キャリア

2019/11/15

バックエンドエンジニアとは?仕事内容・スキル・年収・将来性

バックエンドエンジニアは、Webエンジニアの中で中心的な役割をはたす開発職種です。この記事では、Web系の転職やキャリアチェンジを検討中の方に向け「バックエンドエンジニア」の仕事内容、スキル、年収、将来性などを解説します。

バックエンドエンジニアとは

バックエンドエンジニアは、プログラムの開発からWebサーバー、データベースといった環境整備まで幅広く担当するWeb系の技術者です。主に、ユーザーからは見えない裏側(バックエンド)のシステム部分を構築します。

就く仕事や会社によってはシステムの開発だけでなく、運営や管理までをトータルで行っていく場合もあります。どのようなECサイトもソフトウェアも、人の目から見えるフロント部分を作るだけでは動作をしません。

そのため、バックエンドエンジニアは、会社のサービス提供を支えるうえで重要な役割を担っているといえます。

サーバーサイドエンジニアとの違い

サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは、同じ意味で扱われることが多い職業です。実際に「サーバーサイド」と「バックエンド」という言葉が意味するところに大きな違いはありません。

それだけ、両者の仕事内容が酷似しているということなのですが、会社によってはそれぞれ分けて使われていることもあります。サーバーサイドエンジニアは、サーバー側で動作するシステムの構築や管理をするという点でバックエンドエンジニアよりも広い範囲を指して使われることがあります。

一方で、Web開発のフロントエンドに対比して用いられるバックエンドエンジニアは、狭義の意味でWeb系の開発エンジニアを指すことが多いのです。

フロントエンドエンジニアとの違い

Webエンジニアの役割として、大きく「フロントエンド」と「バックエンド」の2つがあります。ユーザーの目にふれない部分を担当するバックエンドエンジニアと異なり、フロントエンドエンジニアは、ユーザーの目にふれる部分を担当します。

バックエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアと違い、Webサイトの表面で動作するプログラムを作る仕事をしています。どう作ったらユーザーから利便性の高いシステムやWebサイトになるかを重視し、設計及び構築を行っていきます。

会社によっては、WebデザイナーのようにWebサイトの構成、UI/UX、レイアウトや配色まで任せられることもあるでしょう。そのため、ある程度はWebデザインについての知識も求められる職種だといえます。

バックエンドエンジニアの仕事内容

バックエンドエンジニアは目に見えない部分を作るからこそ、仕事内容の全容がなかなか見えにくいものです。そもそも、バックエンドエンジニアにはいくつかの役割があります。その仕事内容を大きく分けると、サーバーとデータベースの構築、システム開発と運用の3つの仕事に分類されます。

ここからは、この3つの仕事がどのような内容で、どういう役割を担っているのかも詳しくご紹介しておきましょう。

サーバーの構築

バックエンドエンジニアは、Webサービスを開発するインフラの整備も担当します。AWSやGCPなどのクラウドサービスを利用すると簡単に環境を構築できますが、オンプレミス環境のWebサーバーを構築することもあります。

バックエンドのプログラムは、サーバー上で動作します。そのため、バックエンドエンジニアとして働くのであれば、Webサーバーに関する知識は必要といえます。

ミドルウェアやOSのアップデート、ネットワーク環境の構築などITインフラ運用についても理解するとよいでしょう。

データーベースの構築

データベースの構築は、Webサービスやアプリを開発するうえで重要となります。そもそも、Webサーバーとプログラムさえあれば、Web上に指示通りのものを表示させることはできます。

しかし、データが膨大になればなるほど、いちいち手打ちでプログラムを書くのは面倒なものです。そこで、データベースを構築し、そこに繰り返し使う情報を入れておけば、表示させたいときにデータベースから情報を引き出すことができるようになります。

データベースの構築はバックエンドエンジニアを目指すなら習得しておきたい知識でしょう。

システムの開発と運用

バックエンドエンジニアは、システムの開発から運用までが主な仕事です。上記のサーバーやデータベースの構築はメインの仕事ではなく、開発を進めるために準備しなくてはいけない作業だといえるでしょう。

新規のサービスや機能を開発したら終わりというわけではなく、実際に運用してみて問題がないかを洗い出し、その都度プログラムや構成を改善していくことも必要です。またセキュリティへの配慮や不具合やエラーの監視・障害対応などの運用業務も重要になってきます。

