キャリア

2020/08/07

プログラマー(PG)とは?なるには?仕事内容・スキル・年収・将来性

情報システムやアプリケーション、Webサイト、ゲームなどIT業界の開発職が「プログラマー(PG)」です。テレワークやリモート環境で働くことも多いプログラマは注目の職業ですが、未経験から転職やキャリアチェンジも可能なのでしょうか。

この記事では、プログラマーの仕事内容や給料・年収、スキル・知識、将来性などを紹介します。就職やキャリアパスについても解説します。

プログラマー(PG)とは

コンピューターは、どのように動くかをプログラムによって指示されています。プログラム言語を使ってそのような指示内容をあらわすコードを書くのが、プログラマーです。プログラムはコンピューターの他にもスマートフォンや電化製品など幅広いシーンで使われており、ハードウェアのほかソフトウェアの開発などプログラマーが活躍できる場所も多数あります。

例えばWebサイトのプログラミングをする人はWeb系プログラマーと呼ばれ、家電を制御するプログラムを作る人は組み込み・制御系プログラマーなどと呼ばれているのです。

プログラマーの仕事

プログラマーの仕事のメインはプログラムを書くことですが、単なるプログラミング(コーディング)の他にもするべき仕事があります。勤務先によっては担当別に分かれることもありますが、プログラマーにどのような仕事があるかを紹介しましょう。

仕様通りにプログラムを組む

プログラマーが組むプログラムは、仕様書に基づいて作成されます。仕様書は、開発を担当するシステムエンジニア(SE)が用意するのが一般的です。つまり、プログラマーはシステムエンジニアの指示に従ってプログラムを組んでいくことになります。

プログラムの動作確認・テスト

作成したプログラムが実際に動くかどうか、テストするのもプログラマーの仕事です。きちんと作ったつもりでも、実際に動かしてみると何らかの不具合が出てくることが少なくありません。問題が生じた部分を修正し、間違いなく動作するようにテストを何度も繰り返すこともあります。

プログラムのメンテナンス

完成後に、プログラムが不具合を起こすこともあります。新たなプログラムを追加した際に、トラブルになることも珍しくありません。不備が出た時点での修正はもちろん、こまめにメンテナンスをすることで大きなトラブルを未然に防げます。

プログラマーの種類

プログラマーには、専門分野別に種類があります。1つの分野に特化して仕事を続ける人もいれば、複数の分野に渡って仕事ができる人もいます。どのような種類のプログラマーがいるか、紹介します。

Webプログラマー

ウェブサイトやWebサービスなどに関するプログラムを作成するのが、Webプログラマーです。Web上にはショッピングや検索など様々な用途に応じたシステム開発の需要があり、SNSやチャットなども一種のWebサービスです。どのような種類のサイトを担当するかは、プログラマーの実績に影響します。WebプログラマーはJava・PHP・Pythonなどの言語を用いることが多く、サーバー構築のためにLinux・Apache・MySQLといった知識を身につけておくと有利です。

スマホアプリ開発

iOSやAndroid端末などスマートフォン用のアプリケーションを専門に開発するプログラマーもいます。アプリを作成するときは、目的や開発方法によってSwiftやJava、Kotlinなどのプログラミング言語が選ばれます。そのため、より多くの言語をマスターしておいたり、時代に即した言語をいち早く取り入れるなどしておくと有利です。

ゲームプログラマー

ゲーム制作においてプログラミングを担当するのが、ゲームプログラマーです。Webサイトやアプリのプログラミング以上に、ゲームに特化した専門知識と技術が求められます。グラフィックスの設計に合わせてプログラムを組む必要があり、流行の移り変わりが激しいのもゲームプログラミングの傾向です。用いられやすいプログラミング言語は、家庭用ゲーム機ではC++、スマホアプリではC#が中心になっています。

