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Pythonの副業で稼ぐ!単価相場や必要スキル、案件獲得法を完全ガイド

データサイエンスやWeb開発での需要が高まるPython(パイソン)は、就職・転職のほか、副業での人気も高い言語です。普段の仕事ではRubyやPHPで開発しており、勉強がてらPythonの案件を副業で請けたいエンジニアも多いのではないでしょうか。

この記事では、Pythonの副業案件の種類、求人の探し方、単価相場など初心者にもわかりやすく紹介します。未経験からPythonの副業を受注するために必要なスキルについても見ていきましょう。

Python副業案件の種類、内容

さっそくですが、Pyton副業案件の種類や内容について、くわしく見ていきます。

データ収集(データスクレイピング)

Webサイトから情報を自動的に取得し、データを加工して新しい情報を作成する技術のことをスクレイピングと呼びます。例えばWebサイト上の情報を取得しExcelにデータを貼り付けることや、収集したデータからランキングを作るといったことはPythonを用いて自動的に行えます。Pythonでスクレイピングをする手法にはいくつか種類があり、取得するデータの形式やサイトの構造によって使い分けする判断も必要です。

データスクレイピングの案件は、比較的に難易度も低めだと言われています。その分単価も安価の傾向はありますが、初心者にはおすすめの副業案件です。

Web開発

Pythonを用いたWeb開発案件も、副業案件としては見られる内容です。Webシステムの内部処理としてPythonを利用するケースがあるため、そういった案件の作業を担当することになります。例えば入力されたデータをデータベースに保存する、データ処理をフロントエンドに返す操作などをイメージするとわかりやすいでしょう。

自動化ツールの開発

Pythonを用いることで、作業の自動化が行えます。そのため、自動化ツールの開発といった案件もPython副業案件に含まれてきます。例えば画像サイズ処理の自動化や、メールの自動送受信、ブラウザ操作の自動化によるSNS更新といった内容が挙げられるでしょう。なお、月額単価ではなく時給制のものが多く、週2・3日の稼働で済む案件もあるようです。

データ分析・AI開発の案件

Pythonを使ったデータ分析やAI開発の案件もあります。必要なデータを収集・処理し、データのモデル化を実施するといったことを行うことになります。データ分析案件の中には、AI開発や機械学習にも関連するものがあり、場合によってはそうしたAI開発も行うことになります。こうした案件は難易度も高く、そのため月額単価も高額になる傾向があります。

講師・メンター業

Pythonのスキルや開発経験があれば、講師やメンターという形で副業もできます。この場合、コミュニケーション能力やわかりやすく伝える力が求められてきます。プログラミングスクールなどでは講師を募集していることも多く、適性さえあれば活躍できるでしょう。報酬はスクールごとに異なってきますが、データ分析や自動化ツール開発案件と比較すると、そこまで高単価というわけではないようです。

Pythonの副業案件の報酬・単価相場場

貴重な時間を使って副業するのですから、案件の単価はできるだけ高いほうが安心です。Pythonの副業求人はどのくらいの単価なのか、相場を見ていきましょう。

報酬額相場と時給の目安

Pythonでの副業報酬は、注目されているプログラミング言語を使った案件ですから高めです。具体的な相場は案件の種類によっても異なりますが、固定報酬なら1案件50,000円、時給に換算すると2,000円くらいが平均的な目安です。

フルタイム(週5)に比べると時給は低め

Pythonのエンジニアとして働く場合、週5日クライアント先に常駐するフルタイムなら月の単価で60~80万円が相場です。副業の報酬は、フルタイムにはおよばない傾向があります。仕事に就ける時間も違えば、取り組む案件の規模も違うからです。

ただし場合によっては、副業でも高単価の案件に取り組むチャンスがあります。そうなれば、フルタイム以上の時給になることもあり得ます。

スキルや案件で報酬金額に幅がある

副業で得る報酬には使える時間も関係してきますが、スキルや案件によっても差が出てきます。「機械学習エンジニアやデータサイエンティストなど統計スキルを持つ」「フルスタックエンジニアとして幅広い開発経験を保有する」など能力や実績が高い人ほど、より良い条件で仕事を得やすいでしょう。

