フリーランス

2020/07/21

フリーランスエンジニアエージェントの選び方

フリーランスエージェントは、その名の通り代理人として法人企業への営業を代行したり、仕事内容や報酬など金銭面での契約の補助やクライアントとの面談・商談をサポートします。さらにフリーランス支援の事業者とも契約を結びサービスを紹介したりなどもします。

会社員からの独立・起業を検討する方や、これまでは直接案件を受注していたけど、新たな仕事探しの方法としてエージェントに興味がある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エンジニア向けにフリーランスエージェントの選び方について紹介します。商流、マージン、支払いサイトなど優良な案件の選び方や仕事探しのコツをみていきましょう。

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フリーランスエージェントとは

フリーランスエージェントは、フリーランスとして仕事をする人に対しては得意分野やスキルに適した案件を紹介し、フリーランスを必要とする企業には最適な人材リソースを提案することで、フリーランスと企業をマッチングするサービスや組織のことです。よって、企業とフリーランス個人は直接契約を結ばないことが多いです。

複雑な手続きや契約、営業などはエージェントが代行してくれる点がメリットといえるでしょう。なお、エージェントの登録や利用自体は無料であることが殆どですが、案件に参画すると仲介手数料がかかる仕組みとなっています。

業務委託で働くフリーランスは、労働契約ではなく準委任契約や請負契約などの自由契約で仕事をしています。そのため、自分で取引先に営業をかけたり、条件交渉したり、個別に契約を締結したりする必要があります。

しかし、ITエンジニアやデザイナーなどの技術職のなかには営業を全くしたことがない方や、独立したばかりで個人で仕事を獲得する自信がない方もいます。そこで役立つのが、フリーランス向けのエージェントなのです。

特にフリーのエンジニアやプログラマーが仕事を探す際に、エージェントは定番の方法です。ただし、エージェントから紹介される案件は企業に常駐するタイプの働き方が多く、フルリモートや在宅での仕事は少ない傾向にあります。そのような特長を把握したうえで必要に応じて利用するのがよいでしょう。

フリーランスエンジニアにとってエージェント選びが重要な理由

エージェント選びは、フリーエンジニアが安定的に仕事を見つけ収入を得たり、高単価な案件を獲得したりする上で非常に重要です。以下では、その理由について詳しく解説していきます。

エージェントごとに得意なジャンルや領域がある

フリーランスエージェントによって特徴はさまざまです。強みとなるジャンルや人脈、拠点、営業地域などが異なるため紹介される案件にも違いがでます。たとえば大手企業や外資企業、SIer、コンサルファームからの案件が多いエージェントもあれば、Web系やゲーム、ベンチャー企業などの案件を多く持っているエージェントもあるのです。

最近では副業や週1・2日の稼働に特化したエージェントなども出てきました。プログラミングスクールなど教育サービスも提供しているエージェントでは初心者向けに転職の求人なども保有しています。

また、エンジニアのほかにクリエイター、コンサルタント、営業、人事、経理など取り扱う職種にも特徴があります。業種や分野によって単価相場や標準となる技術も異なるため、自分がターゲットとする業界のエージェントを探しましょう。

商流の浅い案件の保有状況やマージン率が異なる

エージェントによって、取り扱う案件の商流の浅い深いや手数料として設定するマージンが異なります。商流というのは、受注・発注などの取引の流れのことを指します。IT開発を例にすると、発注元となるエンドクライアントから一次請け(元請)企業にプロジェクトが発注され、そこから二次請け、三次請けと下請け企業に請負や業務委託での依頼がされることになります。

エンジニアがエージェント経由で案件に参画する際も、この発注元の企業から依頼が来ている場合と、一次請け、二次請け、三次請けからの依頼では間に入る企業の数が異なり、月の単価報酬も増減します。

