フリーランス

2020/01/30

フリーランスエンジニアになるメリット・デメリット

フリーランスではたらくITエンジニア・プログラマー・SEが増加しているなか、今は会社員だけれど将来は独立したいというIT技術者の方も多いのではないでしょうか。若いうちから年収が高く自由度が高いイメージのある独立や起業という働き方ですが、いざフリーランスを試みると不安や心配も多いものです

この記事ではフリーランスエンジニアの実態に迫りながら、メリット・デメリットについて詳しく解説します。常駐型とリモート・在宅型など働き方についてもみていきましょう。

副業・フリーランスで稼ぐなら「フリサポ」エントリー受付中


フリサポ

フリーランスエンジニアとは

フリーランスエンジニアとは、企業に属さずにフリーランスとして活動しているエンジニアのことです。会社員のように企業の一員として仕事を請け負うのではなく、個人として企業と契約を結び、契約内容に沿って業務を行います。

そのため、収入も給与ではなく、報酬として企業から直接支払われるのが特徴です。

契約内容は単発から継続まで多岐に渡り、複数の企業と同時に契約して報酬を得ているフリーランスエンジニアも少なくありません。

常駐型とリモート型

フリーランスエンジニアは常駐型とリモート型の2つに分かれます。常駐型の場合、フリーランスといってもオフィスに通勤する形態がほとんどです。契約期間内は決められた場所に出社して仕事をします。出勤時間の融通がきく現場は多いですし、週に何日か訪問すれば、リモート勤務可の現場もあります。

常駐する企業によっては、スーツなど服装の指定やセキュリティ対策で電子機器の持ち込み不可などの現場もあります。収入に関しては契約の報酬として企業から直接得られますが、勤務形態は会社員とほぼ同様だと言えます。フリーランスエンジニアの働く環境は契約を交わす企業次第といえるでしょう。

一方で、リモート型は「在宅勤務」も含むリモートワーク主体の働き方です。正社員のかたわら副業として働くエンジニアも多いです。リモートワークでは、平日の夜間や土日などを使い勤務場所や時間に縛られずに働くことができます。

仕事の獲得は、主にクラウドソーシングサイトなどを利用します。業務委託の求人を募集する企業と交渉し、プログラム開発などを在宅で請け負う働き方です。

一般的に「フリーランスエンジニア」というとリモート型をイメージすることも多いですが、世の中をみると常駐型で働くエンジニアも多く存在します。エンジニアの種類によっても様々な勤務形態がある点は理解しておきましょう。

エージェント経由の求人案件は常駐型が多い

フリーランスエンジニアの求人の中でも、エージェントから紹介を受ける仕事は、企業に常駐して働くことを条件とするものが多いです。

ネットワークエンジニアやプログラマーなどの職種は、現場で実機に触れながら業務を行ったり、セキュリティーの観点から資料を社外に持ち出すことができないなどの事情があるため、どうしても常駐型の契約で業務を行うことが多くなるためです。

契約した企業がプロジェクトチームを立ち上げてそれに抜擢された場合も、社内のメンバーと常に連携を取る必要があることから常駐型で契約をすることになります。現場の担当者とやり取りしながら直接作業を行う場合や個人情報などデータの管理に関係する業務も常駐型がメインになると言えるでしょう。

クラウドソーシングはリモート型

リモート型での在宅ワークや副業はクラウドソーシングなどを利用する人に多い働き方です。リモート型は作業場所や時間に縛られないため育児や介護、本業を抱えるなかでのパラレルワークなどにも向いています。

リモートワークが許容できるような個人作業を請け負う職種にぴったりの働き方といえますが、プロジェクトチームのように密に連携を取る業務にはあまり向いていないと言えます。

リモート型で働いている職種は、デザインからコーディングまで一人で業務を完結させるWebデザイナーや記事作成を行うWebライター、イラストレーターなどです。

在宅やリモート勤務が許可されるには企業風土も影響します。ベンチャー企業やスタートアップでは、アプリケーション作成を専門としているプログラマーや正社員の技術者も含めてリモートワークで開発を進める会社も増えているようです。