開発から運用、その後のシステムの管理までがバックエンドエンジニアの役割だといえます。

バックエンドエンジニアのスキル

バックエンドエンジニアには、Webサービスやアプリケーションを開発するためのプログラミング言語を習得するのはもちろん大事なのですが、他にも必要な知識がいくつかあります。そこで、これより先はバックエンドエンジニアに必要なスキルを紹介していきます。

バックエンド言語での開発スキル

バックエンドの開発を進める際に、多く使われる言語として、PHP、Ruby、Perlといったプログラム言語があります。コンパイルなしで利用できるため開発効率がよく、以前からWeb系のスタートアップやベンチャー企業で採用されています。また、最近ではPythonの人気も高まっているようです。

Web開発でも比較的大規模なものでは、JavaやC++が使われる現場もあります。バックエンドエンジニアとして働くなら、これらの言語のうち1つについて習得しておくことが望ましいでしょう。

ミドルウェアの知識と取り扱いスキル

OSとアプリケーションの中間にあたるポジションで、OSだけでは面倒な作業を補助してくれるのがミドルウェアです。バックエンドエンジニアとして働くときに、このミドルウェアの知識も必要となってきます。

OSには基本的な性能しか入っていないので、足りない部分については後からアプリケーションなどを追加することになります。ただ、どのアプリケーションにも必要な共通の処理を、事前にできたらもっと作業効率が上がるのにという不満を解消してくれるのがミドルウェアなのです。

かつてはOSのLinux、WebサーバーのApache、データベースのMySQL、スクリプト言語のPerl、PHP、Pythonを総称したLAMP(ランプ)がバックエンドエンジニアの必須スキルの一つとされていたようにWeb開発の基礎を固めるうえで重要な要素といえます。

フレームワーク・各種ツールの取り扱いスキル

フレームワークとはアプリケーションやシステムの開発、Webサイトの構築をするときに便利な機能です。フレームワークは利用頻度の高い機能をまとめて提供してくれるものなので、作業効率がかなり上がります。

たとえば、Webフレームワークや各プログラミング言語のフレームワークなど、それぞれの開発に合うフレームワークというのは存在します。バックエンド開発での代表的なフレームワークは、CakePHP、Laravel、Ruby on Rails、Expressなどです。

最近ではDjango、FlaskといったPythonのフレームワークも注目を集めています。フレームワークを利用すればどこにどんなプログラムが必要かが分かりやすくなるので、システム開発の手助けにもなるでしょう。

また、チーム開発がメインとなるWeb開発ではバージョン管理やプロジェクト管理のツールを利用する現場も増えています。多くの現場で利用されるGit/Githubの活用は習得しておくとよいでしょう。

バックエンドエンジニアの年収

バックエンドエンジニアの年収についてですが、勤める会社とスキルによっても年収に大きな開きがあります。300~600万円程度が平均年収の相場といえるでしょう。中には役職などがつき1000万円近くもらっているエンジニアもいるようです。

Web開発はフリーランスの求人需要も高いので、Ruby、PHP、Pythonなどでバックエンドの実務経験を数年積めば、フリーランスエンジニアとして独立することも可能です。その場合の報酬単価は月60~80万円程度が相場でしょう。

ただし、高い年収の仕事になるほどバックエンドエンジニアは知識以外にも必要となってきます。詳しくは下記で紹介しますが、フルスタックエンジニアはどこにいっても重宝されるでしょう。

バックエンドエンジニアになるには

バックエンドエンジニアには、知識が全くない状態から勉強を始めても慣れるものなのでしょうか。そこで、ここからはバックエンドエンジニアの求人状況と未経験者でもなれるのかを紹介します。

人手不足のエンジニア業界は売り手市場

IT業界が急速な成長を見せる一方で、日本国内ではエンジニアの不足が問題視されています。なぜ、エンジニアが足りないのかというと、これまでエンジニアは仕事が厳しいうえに給与が低いというイメージを持たれていたことも関係しています。

エンジニアの不足が嘆かれている今では大分労働環境は改善してきましたが、それでも目指す人が少ない状態が続いてしまったことが痛手となっているのです。また、高齢化も進み、そもそも若い労働者があまりいないという状況も、さらに人材不足に拍車をかけています。