業務系プログラマー

経理や在庫管理の際に必要となるシステムのプログラミングを担当するのが、業務系プログラマーです。ある企業に特化した業務システムのプログラムを作ることもあれば、パッケージ製品の業務系ソフトを担当することもあります。必要とされる言語は、Java・VB・C#・JavaScriptなどです。

組み込み系プログラマー

組み込み系プログラマーが担当するのは、家電やカーナビなどのプログラミングです。スマートフォンの本体、デジタルカメラ、電子レンジ、炊飯器、エアコンなど、多くの電化製品にプログラムが組み込まれています。Java・C++などがよく使われる言語ですから、組み込み系プログラマーを目指す人はこれらの言語をしっかりマスターしておくことが大切です。

汎用系プログラマー

大企業や金融機関、政府機関などで使用されている大型コンピューターのプログラミングをするのが、汎用系プログラマーです。高性能な集中処理をおこなうコンピューターを正常に動作させるためには高度なスキルが必要になり、責任も重い仕事です。完全に新しいシステムを開発する他、古いバージョンのシステムを新システムに移行する作業を担当することもあり、言語としてはCOBOLの知識が役立ちます。

システムエンジニアとプログラマーの違い

PG(プログラマー)は基本的にSE(システムエンジニア)が設計した仕様書に従ってプログラムを組むため、SEをプログラマーの上位にある職業とイメージする人もいるかもしれません。しかし、2つの職業には単純なレベル分けが難しい違いがあります。ここでは、システムエンジニアとプログラマーの違いについて見ていきましょう。

SE(システムエンジニア)

SEの仕事は、システム開発における要件定義から設計部分です。開発するシステム全体の仕様を決めて、細部を設計していきます。設計が完成した後に製造担当者に引き継ぐため、引き継いだ人が理解できる仕様書を作ることもSEの大事な仕事です。また、設計後に進められる製造・試験分野を束ねる責任を持つこともあり、システム全体の進捗に気を配らなければならないSEもいます。

PG(プログラマー)

プログラマーは、システム開発における製造の部分を担当します。製造後の試験も含めて担当するプログラマーも、少なくありません。SEが作った仕様書には、必要最低限の要件しか書かれていないこともあります。どうすればスムーズかつスマートにシステムを動かせるのか、プログラム次第で結果が違ってきます。SEの指示に従ってプログラミングをするといっても、言われた通りに動けばいいわけではありません。SEが企画したことをいかに実現するかが、プログラマーの腕の見せどころなのです。

プログラマーに必要なスキル

プログラマーとして働くには、関連するスキルが必要です。どのようなスキルが必要になるか、プログラミング分野とその他の分野に分けて確認しておきましょう。

プログラミング

プログラミング分野で必要になるのは、言語の習得です。プログラムの作成には、複数の言語の知識を要することもあります。働く企業や流行によって求められる言語スキルが異なることもあるため、どのプログラミング言語を選んでスキルアップしていくかも重要な問題です。

C言語

C言語は、1972年に開発されたコンパイル型のプログラミング言語です。古くからあるプログラミング言語でありながら現在も使用されることが多いのは、それだけ便利だという証拠です。開発の自由度の高さや高速な実行速度は、高く評価され続けています。C++などの基になる言語でもあり、基本をしっかりと学んでおくことが大切です。

Java

Javaも古くから使われ続けている言語で、特定の環境に依存しないのが特徴です。環境を選ばずに使えるため、様々な用途でJavaによる開発がおこなわれています。他の言語の基礎となっていることも多く、Javaを理解しておくと最新流行の言語にもスムーズに慣れることができるかもしれません。

PHP

C言語やJavaとは異なりコンパイル作業を必要としない言語が、PHPです。サーバーサイドのスクリプト言語であるPHPは、動的なWebサイトを作るときによく用いられます。コンパイルが不要な分、プログラミングが手軽です。データベースとの連携もしやすく、Webアプリの開発でもよく見られます。

