フリーランス

2020/03/18

独学でフリーランスエンジニアになる方法、未経験でも案件獲得するには

ライフスタイルの多様化に伴って、会社勤めではなくフリーランスとして生計を立てる人も多くなっています。特にエンジニアは在宅やテレワークという働き方とも相性が良く、注目が集まっていると言えるでしょう。

プログラミングなどのITスキルや開発経験などを技能とする「フリーランスエンジニア」の案件をこなすには、数年間企業で働いた後に独立するパターンが一般的ですが、未経験から独学で目指すことはできるのでしょうか。

この記事では、未経験からエンジニアの技能を身につけるプログラミング学習方法や独学でフリーランスになるための勉強法を解説します。フリーランスエンジニアの必須スキルや仕事獲得のやり方などもみていきましょう。

目次

独学でもフリーランスになれる?

独学でフリーランスを目指すのは現実的ではないと考える人も少なくありませんが、実際は0から始めて活躍しているフリーランスエンジニアも大勢居ます。未経験からでもフリーランスを目指す事は十分可能なのです。以下では、独学でフリーランスをめざせる根拠や理由について見ていきましょう。

エンジニア不足で企業からの需要が伸びている

現代日本では急速にIT化が進み、市民生活にもビジネスにも大きな影響をもたらしています。しかしその技術を支えるエンジニアは慢性的に不足しているというのが社会の現状です。

IT関係に限らず一般企業でもシステムを構築・管理するエンジニアを必要としているところも少なくありません。

各企業では正社員のほか派遣やフリーランスなど雇用形態に囚われずエンジニアを確保したいというのが実情であり、企業からのエンジニア需要は高まっているのです。

SNSや求人サイトなどインターネット上での情報収集が容易

口コミサイトやフリーランスが運営するブログ、YouTubeチャンネルなどで独立ノウハウや仕事獲得の情報源として利用できるプラットフォームが普及し、PCだけでなくスマホなどの様々な形で閲覧できる時代になりました。

以前に比べ、現代ではフリーランスエンジニアのリアルな評判や情報を仕入れる事が容易になったということです。働き方改革や副業解禁などの流れを受け、会社員として働きながら複業やダブルワークで仕事をする環境も整ってきたため、副業をスタートするエンジニアも増えています。

また、SNSは情報収集や情報発信のほかにマッチングや交流にも役立つツールとして認識されています。フリーランサー向けのイベント開催や説明会、勉強会・セミナーなどの参加に関する情報も流れています。情報を自分で取捨選択する必要はありますが、先輩フリーランスや現場で活躍するプロ達のいきたノウハウや知見を学ぶことができます。

未経験でもスキル次第で稼げる

エンジニア業界は基本的に実力社会と言われており、自分の能力が評価されれば若くして高給取りになる事も可能です。平均年収の分布を見ると中高年エンジニアの方が高くなっていますが、これは経験や実績により能力が評価された結果と言えるでしょう。

フリーランスは会社員と異なり年功序列ではないため、たとえ未経験であってもスキルを証明する事が出来れば稼ぎが上がるのがひとつの魅力なのです。そしてそれは求人情報についても同じ事が言えます。

フリーランス向けの案件情報サイトやクラウドソーシングサイト上で検索すると、エンジニア職種や言語、単価などの募集条件から効率的に案件を絞り込めます。業界未経験からでも応募出来るフリーランス案件の数は決して多くはありませんが、探し出す事は不可能とはいえません。

クラウドソーシングなどで見つける仕事の単価は高いとはいえませんが未経験でも受注できる簡単なフリーランスの仕事があり、それをこなしていくことでステップアップも可能なのです。

独学でフリーランスエンジニアを目指す前に

独学でフリーランスエンジニアを目指すためには、予め注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここではその注意点を確認して、はじめの一歩を確実に踏み出す準備を整えておきましょう。

エンジニアの種類によって必要なスキルが異なる

ひとくちにエンジニアといっても「システムエンジニア」「プログラマー」「Webエンジニア」「データベースエンジニア」などその種類は多岐に及びます。自分が目指すエンジニア職種にはどんなスキルが必要になるのかを前もって把握しておかなければ、せっかく身に付けた知識やスキルも無駄になってしまうのです。

環境構築やツールなどIT全般のスキルも必要

エンジニアになるための勉強と言えば、プログラミング言語の習得を思い浮かべる人も多いでしょう。確かにエンジニア職においてプログラミングスキルは必須ですが、それだけではエンジニアになる事は出来ません。実際には現場で使用する開発環境の構築や、作業を効率化するためのツールを使いこなすスキルも身に付けておく必要がある事を覚えておきましょう。