こうした状況からエンジニア業界は売り手市場といわれています。手に職をつけたいならば、バックエンドエンジニアを目指すのも良いでしょう。

未経験からでもOKの企業に就職

バックエンドエンジニアといえば経験者しか募集していないイメージがありますが、実際はそうでもありません。特に、ベンチャー企業や中小企業などで人手不足となっているところでは、未経験者でも募集をしています。

企業によっては事前研修でプログラミング言語の基礎知識を教えてくれるところもあるため、それらの企業に就職するのがベストでしょう。

ただし、中途採用の場合は手厚い研修がない場合もあり、ある程度自分でプログラミング言語の知識を身につけておくことは必要だといえます。

プログラミングスキルを磨くために

プログラミングスキルを磨くには、プログラミング言語について習得しなければなりません。それではどんな習得方法があるのか、その習得方法についてまとめています。

書籍で学ぶ

プログラミング言語に関する書籍はたくさん販売されています。これらで習得するのも1つの方法だといえます。しかし、プログラミング言語の習得において、独学では挫折してしまう危険性もあるのです。

プログラミング言語を学ぶときは、プログラムをたくさん書き、実行してみて知識を身につけていきます。そのため、間違っている部分が自分で発見できなければ、そこから学習が進まないことになります。

サーバーやWeb、プログラミング言語については書籍である程度知識をつけるのも重要ですが、それだけでは習得するのは難しいと言えるかもしれません。

プログラミングスクールで学ぶ

プログラムを学ぶなら、プログラミングスクールで学ぶのが一番手っ取り早い方法だといえます。どの言語を優先的に習得するべきかアドバイスももらえますし、学習計画も一緒に考えてもらえます。

そして、何よりもプログラミングスクールならば、分からないことをその場で質問できるというメリットがあるのです。プログラミングに詳しい講師が在籍しているので、プログラムがエラーになっても直ぐに問題点を聞きにいけます。

学習速度を考えると、自己学習よりもスクールを利用したほうが習得は早くできるでしょう。

エンジニア向けナレッジサイトの活用

プログラミング学習を進めるうえで、分からないことを直ぐに解消できるように、エンジニア向けのナレッジサイトを活用してみましょう。ナレッジサイトを活用すれば、学習しているプログラミング言語を習得している人の知識を見られたり、分からないことを質問できたりします。

特におすすめのQittaとStackoverflowについて紹介します。

Qitta

Qittaは、いろいろなITに関する知識を持った人が自由に記事を投稿できるサイトです。既に学習した経験のある人が、さまざまなプログラミング言語について投稿しているので、とても参考になります。また、ひっかかりやすいポイントについてもまとめている記事もあるため、学習前に読むのもおすすめです。

Stackoverflow

Stackoverflowは、プログラミング言語を勉強している人のための質問サイトです。質問した投稿に対し、回答できる人がいればさまざまな意見を書き込んでくれます。自分では問題を解決できないときに、利用したいナレッジサイトです。

バックエンドエンジニアの将来性

バックエンドエンジニアは上述したように人材不足が嘆かれている業種なので、将来的に仕事がなくなるという可能性は低いでしょう。それどころか、さらにIT業界が発展すればもっと引く手あまたになるかもしれません。

今の職業をずっと続けていく自信がないという人こそ、さまざまな業界から需要のあるバックエンドエンジニアを目指すことをおすすめします。

フロントエンドの需要が高まる

バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアの知識が必要ないように思えるかもしれませんが、実際は働くときに必要となります。なぜなら、バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアはお互いに連携を取らなければいけないからです。

連携を取らなければWebサイトやアプリを完成させることはできません。そのため、HTMLやCSS、JavaScriptなどフロントエンドエンジニアの知識も習得することが重要だといえるのです。

フルスタックエンジニアを目指す

バックエンジニアの将来性について安泰である可能性が高いという話をしましたが、実際はエンジニアの将来性が安泰であるといったほうが良いかもしれません。

どんどん技術は進歩しますし、それに合わせて効率化が進んでいきます。従来、人が組んでいたプログラムを、機械が楽々にこなす時代がくる可能性だってあるでしょう。そのときの時代に取り残されないように、マルチに活躍できる人材が求められているのです。

そこで、フロントエンドやバックエンドの開発業務だけでなく、クラウドでのインフラ運用やアーキテクチャ設計、DevOpsなどマルチにこなすフルスタックエンジニアを目指すべきでしょう。

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