Ruby

Rubyはオブジェクト指向のスクリプト言語で、PHP同様に文法を理解しやすいのが特徴です。シンプルでいて生産性は高いため、Javaの人気と張り合っていたこともあります。Ruby on RailsというWebアプリケーションフレームワークを使えるのも、Web関連の開発に便利な点です。

デバッグ

プログラム言語のスキル以外に必須といえるのが、デバッグ作業のスキルです。デバッグ作業では、作成されたプログラムのバグや欠陥を見つけて修正します。バグを見つけたら、その発生源から分離する必要もあります。またバグが発生した原因を特定し、修正して正常にプログラムが動作するかまでをテストしなければなりません。細かい作業と集中力が必要となり、職場によってはデバッグ専門の担当者がいるほどです。

コミュニケーション

プログラマーは、機械に向かってプログラミングだけしていればよいわけではありません。SEや他のプログラマーと連携して作業することもありますし、関連する他部署のスタッフと相談しながら仕事を進める必要が出てくることもあります。作業を円滑に進めるためには、コミュニケーション能力も重要なのです。

プログラマーに向いている人

プログラマーとして働くには、適職であるかどうかも重要です。どのような人がプログラマーに向いているか、紹介します。

問題解決能力

システムの仕様書をより良いプログラムへと導くには、問題解決能力がモノをいいます。目の前にある問題が大きければ大きいほど、解決のために問題を噛み砕いて消化する必要があるからです。問題の解決方法は1つとは限らず、最適な解決法を探すことも大切です。より速くより効率的に、より低コストで動くプログラムを作る問題解決能力は、鍛えていくこともできます。

根気と忍耐

プログラマーが担当する仕事は、緻密な作業の繰り返しです。プログラムの作成そのものはもとより、デバッグ作業やテストをするときにも正常にシステムが動作するまで根気よく細かい作業を続けなければなりません。ときには集中力が途切れて限界を感じることがあるかもしれませんが、忍耐力で乗り切る必要があります。

論理的思考

物事を順序よく考え論理的に構築する力も、プログラマーが持っていたいスキルです。難解に見えることも、頭を柔軟にして考えてみるとわかりやすく解き明かすことができます。プログラマーとして活躍するには、論理的思考力を鍛えておくとよいでしょう。

プログラマーの年収

求人ボックスの調査によると、プログラマーの平均年収は440万円です。国税庁の調べでは民間給与の平均が432万円といわれており、平均値に近い給与相場といえるでしょう。また、同じ調査結果で情報通信業の平均年収は2019年で600万円弱です。プログラマーからSEやPMになると年収レンジが大幅にあがります。

業種別に見ると電気・ガス・熱供給・水道業や金融・保険業に次いで高い年収で、高収入の職業といえます。ただし残業が発生しやすかったり、体力を使う仕事でもあるため、就職や転職をするときは仕事内容に見合った収入を得られるかを重視することをおすすめします。

プログラマーになるには

プログラマーになるには、いくつかの方法があります。どのような方法があるか知り、自分に合った方法を見つけましょう。

大学や専門学校を出て就職する

大学や専門学校でプログラミング技術を学び、就職する方法があります。プログラミングスクールに通って就職するのと同じくらい一般的で、スムーズに就職先を決めやすいでしょう。一定の専門知識と技術があることが認められやすく、新卒でプログラマーになる人の他に一度別の職業に就いた後プログラマーに転職する人もいます。

独学で勉強する

独学でプログラミングについて勉強することは、可能です。インターネットが普及している現代では、最新のプログラミング情勢についても容易く情報を得られます。ただし、何を学べばよいのか独学でチョイスすることは難しく、基礎は学べても応用が利かないといった実力にもなりかねません。専門的な教育を受けたほうが、就職への近道です。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールは、いわばプログラマーの養成所です。社会人になってからも通いやすく、目的に特化したコースを選ぶこともできます。例えばゲームプログラマーになりたい人に向けたコース、自社開発のプログラマーを目指したい人向けのコースなどがあるのが特徴です。