継続的に仕事を引き受けているクライアントから信頼されて、報酬アップとなる可能性もあります。

Python副業で稼ぐために必要なスキル

ここからは、Python副業で稼ぐために必要なスキルについて一つずつ見ていきます。

機械学習の基礎知識

Python副業案件の中でも、AIや機械学習に関する案件は単価が高い傾向にあります。そのため、効率的に稼いでいくためには機械学習の基礎知識を身に着けておくことをおすすめします。LinuxなどOSに関する知識もあわせて学習しておくと、対応できる業務の幅が広がります。

スクレイピングの知識・スキル

データ収集に役立つスクレイピングの知識やスキルも必要になってきます。機械学習に関する案件でも、スクレイピングのスキルがあれば作業に役立つでしょう。また、Python副業案件の中でも触れたとおり、スクレイピングはPython案件の中でも難易度が低いと言われています。初心者でも取り組みやすく、スクレイピングスキルがあることで案件も受注しやすくなります。

WebAPIの活用スキル

WebAPIとはWeb技術を用いて実現されるAPIのことです。WebAPIを活用することで、システムに機能を追加できるため、Web開発の現場ではよく用いられています。Python副業案件の中にはWeb開発の案件も多くあり、WebAPIを活用できるようになれば、より高単価な案件も受注しやすくなります。

フロントエンドの基礎知識

UI/UXなどに関するフロント系の基礎スキルがあると、Webサイトの見た目を整える力がつきます。フロントエンドで動作するWebサイトのUI作成に必須となる言語が、HTML、CSS、JavaScriptです。これらを使ってWebサイトを作成し、公開するまでの過程を修得しておけば、Webサイトやアプリの開発がスムーズになります。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも、副業で稼いでいくためには大切なスキルです。Pythonの副業案件では、他のエンジニアやマーケター、デザイナーとも関わることがあります。チームの一員として作業を円滑に進めるためにも、コミュニケーションスキルは必要です。また、クライアントの要望をヒアリングするためにも、コミュニケーションスキルは重要になってきます。

Python副業でよくある質問

ここからは、Python副業についてよく出てくる質問について解説していきます。

未経験者でも副業は可能?

この場合の未経験とは、Pythonの実務が未経験でも副業できるかという意味です。クライアントや案件によっては、未経験者でも仕事を任せるケースがあります。

しかし、経験者が案件を任せられるケースのほうが圧倒的多数です。特に在宅で副業する場合、実績のある人が仕事を振られやすいです。作業している姿が見えなくても、信頼できる仕事をしてくれる実力者が求められます。

とはいえ、未経験者にもチャンスがないわけではありません。クラウドソーシングを活用して案件獲得にチャレンジしてみる価値はあります。

在宅/リモートの案件はある?

リモートワークなど在宅で作業できるPythonの副業案件は、増加しています。もともとプログラミングが在宅向きの仕事であることから、Pythonについても在宅の仕事が増えているのです。

データ分析よりは、開発の仕事が在宅向きの求人であります。社会の傾向としても、在宅勤務の仕事が目立ってきている点は追い風です。

在宅でも質の良い仕事ができることを認めてもらうためには、スキルや実績を磨き続けることが大切です。

Python副業の探し方・獲得方法

いざPython副業の案件を探そうと思ったら、案件の探し方がわからないということもあるでしょう。どうやって副業案件をゲットしたらよいのか、具体的な方法をいくつか紹介します。

知り合いからの紹介

Pythonエンジニアとして実務経験がある場合は、知り合いや仕事の関係者に副業で出来る仕事がないか聞いてみるとよいでしょう。仕事仲間に紹介を依頼すると自分のスキルや実績を理解しているため、レベル感のあった副業案件を紹介してもらえる確率が高いです。

また、副業を探していることを周囲の人間につたえておくことで、Pythonを使う案件に関わったタイミングで仕事を紹介されることもあるでしょう。

いずれにしても、チャンスをつかむ可能性を広げるためには多くの人とつながっておいたほうがよいでしょう。

ポートフォリオを見て直接依頼

実績やスキルをまとめたエンジニアのポートフォリオを見て、クライアントが直接依頼してくるケースもあります。この場合、Pythonを使える点をSNSやブログ、Qiitaなどに投稿しておいて、エンジニア人材を探す企業担当者から目をつけられる必要があります。