そのように案件に着手するフリーランスと発注元や元請との間にエージェントも含めどのくらいの数の企業が介入しているかによって、商流が変わるのです。なお、多くの企業が間に介在することを商流が深いといい、会社が挟まる度に手数料が発生するためフリーランスが受け取れる報酬が少なくなってしまいます。

また、エージェントによってマージンや手数料の料率も異なります。そのような商流や手数料の違いには注意しましょう。

エージェントにより紹介される案件の数に差がある

登録するエージェントによって紹介される案件数にも違いがあります。これは、そもそもエージェントが保有している案件数や得意ジャンルのほかに、登録するフリーランスの人数も影響しています。

登録数の多い大手のエージェントでは、仕事の決まりやすいフリーランスに注力するため、一定基準を満たさないフリーランスには案件が紹介されないことも多いです。一方で、同じフリーランスでも登録者数の少ない中小エージェントからは、案件紹介を受けられることもあります。

また、エージェントの案件紹介には、2つの傾向があります。1つ目は、厳選した案件を慎重に紹介するパターンです。特にスキルが高いフリーランスが多く所属しているような場合は、厳選した人材にのみ仕事の打診があります。ただし、単にエージェントとしての歴史が浅く、契約している法人企業が少ないため案件も少ないというケースもあります。

2つ目は、幅広い案件をたくさん紹介するパターンです。契約している法人企業数が多いため、案件もたくさん持っているエージェントはこのタイプが多いです。ただし、とにかく多くの案件をむやみに紹介しているというケースもあり得ます。案件の数だけでなく、質もしっかりと見極めてください。

担当者との相性で参画できる案件が変わる

同じエージェントの中でも、担当者によって参画できる案件は変わります。多くの場合、担当者は複数のフリーランスを担当しています。そのため、1度トラブルがあったりあまり連絡がとれなかったりすると、案件紹介の優先度を下げられてしまう可能性があるのです。その場合は、他のエージェントも利用するなどして対処しましょう。

フリーランスエージェントの選び方

続いて、フリーランスエンジニアが仕事をする上でとても重要なエージェントの選び方について解説します。自分に合ったエージェントを選びましょう。

フリーランスエージェントのサイトを見て特徴を理解する

まずは、インターネット上の検索などでエージェントの公式HPやフリーランスの求人情報サイトなどを探して、実際のサービス内容や案件詳細ページを見てみてください。いくつかのサイトを見て比較することが大切です。そして、各エージェントの特徴を理解しましょう。

得意領域

エージェントを探す上で、まずは得意領域をチェックしましょう。フリーランスで仕事できる領域が増えており募集ジャンルは多岐にわたります。エンジニアやコンサルタント、マーケティングや営業、イラストレーターやデザイナー、ライターや編集者などでは仕事内容が全く異なります。

それゆえ、エージェントの対応する職種をチェックすることは非常に大切です。自分がフリーランサーとして仕事をしたい領域において実績があるか、案件があるかについて見てみてください。

対応エリア

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響もあり、在宅やテレワーク環境の仕事もふえています。ただし、フリーランスエンジニアでは常駐の案件も多く、エージェントの対応地域や営業所があるかどうかは重要な選定基準となるでしょう。実際の仕事はリモートワークでも、クライアント企業との面談や契約のときにオフィスを訪問しなければいけない場合もあります。

地方都市のなかでも対応エリアが限定されている可能性があり、事前に確認しましょう。営業エリアが大阪、福岡、名古屋など大都市のみの場合や首都圏のみの場合もあります。

サポート体制

エージェントのサポート体制についてもサイト上で確認しておきましょう。営業代行やカウンセリング、日程調整などの仕事探しのサポートのほかに、スキルアップのための研修や技術セミナー、交流会・勉強会などのイベント、所属するフリーランスへの福利厚生などを提供することもあるのです。そのようにフリーランスにとって、エージェントのサポートはとても心強いものです。