プログラマーにおすすめの資格

プログラマーに関連する資格は、複数あります。資格がなければプログラマーになれないわけではありませんが、持っていると就職や転職で実力を認めてもらいやすいというメリットがあります。おすすめの資格について、紹介しましょう。

基本情報技術者試験

経済産業省が管轄する国家試験に、基本情報技術者試験があります。IT関係者全般を対象とする試験で、情報セキュリティ・ネットワーク・データベースなどの基礎的な知識と技能が問われます。国家試験だけに、合格すると就職や転職で確かな能力があると認めてもらえます。

Oracle Certified Java Programmer

Oracleは、Javaの開発元です。開発元がJavaのプログラミング能力を認定する資格が、Oracle Certified Java Programmerです。ブロンズ・シルバー・ゴールドと3種類の試験があり、ブロンズがビギナーレベルとされています。最上位のゴールドは難易度が高い試験ですが、取得しておくと就職や転職で高い実力を持っていると判断されます。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語による応用プログラミング能力を認定するのが、C言語プログラミング能力認定試験です。1級から3級までのレベルがあり、3級はプログラミングを学びたい人、2級はプログラミング経験1年以上の人を対象としています。1級は、現役のプログラマーが対象です。

Ruby技術者認定試験制度

日本で開発されたRubyの技術を認定するのが、Ruby技術者認定試験制度です。シルバーとゴールドの2種類の試験があり、シルバーでは基本的な知識と技能が求められます。Rubyによるシステム開発をおこなっている企業への就職を目指すのであれば、持っておくと有利です。

プログラマーのキャリアパス

プログラマーのキャリアパスといえば、SEやプロジェクトマネージャーへの昇進をイメージする人も多いでしょう。実際、プログラマーからSEになる人は多いのですが、生涯プログラマーとして実力を伸ばしながらプログラミングに向き合い続ける人もいます。また、プログラマーの役割にもいくつか種類があり、テスト工程の担当から出発して運用保守に携わり、構築や設計へと進むキャリアパスを持つ人もいます。

プログラマーの将来性

最後に、プログラマーの将来性について見ていきましょう。需要はどうなのか、どうすれば活躍し続けることができるのか、紹介します。

IT業界の人材不足でプログラマー求人の需要は高い

プログラマーをはじめ、IT関連の技術者は人材不足といわれています。国の政策として小学生にまでプログラミング教育を義務化するほどですから、どれほどIT人材が不足しているか想像がつくのではないでしょうか。

プログラマーの求人は高まり続けていますが、専門分野に特化して求人するケースも増えてきています。例えばPythonを扱える人、趣味でもゲームの開発をしたことがある人など、求人の募集要件で求めるスキルや経験が詳細になってきている傾向があります。

プログラマーの仕事がこの先なくなるといわれる理由

IT分野でも、世界的に研究が盛んなのがAI(人工知能)です。AIが発達すれば、プログラマーの仕事はこの先なくなると懸念されてもいます。といっても、プログラマーには様々な種類があり、いち早くAIに浸食されてしまいそうなのは自動生成できる程度の技能です。

高度なプログラミング技能がAIに可能になるにはまだまだ年月が必要と見られており、SEの仕事に関してはこの先も必要とされる可能性があると考えられています。

低レベルのプログラミングスキルはこの先求められなくなってしまう恐れがあるため、スキルの向上やキャリアアップを目指すのが賢明です。

スキルを磨けばキャリアは無限に

2045年にはAIに取って代わられるという職業が発表され、プログラマーもそのうちの1つとされています。しかし、スキルを磨くことでキャリアが無限に開かれるのもプログラマーという職業の魅力です。

他の人にはもちろん、AIにも負けないくらいのプログラムを組む力をつけられるよう、スキルを磨き続けて一流のプログラマーを目指してみませんか?

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