また、常駐型でスキルを積み、企業と信頼関係を結んだエージェントがリモート型で業務を行う場合もあります。

個人事業主との違い

フリーランスエンジニアは働き方で、個人事業主は税制上の区分です。フリーランスは法人に所属しないで個人で事業を行っている人を指しますが、フリーランスエンジニアのなかには、節税のため法人として登記する場合もあります。そのため、すべてのフリーランスが個人事業主であるわけではありません。

また、フリーランスエンジニアになるのに、特に届出を提出したり手続きをしたりする必要はありません。仕事の契約を結び、業務完了後に報酬が発生した時点でフリーランスエンジニアと名乗ることができます。

ただし、個人事業主として働く以上納税の義務は発生します。副業の場合も同様です。最寄りの税務署で決められた手続きを行い、一定の報酬を得た場合は確定申告をしなければいけません。

あらかじめ個人事業主として青色申告の手続きを行っておくと、確定申告の際に税制面の優遇を受けることができます。

フリーランスエンジニアのメリット

フリーランスエンジニアとして活動すると、収入や業務の面で得られるメリットも多くなります。ここでは、フリーランスエンジニアにはどのようなメリットがあるのかについてそれぞれまとめました。

同じスキルなら高確率で収入がアップする

フリーランスエンジニアになると収入アップが期待できます。特に企業で働く場合とフリーランスエンジニアとして働く場合、同じスキルであれば後者の方が高確率で収入がアップすると言えるでしょう。

なぜなら、会社員のように年功による賃金体系の影響を受けません。また、フリーランスエンジニアは福利厚生や管理費の給与天引きが一切ない状態で報酬を得ることができるからです。

フリーランスエンジニアは予算の見積・確定申告などの業務にかかる費用をすべて自分で処理する必要があります。その分、福利厚生や管理費に充てられていた予算もすべて報酬として得られるので、有効にやりくりすることでこれまでよりも収入をアップすることが可能になります。

好きなだけ副業できる

フリーランスエンジニアは副業に関しても好きなだけ働くことができます。企業によっては副業禁止のところもありますが、フリーランスは企業に属して働いていませんので、企業と直接契約していても副業に関して制限されることはありません。

メインの仕事の合間に趣味の範囲で副業を行ったり、あるいは副業を基に起業したりすることも可能です。副業は気分転換や自分の可能性を広げるきっかけにもなります。

このような自由な働き方ができることもフリーランスエンジニアのメリットだと言えるでしょう。

仕事を選べる

フリーランスエンジニアは仕事を選ぶこともできます。企業に勤めていると専門ではない業務を任されることや勤務地が変わってしまうことも少なくありません。

例えば、プログラミングの仕事をしたくても、必ずしもその希望が通らないこともあります。一方、フリーランスエンジニアは自分の専門性を活かすことで仕事を選ぶことができます。

もちろん、常に自分のやりたい仕事と一致するものが見つかるわけではありません。しかし、自分の得意なスキルをアピールしたり、勤務条件を吟味したりすることで希望する仕事内容が選びやすくなります。

成長速度がアップする

フリーランスエンジニアとして仕事をすると成長速度もアップします。その理由のひとつは、自分の得意な仕事や興味のある仕事に特化して働くことでより専門性が高まるからです。

自分の得意なことや好きなことを中心に業務を行うと、自然と効率アップのために工夫をするため、経験値が上がり成長速度が早くなります。

また、フリーランスエンジニアは常に安定した仕事を約束されているわけではありません。仕事の契約維持をするためには、実力を身につけてクライアントとの信頼関係を構築する必要があります。

そのためにはスキルアップとコミュニケーション能力を身につけることが必須ですので、成長速度がアップするのは必然だと言えるでしょう。

経費が自由に使える

フリーランスエンジニアになると経費を自由に使用することができます。例えば、スキルアップのために書籍を購入しても会社員であれば給与から支払いますが、フリーランスエンジニアの場合は経費として支出することができます。

経費の支出として計算するとその分利益が減るため、住民税や所得税などの節税対策になり、結果として手元に残る現金が増えることにつながります。

もちろん、業務とはまったく関係ない支出に関しては経費と見なすことはできませんが、仕事に対する向上心があり、スキルアップのための投資を惜しまない人には経費が自由に使えることはとても魅力的でしょう。