フリーランスエージェントに登録して連絡を待つ

気になるエージェントが見つかったら、サイト上の応募フォームなどから登録しましょう。登録すると数日のうちに連絡が来ることが多いです。その後、面談の日程などについて話し合って決定します。

担当者と面談して詳細を確認する

面談の日程が決まったら、実際に担当者と面談します。Zoomなどでのオンライン面談やWeb面談を採用するエージェントが増えていますが対面や電話面談の場合もあるでしょう。

面談では、担当者からエージェントの特徴やサポート内容の説明があるでしょう。スキルシートを元にこれまでの職務経歴や技術経験などを聞かれたあとに、案件や仕事の紹介があります。

エージェントとの面談は、参画したい案件の保有状況のほか、支払いサイトやサポート内容など疑問や不安を解消するチャンスです。気になる点はすべて質問しましょう。

良いエージェントの特徴

フリーランスエージェントはたくさんあります。しかし、良いエージェントがあれば悪いエージェントもあります。トラブルを回避するためにも、良いエージェントを選びましょう。

希望に合った案件を紹介してくれる

エンジニアなら自分のスキルや得意分野などによって、積極的に参画したい案件やなるべく参画したくない案件があるでしょう。とにかく稼ぎたいため単価の高い仕事を受けたい、育児や介護があるため単価よりもリモートワークや在宅など自由度の高い仕事がよい、他の仕事があるため週2日や週3日で稼働したい、私服可の職場や通勤が1時間以内など事前に相談した希望条件に沿って、合致する案件を紹介してくれるエージェントとは仕事もスムーズです。

スキルにあった案件や単価の提示がある

フリーランスといっても、長年個人で仕事をしている人もいれば独立したての人もいます。フリーランス市場で評価されるスキルも、その時々の需要と供給によって大きく異なるでしょう。

希少価値の高いスキルを持っている人の中には、経験や技術について適切に評価される案件に参画したいという人もいます。そのため、その人のスキルを見極めて、見合った案件や単価を提案してくれるエージェントは信頼できるでしょう。

将来的な方向性を汲んで提案してくれる

この先もずっとフリーランスとして活躍したいのか、あくまでも副業として仕事をしたいのか、将来的には会社員に戻りたいかは人によって異なります。そのような将来的な方向性や身につくスキルセットなど人材価値や評価までも汲んで案件を提案してくれるエージェントは、良いエージェントだといえるでしょう。

「単価が低い案件だが今後需要が高まる分野なので将来的な仕事につなげられる」など、具体的に提案してくれるとさらに信頼できます。

保有する案件の質が高い

案件の質は、エージェントによってまちまちです。商流の浅さや炎上案件に注意しましょう。

エンド直など商流の浅い案件が多い

商流の浅い案件が多いエージェントは、案件の質が高いといえます。発注元の企業の案件に直接参画できるエンド直や一次請け、プライム案件と呼ばれる元請け直の案件は、間に挟まる会社が少なく中間マージンが引かれる回数を抑えられます。同じ案件に参画するなら、商流が浅いほうがフリーランスにとっても有利となります。なるべく商流が浅い案件を多く紹介してくれるエージェントを選びましょう。

炎上案件を押し付けて来ない

なかには、炎上案件を押し付けられることがあります。トラブルに発展する可能性がありますし、フリーランスのキャリアにとってもプラスになりません。ただし、フリーランスのことをしっかりと考えてくれているエージェントであれば、そのような案件を押し付けてくることはありません。炎上案件を押し付けてくるようなエージェントには注意してください。

サポートが充実している

サポートの内容は、エージェントを見極める上で重要な要素です。どのようなサポートがあるのか確認しましょう。案件に着手している中で疑問点などが出てきたときに、すぐに相談できると安心できます。さらに、フリーランスが発注元の企業に直接訪問しなければいけないこともあるでしょう。