初心者でも独学で学びやすいのはWeb制作

未経験からフリーランスになるための学習を進めるのであれば、最初のうちから難易度の高いものに手を付けるのは効率的ではありません。

分からない事だらけだとモチベーションも下がり、中々前に進めなくなってしまうでしょう。

一般的に独学で学びやすいのはHTMLやCSSなどマークアップ言語をもちいるWeb制作の分野だと言われています。まずは下記のようなスキルを習得するのがおすすめです。

Bootstrap

Bootstrap(ブートストラップ)はtwitter社が開発したWebフレームワークです。Webフレームワークとはある程度決まったデザインがテンプレートとして用意されたもので、それらを自分が書いたプログラムコードでカスタマイズ出来る仕様になっています。

1からデザインを作り上げる必要がないので、効率的に作業を進める事が出来るのです。

Bootstrapは汎用性とデザイン性に優れたWebフレームワークとして注目を集めているので、初心者が独学する際には押さえておきたいところでしょう。

Photoshop

Photoshop(フォトショップ)はadobe社が開発・提供している画像編集ソフトです。開発者からの認知度も非常に高く多くのWeb開発現場で標準採用されています。

制作現場でのシェアが高いためPhotoshopをマスターしておくとデータのやり取りがスムーズになるというメリットが挙げられるでしょう。

また、世界標準のソフトと言っても過言ではないので、参考書や学習サイトが豊富で独学でも学習しやすいというのもポイントです。

WordPress

WordPress(ワードプレス)も世界的な認知度を誇るオープンソースソフトウェアで、ブログ構築の自由度の高さに定評があります。

豊富なテンプレートや機能を駆使してホームページを作り上げるためのソフトとなっており、習得しておくと企業のコーポレートサイトや採用サイト、オウンドメディアの構築などWeb制作関連の案件を獲得しやすくなるでしょう。無料で利用出来るという大きなメリットがあり、独学でも手を出しやすいという点も魅力です。

独学でのフリーランスに向いている人

フリーランスとしての働き方は一般的なサラリーマンとは異なるため、人によって向き不向きがあります。加えて独学となると学習方法にも工夫や努力が必要になる場面も少なくありません。活動開始後のギャップを避けるためにも、まずは自分が独学でのフリーランスに向いているのか否かチェックしておきましょう。

在宅やリモートですぐに仕事を受注したい人

何らかの理由で在宅やリモートワークですぐに働きたいと考えている人は、独学でフリーランスを目指すのに向いていると言えるでしょう。通常、エンジニアとして就職するには企業の採用試験を受ける必要がありますが、一般的には書類・筆記・面接など複数の選考をクリアする必要があります。

一方、独学でフリーランスになる場合は案件が獲得出来ればそこからすぐに仕事を開始する事が可能です。こうしたフットワークの軽さもフリーランスの魅力のひとつと言えます。

大学生や大学院生で就職までに時間がある人

独学が可能とは言え、プログラミングスキルの習得は簡単な部類ではありません。学習にはそれなりの時間を要するため、大学生や大学院生のようにある程度自分の時間を確保出来る人の方が向いていると言えます。

学生のように時間に融通が利く生活スタイルであれば、プログラミングの勉強会やコミュニティに参加して積極的に学習を進める事が出来るでしょう。

エンジニア転職や就職がうまくいかない人

エンジニア職が慢性的に人手不足になっているとは言え、エンジニアとしての転職や就職が必ずしもスムーズに行えるとは限りません。

自分の希望条件やスキルが企業の募集要項と噛み合わなければ、転職・就職活動は難航してしまうでしょう。そんな場合でも、どうしてもフリーランスとして働きたい場合は、独学で案件を獲得していく方法があります。

フリーランス案件は一般求人よりもピンポイントな仕事内容で募集がかけられているので、自分のスキルにマッチする仕事を探してみましょう。

独学でエンジニアスキルの学習を進める流れ

独学でエンジニアを目指すためには、正しい学習ステップを踏む事が重要です。効率的に学習を進められるように、独学でエンジニアスキルを身に付けるための流れを確認しておきましょう。

学習サイトで基礎学習をする

何事も学習を進める際にはまず基礎を固める事が大切です。市販の書籍を用いて学習するというのもひとつの手段ですが、基礎学習においてはまず学習サイトを利用するのが良いでしょう。

学習サイトには無料で公開されているものも多く、初学者向けの内容が分かりやすく解説されています。未経験から学習を始めるにあたってのハードルが低いので積極的に利用してみるのがおすすめです。