人間関係の悩みが減る

フリーランスエンジニアになると人間関係の悩みも減少します。フリーランスエンジニアは会社員のような上司や先輩・後輩などの上下関係がありません。

また、同僚に気を遣う必要もないため、このようなしがらみが気になる人にとっては働きやすい環境を作ることができます。

クライアントとの打ち合わせなど最低限のコミュニケーションを取る必要はありますが、基本的なマナーを押さえておけば人間関係に頭を悩ませることなく仕事に集中することができます。

自由な場所・時間に働くことができる

フリーランスエンジニアは時間や場所を気にせず、自由に働くことができることもメリットのひとつです。リモート型であれば必ず午前中から夕方の範囲で仕事をする必要がなく、自宅やカフェなどで自分の好きなように仕事を進めることができます。

時間の制約がないということは自分でスケジュール管理を行わなければいけませんが、自分のペースで仕事をしたいと考えている人には適した働き方だと言えるでしょう。

子育てに参加しやすい

フリーランスエンジニアの仕事は子育てにも参加しやすいと言われています。特にリモート型のように在宅しながらでも仕事ができる場合は、仕事の合間に配偶者と協力して育児をすることが可能です。

フリーランスエンジニアの仕事は、保育園が見つからない時や子どもとじっくり向き合って育児をしたいと考えている人にとって、育児と両立がしやすい働き方だと言えるでしょう。

家族の介護がしやすい

フリーランスエンジニアは仕事の場所を選ばないことが多いため、育児と同じように家族の介護もしやすくなります。両親が高齢のために介護が必要になると、会社員として勤務することが難しいという人もいます。

このように介護を必要としている家族がいる場合、フリーランスエンジニアは介護の合間に仕事をすることも可能です。家族のために時間を使いたいと考えている人にとって、フリーランスエンジニアは融通が利きやすい働き方です。

すべて自分で決断できる

フリーランスエンジニアは企業に属して働いていないため、仕事の内容をすべて自分で決断することができます。例えば、契約の金額や納品までの期日、納品物などを自分で設定し決断することが可能です。

もちろん、クライアント側との交渉が必要なこともありますので、自分の意見だけが通るわけではありませんが、上司の承認を得る必要がなく自分の判断で仕事を進められます。

自分で決断して仕事を行うことは大きな責任が伴いますが、敢えてそれを行うことでスキルアップなど自分の成長にしっかりつなげることができます。

フリーランスエンジニアのデメリット

フリーランスエンジニアには複数のメリットがありますが、一方でデメリットもいくつか存在します。ここではどのようなデメリットがあるのかをまとめました。

仕事を行う上ではメリットとデメリットの両方をあらかじめ把握しておくことは大切ですので、デメリットもしっかりチェックしておきましょう。

社会的信用が落ちる

フリーランスエンジニアになると、社会的信用が落ちるというデメリットがあります。会社員として仕事をすることは企業の一員として認められることでもあり、それは社会的信用につながります。

一方、フリーランスエンジニアは企業に属していない一個人になり、特に独立したばかりの時は後ろ盾がなく、収入が安定しないなどの事情から社会的な信用が得られないことも少なくありません。

社会的信用がないと、住宅ローンや金融機関の審査などが通りにくくなる場合もあります。独立を検討している場合は、このようなデメリットもあらかじめ考慮する必要があるでしょう。

福利厚生がなく、収入が守られない

フリーランスエンジニアは会社員と違って収入が安定せず、会社員の給与のように福利厚生などの天引きがありません。

そのため、一括で支払われる報酬は大きいものの、報酬が契約終了直後ではなく数カ月先に振り込まれることもあります。

契約状況によっては収入が多い月もあれば少ない月もありますので、普段から貯蓄をまめに行っておくなどの工夫をする必要があるでしょう。

税金や保険を全額自分で支払う必要がある

フリーランスエンジニアは報酬の中から自分で税金や保険料を支払う必要があります。また、個人で支払う保険料は会社員よりも高額になり、給与がアップするのに応じて支払う金額も増加します。

保険料は企業から独立しても2年間は会社の健康保険を任意継続するなどの方法がありますので、独立前に必ず調べて手続きを行うのがおすすめです。

所得がアップすると支払う税金も増加しますので、節税対策などもしっかり行うようにしましょう。

エンジニアとして仕事の幅が広がらない

フリーランスエンジニアは、エンジニアとして仕事の幅が広がらないこともあります。好きな業務に特化してスキルアップを図ることができますが、一方で仕事の指示をする上司などがいないため、これまでやったことのない業務や無理な案件などを行うことが少なくなるからです。