そのとき、担当者が同行してフォローしてくれるなどのサポートも必要です。どのようなサポート体制がとられているのかについてしっかり確認しましょう。

返信が早く意思疎通がしやすい

エージェントとの連絡は、メールやチャットアプリなどを使用することが多いです。連絡してもなかなか返事が来ないと納期に影響することがあります。また、不安にもなるでしょう。よって、返信が早くて意思疎通がしやすいエージェントを選ぶことが大切です。

参画後も気にかけてくれる

良いエージェントは、案件への参画後もなにかと気にかけてくれます。困っていることはないか、仕事に慣れてきたかなどについて定期的に尋ねてくれるエージェントは信頼できるでしょう。フリーランス1人1人ときちんと向き合ってくれるかどうかを見極めてください。

報酬の支払いが早い

報酬の支払いタイミングもエージェントの良しあしを図る指標といえます。エージェントの支払サイトは、15日のところもあれば、30日や45日のところもありますが早ければ早いほど安心できます。資金力があって会社としてしっかりしているエージェントは、支払いも早い傾向にあります。

一般的には、翌月の20~25日前後に支払われるところに登録するのが安心です。最低でも、翌月末には支払われるところを利用しましょう。

悪いエージェントの特徴

フリーランスエージェントのなかには、提供するサービス内容が整備されておらず対応が杜撰だったり、支払いや契約に不備があったりとフリーランスから口コミ・評判の良くないエージェントもあります。そのような地雷は避けてトラブルを回避するよう気をつけてください。

エンジニアの単価を交渉してくれない

単価アップの交渉に応じてくれなかったり、やたら報酬金額を低く設定しようとしてくるエージェントには注意が必要です。フリーランスではなく自分たちの利益ばかりを気にしている可能性があるでしょう。相場に比べて単価が低いと感じた場合は、他のエージェントと比較してみてください。

連絡しても反応がない、返事が遅い

フリーランスとエージェントは、メールやチャットなどで連絡を取ることが多いです。よって、返事がこなければコミュニケーションを取ることができません。

また、業務委託の案件は充足やクローズなどで募集終了になったりと頻繁に状況変化があるため、返事が遅いと信頼できないでしょう。日程調整を依頼する前に、一度質問などをして返事の早さをチェックしてみてください。

報酬の支払い遅延・契約トラブル

報酬の支払いに遅れがあるのは非常に問題です。また、契約上などトラブルへの対応がよくないエージェントは利用を控えたほうがよいでしょう。支払い遅延では入金手続きの経理ミスなどが考えられますが、より深刻なのが資金不足が原因による支払い遅れです。最悪の場合、報酬が支払われないというリスクもあります。フリーランスにとっては死活問題なので、評判などを事前にチェックしておきましょう。

エンジニアがエージェントに登録する際のポイント

フリーエンジニアが悪いエージェントではなく良いエージェントと出会うためにはポイントがあります。ここでは、4つのポイントについて紹介します。

3社以上のエージェントに登録する

エージェントには良し悪しがありますし、自分との相性もあります。それゆえ、最低でも3社以上のフリーランスエージェントに登録することがおすすめです。また、複数のエージェントに登録することでエージェント同士に競争がうまれて、単価のアップに繋がる可能性もあります。

支払いサイトをチェックする

支払いサイトというのは、報酬の締め日から入金までの期間のことです。あまりにも入金が遅いと、生活に影響する恐れがあります。よって、なるべく早いサイトで支払われるエージェントを選びましょう。万が一支払いサイトが60日を超える場合は法律に違反している可能性があるので、特に注意してください。

手数料・マージン率に注意する

手数料やマージン率は、エージェントによって異なります。不安な場合は、あらかじめマージン率が公開されているエージェントを選びましょう。また、一般的なマージン率の相場は10~25%です。

商流の浅さも重要なポイント

一般的に、商流が浅ければ浅いほどフリーランスが受け取れる報酬が増えます。また、商流が浅ければ交渉にかかる時間も短いことが多いです。なるべく商流の浅い案件を多く扱っているエージェントを選びましょう。

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