書籍や動画教材で学習をする

基礎が固まったら、今度は書籍や動画教材を利用して応用知識を身に付けましょう。場所を選ばず学習を進められる書籍を中心に進めるのがおすすめです。分かりにくいところは動画教材で確認しながら学習していけば、つまずく回数が少なくなるでしょう。

実際に動作するサイトを作る

「学ぶ」という言葉が「真似る」という事に由来している通り、既存品の真似をする事は効率的な学習をするために有効な手段です。ある程度知識が身に付いてきたら、既存サービスのコードを参考にしながら練習用のコピーサイトやクローンを作ってみましょう。

実際にコードがどのような書かれ方をしているのか、プログラミングとして動くとどのように機能するのかを実践で体感する事が出来ます。

オリジナルのサイトやアプリを開発する

独学の最終ステップとしては、いくつかオリジナルのWebサービスやスマートフォンアプリを開発してみるのが理想的です。0から製品を作り出す経験を積んでおく事はもちろん、時にクリエイティブな思考が要求されるエンジニア職を目指すにあたっては独創性や創作意欲を養っておく事も重要になります。

未経験から独学でプログラミングを習得する方法

未経験者が独学でエンジニアを目指すにあたって肝になるのは、プログラミングスキルの習得です。ここではプログラミングの学習方法に焦点をあてて、具体的な言語や心構えをご紹介します。

作りたいものを決める

プログラミング学習を始める前に、まずは自分が何を作りたいのかをハッキリとさせておきましょう。それは小規模なアプリケーションでも大規模なサービスシステムでも構いません。目標を定めておく事でモチベーションを保つ事が出来るので、学習中につまずいても目標を思い出す事でやる気を喚起させられるのです。

何で稼ぐか?何を目指すかを決める

「何を作りたいか」というポイントにも似ていますが、そこから少し踏み込んで具体的に「何で稼ぐか?何のエンジニアを目指すか」という事も決めておきましょう。これは今後の学習内容にも関わる重要事項です。目指す職種が具体的に決まれば、そこまでの道のりも自ずと見えてきます。

市場動向や将来の需要も大切

目指すものが中々決められない場合には、市場動向や将来的な需要予測も参考にしてみるのがおすすめです。基本的にエンジニア職の需要は今後もしばらく安定して高い水準を保つと予想されていますが、それでも職種別に需要の開きは多少なりとも存在しています。強いこだわりが無いのであれば、市場動向を読み解き現場でのシェアが高いプログラミング言語を学んでおくと将来的な安心感にも繋がるでしょう。

学ぶべき言語を決める

エンジニアは業務内容によって扱うプログラミング言語が異なるので、目指すエンジニアの種類が定まると学習すべき言語が見えてきます。代表的な4パターンは以下の通りです。

iOSアプリを作るには

iOSアプリを作るエンジニアを目指すのであれば「Swift」と呼ばれるプログラミング言語は必修と言えるでしょう。Swiftは2014年にapple社がリリースした言語であり「モダン・安全・高速・インタラクティブ」というコンセプトが提示されています。

iOS開発に利用されていた従来の言語とも互換性がある上、より一層シンプルで扱いやすい言語としてSwiftは多くの企業で導入が進んでいるのです。

Androidアプリを作るには

Androidアプリを作るのであれば「Java」と「Kotlin」という2つの言語を押さえておくのがおすすめです。

Javaは1995年にSun Microsystemsがリリースした言語であり、長きにわたってアプリケーション開発の現場で採用されています。

一方のKotlinは2017年からAndroidアプリ制作の現場に本格的な導入がされた言語です。Swift同様にまだまだ習得者が少ないので高い需要が見込まれています。

Webサービスを作るには

Webブラウザを通じて動作するWebサービスを制作するには「HTML」「CSS」「Ruby」の3つを押さえておきましょう。HTMLはWebページの構成、CSSはその装飾を司る言語となっています。

この2つは関連性が高いので並行して学習しやすい部類です。また、Rubyは日本人が開発したプログラミング言語であり、公式のガイドが日本語であるためプログラミング初心者でも学習しやすいというメリットがあります。

なお、Rubyで利用するためのフレームワークがRuby on Railsです。

AI開発には

研究・開発の進歩が著しいAI開発の分野で活躍するには「Python」という言語を習得しておきましょう。Pythonはシンプルで分かりやすいコードとライブラリによってAI開発の主流言語として採用されています。

