ビジネスインテリジェンスの略称で、収集した大量のデータを分析する際に役立つツールです。インターネットを利用して収集できるデータは膨大であるため、BIの活用によってデータの集計や解析にかかる時間を省略できます。

デジタルマーケティング業界で独立する前に

デジタルマーケターが独立してフリーランスとして働くことは、決して非現実的なことではありません。一方で、個人事業主として活躍するためにも知っておくべきことがあります。

正社員で働いてから独立するのが基本

フリーランスとして仕事を受けるには、実務経験が必要です。そのため、未経験からいきなり独立ではなく、就職して正社員として働いた後に独立するのが一般的です。会社に就職して働く方が、独学で能力を身につけるよりも成長が早く、OJTとはいえ企業での教育も馬鹿にできません。

広告代理店やデジタルエージェンシーで大手クライアントを担当すると自分の実績にもなります。マーケティングに関する幅広い案件に触れてから独立した方が、フリーランスとしてスムーズに活躍できると言えます。

フリーランスのデジタルマーケターに必要なスキル

ここでは、マーケティング分野のフリーランスとして身につけておくべき能力を紹介します。独立・起業の前に、必要なスキルセットが備わっているかどうか確認しておきましょう。

マーケティング知識

デジタルマーケターとして働く以上、マーケティングの知識や経験は必須です。そしてフリーランスになるなら、即戦力として様々なジャンルに対応できる豊富な知識を身につけていないと、活躍することは難しいでしょう。そのため、最新のテクノロジーやUI/UXデザイン、心理学など多様な分野をキャッチアップする必要があります。

情報察知能力

SNSやモバイル端末などインターネット上では様々なメディアやチャネルが新たに登場して、利用者の動向や市場シェアが目まぐるしく変化していきます。InstagramやLINEなどのメディアも登場したのはここ数年のことです。そのため、そうした情報の更新を常に察知し、対応できる柔軟性が求められます。

コミュニケーション力

フリーランスとして活躍するには、クライアントや企業の経営陣などと円滑にコミュニケーションをとる必要があります。分析や施策の実行を行う場合、クライアント企業の様々な人との連携が必要な場合もあるため、提案や交渉などのスキルを発揮する場面は少なくありません。

データ分析

デジタルマーケターはインターネット上で収集した膨大なデータを適切に可視化し、分析する能力が求められます。そのため、どのような場面でどういったツールを使用するかなどを的確に判断する能力が必要です。

未経験からデジタルマーケティングの仕事に就くには

マーケターとしての職務経験が浅い場合やデジタル施策を実行して成功に導いた実績がない場合、すぐにフリーランスとして成功するのは難しいでしょう。そうした未経験の人がフリーランスを目指す場合は、やはり経験や実績を作ることから始める必要があります。

中途採用の求人募集に応募して就職・転職する

まず、マーケターとして採用してもらえる可能性がある第二新卒や未経験可でマーケターを募集する中途採用の求人情報を見つけて応募しましょう。未経験者は、採用基準の緩いベンチャー・スタートアップ企業に就職や転職をして、経験やスキルを身につけるのが、駆け出しマーケターになる一番の近道だと言えるかもしれません。

独学で実績を作り仕事を請け負う

オンラインでデジタルマーケティングを学ぶなど、独学でスキルを身につける方法もあります。社会人向けのスクールや大学院で講義を受講するなどして勉強しましょう。

自分でブログやECサイト、SNSアカウントを運用して実践的な能力を身につけることも決して不可能ではありません。そこから少しずつ実績を作り、安定的に仕事を得られるフリーランスを目指すこともできるでしょう。

デジタルマーケティングの動向と将来性

フリーランスを視野に入れている人にとって、デジタルマーケティング業界の動向や将来性が気になる人は多いのではないでしょうか。ここからは、デジタルや広告業界のこれからについて紹介します。

データドリブンマーケティングの実践

様々なデータや分析結果などの事実をもとに意思決定をおこない、次なる行動を起こすことをデータドリブンと呼びます。デジタルマーケティング技術の発達により、成果の取得やユーザー行動の詳細な追跡が可能になっています。

マーケターは、より確実な情報に基づいた施策の実行が求められ、そのためデジタルマーケターのなかでも、より複雑で高度なテクノロジーの活用やより大量データの分析などに対応できるデータアナリストなどの職種が注目されています。

したがって、これからのマーケターには、データ活用をより徹底して実践できる能力が求められます。

新型コロナの影響によりデジタルシフトが進む

新型コロナウイルスの流行により、実店舗によるビジネスを展開していた小売業やサービス業でもデジタルマーケティングの重要性が高まっています。そうした業界では、いかにオンラインとオフラインを掛け合わせたデータの活用と施策の実現ができるかが鍵になります。

デジタルマーケティングは、WebサイトやSNS、動画サービス、デジタルサイネージなど、デジタル環境下で利用されるあらゆる手段におけるマーケティング対策や施策を指します。

デジタルサイネージという言葉には馴染みがない人もいるかもしれませんが、これは公共交通機関や駅構内、店頭などの様々な場所に設置されているデジタルディスプレイや電子看板などを指すものであり、日常で多くの人の目に触れています。

そのように、あらゆる面においてデジタルとリアルが融合する社会では、新しいマーケティング戦略を確立するためのIT投資の知見も、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業のニーズと合致するのです。

個人情報やプライバシーへの配慮が必要

Cookieはインターネット上でのユーザーの行動履歴など、情報を蓄積するために使用されるものです。このCookieの利用制限により、広告マーケティングには大きな影響が出るとの見方があります。一方で、そのような環境や技術、流行が変化する点は、フリーランスのデジタルマーケターとしての知見や新たな価値を発信するチャンスだとも言えるでしょう。

インターネット社会において多くの人が活用したり、目にしたりするデジタル媒体をマーケティングに取り入れ、施策に反映させるのがデジタルマーケターの役割です。

マーケティングの知識に加え、個人情報保護などの法律やセキュリティ、関連する分野への対処を実施できるディレクター・プロデューサー人材が求められているのです。

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