高い実績やスキルを持っているか、クライアントが解決したい案件に近い実績を持っている人が選ばれやすくなるでしょう。

ビジネスSNSなどを活用して、こちらからクライアント候補となる企業に連絡を取りポートフォリオを見てもらう機会を増やすのも一つの方法です。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングサイトには、多様な案件が待っています。その中から希望する案件を選んで取り組めばよいだけなので、クライアント探しや複雑な契約の手間が省けます。

全体的に単価の相場が安い点や他のエンジニアと案件の取り合いになることはデメリットといえますが、作業する時間帯や案件のボリュームを選べるため副業案件を探すには打ってつけです。

エージェントの活用

エージェントに登録して、Pythonの副業案件を紹介してもらう方法もあります。スキルや実績に合った案件を紹介してもらえるので、自ら仕事探しに駆け回る必要がありません。

ただし、未経験や実績が少ない人の場合は紹介をうけられないことも多いです。相談する際には実務経験が1年以上を目安とするとよいでしょう。エージェントでは、手数料やマージンを差し引かれますが、副業でも単価の高い案件が多いです。

また、エージェントの紹介ということでクライアントから信頼されやすいメリットがあります。

Pythonの副業案件が探せるサイト

Pythonの副業案件や在宅・リモートワークの案件を見つけるのに好適なサイトがあります。無料で登録できるためいくつか併用して、副業の仕事を探すのもよいでしょう。

クラウドワークス

300万人以上のユーザー数を抱え、仕事依頼も同等の件数を誇っているのがクラウドワークスです。クラウドソーシングサイトとしては、日本最大級。200種類以上の案件のカテゴリーがあり、多くのユーザーが仕事探しや案件の受注に活用しています。経験不問の案件もあり、副業案件を探しているなら一度はチェックしている人が多いです。

ランサーズ

日本最大級のクラウドソーシングサイトで、利用満足度ナンバーワンの実績があります。案件数は数十万件規模ですが、大手企業がクライアントというケースも珍しくありません。高単価の案件を探すにもよく、一方で初心者向けの案件も見つけやすいサイトです。

ココナラ

自身のスキルをクライアントに売り込んで案件を獲得するクラウドソーシングサイトで、自分で自分に値段をつける手法です。そこまで自分のスキルや実績に自信を持てない、売り込む課程に時間をかけられないという場合は、リクエストボードに掲載されている案件から応募することもできます。

Pythonを未経験から学ぶ手順

Pythonの知識どころか、プログラミングを学習するのも初めてという人もいるでしょう。未経験からPythonを学ぶ手順について、紹介します。

Pythonの文法を学ぶ

Pythonは、プログラミング言語の中でも修得しやすい言語です。コードが書きやすく、読みやすい特徴もあります。少ないコードでプログラムを書けることから、簡単に短時間で仕事をこなすことも可能です。

いずれにしても、Pythonでの副業を目指すならPythonの文法を学ぶ必要があります。

フレームワークを理解する

アプリ開発をするとき、基礎となる骨組みが必要です。フレームワークを作っておけば、効率よく開発を進めることができます。Pythonの場合、フレームワークが数多く存在します。

DjangoかFlaskが主流ではありますが、初心者向きのフレームワークからトレンドのフレームワークまで様々なので、好みの種類から理解していけばよいでしょう。

オリジナルな開発をする

Pythonを学ぶ課程で、例題を理解したり問題を解くだけでなくオリジナルの開発にも挑戦してみることをおすすめします。そうした挑戦心は、実際に副業案件をするときのヒントになります。

自分なりの開発の仕方が見つかり、案件の獲得数が増えたり業務を進めやすくなるはずです。

Pythonの副業案件を受注するために

最後に、Pythonの副業案件を受注するために準備しておきたいことを挙げておきます。

実績かポートフォリオが必須

実務未経験の人に、副業として案件を任せるクライアントは滅多にいません。案件を獲得するためには、何らかの実績は必須と心得ておいたほうがよいでしょう。あるいは、自信を持って提示できるようなポートフォリオの準備をおすすめします。

課題解決につながる提案力

クライアントがPython案件を依頼するのは、課題を抱えているからです。その課題を解決するために役立つ提案ができれば、Pythonの副業案件は受注しやすくなります。

円滑に業務を進める力

Pythonの副業案件を円滑に進めるためには、クライアントとのコミュニケーションや業務の実行力も不可欠です。納期を守ったりスケジュールに合わせて作業することも大切ですし、独断で作業を進めるようなことは避けておきたいところです。

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