学習難易度は低いので、未経験からでも独学で十分習得可能です。また、AIに携わるためには、プログラミングだけでなく、統計や数学、機械学習などを体系だてて理解する必要があります。独学でフリーランスよりは一度就職することを目指しましょう。

環境構築とツールの使い方も学ぶ

前述のように、プログラミング言語を習得しただけではエンジニアとして働くためのスキルが揃ったとは言えません。入力したプログラミング言語を実際に機能させるためには環境構築という作業が必要になり、そのためのツールを使いこなすスキルも求められます。IDE(総合開発環境)というソフトを使用するのが一般的ですが、用途別に使い分ける必要があるので注意しましょう。

例えばiOSアプリ制作には「Xcode」、Androidアプリの制作には「Android Studio」が用いられます。Web制作ではテキストエディタとWebブラウザがあれば可能ですが、効率的に開発を行うためにEclipse などのIDEを利用する事もあります。

独学でフリーランスエンジニアになるポイント

フリーランスとして活動するにあたって、独学でスキルや知識を身に付けるだけでは生き抜けないでしょう。次項からはフリーランスエンジニアとしての「立ち回り」について詳しくご紹介します。

最低限の学習をしたら営業を開始する

フリーランスという働き方において「黙っていても仕事が回ってくる」という事はありません。自分という商品をクライアントへ売り込むアクションが必要になるのです。最低限のスキルが身に付いた段階で、仕事を獲得するための営業にも視野を向けましょう。高度な知識やスキルは仕事をしながら身に付けても遅くありません。

営業の前にポートフォリオを作成する

営業をかけると言っても、未経験という立場から制作会社やクライアントにアピールするのはハードルが高く感じてしまう人も多いでしょう。フリーランスとして案件を獲得するための営業を始める前には必ず自分がエンジニアとしてできることをまとめた「ポートフォリオ」を作成しましょう。

ポートフォリオは日本語に直訳すると「書類入れ」というような意味になりますが、エンジニアにとってのポートフォリオはいわば「自分の実力を証明する資料群」といったところです。

経験者であれば今までの仕事の実績がそれにあたりますが、未経験の場合は「自分で0から作りあげたもの」「コーディング技術の証明となる作品や資格」を用意しておきましょう。

仕事を受注しながら学習と実践を繰り返す

独学でフリーランスエンジニアになった後でも、学習の手を休めずに精進する姿勢は重要です。経験者に比べれば技術や知識面でまだ及ばないというケースも多く、高収入を目指すためには仕事と学習を並行して行う必要があります。

ただし必ずしも全く別口の作業として進める必要はありません。仕事の中で分からなかった事や関連性が高いと思われるポイントが出てきたら、積極的に調べて自分の知識・スキルとして蓄えておくだけでも実力の向上に一役買ってくれるでしょう。

相談できる仲間や先輩をつくっておく

フリーランスという働き方は個人で作業を行う時間が多く、学習や悩みについて相談出来る相手が少なくなりがちです。人との会話や情報交換は息抜き・ストレス解消にも有効なので、仕事の話が出来る仲間や先輩を作っておくのが良いでしょう。勉強会やコミュニティなどを通じて積極的に周囲とコミュニケーションを取るのがおすすめです。

未経験でも案件を獲得するには

最後に、未経験者がフリーランスエンジニアとして案件を獲得するための具体的な方法を確認しておきましょう。代表的な方法は以下の3パターンと言われています。

クラウドソーシングで案件をうける

エンジニアに限らずフリーランスという働き方が増えてきた背景には、クラウドソーシングサービスの台頭が挙げられます。自分の好きなタイミング・ペースで仕事探しが出来る事が魅力のクラウドソーシングですが、未経験者は学習に専念するあまり仕事探しに乗り出すのが遅れてしまいがちです。学習開始から3ヶ月程度を目安にして基礎知識が身に付いてきたら、ひとまずクラウドソーシングを覗いて気になったクライアントに連絡してみるのが良いでしょう。

友達や知人から案件をもらう

何事においても人脈というものは強い武器になります。友人や先輩にエンジニアとして働いている、もしくは職場でエンジニアが不足しているという人が居ればその人から案件を紹介してもらうというのもひとつの手段です。

クライアントへ直営業する

クラウドソーシングでの案件獲得に苦労しているようであれば、クライアントへ直接営業をかけてみるというのも有効です。クラウドソーシングや求人サイトに掲載していなくても、現場では人手を欲しているというケースは少なくありません。ポートフォリオや自分の強みをPRするための140字前後の提案文、出来れば名刺も作成した上で電話やメールで(電話の方が望ましい)アプローチをかけてみましょう。

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