自分の好きな仕事だけを中心に行うと専門性は高くなりますが、その一方で仕事の幅を狭めるというリスクが発生することもあります。

企業の教育環境がなくなる

フリーランスエンジニアになることで発生するデメリットのひとつに、企業の教育環境がなくなってしまう点もあります。フリーランスエンジニアは個人で活動を行いますので、企業側が獲得したノウハウを伝える研修を受けることができません。

また、同僚や上司からのアドバイスやサポート、フォローを得ることもできなくなります。企業に属していると周りとのチームワークや研修制度に支えられることもありますが、そのような助けがまったく受けられなくなることも覚悟しておきましょう。

人との交流が減り孤独を感じることも

フリーランスエンジニアになると個人で仕事をすることがほとんどですので、人との交流が減ってしまいます。

そのため、時には孤独を感じることもあるでしょう。もちろんクライアントとのコミュニケーションはありますが、契約が終了すると疎遠になることも少なくありません。

企業に勤務している時は煩わしいと感じがちな人間関係ですが、フリーランスエンジニアになることでそれが非常に懐かしくなり、余計に孤独感に苛まれる人もいるようです。このような事態に耐えられるかどうかもあらかじめ考慮しておきましょう。

仕事を獲得するための営業力が必要

フリーランスエンジニアは個人として仕事をすることが多い職種ですが、仕事を獲得するためには営業力が必要です。

自分のスキルが企業にとってどれくらいのメリットがあるのか、どれくらいの業績をもたらすことができるのかを的確にアピールする必要があります。

企業が仕事を用意してくれるわけではありませんので、自ら仕事を取りに行く姿勢が大切です。そのためにはクライアントに自分を売り込むための営業力は欠かすことができないことを理解しておきましょう。

自己管理が必要

フリーランスエンジニアは自分の仕事のすべてを管理する必要があります。仕事を納期までに行うためのスケジュール管理はもちろんですが、お金の管理もすべて自分で行わなければいけません。

クライアントへ提出する請求書や発生した経費の管理、税金や保険料などもすべて自分で管理することが求められます。

スケジュール管理ができないと信用問題にもつながりますので、フリーランスエンジニアになる場合は自己管理を徹底しましょう。

フリーランスエンジニアになる前に

フリーランスに興味をもったものの、どのように行動すればいいのかわからず迷っている人もいるでしょう。ここではフリーエンジニアになりたい人が事前に知っておきたい内容をまとめました。ぜひ参考にして下さい。

エージェントに相談してみよう

フリーランスに興味をもった場合は、仕事があるかどうか独立についてエージェントに相談するのがおすすめです。

ネット上にはフリーランス向けの様々なエージェントがありますので、自分の働き方に合ったところに相談してみましょう。

エージェントの中には高単価の案件を用意していたり、フリーランスへのフォローが行き届いていたりするところもありますので、いきなり個人で独立するよりも安心して働き始められます。

20代・30代はカジュアルに独立可能

20代・30代でフリーランスエンジニアを希望している人はカジュアルに独立することが可能です。

20代であれば経験値が足りなくても基礎的なスキルがあれば重宝されますし、30代はさらにそのスキルを活かしながらマネジメント力をつけたり、コミュニケーションスキルを高めたりすることでさらに仕事を円滑に進めることができます。

30代ならフリーランスから転職して正社員に戻るなど失敗した場合のリカバリーもしやすいです。そのため、フリーランスエンジニアを目指すならなるべく早い段階で独立を考え、積極的に情報収集をして実行した方が有利に進むと言えます。

50代・60代以上の人は注意が必要

50代・60代以上でフリーランスエンジニアを目指している人は注意が必要です。なぜなら、過去の実績にこだわったり、指示がしにくかったりすることからクライアントが敬遠することも少なくない年齢ゾーンだからです。

しかし、あくまでも敬遠されがちな年代であるというだけで、まったく仕事がないわけではありません。過去の実績をクライアントにアピールすることは大切ですが、同時に謙虚な姿勢で誠実に対応することも大切です。

これまで培ったスキルにこだわりすぎずに、新しいことにも積極的にチャレンジするようにしましょう。

関連記事Related Posts